【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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進捗報告&久し振りの適当な大会戦。

今回の相手はアニメ5D'sに出てきた氷室です。


第八十一話 氷室仁

今日は中学三年生の梅雨も過ぎ、夏休みも間近となった7月の休日。

 

俺は海馬コーポレーション本社の応接室で高級なソファーに座り、同じく対面のソファーに座った海馬モクバ副社長に会っていた。異世界のカードの情報を渡す代わりにある調査を依頼していて、今日はその結果を聞きに来たのだ。

 

「待たせたなクロト。早速用件に入ろうか」

 

「えぇ。それで、どうでした?約1年前に行方不明になった天上院吹雪と言う生徒は見つかりましたか?」

 

俺がそう言うと、モクバ副社長は難しい表情を作った。この表情を見る限り、結果は芳しくないようだ。

 

「結論から言うと、何も分からなかった。済まないな」

 

「いえ。ある程度は予想していたことなので大丈夫です。詳しく窺ってもよろしいですか?」

 

「あぁ、この資料を見てくれ。これがここ数年のデュエルアカデミア本校の入学生と卒業生の名簿で、こっちがアカデミアの船着場の入港と出港の記録だ」

 

モクバ副社長が応接室に備えられているスクリーンにいくつかのグラフが表示され、モクバ社長が手元のレーザーポインターでグラフを指し示す。

 

「これを見て分かる通り、天上院吹雪と言う生徒がアカデミア本校に出入りしている船に乗って島の外に出た記録はない」

 

「では、彼はまだ島の中にいる可能性が高いということですね?」

 

「恐らくはそうだろう。もしくは、いや止めておこう」

 

言いかけたセリフは、もしくは既に死亡していて死体が処理されている可能性が高い。辺りかな?他の生徒はともかく、天上院吹雪に関してはその部分は大丈夫だと思う。

 

太平洋の孤島に設立された全寮・寄宿制のデュエリスト養成学校なんて、用事でもない限り行くことが無いだろうから捜索とか難航したんだろうな。アカデミアに常駐している警備員とか居ないんだろうか。あの出番の少ない上に役に立たなさそうなアカデミア倫理委員会がそれにあたるのかな?

 

「そして、今回の調査の際に、明らかに入学生の数に対して実際に卒業した生徒の数が少なすぎることが判明した」

 

「デュエルアカデミアにはいくつか姉妹校がありましたよね?そちらに移籍した可能性はないんですか?」

 

「その実例はあるが、これだけの人数が一度に移籍することは有り得ない。また卒業できずに退学者となる者も居るが、その人数を考慮しても数が合わないんだ」

 

「本校の校長や理事長に問い合わせてみたんですよね?」

 

「もちろんだ。だが彼らからの回答は、『行方不明とされている学生は皆が海外留学していて、留学先で行方不明になった』の一点張りだ」

 

「良くそれで話が済みますね。仮にも親御さんから預かった大切な未成年の生徒でしょうに…」

 

「それに関しては返す言葉も無いな。これは言い訳になってしまうが、アカデミアのオーナーの兄様、もとい海馬瀬人社長はアカデミアの運営は各校長に全て委任していたからな。オレも別件の仕事をメインでやっていたからアカデミアに関しては殆ど関わっていなかった。今までは彼らの報告以外に情報が無かったのが現状だ」

 

何ともお粗末な話だと思う。習熟度別学習による制度を取り入れたりしてある程度の方針はあらかじめ決めていたみたいだけど、その後の対応が適当過ぎない?

