【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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今回は少し前置きが長いです。

対戦カードはコナミとカミューラです。


第七十九話 赤帽子とカミューラ

今日は中学三年生の梅雨も真っただ中の6月の休日。

 

6月と言えば学生・社会人にとって祝日の無い悪夢の期間だが、一部のハッピーな人たちにとってはジューンブライドと言う言葉が出てくるだろう。ジューンブライドと言うのは元は古くからヨーロッパで「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」とされる言い伝えのことで、この月に結婚をすると生涯幸せに暮らせると言われているらしい。

 

何故いきなりこんなことを話し始めたかと言うと、俺は今まさに結婚式会場で知り合いの披露宴に参加しているからである。そして、現在進行形で会場に新郎新婦が入場してきているところである。

 

「おぉ~」

 

「柳さん、綺麗ね~」

 

「確かにな。普段はラフな格好をしていることが多いから気付きにくいけど、あの人って美人だからな」

 

セレナとリンは俺達5人の席から少し離れた場所にある檀上に居る新婦の柳さんをマジマジと見ている。俺としては新婦の柳さんよりも、あの何処かで見たことのあるイケメン顔の新郎が少し気になっている。

 

新郎の名前は【渡辺 新】。名前の方には聞き覚えが無いんだが、あの顔は何処かで見たことがあるような…。

 

『お二人の馴れ初めを教えてください』

 

「ボクが彼女と出会ったのはもう8年前になります。地元から遠出してこの町のデュエル大会に参加していたんですが、本選で仮面の少年にあっさり負けてしまって近くの公園で落ち込んでいたボクを、見ず知らずの彼女が声を掛けてくれて、慰めてくれたんですよ」

 

「ちょっ!止めろ!恥ずかしいだろ!」

 

新郎新婦紹介が始まり、進行役の男性が新郎新婦の2人へ色々と質問を受けていく。新郎新婦の二人は照れながらもそれに対応していっている。仲睦まじい様子でなりよりだな。

 

それにしても、この町のデュエル大会?8年前?仮面の少年?…あっ、思い出した。ハノイの騎士の姿の時に【現世と冥界の逆転】でデッキキルして倒したあの時のイケメンだ!

 

そんなことを考えていると、主賓スピーチ、乾杯発声者挨拶・乾杯、ケーキ入刀・ファーストバイトが終わり、料理提供がスタートされ、歓談タイムとなった、

 

「モグモグ…この肉、美味ぇ~!むしゃむしゃ…このエビも、美味ぇ~!!結婚式って最高だな!」

 

「ユーゴ今日は結婚式じゃなくて披露宴だぞ」

 

「おいユーゴ!その肉はオレが確保していた肉だぞ!勝手に人の皿から持っていくなよ!」

 

「コナミ、お前もそんなことを言いながら俺の皿からチキンを持っていこうとするな」

 

「硬いこと言うなよクロト!ってあぁー!オレのとっておきのプリンがー!」

 

「硬いこと言うなよコナミ!美味しく頂かせてもらいました~!ってあぁー!オレのとっておきのバナナがー!」

 

「やられたらやり返す! それが孤高なるサメの流儀だ!スカッとするぜ!」

 

「子供か」

 

「コナミ!てめぇ、表に出ろぉ!デュエルだ!」

 

「おっ、デュエルか!望むところだ!」

 

「おいやめろ。これ以上騒ぎを大きくするな」

 

ユーゴとコナミは歓談など一切せずにテーブルの食料を食い漁って食い意地を競い合っている。俺の注意も完全に無視だ。ちなみに俺の皿の料理は既にコナミに奪われているのでもう存在しない。コナミめ、あとではっ倒す。

 

「もう!三人とも!恥ずかしいじゃない!いい加減にして!」

 

「ぐえっ!」

 

「おごぉっ!」

 

「ぐふぅ!な、何故俺まで…」

 

小声で怒ったオカンもといリンに腹パンされて床に沈むユーゴとコナミ、ついでに俺。だが、これで少しは静かになるだろう。この間に俺はコナミの皿から先ほど奪われた俺のフルーツケーキを奪還しておいた。既にチキンは骨だけになっており、ケーキも半分食われていた。コナミめ、あとで埋める。

