【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回はディアブロ2体とのライディング・デュエルです。
8月5日。朝。昨日までの高級ホテル生活とは一変して荒野のど真ん中で寝ることになった俺は、体のあちこちが痛いのを我慢してDホイールをマニュアルモードにして走らせていた。早朝から先ほどまではレインが運転していたのだが、流石にずっと運転してもらっているのも気が引けるのでドライバー交代したのだ、だが…。
「あー、眠い」
「…事故は止めて」
後ろからレインが文句を言ってくるが、眠いものは眠いのだ。イリアステル製のDホイール(D・ファントムと言う名前らしい)は色々と優秀で、オートパイロットモードに切り替えればであればそうそう事故を起こすことは無いだろう。
「それにしても凄まじいスペックのDホイールだな。この悪環境の中をまるでサーキット場を走るかのように動かせるぞ」
「…ミサキのメンテのおかげ」
俺がDホイールの性能を誉めると、レインは少し嬉しそうな声で呟く。
ミサキねぇ。確かPSPのタッグフォースとは違い、ライディング・デュエルをメインとしたDSの遊戯王のゲーム『WORLD CHAMPIONSHIP 2011 OVER THE NEXUS』の登場人物だったか。
確か、クラッシュタウン出身の主人公が祖父の誘いでシティに進出してすぐに出会った青髪の変わった髪型をした少女で、主人公・トオル(主人公の幼馴染)らと一緒にWRGP(ワールド・ライディング・デュエル・グランプリ)に出場して優勝する【エレキ】デッキ使いだよな。
そしてその正体は、先端が異様に長いD・ホイール「オメガホーク」を駆って主人公をサポートする謎のDホイーラーであり、そしてイリアステルと同様に未来から来た可能性が高い娘、だっけ?
俺自身はプレイしたことが無くてうろ覚えだが、前世で動画で見た限りだと、エンディング後も詳しい正体は明かされないまま終わったんだよな。妥当に考えるならイリアステルのデュエル・ロイドで、本編のアンチノミーポジションの代役だったんだろうな。
ただ、あのシナリオだと後のイリアステルの設定に矛盾が生じるはずだから、アニメ5D's本編やタッグフォースとはパラレルな世界線だと思ってたんだが…どうやらこの世界ではレインの同僚?の可能性があるな。
…女神様?俺、DSソフトのキャラがこの世界に居るなんて聞いてないんですけど?…レインが居る時点で今更か。
さて、考え事はこれくらいにして、今の状況を打破することを考えよう。まずは俺たちの後方から感じる存在たちについて、俺の勘違いかどうかをレインにも確認を取っておこうかな。
「なぁ、レイン。俺達、尾行されてない?」
「…されてる。近くに2台、更に後方に1台」
俺の質問にレインが即答する。どうも少し前から少し後方よりこちらを追いかけてきているDホイールらしき影が見えていた気がしたんだよな。
3台か。この速度で走っていると、今の俺の魔力探知ではあまり役に立たないから、数までは分からなかったんだよな。味方の時のイリアステルの科学力は本当に頼りになるな。
この世界のこの時代ではDホイールそのものが珍しく、とてもこんなアメリカの荒野で出会うような偶然は無いだろう。走行ルートを変更してもそのままついて来ているみたいだし、間違いなく、俺達を尾行していると考えていいだろう。
「振り切れるかな?」
「…難しいと思う」
尾行してきているDホイールもなかなか優秀なようで、こちらの速度に難なく付いてくる。こちらは2人乗りとはいえ、現在市販されているDホイールなどでは追従など難しい速度で走っているんだけどなぁ…。
そんなことを考えていると、後ろの2台が速度を上げてこちらに追い付いてきた。こちらを挟み込むように並走すると、通信機能を介して合成音声のような声で話しかけてきた。
『白河クロトだな?』
「人違いだな」
何で俺の名前を知っているのかは知らないが、この手の連中に名前を聞かれてロクな目に遭ったためしがないのでとりあえず噓をつく。あまり意味はないと思うが…。
『音声確認。照合開始…白河クロトの物と一致。我々に嘘など無意味だ』
「やっぱりバレるか」
「…バレないわけがない」
あっさりバレた。俺の嘘は大体バレるからな…。それは置いておいて、このDホイールのモニターに表示された相手側の顔にメチャクチャ見覚えがあるんだよなぁ。
「なぁレイン。アイツらってライディング・ロイド、と言うよりゴーストだよな?もしくはディアブロか?何でこっちを襲ってくるんだよ?」
「…不明。少なくとも、私の知っているタイプではない」
ゴーストおよびディアブロは
なら、レイン以外のイリアステルが近くにいるとか?いや、そうだとしてもディアブロを俺達にけしかけてくる理由が分からない。そして、もしイリアステル製でないのであれば、何処で作られたんだ?そもそもこの時代にディアブロを作れるような技術力があるか?…海馬コーポレーションなら行けそうだけど。
『これよりデュエルで対象の拘束を開始する!フィールド魔法【スピードワールド2】発動!』
『デュエルモードオン、オートパイロットスタンバイ!』
少し考え事をしていると、Dホイールから、マニュアル操作からオートパイロットモードに切り替わったことを告げる音声が聞こえてきた。そして、Dホイールにセットしてあったデッキから初期手札を引き抜かれたので、仕方なくハンドルの横に着いたスタンドに置く。
