【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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今回もオリ主と1発限りのオリキャラとのデュエルになります。

今回も禁止カード満載。そろそろ観客から「インチキ効果もいい加減にしろ」とか言われそうですね。

6/23 表記を最新フォーマットに変更しました。


第五話 ハノイの騎士(偽)3

<アナザー視点>

 

 大会本選のテレビ中継を見ていた鈴木、佐藤、田中は、準々決勝第1試合が始まる待ち時間の間に、先ほどまで行われていたデュエルを思い返していた。

 

「コナミの試合は迫力あって見応えあったよな!」

「【海】として扱う【アトランティス】と【海竜-ダイダロス】の組み合わせと効果はいつ見ても圧巻だね」

「あの二枚は厄介すぎる。アイツは何処であんなカードを拾ってきたんだ」

 

 コナミの水属性デッキのエース、【海竜-ダイダロス】は、フィールド魔法【海】を墓地に送ることで自身以外のカードを破壊するという強力なリセット効果を持ったモンスターカードである。

 ダイダロス自身の迫力も伴い、ソリットヴィジョンで見るその姿は少年たちの心を鷲掴みにしていた。

 

「真ん中くらいの試合で出てきた【サイバー・ドラゴン】ってのも格好良かったよな!」

「トラップカードで別形態に変化してバリアを貼ったりもしていましたね」

「デメリット無しで攻撃力2000超えの上級モンスターがノーコストで特殊召喚されることだけでも破格の性能だろう」

 

 コナミよりも2歳ほど年上に見える少年が繰り出していたのは機械の竜。

 この世界における子供のカードプールはおろか、大人でもなかなか入手できないであろうパワーカードだった。

 その性能に見合ったデザイン、その使い手のデュエルセンスにより、こちらも少年たちの心を熱くした。

 

「で、次の試合は…誰が出るんだっけ?」

「次は準々決勝第一試合ですから、トーナメント表を見るに…」

「…ハノイの騎士だな」

 

 苦虫を嚙み潰したような表情でつぶやく田中。だが、そこに嫌悪感のようなものは殆どなかった。

 