 

「…」

 

セレナはずっと新婦の柳さんを…と言うよりウェディングドレスを見つめている。よほど気に入ったのかもしれない。

 

「セレナやリンもいずれああいったドレスを着て、誰かと結婚するんだろうなぁ」

 

「あぁ、そうだな」

 

腹パンの痛みを我慢しつつ席に戻ってそんなことを言ってみたが、セレナは空返事をするだけでずっとウェディングドレスを見つめている。もしかしたら、既に誰か意中の相手でもいるのかもしれない。こんな美少女に想われるとは幸せな奴だな。

 

俺はシスターにこっそり分けて貰った果実酒をちびちび飲みながら、セレナやリンの結婚式に参加している自分を想像して少し寂しい気分になった。前世で同期たちが結婚していった時とはまるで違う感情。そうか、これが娘を嫁に出す親の気持ちという奴だろうか。

 

『柳ちゃんは昔から優しい子で…』

 

考え事にふけっていると、気付けば新郎新婦は退場していて、彼らのプロフィールムービーが流れていた。映像の中で柳さんのことを語るシスターは本当に嬉しそうだ。

 

その後はお色直しを終えた新郎新婦が会場に戻って来て、テーブルラウンド、余興、花嫁の手紙、花束贈呈、代表謝辞、閉宴の言葉などが順調に終わり、俺達は新郎新婦らが並んで待つ出口へ進み、新郎新婦がプチギフトを貰いながら会場を後にした。

 

「今日は誓いの言葉とか指輪交換とか、その後の誓いの…誓いのシーンとか見られるかと思ったんだが、少し惜しかったな」

 

「そうね~。後学の為に見ておきたかったんだけど…」

 

「今日は披露宴だからな。挙式(結婚式)は今日より前の日にやっていて、誓いのキスなんかはそこで終わっているはずだぞ」

 

セレナとリンの言葉に俺は前世の知識で言葉を足しておいた。前世の場合だと、挙式→披露宴の順番で行うのが殆どで、それぞれを別の日に開催することもあった。俺達の立ち位置は、新婦の柳さんの友人のシスターが預かる子供たちだからな。そりゃ挙式には呼ばれないだろう。

 

「いやぁ、今日は珍しい物を腹いっぱい食えて満足だったな!」

 

「でも、味はシスターの料理の方が美味かったな」

 

「ふふっ、ありがとう」

 

コナミとユーゴも満足気味だ。シスターもユーゴの何気ない一言で嬉しそうだ。

 

結婚か。前世では結婚どころか恋愛にすら縁が無かったが、この世界で無事にアカデミア卒業まで生き延びることが出来れば、俺も第二の人生を探してみるのもいいかも知れないな。何にしても、こういった平和な日常を過ごすことが出来るように、今は色々と頑張るとしようかな。