「ちょっ、問答無用かよ!しかも平然と【スピードワールド2】を発動した上で1対2を強要して来るんじゃねーよ!」
【スピードワールド2】影響下でスピードスペル以外の魔法カードを使用すると2000ダメージを受けてしまう。当然、今セットしているデッキは【スピードワールド2】専用の構築にしているはずもなく、スピードスペルなど一切積んでいない。
デッキの2割以上がセルフ2000バーンダメージ付与の魔法カードとなったわけだ。泣けるぜ。
「…やるしかないと思う」
後ろに座っているレインが少し緊張気味な声で呟く。こちらは1台、向こうは2台。流石に時速100km超えの速度でドライバー交代は出来ないし、俺が相手をするしかない。
まるで訳が分からんぞ!?状態だが、とにかく、降りかかる火の粉は払うに限る!
~~~
「あー、もう!…対戦、よろしくお願いします!」
どんな時でも挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
『『「ライディングデュエル!アクセラレーション!」』』
◆白河クロト LP:4000
VS
◆ディアブロA LP:4000
◆ディアブロB LP:4000
『先攻は私が貰う。私のターン。ドローフェイズ、ドロー。そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行』
ディアブロA 手札:5→6枚。
『私は手札から【A・O・J ガラドホルグ】を通常召喚。このカードは光属性モンスターと戦闘を行う場合、
ダメージステップの間、攻撃力が200ポイントアップする』
ディアブロA 手札:5枚。
<ディアブロAのフィールド>
A・O・J ガラドホルグ ★4 ATK1600
『私はカードを3枚伏せて、ターンエンド』
ディアブロA 手札:1枚。伏せカード:3
◆白河クロト LP:4000、手札:5枚、Spカウンター:0
VS
◆ディアブロA LP:4000、手札:1枚、伏せカード:3、Spカウンター:0
<ディアブロAのフィールド>
A・O・J ガラドホルグ ★4 ATK1600
◆ディアブロB LP:4000、手札:5枚、Spカウンター:0
やっぱりディアブロなら【A・O・J】デッキか。伏せカードは3枚。1枚は高確率で【DNA移植手術】だろうな。残りは…【スピードワールド2】環境下で通常の魔法カードは考えづらいから、こちらの行動を阻害するカウンター罠の可能性があるな。
『私のターン。ドローフェイズ、ドロー。そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行』
ディアブロB 手札:5→6枚。
白河クロト Spカウンター:0→1
ディアブロA Spカウンター:0→1
ディアブロB Spカウンター:0→1
『私は手札から【A・ボム】を通常召喚。このカードが光属性モンスターとの戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、フィールド上のカード2枚を破壊する』
ディアブロB 手札:5枚。
<ディアブロAのフィールド>
A・ボム ★4 ATK1600
『私はカードを3枚伏せて、ターンエンド』
ディアブロB 手札:1枚。伏せカード:3
◆白河クロト LP:4000、手札:5枚、Spカウンター:1
VS
◆ディアブロA LP:4000、手札:1枚、伏せカード:3、Spカウンター:1
<ディアブロAのフィールド>
A・O・J ガラドホルグ ★4 ATK1600
◆ディアブロB LP:4000、手札:5枚、、伏せカード:3、Spカウンター:1
<ディアブロAのフィールド>
A・ボム ★4 ATK400
やっぱりもう一人も【A・O・J】デッキか。こちらも伏せカードは3枚。合計6枚の伏せカード相手に通常の魔法カード無しで相手をするのは正直キツイな…。一番の問題は、今セットしてあったデッキって光属性メインなんだよな…。
「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
クロト 手札:5→6枚。
白河クロト Spカウンター:1→2
ディアブロA Spカウンター:1→2
ディアブロB Spカウンター:1→2
「相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。俺は手札から【サイバー・ドラゴン】を特殊召喚!」
クロト 手札:5枚。
『カウンター罠【神の宣告】発動!LPを半分払って効果を発動できる。自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する!【サイバー・ドラゴン】は破壊される!』
ディアブロA LP:4000→2000、伏せカード:3→2
「それくらいは織り込み済みなんだよ!その効果にチェーンして、俺も手札からカウンター罠【レッド・リブート】発動!このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる!相手が罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない!」
