【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~   作:嘘つき熊さん

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前回に続いてボスラッシュが続きます。

今回の対戦相手は、精霊界王の正義の味方カイバーマンです。


第八十五話 カイバーマン

<クロト視点>

 

中学三年生の9月下旬、俺とコナミは孤児院のリビングにあるテレビを使い、中古ゲーム屋で見つけたレトロゲーム機本体とソフトを買って来て遊んでいた。

 

『ソニックブーム、ソニックブーム、ソニックブーム、サマソ!』

 

『ヌワァァァッ!』

 

2P WIN!

 

『くにへ かえるんだな。おまえにも かぞくがいるだろう・・・』

 

画面上では俺の操作する金髪の軍人男性が、コナミの操作するモヒカンのプロレスラー男性をボコボコにした後の勝利シーンに映っていた。

 

「おいクロト。ザン〇エフ相手に画面端から待ちガ〇ル戦法で飛び道具連発は酷くない?これハメでしょ?オレのシマじゃノーカンだから」

 

「酷くないし、ハメじゃないし、同じシマだから。飛び道具なんてジャンプで避ければいいだろ?」

 

「そうしたらお前、対空攻撃して来るじゃん」

 

「当たり前だよなぁ」

 

コナミは俺の完璧な戦術に文句があるようだが、これは作戦勝ちなのだ。ハメとか言われてもな。くくくっ!負け犬の遠吠えにしか聞こえないんだよなぁ!

 

「そう言えば、昨日で赤馬零次との海外ツアーは終わったんだっけ」

 

「うん?あぁそうそう。終わったよ。いやー、世界中回って色んな国の女の子と握手してデュエルするとか、なかなか面白い体験だったな!」

 

コナミと赤馬零次は、休日を利用して7月から定期的に世界中を回り、舞網市とハートランドシティで起こった【パラサイト・フュージョナー】による洗脳事件の被害者を回復する為の旅行に出かけていた。

 

そして、昨日の休日にてようやく確認されている全ての洗脳被害者の治療を終えたのだ。長かったが、これで多くの人間が救われたのだから結果オーライだろう。

 

「赤馬とも何度かデュエルしたけれど、クロトから借りていたショックルーラーやプトレマイオスを出すたびに凄い嫌な顔をしていたな」

 

「赤マフラーめ。マスタールール3環境で、全盛期【DD】使いのくせに何を甘えたことを言っているんだか」

 

赤馬零次はコナミの洗礼を受けてしまったらしいが、この世界だと良くあることなのでセーフ。

 

これで赤馬親子の肩の荷も少しは降りたんじゃないかな。Dr.ドクトルは事件を起こす直前まで赤馬零王が所長を務めるリアルソリットビジョン研究所の職員だったため、事件が起こったことの責任を感じていたようだったからな。

 

『ソニックブーム、ソニックブーム、ソニックブーム、サマソ!』

 

『ウワァァァッ!』

 

2P WIN!

 

『くにへ かえるんだな。おまえにも かぞくがいるだろう・・・』

 

画面上では俺の操作する金髪の軍人男性が、コナミの操作するちょんまげの相撲力士男性をボコボコにした後の勝利シーンに映っていた。

 

「だから、待ちガ〇ル戦法はやめろって言ってるだるぉぉぉ!」

 

「HAHAHA!どんな手を使おうが…最終的に…勝てばよかろうなのだァァァ!」

 

0勝20敗の結果を前に、流石のコナミもキレた。こちらの胸ぐらを掴んでぐわんぐわんと揺らしてくる。ちなみにコナミは俺と違って滅多に人に対して暴力を振るうことはない。先ほどの結果はよほど頭に来たのだろう。

 