 

~~~

 

柳さんたちの披露宴から1週間後の休日、俺とコナミはヨーロッパのある地方にある森に囲まれた洞窟へとやってきていた。本来は俺一人で来るつもりだったが、とある目的のためにコナミも付いてくることになった。去年のアメリカの時と違い、翻訳は俺が出来るからな。

 

「なぁクロト。本当にこんなところにヴァンパイア一族の生き残りなんているのか?」

 

「ユーリに頼んで葉月財閥の情報網を駆使して調べて貰って確認しているから、居るはずだぞ。と言っても、棺桶の中で眠っている状態らしいけどな」

 

「へぇ~。でも、本当に居たら面白そうだよな!」

 

用意していた大きめの懐中電灯2つのうちの1つをコナミに渡し、洞窟を奥へと進んでいくこと約10分。葉月財閥の調査員の報告通り、洞窟の行き止まり部分に古びた黒い棺桶が置いてあった。

 

「棺桶か。確かにヴァンパイアっぽいな!」

 

「調査員も身の危険を感じて棺桶の蓋を開けてはいないらしい。さて、それじゃあ、開けるぞ。コナミ、手伝ってくれ」

 

「OK!」

 

コナミと力を合わせて棺桶の蓋を外す。思ったよりも蓋は軽くあっさりと開いた。そして、棺桶の中には緑の長髪の美人が眠りについていた。

 

『貴方たちは…人間!?』

 

緑髪の美女はすぐさま目を見開き、棺桶の中から飛び出して俺達と距離を取る。寝起きとは思えない機敏さだ。

 

『この憎たらしい人間共!とうとう永遠の眠りについているだけの私を殺しに来たのね!』

 

『違う』

 

『嘘を言わないで!人間共は私達ヴァンパイア一族をモンスターと呼び、次々に殺して回っていたじゃない!』

 

『その辺りの昔話は知らん』

 

この辺りの地元の言い伝えにしか残っていないような昔の話のことを持ち出されても、詳しくは知らないんだよ。

 

チラッとコナミの方を見ると美女の方を見つめている。日本語ではないので、コナミは彼女が何を言っているのかを理解できていないようだ。

 

「彼女はなんて言ってるんだ?」

 

「簡単に言うと、人間はヴァンパイア一族を滅ぼした敵だから憎くて嫌いだってさ」

 

「ふ~ん」

 

コナミの問いに簡潔に回答しておく。

 

『自己紹介がまだだったな。俺は白河クロト。こっちは赤羽コナミだ』

 

『人間に名乗りたくないんてないけれど、相手に名乗られてしまってこちらが名乗らないなんて誇り高きヴァンパイア一族のすることではないわね。私の名はカミューラ。よく覚えておきなさい』

 

「ん?自己紹介か?オレはコナミだ。よろしくな!」

 

『異国語?それに、よく見ると貴方たちは黒髪…どうやら貴方たちは、この国の人間ではないようね』

 

そう言うと、少しだけ警戒心を解く美女。俺は美女ことヴァンパイア一族のカミューラに、ヴァンパイア一族の国が滅びてから現代までの歴史を軽く説明した。彼女は驚いたようだったが、こちらに敵意が無いことを感じ取ったのか、案外素直に話を聞いてくれた。

 

『そう。あれからもうそんなに月日が流れたのね』

 

『えぇ。時代は変わりました。貴方の時代で走っていた馬車は、馬を必要としなくなり、船は木製から鋼鉄製に変わり、そして人は鳥を模した鋼鉄の乗り物で空を舞うことを覚えました』

 

カミューラは驚いていたが、持ち込んで来ていた資料を見せると次第に納得していった。

 

『それで、そんな時代の移り変わりに取り残された私に、貴方たちは何の用があってここに来たのかしら?』

 

『人類の総数は増え、科学は進歩してきています。俺達が見つけなくとも、恐らく遠くない将来に貴方は他の人間に発見されていたでしょう。そんな時、貴方はどういう行動を取るのか興味がありました』

 

アニメ原作だと、影丸理事長に発見されて幻魔復活に利用されてしまうんだよな。

 

『私の目的、と言うより願望は、今は無きヴァンパイア一族の復活ね』

 

『それを実現する具体的な方法はあるのですか?』

 

『分からないわ。でも、邪魔をする相手には容赦しないわよ』

 

そう言うと、こちらを睨んでくるカミューラ。何やら勘違いされていそうだが、俺の狙いはここで闇のアイテムを持たない今のカミューラをセブンスターズ編開始前に事前に処理することではない。

 

『今の時代は、勝負を付けるときは剣や槍のような武器を使った殺し合いではなく、これを使うことが多いですよ』

 

俺はデュエルモンスターズのカードとデュエルディスクをカミューラに見せる。

 

実際は銃を使った紛争も起こっているのだが、この世界はデュエルモンスターズで物事を決めることも多いので嘘は言っていない。

 

『なによこれ?トランプ?いえ、魔術の札にも見えないことはないけれど…そしてこれは、手甲かしら?』

 

不思議がるカミューラにデュエルモンスターズとデュエルの説明を行い、デッキが組めるように何枚かカードを渡す。ついでとばかりにコナミもカミューラに何枚かカードを渡していた。これでカミューラも一介のデュエリストだな。

 

『ちょうどそこにいい対戦相手が居るので、まずは彼と対戦してみましょうか』

 

『待ちなさい。私はまだ勝負を受けるとは言っていないわ!人間が私に命令しないで!』

 

『貴方の目的が何であれ、この時代を生きるのであれば、デュエルは出来た方がいいですよ』

 

『ふん。デュエルだろうがなんだろうが、私達誇り高きヴァンパイア一族が人間に後れを取ることはないわ!掛かってきなさい!』

 

何とか説得?出来たようだ。これでカミューラにデュエルをやってもらえることになった。

 

「待たせたなコナミ。じゃあ、カミューラの対戦相手になってやってくれ」

 

「おう!オレはわざわざそのためだけに付いてきたからな!長く生きているヴァンパイア一族とのデュエル!楽しみだな!」

 

コナミが早速デュエルディスクを構えようとするが、この洞窟はデュエルするには狭すぎるので、一度洞窟の外まで移動して洞窟の入り口付近デュエルすることになった、

 