 

「それに、どうやら海馬コーポレーションへ提出されている報告書には巧妙に偽造が施されていたようだ。恐らくこの偽装には校長か理事長辺りが絡んでいるだろう。だが、現状だと物的証拠がない」

 

「もどかしいですね。やはり証拠が無いと彼らを解任することは出来ないんですか?」

 

「校長はともかく、あの影山理事長は各界に影響力を備えた大物だ。海馬コーポレーションの影響力を以てしても、現状では難しいだろうな」

 

「そうですか…」

 

どうやら思っていた以上にデュエルアカデミアは治外法権の場所なようだ。数十人単位で未成年が行方不明とか、ハートランドシティでの事件と同レベルでヤバイ内容だと思うんだけどなぁ。

 

「ともかく、この件に関してはこちらでもう少し調査を進めておく。またオカルト案件になりそうな場合はクロトの力を借りることになるかも知れないな」

 

「その時はもちろん協力させてもらいますよ」

 

「済まないな」

 

モクバ副社長は深々とソファーに身を委ね、ため息をつきながら苦笑いをしている。あの海馬瀬人のフォローをし続けてきたこの人の能力を疑うことは有り得ないが、流石に心労は溜まってきているようだな。

 

「そうそう。お前に提案されていた、アカデミアの補修授業制度の件については少し前にアカデミア本校で採用されたそうだぞ」

 

「ホントですか?それはありがたい話ですね」

 

個人的には俺以外の生徒がどうなろうと知ったことではないのだが、以前モクバ副社長やI2社のペガサス会長と会談した時に、話の流れでデュエルアカデミアの改善案を聞かれたことがあった。

 

その時に『習熟度別学習自体がイマイチ』だとか『出来る人間と出来ない人間を同じ部屋で同時に教えること自体が非効率』だとか『レッド寮の扱いは児童虐待に当たるのでは?』だとか、ついついボロクソに言いまくったことがあった。

 

さっきも話にあったが、アカデミアの運営は各校長に全て委任している為、成果を出している限りはオーナーである海馬コーポレーションはその運営方針に口出しできないらしい。この世界に下請法のようなまともな法律があることが驚きだった。

 

だが、提案くらいは出来るらしく、それなら『学習意欲のある学生には、申請さえすれば通常の授業以外に補修を受けられる制度を作ってはどうか?』と伝えてみたところ、どうやら採用されたらしい。

 

そもそも、デュエルと言う専門知識を教える学校なんだから、一応、入学試験と言うボーダーラインはあるが、中学生時点から入学している学生と高校生から入学した学生で習熟度に差があることは明白だ。それらを全員纏めて同じ授業を行うことがどうかしている。極端な言い方だが、小学生と高校生を同じ部屋に入れて中学生クラスの授業をするようなものだと思う。

 

その入学時点での知識不足を補うために、補修授業をやればいいんじゃね?を提案したわけだが、よくこんな素人意見が通ったな。アカデミアは本格的に適当な場所なのだと改めて実感した。

 

「これで生徒の質が上がってくれればいいんだがな」

 

モクバ副社長はそう言葉を漏らすが、それは恐らく無理だ。モクバ副社長も内心は気付いていると思う。デュエルアカデミアの大半の生徒や教師にはそもそもそのやる気が無いからな。こんな改善じゃ全然足りないだろう。

 

アニメ開始時点では、エリート意識だけが高くて大した実力も無いブルー生徒、なぁなぁで生きているくせに妙にレッド生徒を見下すイエロー生徒、上昇意識が無くやる気がないレッド生徒、ブルー生徒などの一部生徒だけを優遇する教師陣、やる気はあるように見えるけどはっきり言って校長としては無能な鮫島、セブンスターズ編の元凶である理事長の影丸。と言うのが俺の印象だ。

 

もちろんあくまで俺個人の印象なので、これらに該当しない人間も居るだろう。だが、遊城十代による意識改革が無ければずっとこんな感じだったんだろうな。遊城十代自体も真面目で他の生徒の目標となる生徒とは言い難いけどさ。

 

「モクバ副社長。今日はお時間を取っていただきましてありがとうございました」

 

「いや、こちらこそ力になれなくて済まなかったな」

 

俺のような若輩者に大人の対応をするモクバ副社長。高身長のイケメンで頭脳明晰で性格も良くなって海馬コーポレーションの副社長とか無敵かよ。

 

「そう言えば、とうとうハートランドシティで起こった事件で残っていた問題に解決方法が見いだせたんだろ?」

 