クロト LP:4000→2000、手札:5→4枚。
『その効果にチェーンして、カウンター罠【神の宣告】発動!LPを半分払って効果を発動できる。魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する!【レッド・リブート】を無効にして破壊する!』
ディアブロB LP:4000→2000、伏せカード:3→2
「なっ!?2枚目!?」
「…これは、危険」
チェーン①神の宣告
チェーン②レッド・リブート
チェーン③神の宣告
「マジかよ…効果処理を行う。チェーン③【神の宣告】によりチェーン②【レッド・リブート】の発動は無効となり破壊される。そしてチェーン①【神の宣告】により、俺の【サイバー・ドラゴン】のを特殊召喚は無効化されて破壊される」
「俺は手札の光属性モンスター【銀河眼の光子竜】を墓地へ送って手札の【銀河戦士】の効果発動!このカードを手札から守備表示で特殊召喚!」
クロト 手札:4→3→2枚。
<白河クロトのフィールド>
銀河戦士 ★5 DEF0
良し!やっと特殊召喚が通ったな!恐らく奴らに特殊召喚を妨害するカードは残っていない!どんな手段を使ってもこのタイミングで確実に仕留める!
「特殊召喚された【銀河戦士】の効果発動!デッキから「ギャラクシー」モンスター1体を手札に加える!俺はデッキから【銀河騎士】を手札に加える!」
クロト 手札:2→3枚。
「自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。俺は手札の【銀河騎士】を自身の効果でリリース無しで召喚!」
クロト 手札:2枚。
<白河クロトのフィールド>
銀河戦士 ★5 DEF0
銀河騎士 ★8 ATK2800
「このカードが自身の効果でリリースなしで召喚に成功した場合、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を対象として発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンし、対象のモンスターを守備表示で特殊召喚する。俺は墓地より【銀河眼の光子竜】を守備表示で特殊召喚!」
<白河クロトのフィールド>
銀河戦士 ★5 DEF0
銀河騎士 ★8 ATK2800→1800
銀河眼の光子竜 ★8 DEF2500
「…レベル8のモンスターが2体」
「俺はレベル8【銀河騎士】と【銀河眼の光子竜】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよランク8!【No.97 龍影神ドラッグラビオン】!」
<白河クロトのフィールド>
銀河戦士 ★5 DEF0
No.97 龍影神ドラッグラビオン ☆8 ATK3000 ORU:2
「俺は【No.97 龍影神ドラッグラビオン】のORUを1つ取り除き効果発動!このカードのORUを1つ取り除いて発動できる。自分のEXデッキ・墓地から「No.97 龍影神ドラッグラビオン」以外のドラゴン族の「No.」モンスター2種類を選ぶ。その内の1体を特殊召喚し、もう1体をそのモンスターの下に重ねてORUとする!この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できず、この効果で特殊召喚したモンスターでしか攻撃宣言できない!俺はEXデッキからドラゴン族の【No.107 銀河眼の時空竜】と【CNo.107 超銀河眼の時空龍】を選び、【No.107 銀河眼の時空竜】を【CNo.107 超銀河眼の時空龍】のORUとする!」
No.97 龍影神ドラッグラビオン ☆8 ATK3000 ORU:2→1
<白河クロトのフィールド>
銀河戦士 ★5 DEF0
No.97 龍影神ドラッグラビオン ☆8 ATK3000 ORU:1
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
「俺は手札の【銀河の修道師】の効果発動!自分フィールドの、「フォトン」Xモンスターまたは「ギャラクシー」Xモンスター1体を対象として発動できる。手札のこのカードをそのモンスターの下に重ねてORUとする!俺は【CNo.107 超銀河眼の時空龍】を対象とし、手札の【銀河の修道師】を【CNo.107 超銀河眼の時空龍】のORUとする!」
クロト 手札:2→1枚。
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1→2
「俺は【CNo.107 超銀河眼の時空龍】のORU(銀河の修道師)を1つ取り除き効果発動!1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン相手はフィールドで発動する効果を発動できず、このカード以外のフィールドの全ての表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効化される!」
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:2→1