~~~

 

洞窟を出ると既に日は暮れており、大きな丸い満月が辺りを照らしていた。この明るさなら懐中電灯は必要なさそうだ。

 

『月はいつの時代も変わらないわね』

 

『そうなんですか?』

 

『えぇ、月だけはあの頃の、ヴァンパイア一族の国に居た頃のままね』

 

昔の月とか見たことないからコメントに困るな。カミューラはさっきまでの険しい表情から穏やかな表情に変わり、懐かしそうにひとしきり月を眺めた後、再び険しい表情に戻った後、無言でコナミの対面に立つ。さぁ、デュエルが始まるな。

 

 

『人間が。蹴散らしてあげるわ!』

 

「対戦、よろしくお願いします」

 

挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。

 

『「デュエル!』

 

 

◆赤羽コナミ LP:4000、手札:5枚

 

VS

 

◆カミューラ LP:4000、手札:5枚

 

 

『先攻は私が貰うわ!私のターン!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!』

カミューラ 手札:5→6枚。

 

『私は手札から永続魔法【ミイラの呼び声】を発動!1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚する。この効果は自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動と処理ができる。私は手札から【ヴァンパイア・ロード】を特殊召喚!』

カミューラ 手札:6→5→4枚。永続魔法:0→1

 

<カミューラのフィールド>

ヴァンパイア・ロード ★5 ATK2000

 

『このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在する「ヴァンパイア・ロード」1体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。私は手札から【ヴァンパイアジェネシス】を特殊召喚!』

カミューラ 手札:4→3枚。

 

<カミューラのフィールド>

ヴァンパイアジェネシス ★8 ATK3000

 

『私は手札から永続魔法【ジェネシス・クライシス】を発動!1ターンに1度、自分のデッキからアンデット族モンスター1体を手札に加える事ができる。自分フィールド上に「ヴァンパイアジェネシス」が存在しない場合、このカードと自分フィールドのアンデット族モンスターを全て破壊する。私はデッキから【ヴァンパイア・バッツ】を手札に加える!』※アニメオリジナルカード

カミューラ 手札:3→2→3枚。永続魔法:1→2

 

えっ、俺はそんなカード渡した覚えがないんだが…そのカードってアニメオリジナルカードだよな?何処から出したんだ?…あぁ、コナミが渡したのか。

 

『私は手札から【ヴァンパイア・バッツ】を召喚!このカードが破壊される場合、デッキから同名のカードを墓地へ送る事で破壊を無効にする事ができる。このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の全てのアンデット族モンスターの攻撃力は200ポイントアップする!』※アニメオリジナルカード

カミューラ 手札:3→2枚。

 

<カミューラのフィールド>

ヴァンパイアジェネシス ★8 ATK3000 → 3200

ヴァンパイア・バッツ ★2 ATK800 → 1000

 

『私は伏せカードを1枚セットしてターンエンド!』

カミューラ 手札:2→1枚。

 

 

◆赤羽コナミ LP:4000、手札:5枚

 

VS

 

◆カミューラ LP:4000、手札:1枚、伏せカード:1、永続魔法:2

 

<カミューラのフィールド>

ヴァンパイアジェネシス ★8 ATK3200

ヴァンパイア・バッツ ★2 ATK1000

 

 