「えぇ。彼ならば破滅の光が宿った【パラサイト・フュージョナー】の対処と、それによって洗脳された被害者たちの治療が出来ることは既に確認済みです。今、LDSの赤馬社長に治療できた洗脳被害者以外の被害者たちを1か所に集めるよう動いてもらっているところです」

 

一見何の問題も無いようにしか見えない洗脳被害者たち全員をいつまでも隔離施設に入れておくわけにも行かず、監視付きと言う条件で彼女たちには日常生活に戻って貰っている。被害者は日本人だけでなく海外の少女たちも大勢いて、1か所に集めるとなると時間がかかるとのことらしい。

 

一応コナミにも日常があるのでアイツの意思を無視して世界各地に飛んでもらうわけにはいかないからな。そもそもコナミが最初から破滅の光の件について自分の能力を自己報告をしてくれていればもう少し早くこの事件は終息したんだが、アイツはデュエルが絡まないと俺以上にドライなところがあるし、アイツにそんな感情を求めるのは無駄かな。

 

ちなみに日本に居た被害者の少女や榊遊勝、Dr.ドクトルの洗脳解除は完了している。念のため、少女たちの監視はしばらく続くそうだが時期を見て監視は解除されるらしい。

 

そして、他の人間よりも洗脳時期が長かった為か、榊遊勝とDr.ドクトルは洗脳解除後に昏睡状態に陥っている。身体機能には異常は見られないそうなのでいずれは意識を取り戻すことだろう。

 

洗脳が解除できたので、既に舞網市での事件における榊遊勝についての行動は『洗脳されていて彼自身の意思で行ったわけではない。彼も被害者の一人である』と言う事実が公表されている。後は彼自身が公の場に出て話が出来ればあの事件から彼に付きまとっていた悪評も落ち着くはずだ。ドクトル?アイツはもうお日様の下に出ることは二度とないよ。

 

赤馬零児もようやく大手を振って榊遊勝や彼の家族に対するフォローが出来るようになると喜んでいた。俺?知らん。管轄外だ。そこまで親しくも無い彼らに俺がこれ以上何かをするつもりはない。洗脳解除方法を見つけてきただけでも十分貢献しているだろうしな。

 

「そうか。やっとあの陰鬱な事件にも終わりが見えるんだな。良かった」

 

「はい。本当に」

 