『その効果にチェーンして、通常罠【レアメタル化・魔法反射装甲】発動!フィールド上の機械族モンスター1体を選択して発動できる。このカードがフィールド上に存在する限り、その機械族モンスターの攻撃力は500ポイントアップし、そのモンスターを対象にする魔法カードの効果を1度だけ無効にする。選択したモンスターがフィールド上から離れた時、このカードを破壊する!私は【A・O・J ガラドホルグ】に【レアメタル化・魔法反射装甲】を装備する!』
ディアブロA 伏せカード:2→1
『その効果にチェーンして、永続罠【DNA移植手術】発動!発動時に1種類の属性を宣言する。このカードがフィールド上に存在する限り、フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した属性になる!私が宣言するのは『光属性』だ!』
ディアブロB 伏せカード:2→1、永続罠:1
チェーン①CNo.107 超銀河眼の時空龍
チェーン②レアメタル化・魔法反射装甲
チェーン③DNA移植手術
効果発動を制限される前にフリーチェーンの伏せカードを使って来たか。【DNA移植手術】に関しては、【CNo.107 超銀河眼の時空龍】自身が光属性だからあまり意味はないと思うけどな。
「効果処理を行う。チェーン③【DNA移植手術】の効果によってフィールド上の全ての表側表示モンスターは光属性となる。次にチェーン②【レアメタル化・魔法反射装甲】の効果によってそちらの【A・O・J ガラドホルグ】の攻撃力は500ポイントアップし、そのモンスターを対象にする魔法カードの効果を1度だけ無効にする。最後にチェーン①【CNo.107 超銀河眼の時空龍】の効果によってこのターン相手はフィールドで発動する効果を発動できず、このカード以外のフィールドの全ての表側表示のカードの効果はターン終了時まで無効化される!」
<ディアブロAのフィールド>
A・O・J ガラドホルグ ★4 ATK1600 → 2100
「【CNo.107 超銀河眼の時空龍】のもう一つの効果を説明しておこう。このカードが「No.107 銀河眼の時空竜」をX素材としている場合、このカード以外の自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる!」
『『攻撃力4500の3回攻撃!?』』
「【CNo.107 超銀河眼の時空龍】の効果発動!フィールドの【銀河戦士】と【No.97 龍影神ドラッグラビオン】をリリース!このターン、このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる!」
<白河クロトのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1 ※3回攻撃
「バトルフェイズに移行!【CNo.107 超銀河眼の時空龍】で【A・O・J ガラドホルグ】に攻撃!」
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ATK4500 ※3回攻撃
vs
A・O・J ガラドホルグ ★4 ATK2100
『ぐわぁぁぁぁぁぁっ!』
ディアブロA LP:2000 → 0
「これで終わりだ!【CNo.107 超銀河眼の時空龍】で【A・ボム】に攻撃!」
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ATK4500 ※残り2回攻撃
vs
A・ボム ★4 ATK400
『うわぁぁぁぁぁぁっ!』
ディアブロB LP:2000 → 0
「対戦、ありがとうございました」
~~~
デュエルが終わると、ディアブロたちのDホイールの前面からから煙が噴き出し、Dホイールが急停止した。これでしばらく奴らは俺達を追ってこれないだろう。
「…お疲れ様」
「あぁ。そう言えば、後ろに居た最後の1台はどうなった?
「…こちらに迫ってくる様子はない」
「そうか。…ふぃー!今回はかなり焦ったぞ…。いきなりデュエルを仕掛けられるのは勘弁してもらいたいな」
【スピードワールド2】による通常の魔法カード制限はメチャクチャキツイわ。ヤバかったから虎の子のオーバーハンドレッドナンバーズを切ることになってしまった、本来なら少なくとも今回の黒幕までは取っておきたかったんだけどなぁ。
「それで?あのディアブロっぽい奴等の正体とかは分かったのか?」
「…今は、言えない」
えぇ…。割と困るんだけど…。そんなしょんぼりした声で言われるとなんだかこっちが悪いことをしている気分になるじゃん…。でもまぁ、レインってイリアステルだと下っ端だろうし、上の判断を仰いでからってことなんだろうな。
「じゃあ、しゃーねーな」
「…いいの?」
「ここで俺がゴネたら話せるようになるわけじゃないだろ?別にいいよ」
「…うん」
そもそも、心当たりがないわけじゃないからな。今のイリアステルがどれだけの人数になっているかは正確には知らんが、物語最終盤まではZONE、アポリア、アンチノミーは残っているわけで、物語後半ならこの時代の俺に構っている暇はないだろう。つまり、この時代で既にリタイアしているイリアステルの幹部であるサイボーグ、パラドックス関連だろうな。
何でパラドックスが生存しているのか、何で俺を攻撃して来るのかは知らないが、これ以上は考えても推測にしかならないし、保留だ。保留!