最初の手札消費は激しかったが、この状態を上手く維持できれば毎ターンの蘇生の為の手札コストが用意できる。【ヴァンパイア・バッツ】は場持ちが良いし、もしフィールドが開いてしまっても【ミイラの呼び声】で上級モンスターをすぐに呼べる。もしあの伏せカードが【ヴァンパイアの支配】とかなら悪くない布陣だとは思う。

 

ただ、相手がコナミだからなぁ。アイツ、初心者相手でもトリシューラ並べる鬼畜野郎だからなぁ。

 

「オレのターン!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

コナミ 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲で金満な壺】を発動!自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。オレは自分のEXデッキの裏側表示のカード6枚をランダムに裏側表示で除外して2ドロー!」

コナミ 手札:6→5→7枚。

 

「オレは手札から魔法カード【隣の芝刈り】を発動!自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る!オレのデッキの残り枚数は52枚!そっちのデッキの残り枚数は33枚!その差分19枚を墓地に送る!」

コナミ 手札:7→6枚。

 

墓地に送れているのは…うわぁ、インフェルノイドじゃん。

 

「オレは手札から魔法カード【テラ・フォーミング】を発動!デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。オレはデッキからフィールド魔法【闇黒世界-シャドウ・ディストピア-】を手札に加える!」

コナミ 手札:6→5→6枚。

 

「オレは手札からフィールド魔法【闇黒世界-シャドウ・ディストピア-】を発動!フィールドの表側表示モンスターは闇属性になる。1ターンに1度、自分がカードの効果を発動するために自分フィールドのモンスターをリリースする場合、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドの闇属性モンスター1体をリリースできる。自分・相手のエンドフェイズに発動する。このターンにこのカードが表側表示で存在する状態でリリースされたモンスターの数まで、ターンプレイヤーのフィールドに「シャドウトークン」(悪魔族・闇・星3・攻/守1000)を可能な限り守備表示で特殊召喚する」

コナミ 手札:6→5枚。フィールド魔法:0→1

 

「オレは手札から魔法カード【モンスターゲート】を発動!自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターを特殊召喚する。残りのめくったカードは全て墓地へ送る!オレは【闇黒世界-シャドウ・ディストピア-】の効果で、そっちの【ヴァンパイアジェネシス】をリリースして効果発動!デッキからカードをめくる!………良し!通常召喚可能なモンスター、チューナーモンスターの【インフェルノイド・デカトロン】を特殊召喚し、その他にめくった6枚のカードを墓地に送る!」

コナミ 手札:5→4枚。

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・デカトロン ★1 DEF200 ※チューナー

 

<カミューラのフィールド>

ヴァンパイア・バッツ ★2 ATK1000

 

『くっ!私のフィールドから【ヴァンパイアジェネシス】が居なくなったことで、永続魔法【ジェネシス・クライシス】は自壊して自分フィールドのアンデット族モンスターを全て破壊するわ。でも、【ヴァンパイア・バッツ】はデッキから同名のカードを墓地へ送る事で破壊を無効にしたわ!』

カミューラ 永続魔法:2→1

 

「【インフェルノイド・デカトロン】が特殊召喚に成功したので効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「インフェルノイド・デカトロン」以外の「インフェルノイド」モンスター1体を墓地へ送る。このカードのレベルをそのモンスターのレベル分だけ上げ、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る」

 

「オレはデッキからレベル1【インフェルノイド・シャイターン】を墓地に送ってそのレベル分だけこのカードのレベルを上昇させ、更にその名前と効果を得る!」

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・デカトロン→インフェルノイド・シャイターン ★1→2 DEF200 ※チューナー

 

「【インフェルノイド・シャイターン】となった【インフェルノイド・デカトロン】の効果発動!1ターンに1度、フィールドにセットされたカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。この効果の発動に対して対象のカードを発動できない。そっちの伏せカードをデッキに戻してもらうぜ!」

 

『伏せカードのチェーン発動すら許さないなんて…!』

カミューラ 伏せカード:1→0

 

「このカードは通常召喚できない。自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。オレは墓地から【インフェルノイド・アシュメダイ】を除外して、手札からレベル2【インフェルノイド・ベルゼブル】を特殊召喚!」