結局その日はその後に大きな進展もなくモクバ副社長との話し合いは終わった。

 

~~~

 

翌日の休日、俺は久し振りにデュエル大会にバリアンスタイルで参加していた。ただ、正直今回に限ってはあまり乗り気ではない。だが、スポンサーの要望でね…。

 

「これより決勝戦を開始いたします。両選手は対戦コートの内側へお入り下さい」

 

対戦コートに入り、対戦相手の顔が見えるようになる。あれは、見覚えが有るような無いような、誰だっけ?あのポケ〇ンのハリ〇センみたいな頭、誰だっけ?牛鬼とか使ってきそうな顔だよな。

 

「オレにデュエルを挑むとは、自分がどれほど身の程知らずか思い知るんだな!」

 

あ、思い出したわ。コイツ、多分アニメ5D'sに出てくる氷室の若い時の姿だ。今の俺と同年代っぽいから全然気づかなかったな。

 

「両者とも準備はよろしいでしょうか!それでは決勝戦、開始して下さい」

 

大会実況者の一声の後、デュエルが開始される!会場内の観客のテンションは上がり、多くの歓声が聞こえ始め、盛り上がりを見せる。

 

このタイミングでやっておくか。俺はマントから手を出して天にかざし、高らかに叫ぶ!

 

「バリアルフォーーーゼ!!」

 

「「「!?」」」

 

俺の周囲をまばゆい光が包み込み、胡散臭い『バリアン』共通の姿から、とあるバリアンの姿へと変化していく…!さぁ、威風堂々と名乗りを上げよう!

 

「灼熱の太陽すら瞬間凍結、氷の剣!メラグ!」

 

胸の中央に付けた赤の宝石を青白く輝かせ、自然体を作る。我ながらなかなかのメラグポーズの再現である。宝石の光が収まる頃には、俺は白いドレスの様な衣装に青紫の長髪の女性型バリアン、メラグの姿になっている。やはり、会場はシーンとしてしまった。

 

あぁ、とうとうやってしまった。大衆の面前で女装とか、人間として何かを失ってしまった気がする。でも仕方ないんだ。大会に出る度に別のバリアンで変身を決めることを、強いられているんだ!

 

「なんだ、あれ」

 

氷室らしき青年は呆然としている。そりゃそうだわ。俺だっていきなりこんなのが出てきたらビビる。

 

「対戦、よろしくお願いいたします」

 

「あ、あぁ。対戦、よろしくお願いいたします」

 

挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

 

◆メラグ(クロト) LP:4000

 

VS

 

◆氷室仁 LP:4000

 

 

「先攻はオレが貰う。オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」

氷室仁 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【強欲で金満な壺】を発動!自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。オレはEXデッキから6枚を裏側表示で除外してデッキから2枚ドローする!」

氷室仁 手札:6→5→7枚。

 

ネームドキャラクターなら準レギュラークラスで無くとも初手壺を引き込めるドロー力があるのか?羨ましい。だが俺も最近は5回に1回くらいなら初手に引き込めるようになってきた。昔の俺は【強欲な壺】と【天使の施し】各3積みなのに全てデッキボトムだったりとかザラだったしな!我ながら成長してこの世界に順応出来てき始めていると思う。

 

「オレは手札から魔法カード【召喚師のスキル】を発動!デッキからレベル5以上の通常モンスター1体を手札に加える。オレはデッキからレベル6の通常モンスター【牛鬼】を手札に加えるぜ!」

氷室仁 手札:7→6→7枚。

 

「オレは手札から【地雷蜘蛛】を召喚!」

氷室仁 手札:7→6枚。

 

「【地雷蜘蛛】の攻撃宣言時、コイントスで裏表を当てる。当たりの場合はそのまま攻撃する。ハズレの場合は自分のライフポイントを半分失い攻撃する効果を持つぞ!」

 

<氷室仁のフィールド>

地雷蜘蛛 ★4 ATK2200

 

大きすぎるデメリットだ。俺なら絶対に使いたくない。だけど、この時代なら初手に壁モンスター代わりにするのには十分機能する性能だ。

 

「オレは手札から魔法カード【古のルール】を発動!手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。オレは手札からレベル6の通常モンスター【牛鬼】を特殊召喚するぜ!」

氷室仁 手札:6→5→4枚。

 

<氷室仁のフィールド>

地雷蜘蛛 ★4 ATK2200

牛鬼 ★6 ATK2150

 

【召喚師のスキル】と【古のルール】のおかげで随分と通常モンスターも使いやすくなったよな。あとは凡骨シリーズとかな。

 

「このカードは通常召喚できず、自分フィールド上の「牛鬼」モンスターをリリースした場合にのみ特殊召喚できる。オレは自分フィールドの【牛鬼】をリリース!手札から【大牛鬼】を特殊召喚するぜ!」※アニメオリジナルカード

氷室仁 手札:4→3枚。

 

<氷室仁のフィールド>

地雷蜘蛛 ★4 ATK2200

大牛鬼 ★6 ATK2600

 

「【大牛鬼】は、このカードの攻撃でモンスターを破壊した時に発動できる。このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる効果を持つぞ!」

 

アニメオリジナルカードだな。確かタッグフォース4以降には収録されていて、タッグフォース版では特殊召喚制限は取り払われていたはずだ。

 

「オレは手札を2枚伏せてターンエンドだ」

氷室仁 手札:3→1枚。、伏せカード:0→2枚

 

 

◆メラグ(クロト) LP:4000

 

VS

 

◆氷室仁 LP:4000、手札:1枚。、伏せカード:2枚

 

<氷室仁のフィールド>

地雷蜘蛛 ★4 ATK2200

大牛鬼 ★6 ATK2600

 

 

この時代の動きとしては悪くない感じだな。アニメ5D's時代だと、ジャックに負けるまではプロデュエリストだったらしい。

 

さて、アニメだと伏せカードは【聖なるバリア -ミラーフォース-】と【落とし穴】だったか。なら効果破壊耐性を付けておけばなんとかなるかな?

 

 

「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

メラグ 手札:5→6枚。

 

おっ、噂をすれば俺も壺引いた。このデッキはあまりうまく回す自信が無いから助かったな。

 

「私は手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分のデッキの上からカードを10枚裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする!」