 先ほど話題に上がった2人ほどの派手さはないものの、変則的なデュエルを繰り広げるハノイの騎士。

 その戦い方は、今までモンスターでの殴り合いばかりを繰り返してきた少年たちにとっては未知との遭遇。

 ハノイの騎士は、少年たちにとって興味深いデュエリストの一人となりつつあった。自分が対戦したいかどうかは置いてだが。

 

~~~

 

<クロト視点>

 

 心を落ち着かせ、選手控室から会場に戻ってきた。

 残る本戦の参加者は8人。あと3回勝ては優勝だ。次からは準々決勝。その後の試合は明日に持ち越しだ。

 やっぱりコナミとサイバー流の少年は勝ち進んでいるみたいだ。流石は原作キャラたち。

 

「それでは準々決勝第一試合を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

 ハノイの騎士っぽく、まるで強そうな選手の様に堂々と対戦コートに入る。

 そこそこ大きめのドーム状の会場の中央、対戦コートにスポットライトが照らされる。

 

 今回の対戦相手は真面目そうな青年。大会参加者の紹介では他の地域からやってきた大学生らしい。

 ここまで勝ち上がってきただけあり、その顔には自分への自信が伺える。

 

「少年。ボクも優勝したいから、手加減はできないよ?」

「必要ない。貴様が何をしようとも私が勝つのでな」

「言ってくれるね!」

 

「両者の闘志がここまで届いてきそうな掛け合いです!それでは準々決勝第一試合、開始して下さい。」

 

 大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!

 

「「対戦、よろしくお願いいたします」」

 

 挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

 

「「デュエル!」」

 

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。

 

VS

 

◆大学生 LP:4000、手札:5枚。

 

 

「僕は大人だからね。先攻は譲ってあげるよ」

「では遠慮なく」

 

 どうやら前回の俺のデュエルを見ていなかったらしい。後悔しないようにね。

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

ハノイ 手札:5→6枚。

 

 さっきまではいつものほぼ手札事故だったが、最初のドローで珍しく【強欲な壺】を引けた。これなら後はこのデッキに入っているパワーカードでいくらでも進んで行けそうだ。

 

「私は手札から【壺魔神】を通常召喚する!」

ハノイ 手札:6→5枚

 

<ハノイの騎士のフィールド>

壺魔神 ★3 ATK1200

 

【壺魔神】

効果モンスター

星3/地属性/岩石族/攻1200/守1300

手札から「強欲な壺」1枚を墓地へ送る。自分のデッキからカードを3枚ドローする。

 

「私は手札から魔法カード【強欲な壺】を墓地に送って【壺魔神】の効果を発動!私はデッキからカードを3枚ドローする!」

ハノイ 手札:5→4→7枚 墓地カード:0→1枚。

 

「私は手札から魔法カード【天使の施し】を発動!私はデッキからカードを3枚ドローして2枚を墓地に送る!」

ハノイ 手札:7→6→9→7枚 墓地カード:1→2→4枚。

 

 良し、来た!この時代には手札誘発が飛んでくることはほぼ無い。どんどん行かせてもらおうか!

 

「私は手札から永続魔法カード【王家の神殿】を発動!」

ハノイ 手札:7→6枚

 

【王家の神殿】※エラッタ前

永続魔法

このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる。

また、自分のフィールド上のこのカードと「聖獣セルケト」を墓地へ送る事で、手札・デッキ・融合デッキからモンスターカードを1枚選択し、特殊召喚できる。

 

「そのカードは確か、数年前のバトルシティで使われた【聖獣セルケト】を生贄に捧げてモンスターを特殊召喚するカード!」

「その通り。だが今回私が使用する効果は、このカードのコントローラーは、罠カードをセットしたターンでも発動できる効果だ!」

「そんな効果もあったのか…」

 

 エラッタ前の【王家の神殿】の恐ろしさをたっぷり知るといい。

 

「私はカードを1枚伏せ、伏せた罠カード【強欲な瓶】発動!デッキからカードを1枚ドローする!」

ハノイ 手札:6→5→6枚 墓地カード:4→5枚。

 

【強欲な瓶】

通常罠

(1):自分はデッキから1枚ドローする。

 

「私はカードを1枚伏せ、伏せた罠カード【八汰烏の骸】発動!デッキからカードを1枚ドローする!」

ハノイ 手札:6→5→6枚 墓地カード:5→6枚。

 

【八汰烏の骸】

通常罠

次の効果から1つを選択して発動する。

●自分のデッキからカードを1枚ドローする。

●相手フィールド上にスピリットモンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

「私はカードを1枚伏せ、伏せたトラップカード【無謀な欲張り】発動!デッキからカードを2枚ドローする!その後の自分ドローフェイズは2回スキップされる」

ハノイ 手札:6→5→7枚、墓地カード:6→7枚。

 

【無謀な欲張り】

通常罠

(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後の自分ドローフェイズは2回スキップされる。

 

「そんなデメリットのある罠カードを!?それ以前にも、1枚カードを使って1枚ドローするカードばかりを使って何を…」

 

 もう少ししたら分かるよ。長くて退屈だとと思うだろうけれど、すまないがもう少し待っていてくれ。すぐにこのデュエルを終わらせてあげるからさ。

 

「私は魔法カード【成金ゴブリン】を発動!デッキからカードを1枚ドローする!その後、相手は1000LPを回復する」

ハノイ 手札:7→6→7枚、墓地カード:7→8枚。

大学生 LP:4000→5000

 

【成金ゴブリン】

通常魔法

(1):自分はデッキから1枚ドローする。その後、相手は1000LP回復する。

 

「更に私は魔法カード【成金ゴブリン】を発動!デッキからカードを1枚ドローし、相手は1000LPを回復する」

ハノイ 手札:7→6→7枚、墓地カード:8→9枚。

大学生 LP:5000 → 6000

 

「馬鹿にしているのか!」

 

「私は魔法カード【強引な番兵】を発動!相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す」

ハノイ 手札:7→6枚、墓地カード:9→10枚。

 

【強引な番兵】

通常魔法

相手の手札を確認し、その中からカードを1枚デッキに戻す。

 

「むっ…ほら、選びなよ」

 

<大学生の手札>

①マハー・ヴァイロ

②メテオストライク

③磁力の指輪

④執念の剣

⑤鎖付きブーメラン

 

 マハー・ヴァイロ軸の装備ビートか。…いやいやいや。

 初手の手札にマハーヴァイロと装備カード両方握ってるとか…油断ならないな。

 

「私は【マハー・ヴァイロ】を選択。デッキに戻してもらおうか」

 

「むむっ」

大学生 手札:5→4枚。

 

「私はカードを1枚伏せ、伏せた罠カード【針虫の巣窟】発動!自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る!」

ハノイ 手札:6→5枚、墓地カード:10→15枚。

 

【針虫の巣窟】

通常罠

(1):自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。

 

「っ!墓地にカードが15枚…まさか!」

 

 バトルシティのデュエルを知っているなら、このカードの存在にも気づくよな。

 でも遅い。準備完了。これでトドメだ。エラッタ前の理不尽なパワーカードの力を見るといい。

 

「私はカードを1枚伏せ、自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払って伏せた罠カード【現世と冥界の逆転】発動する!」

ハノイ LP:4000→3000、手札:5→4枚

 

【現世と冥界の逆転】※エラッタ前

通常罠

自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。

お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。

その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。

 

「くそっ!やられたっ!」

「お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする!」

 

ハノイ デッキ:20→15枚、墓地:15→20枚。

大学生 デッキ:36→0枚、墓地:0→36枚。

 

「私はこのままターンエンド」

 

 

◆ハノイの騎士(クロト) LP:4000、手札:5枚。

 

<ハノイの騎士のフィールド>

壺魔神 ★3 ATK1200

 

VS

 

◆大学生 LP:4000、手札:5枚。

 

 

 さぁ、デッキからカードを引くといい。引くカードがあればなぁ!

 

「…僕のターン。ドローフェイズ…負けました」

 

「対戦、ありがとうございました。」

「…対戦、ありがとうございました。」

 

「デュエル終了!勝者、ハノイの騎士!」

 

 デュエルの合間に実況をしていた実況者がデュエルの結果を発表する。流石はプロ。もうこのデュエルスピードに慣れたらしい。

 

「1ターンデッキ破壊…!?」

 

 一方、同じように解説をしていたらしい解説者はまだ驚愕しているようだ。早く慣れてくれ。

 

「まいったな。相手を侮っていたのは僕の方だったみたいだ」

「そうかもな」

 

 そそくさと選手控室に戻ろうとしていると、悔しそうだが晴れやかな表情の大学生が話しかけてきた。

 

「あんな戦術があったなんてね。いい勉強になったよ。機会があればまたデュエルしてくれるかい?」

「…機会があればな」

 

 性格イケメンな大学生が握手を求めてきたので応じてみた。照れくさいうえに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 俺自身が強いのではなく、カードパワーとそれらのコンボを考え付いた先人の力なのだ。ホント申し訳ない。

 

 こんな人の良さそうな人にハノイの騎士での鬼畜ロールプレイという失礼な態度を取ってしまった。

 自分の器の小ささが露呈したようで恥ずかしすぎる。早く控室に逃げたい。というか逃げた。

 