コナミ 手札:4→3枚。

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・シャイターン ★2 DEF200 ※チューナー

インフェルノイド・ベルゼブル ★2 DEF2000

 

「【インフェルノイド・ベルゼブル】の効果発動!1ターンに1度、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。【ヴァンパイア・バッツ】には手札に戻ってもらうぜ!」

 

『これで私のフィールドにはモンスターが居ない…!』

カミューラ 手札:1→2

 

「このカードは通常召喚できない。自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター1体を除外した場合のみ手札から特殊召喚できる。オレは墓地から【インフェルノイド・ベルフェゴル】を除外してレベル4【インフェルノイド・アスタロス】」

コナミ 手札:3→2枚。

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・シャイターン ★2 DEF200 ※チューナー

インフェルノイド・ベルゼブル ★2 DEF2000

インフェルノイド・アスタロス ★4 ATK1800

 

「【インフェルノイド・アスタロス】の効果発動!1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。永続魔法【ミイラの呼び声】を破壊させてもらう!」

 

『これで私のフィールドにはカードが無い…』

カミューラ 永続魔法:2→1

 

「オレはレベル2【インフェルノイド・ベルゼブル】とレベル4【インフェルノイド・アスタロス】にレベル2の【インフェルノイド・シャイターン】となっている【インフェルノイド・デカトロン】をチューニング!シンクロ召喚!出でよレベル8【PSYフレームロード・Ω】!」

 

<コナミのフィールド>

PSYフレームロード・Ω ★8 ATK2800

 

『これがシンクロ召喚というものなのね…』

 

「【PSYフレームロード・Ω】の効果発動!1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに発動できる。相手の手札をランダムに1枚選び、そのカードと表側表示のこのカードを次の自分スタンバイフェイズまで表側表示で除外する。手札を1枚除外させてもらうぜ!」

 

<コナミのフィールド>

モンスター無し

 

『この上、私の手札まで持っていこうなんて、強欲な人間ね!』

カミューラ 手札:2→1

 

除外された手札のカードは、フィールド魔法【不死の王国-ヘルヴァニア】。手札のアンデット族モンスター1体を墓地に送る事でフィールド上の全てのモンスターを破壊するが、この効果を発動したターンはモンスターを通常召喚する事はできなくなるという効果を持ったアニメオリジナルカードだな。本当に何処から出したのやら。

 

「このカードは通常召喚できない。自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。オレは墓地の【インフェルノイド・ルキフグス】と【インフェルノイド・ベルフェゴル】を除外し、墓地より【インフェルノイド・ヴァエル】を特殊召喚!

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・ヴァエル ★7 ATK2600

 

「このカードは通常召喚できない。自分フィールドの全ての効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地から「インフェルノイド」モンスター2体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。オレは墓地の【インフェルノイド・デカトロン】と【インフェルノイド・シャイターン】を除外し、墓地より【インフェルノイド・アドラメレク】を特殊召喚!

 

<コナミのフィールド>

インフェルノイド・ヴァエル ★7 ATK2600

インフェルノイド・アドラメレク ★8 ATK2800

 

「バトルだ!【インフェルノイド・ヴァエル】でダイレクトアタック!」

 

『あぁぁっ!』

カミューラ LP:4000 → 1400

 

「続けて攻撃だ【インフェルノイド・アドラメレク】でダイレクトアタック!」

 

『きゃぁぁぁぁぁっ!』

カミューラ LP:1400 → 0

 

 

『「対戦、ありがとうございました」』

 