メラグ 手札:6→5→7枚。

 

「私は手札から魔法カード【おろかな埋葬】を発動!デッキからモンスター1体を墓地へ送る。私はデッキから【ブリザード・ファルコン】を墓地に送る!」

メラグ 手札:7→6枚。

 

「私は手札から永続魔法【水神の護符】を発動!このカードがフィールド上に存在する限り、自分フィールド上の水属性モンスターは相手のカ-ドの効果では破壊されない。発動後3回目の相手のエンドフェイズ時にこのカードは墓地へ送られる!」

メラグ 手札:6→5枚。永続魔法:0→1枚

 

「何ぃ!効果破壊耐性を付与するだと!?」

 

あの反応だと本当に効果破壊する魔法罠を張っていたみたいだな。

 

「私は手札から【ブリザード・サンダーバード】を召喚!」

メラグ 手札:5→4枚。

 

<メラグのフィールド>

ブリザード・サンダーバード ★4 ATK1600

 

「私は手札の【ガード・ペンギン】を墓地に送ってフィールドの【ブリザード・サンダーバード】の効果発動!手札を1枚捨てて発動でき、「ブリザード・サンダーバード」以外の鳥獣族・水属性モンスターを自分の手札・墓地からそれぞれ1体ずつ選んで特殊召喚する。その後、フィールド上のこのカードを持ち主の手札に戻す!ただし、「ブリザード・サンダーバード」の効果は1ターンに1度しか使用できない」

メラグ 手札:4→3枚。

 

「私は手札の【オーロラ・ウィング】、墓地の【ブリザード・ファルコン】を特殊召喚して、フィールドの【ブリザード・サンダーバード】を手札に戻すわ!」

メラグ 手札:3→2→3枚。

 

<メラグのフィールド>

ブリザード・ファルコン ★4 ATK1500

オーロラ・ウィング ★4 DEF1600

 

「【ブリザード・ファルコン】の効果を説明しておくわ。このカードの攻撃力が元々の攻撃力よりも高い場合に発動できる。相手ライフに1500ポイントダメージを与える。この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できず、「ブリザード・ファルコン」の効果は1ターンに1度しか使用できない」

 

「そして私は手札から速攻魔法【スワローズ・ネスト】を発動!自分フィールドの表側表示の鳥獣族モンスター1体をリリースして発動できる。リリースしたモンスターと同じレベルの鳥獣族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。私は自分フィールドのレベル4【オーロラ・ウィング】をリリース!そしてデッキからレベル4【聖鳥クレイン】を特殊召喚するわ!」

メラグ 手札:3→2枚。

 

<メラグのフィールド>

ブリザード・ファルコン ★4 ATK1500

聖鳥クレイン ★4 ATK1600

 

「特殊召喚された【聖鳥クレイン】の効果を発動!このカードが特殊召喚した時、このカードのコントローラーはカードを1枚ドローする!」

メラグ 手札:2→3枚。

 

「私は手札から永続魔法【一族の結束】を発動!自分の墓地の全てのモンスターの元々の種族が同じ場合、自分フィールドのその種族のモンスターの攻撃力は800アップするわ!」

メラグ 手札:3→2枚。永続魔法:1→2枚

 

「私の墓地に居る【ガード・ペンギン】、【オーロラ・ウィング】は鳥獣族。そして私のフィールドのモンスターも全て鳥獣族。よって【一族の結束】の効果が適用されるわ!」

 

<メラグのフィールド>

ブリザード・ファルコン ★4 ATK1500 → 2300

聖鳥クレイン ★4 ATK1600 → 2400

 

「ここで【ブリザード・ファルコン】の効果を発動!このカードの攻撃力が元々の攻撃力よりも高い場合に発動、相手ライフに1500LPダメージを与える!」

 

「うぉぉぉっ!」

氷室仁 LP:4000 → 2500

 

「私は手札から魔法カード【おろかな副葬】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。私はデッキから【エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ】を墓地に送る!」

メラグ 手札:2→1枚。

 

「そして私はレベル4【ブリザード・ファルコン】と【聖鳥クレイン】をオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよランク4【零鳥獣シルフィーネ】!」

 

<メラグのフィールド>

零鳥獣シルフィーネ ☆4 ATK2000 → 2800 ORU:2

 

「エクシーズ召喚か!【大牛鬼】の攻撃力を超えてきやがった!」

 

「まだよ!墓地の【エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ】を除外して効果発動!墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの水属性Xモンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターよりランクが1つ高い水属性Xモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する!私が対象とするのは【零鳥獣シルフィーネ】!」

 

「何っ!?」

 

「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れよランク5!【零鳥姫リオート・ハルピュイア】!」

 

<メラグのフィールド>

零鳥姫リオート・ハルピュイア ☆5 ATK2500 → 3300 ORU:3

 

「連続エクシーズ召喚だと!?」

 

「更に【零鳥姫リオート・ハルピュイア】のORUを1つ取り除いて効果発動!このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力を0にする。私は貴方の【大牛鬼】を選択してその攻撃力を0にするわ!アーム・フリージング!!」

零鳥姫リオート・ハルピュイア ORU:3→2

 

<氷室仁のフィールド>

地雷蜘蛛 ★4 ATK2200

大牛鬼 ★6 ATK2600 → 0

 

「オレの【大牛鬼】の攻撃力が0に!?」

 

「バトルフェイズに移行!【零鳥姫リオート・ハルピュイア】で【大牛鬼】に攻撃!」

 

零鳥姫リオート・ハルピュイア ATK3300

vs

大牛鬼 ATK0

 

「ぐわぁぁぁぁっ!」

氷室仁 LP:2500 → 0

 

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

 