~~~

 

 ハノイの恰好のまま、選手控室で悶えていると、部屋のドアからノックが聞こえた。

 相手をするのが面倒なので無視していたが、延々とノックしてきたので渋々対応することにしたのだが…。

 

「なんだ、やっぱり居るんじゃないかクロト。準決勝出場おめでとう!」

 

 そこには普段からよく見る赤帽子&赤ジャケットの少年が、とんでもないセリフを吐きながら無邪気な笑顔で立っていた。




今回使用した主なOCG禁止カードは【現世と冥界の逆転】(エラッタ前)。

エラッタ前だと発動条件が「自分の墓地にカードが15枚以上ある時」なので、ドロー加速や墓地肥やしカードを乱発して先攻1ターン目で発動できると相手のデッキが無くなります。

オリ主は前世のカードと前世の知識が無ければ、デュエルの腕前は今回登場した大学生とほぼ変わらないレベルです。パワーカードを使用しなければ原作キャラにはほぼ勝てません。メンタルも強くないです。ハノイの変装は、動揺が顔や挙動に現れるのを隠す為でもあります。

ハノイの騎士に変装時はハノイの騎士になりきるいわゆるロールプレイ状態なので、若干ゲスいです。相手が同レベルくらいのゲスであれば調子に乗ってゲスプレイングを披露しますが、相手が性格イケメンだと途端に小物になります。

コナミ君にはオリ主の変装は最初から(大会予選から)バレていました。

次回の更新は11/14(土) AM9:00の予定です。

四季式様、まこちー様、誤字報告ありがとうございました。修正しました。

未完の本作の今後の扱いについて

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