だがなコナミよ。お前はパワーファイターのキャラクターしか使わないから動きが鈍いんだよ。そもそもこのゲームは前世でやりつくしたしな。経験の差だよ。

 

~~~

 

<クロト視点>

 

その日の夜、俺は精霊界の森深くにあるにて黒魔術師の家にて、木製のテーブルを挟んで黒魔術師の師弟と話をしていた。

 

「良し、最終確認だ。クロト、もう一度やってみてくれ」

 

「了解です」

 

テーブルの対面に座る師匠に言われて、俺はテーブル上置かれた精霊のカード【ブラック・マジシャン】と【ブラック・マジシャン・ガール】に魔力を込める。

 

「うん、良い感じ。私のカードの方は問題なし。流石は私の弟弟子」

 

「うむ。魔力総量も魔力制御も問題ない。これでクロトは私たちの精霊のカードを使いこなせることが出来るな。おめでとう」

 

「ありがとうございます」

 

修行を始めて大体7年くらいだっただろうか。ようやく一端の魔術師クラスの実力は身に付けられたようだ。師匠も姉弟子も嬉しそうだ。

 

「では改めて。クロト、いえ我がマスターよ。どうかこのカードをお受け取り下さい」

 

「お受け取り下さい」

 

そう言うと黒魔術師の師弟は自身の精霊のカードを渡してくる。俺はその2枚のカードを受け取る。これで破滅の光や闇のデュエリスト達のオカルトパワーを操るデュエルに引けを取ることはなくなるだろう。

 

「ありがとうございます。でも、なんだかしっくりこないんで、話し方とかは今まで通りでお願います」

 

「む、そうか?では今まで通りで行こう」

 

「分かった。今後ともよろしくね弟弟子」

 

「えぇ。お二人ともよろしくお願いします」

 

これまで非常にお世話になった2人にマスター(主人)なんて呼ばれたくないので、今まで通りに接してもらうことにした。

 

「あとこれも渡しておこう」

 

そう言うと師匠は家の奥から一つの金のブレスレッドを持ってきた。その腕輪に秘められた魔力には覚えがある。以前、ハートランドシティで使用して損傷してしまったあの【ラーの翼神竜】の召喚を補助する腕輪だ。

 

「これは、修復が終わったんですね」

 

「うむ。先日ようやく終わってな」

 

「頑張った」

 

師匠から受け取って腕に装着した金のブレスレッドは以前と変わらない完璧な状態に戻っていた。本来ならあと1年くらいは修復に掛かるはずだ。ここまで早く治るのは師匠と姉弟子が頑張って修復してくれたお陰だろう。

 

「今のお主なら魔力が足りずに腕輪が破損することはないだろう」

 

「成長したね」

 

ブレスレッドの状態を観察していると、いつの間にか目の前に居た姉弟子が頭を撫でてくる。流石に気恥ずかしいので止めて欲しい。

 

「今日は祝いの日だな。せっかくだから何か作ろうか」

 

「私はパスタが良い。ミートソースたっぷりで」

 

「姉弟子はいつもそれですね…」

 

祝いの席で出されたミートソーススパゲティは普段よりも格別に美味しかった。師匠も嬉しそうだし姉弟子も満面の笑みだ。イケメンと美少女の笑顔とか、癒されるなぁ。

 

~~~

 

<クロト視点>

 

そして数時間後、精霊界から人間界に帰る途中にキーメイスたちの村に立ち寄っていた俺は、精霊界にてカイバーマンに呼び出され、村の広間で彼と対峙していた。

 

一体何が始まるんです?とばかりに広間の端から何人かの精霊がこちらの様子をのぞき込んでいる。むしろ俺が聞きたいです。

 

「ふぅん、小僧。昔はその路傍の石のような力しか持たなかった貴様が、最近はなかなかの力を付けたようではないか」

 

「ありがとうございます」

 

腕を組み、いつもの上から目線の偉そうな態度でそう言い放つカイバーマン。恐らく、一応、誉めてくれているんだろうとは思う。

 

「今後、貴様が戦っていくことになるであろう敵は強大だ。今からオレがその敵と戦っていけるかどうかをこの手で見てやろう。さぁ、小僧。デュエルディスクを構えろ!」

 

「アッ、ハイ」

 

彼には俺の前世に関わる情報はほぼ伝えてある。恐らく彼なりにこちらの今後の戦いに対して気を使ってくれているのだろう。そしてこの有無を言わせぬフリーダムな行動こそ彼らしさと言える。

 

カイバーマンとのデュエルか。確かに今の俺の実力を試すには願っても無い相手で、この世界において最強クラスのデュエリストだろう。相手にとって不足はない。このデュエル、受けて立つ!

 

「おぉっ!王様がクロトとデュエルするって!」

 

「マジかよ!おーい、みんなー!王様とクロトがデュエルするってさー!」

 

「み、水…。水をクレメンス…」

 

「正気かクロト!止めとけって!無謀だぞ!村に来たばかりの頃に挑んで瞬殺されてたじゃんか!」

 

「でも最近のクロトは強くなったよ!いつもそばで見ているボクたちは良く知ってる!もしかしたら…!」

 

「バニー!」

 

「リューン!」

 

「「「ワイトもそう思います!」」」

 

「のうMASAKIよ?賭けるか?クロトが勝つか否か?」

 

「では拙者はクロトが勝つ方に今日の羊羹を賭けるでゴザル!」

 

「馬鹿者!クロトが勝つに掛けるのはわらわじゃ!この『よぉいお茶』も賭けるぞ!」

 

「王様ー!頑張ってー」

 

「クロトも負けるなー!」

 

カイバーマンのカリスマは本物のようで、彼がデュエルするとなっただけであっという間に村の精霊たちが広間に集まってきた。そんな中で俺を応援する声もあるのが少し嬉しいな。

 

「昔一度だけ挑んだ時は瞬殺されましたが、今日は勝たせてもらいますよ!」

 

広場の中央にてカイバーマンと十分に距離を取ってデュエルディスクを構える。師匠や姉弟子に認められた以上、無様な姿は見せられないからな!