 

~~~

 

デュエルが終わると、二人はデュエルディスクを片付けてこちらに歩いてくる。それにしても、今更だがお互い言葉が分からないのにデュエルなんて出来たな。この世界のデュエリスト特有の能力なんだろうか。

 

「楽しいデュエルだったな!」

 

「そりゃあお前はそうだろうな」

 

コナミは楽しいに笑っている。そりゃあ、あれだけ一方的に勝てれば楽しいだろうな。

 

『これがデュエル。話し合いや殺し合い以外で、勝敗を決める方法として覚えておいて損はないと思いますよ』

 

『今の時代ではこのような形で決闘するのね。確かに時代は変わったわ』

 

対するカミューラは少し悔しそうではあるが、落ち着いていた。

 

『そうだ。先ほどお渡ししたカードとデュエルディスクはそのまま差し上げますよ。そして、これらのカードも追加でお渡ししておきます』

 

『あら?気前がいいわね。貰っておいてあげるわ。…この黒いカードは、さっき説明していたエクシーズって言う種類のモンスターのカードね?』

 

『えぇ。今後、貴方がデュエルに慣れてきたら使いこなせるようになると思います』

 

俺はカミューラに先ほどまで渡していなかった残りのヴァンパイアカードを渡した。これでもし、カミューラが影丸理事長の誘いを断ったとしても、デュエルで決着をつけることになった場合なら何とか切り抜けられるようになるかも知れない。

 

『貴方たちは変わっているわ。わざわざこんなことまで教えて、何故ヴァンパイアの私に絡んでくるの?一体、何が狙いなの?』

 

『恐らく近いうちに、貴方の人間への復讐心を利用しようとする人間がやってきます。貴方が望む、人間を打倒してヴァンパイア一族を復活させる為の手伝いをさせてくれ、とね』

 

『…それで?その人間からの誘いを断れと言いたいのかしら?』

 

『その人間に協力するかしないかは貴方の自由意志ですが、その人間の言葉を鵜吞みにすることだけは止めて貰いたい。それだけですよ』

 

嘘である。実は、公式チートのコナミとデュエルすればなんやかんやでカミューラが人間への復讐を止めて、コナミと一緒にヴァンパイア一族を復活させるだけに行動するのでは?と思っただけだ。そうなればセブンスターズに参加することもなくなるだろうからな。

 

タッグフォースでそんなようなシナリオが存在していたので、案外うまくいくんじゃないかと期待していたのだが、ゲームのようにうまくは行かなかったみたいだ。これで三幻魔復活を阻止は出来ずとも邪魔くらいはできるかと思ったんだけどな~。

 

『ふん。人間は今でも憎いわ。でも、人間の中にも貴方たちのような変わり者が居ることだけは、覚えておくわ』

 

どうやら悪印象だけは与えずに済んだようだな。それでも敵対する可能性は低くはないんだけどさ。

 

『えぇ、ありがとうございます。…それで、これからどうするんですか?』

 

『誰かさんたちに起こされてしまったし、既に場所が知られている状態でもう一度眠りにつく気にもなれないし、今のこの時代を見て回ろうかと思っているわ』

 

『そうですか…』

 

『この時代を見て回ってみて、その上で誇り高きヴァンパイア一族の唯一の生き残りとして、どのような生き方をすべきか考えることにするわ』

 

これで影丸理事長がカミューラの居場所を特定することが出来なくなるといいけれど、難しいだろうな。

 

『じゃあね、白河クロト。貴方のお節介、悪くなかったわ。そして、赤羽コナミ。今日は、久し振りに楽しかったわ。またいずれデュエルしましょう?』

 

『えぇ、さようなら。今度会うときに、貴方が敵でないことを祈りますよ』

 

「おぉっ!なんだかよく分からないけど、じゃあな!」

 

そう言い残すとカミューラは闇夜に消えていった。残念。説得フェイズ、失敗である。そもそも説得になっていたのかも怪しいんだけどさ。

 

最悪の場合は強化版カミューラとアカデミアの人達が戦うことになってしまうかもな。そうなった場合は、カミューラには悪いが俺が倒すしかないかな…。




一話を挟むほどではなかったので、日常回を少し本編前に入れてみました。

カミューラのデッキは【ヴァンパイア】。まだセブンスターズに入っていないので、闇のアイテムも【幻魔の扉】のカードも持っていません。この時代のデッキとしては悪くはないのですが、相手が悪かったです。

対するコナミは【芝刈りインフェルノイド】です。シャドウ・ディストピアやディアボロス、悪魔嬢も搭載したデッキです。

カミューラが今後敵対するかどうかはまだ決めていませんが、敵対した場合はクロノス先生が人形にされる事態は避けられないでしょう。

※第七十二話の内容を少し追記しました。具体的には万丈目の【光と闇の竜】がオカルト的に強化されました。

次回の更新は2/17(水) AM7:00予定です。

荒魂マサカド様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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