~~~

 

今日も精霊界で修行している俺は今、山奥にある大きな泉の真ん中で浮遊して精神統一をしている。俺の目の前にはバスケットボールサイズの水の球が浮いている。

 

「今日はいつもよりは良い感じねクロト。20点くらいの出来だわ」

 

泉の中からワンピースを着た青いショートカットの髪型で青白い肌の少女が現れた。今日の修練のコーチを頼んでいる【水の精霊アクエリア】だ。

 

「それって褒められてないよね?」

 

今日も毒舌な【水の精霊アクエリア】にボロクソに貶されながら修行を続けている。どの辺りが水の精霊なんだよ。毒の精霊だろこの娘。

 

「はい。今、余計なことを考えたわね?集中力が乱れたわよ。そんなことじゃ水を自在に操れるようになるにはまだまだねぇ~♪」

 

眼を開けて見ると、水の球が大きく振動して球状を維持できなくなっている。これは失敗だな。

 

「またか。上手く行かないもんだな」

 

瞑想とか精神統一とか、凄く苦手だ。雑念が多いと良く言われるが、何も考えないで座っているだけとか難易度高すぎない?

 

「貴方は魔力を操る才能はゼロの落ちこぼれのゴミクズなんだから、ひたすら修練あるのみよ」

 

「いちいち毒を吐いてくるなぁ」

 

【ホーリー・エルフ】と言いこの娘といい、清楚に見えるカードの精霊は大体ドSだからな。もう慣れた。

 

「そう言えば貴方、少し前に霊使いのエリアちゃんから頼み事をされていたでしょ?何を頼まれたのよ?」

 

「あぁ、なんでも自分の相棒である【ジゴバイト】の兄貴の【ガガギコ】を探してくれだとさ。しばらく行方不明らしい」

 