「さっさとこの場から距離を取りたいから、飛ばすぞ!」
「…了解」
俺はDホイールの速度を上げてなるべく早くこの場所から去ることを優先した。さっきのデュエルでかなり時間をロスしたが、俺はなるべく今日中に町に着いてベットで寝たいんだよ!
~~~
8月5日。夜。ようやく当初の目的地に到着した俺達は、Mr.マッケンジーに連絡を取ることにした。早速、アンテナが立った状態に戻った携帯電話からMr.マッケンジーへ電話を掛ける。コール音の3回目が鳴り終わる頃には彼の声が聞こえてきた。
『もしもし、白河君か。どうやら無事のようで何よりだ』
「えぇ、道中に色々とありましたが、なんとか目的の町に到着できました」
話してみるとなにやらこちらの事情を知っていそうなMr.マッケンジー。そう言えば、脱出した後の列車がどうなったとか気にしてなかったな。
『君たちが乗っていた列車が駅に到着していないことがニュースになっていてね。つい先ほど荒野の真ん中で停車している列車と、意識を失っている乗客たちが発見されたと報道されたところだよ』
「昨日の夜辺りに列車内で破滅の光に洗脳された集団に襲われましてね。俺達は何とか脱出したのですが、あの後そういう状況になっていたのですね」
『今は救急隊員たちが列車内から乗客たちを降ろして病院へ移送しているところみたいだね』
「俺達が買った切符は個人を特定できるようなものではないでしょうから、意識不明の乗客の中に俺達が居なくてもそれがバレることはないと思いますが…気付かれると不審に思われるでしょうね」
『なるほど。状況だけ見れば君たちが乗客昏睡事件の犯人と疑われても仕方ない状況だね。分かった。こちらでも少し手を回しておくことにするよ
「助かります」
列車の貨物室の荷物(Dホイール)が減っていたり、貨物室の扉が開けっ放しになっていたりするはずなので、妙な疑いを掛けられそうではあるが、その辺りはMr.マッケンジーの手腕に期待するしかないか。
『目的の人物に関してだが、エド・フェニックスに関してはプロリーグの試合日がちょうど重なったらしく、今はその町を離れているそうだ』
「そうですか」
『もう一人の人物であるDDには何とかコンタクトが取れたよ。明日の夕方ならば時間が取れるそうだから、後で送る住所に向かってくれ。私の紹介だと言えば会ってくれるだろう』
「了解です」
その後、こちらの状況の詳細や明日のDDとの邂逅について少し話した後、電話を切った。
「明日の夕方頃に、DDに会うことになった」
「…そう」
俺の電話を横で聞いていたレインにも、聞こえていただろうけど一応伝えておく。
明日が本番だ。エド・フェニックスに会えないのは残念だが、本命のDDには会えるのだ。恐らく彼が破滅の光を宿した【D-HERO Bloo-D】のカードを所持している今回の事件の主犯格だろう。気を引き締めて、油断せずに対応しよう。
そして、町の適当なホテルにチェックインし、そこそこのバスルームで体を洗い、そこそこのベットで眠りについた…。初日の高級ベットが恋しい…。
本編では、イリアステル側のライディング・ロイドと、別勢力のライディング・ロイドを区別するために、それぞれ前者をゴースト、後者をディアブロと呼んでいますが、本来は大体似たようなものです。
久々のライディングデュエルですが、毎回スピードカウンターやスピードスペルを上手く有効活用できないまま終わってしまうのが悩みどころです。
ディアブロの使用デッキは【A・O・J】です。ライディングデュエルだった為、魔法カードが使用できなかった分はスタンディングデュエルの時より弱体化しています。
オリ主のデッキは【ギャラクシー】です。魔法カードが無くても、何とかダークマターを出すくらいは出来るようになっています。
次回の更新は2/3(水) AM7:00予定です。
必殺雷撃人様、戦車様、誤記報告ありがとうございました。修正しました。
オリ主にヒロインは必要でしょうか?
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不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
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いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
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いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
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いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
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いる!オリ主ならハーレムを目指せ!