この世界では【ジゴバイト】と【ギコバイト】は兄弟で、旅に出た【ギコバイト】が旅先で【ガガギコ】に成長したところまでは分かっているがその後の消息が不明らしい。

 

その行方の調査を頼まれたわけだが、【コザッキー】の実験で【ギガ・ガガギゴ】とかになっていたら、今の俺の手には余る強さだろう。そうなっていたら依頼者の【水霊使いエリア】には悪いが彼の現状報告することになりそうだな。俺だって命は惜しいのだ。

 

「なるほどね。それで『精霊界の何でも屋』の貴方に白羽の矢が立ったわけか」

 

「そんなものになった覚えはないんだけどな」

 

この数年間、様々な精霊たちの悩みを解決したり、手伝いをしていたことで、何故か俺は『精霊界の何でも屋』と呼ばれるようになっていた。

 

「この前、暗黒海で【ジェノサイドキングサーモン】に襲われていたのも何かの依頼だったの?」

 

「暗黒海の近くで【屈強の釣り師】のオッサンに釣り勝負を挑まれたんだよ。それで【屈強の釣り師】のオッサンが釣り上げた【ジェノサイドキングサーモン】がいきなり襲い掛かってきてな。お前に助けられる直前くらいに、【屈強の釣り師】のオッサンは俺を見捨てて逃げていったな」

 

あの時はハートランドシティの事件なんかとは比較にならないくらいに身の危険を感じたね。と言うか死ぬかと思ったね。偶然通りかかったアクエリアが助けてくなかったら死んでいた可能性が高い。【屈強の釣り師】のオッサン許すまじ。

 

「私より弱いザコのくせにあんな危険地帯で何やってるんだか」

 

「一応、お前よりは魔力だけなら高いんだが?」

 

「私より高い魔力を持っているくせに私より弱いんだ?ザァーコ♪」

 

「い、言わせておけば…!」

 

「ププッ。ほら。また思考が乱れているわよ。はい残念!精神統一、やり直し!」

 

眼を開けて見ると、水の球ははじけ飛んでしまっていた。これは失敗だな。この女、こうなるようにわざと煽ったな?精神を乱す効果的な修行だとは思うが、性格悪いなぁ。

 

「ぐぬぬ、いつか泣かせてやるからな。覚えていろよ」

 

「はいはい。ザコザコ君はさっさと修練に戻りましょうね~♪」

 

カードイラストからは想像もできないくらいに見る者の神経を逆なでするような笑みでニヤニヤ笑っている【水の精霊アクエリア】。ホント、いつか泣かす。

 

そして今日も修行と言う名の苦難の日々は続く…。




海馬コーポレーションに問い合わせても天上院吹雪の失踪事件は解決せず。現場責任者の校長と理事長がグルで隠ぺい工作を行っている為、外側からだけでは解決が難しいようです。

【パラサイト・フュージョナー】の件についてはオリ主が自分で何とかするまでもなくコナミのインチキパワーで解決しそうなのでそちらの方法を採用した模様。ただ、コナミが居ない状況の対応策の為、オリ主の修行は継続しています。

今回のバリアン、メラグのデッキは【水属性鳥獣族】。OCG化している水属性鳥獣族が少なすぎてデッキとして成立しているかは微妙です。今回の展開も壺によるごり押しです。早く新規が欲しいですね。

今回のお相手はアニメ5D'sでダークシグナー編までは登場していた氷室。デッキは【大牛鬼】です。【大牛鬼】は特殊召喚制限さえなければ、この時代ではそこまで悪くないモンスターなんですけどね。

オリ主は魔力量だけなら最上級魔術師の師弟に並ぶ実力を身に着けていますが、技量はまだまだ未熟です。現状のオリ主は学校のプールくらいの魔力消費で100円ショップの水鉄砲くらいの出力しか出せませんが、アクエリアはバケツくらいの魔力消費でチタン合金を加工できるくらいの出力を出せます。水の多い場所で戦闘を行う場合、2秒でオリ主の首が飛びます。

次回の更新は2/20(土) AM7:00予定です。

戦車様、ストロー様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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