 

「ほざけ小僧!我がブルーアイズは強靭!無敵!最強!貴様の僕など蹴散らしてくれるわ!フハハハハハッ!」

 

対するカイバーマンもデュエルディスクを構える。彼に勝てれば人間界の海馬瀬人を打倒したような物だと思う。間接的に彼へのリターンマッチにも繋がる。絶対に勝つために、あのデッキを解放させてもらう!

 

 

「真の勝者はただ一人!」

 

「対戦、よろしくお願いします」

 

挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。

 

「「デュエル!」」

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:4000

 

 

正義の味方カイバーマン。ブルーアイズの仮面を付けた海馬瀬人のような容姿の彼が使用するデッキはもちろん【青眼の白龍】。厄介な点は彼がこの精霊界の王であるということだ。

 

この精霊界は他の異世界と違って人間界と密接な関係にあり、人間界に存在するカードは全てこの精霊界にも存在し、精霊たちは全員が自身に関係のあるデッキを持っている。

 

何が言いたいかと言うと、人間界に存在するカードとは俺が所有するカードも含むのだ。つまり、彼はOCG次元の全てのカード+アニメ仕様の神のカードを使用してくる可能性もある。

 

そして、精霊界の王たる彼のオカルトパワーは精霊界随一の実力であり、恐らくだが人間界のしがらみに囚われる海馬瀬人よりも強いかも知れない。俺が今まで対峙してきたデュエリストの中でも最強格の一人と言えるだろう。決して油断はできない。

 

「先攻はオレが貰う。オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

カイバーマン 手札:5→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【調和の宝札】を発動!手札から攻撃力1000以下のドラゴン族チューナー1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。オレは手札の【伝説の白石】を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドロー!」

カイバーマン 手札:6→5→4→6枚。

 

「墓地の【伝説の白石】の効果発動!このカードが墓地へ送られた場合に発動する。デッキから「青眼の白龍」1体を手札に加える!」

カイバーマン 手札:6→7枚。

 

「オレは手札から魔法カード【トレード・イン】を発動!手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。オレは手札の【青眼の白龍】を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドロー!」

カイバーマン 手札:7→6→5→7枚。

 

「オレは手札から魔法カード【竜の霊廟】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る。この効果で墓地へ送られたモンスターがドラゴン族の通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。オレはデッキからドラゴン族の通常モンスター【青眼の白龍】を墓地に送り、更にデッキから【太古の白石】を墓地に送る!」

カイバーマン 手札:7→6枚。

 

「オレは手札から魔法カード【ビンゴマシーンGO!GO!】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキからカードを合計3枚選んで相手に見せ、相手はその中からランダムに1枚選ぶ。そのカード1枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。さぁ小僧!この中から好きなカードを選ぶがいい」

カイバーマン 手札:6→5枚。

 

<カイバーマンが開示したカード>

①対峙する宿命

②カオス・フォーム

③強靭!無敵!最強!

 

カイバーマンが開示したカードを裏側にして、俺がその中から選んだカードを1枚を手札に加えるわけだが…。

 

【対峙する宿命】は絶対に選びたくないし、【カオス・フォーム】も嫌だな。かといって【強靭!無敵!最強!】は論外だし、ってどれも選びたくねぇなぁ。

 

「う~ん、これでお願いします」

 

俺はカイバーマンに選んだ裏側のカード1枚を教える。

 

「良かろう!では残りのカードはデッキに戻してシャッフルする!」

カイバーマン 手札:5→6枚。

 

カイバーマンは俺が選んだカードを手札に加えた後、残りの2枚をデッキに戻してシャッフルした。

 

「オレは手札から魔法カード【ドラゴン・目覚めの旋律】を発動!手札を1枚捨てて発動できる。攻撃力3000以上で守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2体までデッキから手札に加える。オレは手札のチューナーモンスター【青き眼の巫女】を墓地に送り、デッキから【青眼の白龍】と【青眼の亜白龍】を手札に加える!」

カイバーマン 手札:6→5→4→6枚。

 

「このカードは通常召喚できない。手札の「青眼の白龍」1体を相手に見せた場合に特殊召喚できる。オレは手札の【青眼の白龍】を公開し、手札から【青眼の亜白龍】を特殊召喚する!」

カイバーマン 手札:6→5枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の亜白龍 ★8 ATK3000

 

「オレは手札からオレの分身【正義の味方 カイバーマン】を召喚!」

カイバーマン 手札:5→4枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の亜白龍 ★8 ATK3000

正義の味方 カイバーマン ★3 ATK200

 

「オレは【正義の味方 カイバーマン】をリリース!このカードをリリースして発動できる。手札から「青眼の白龍」1体を特殊召喚する!出でよ!【青眼の白龍】!」

カイバーマン 手札:4→3枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の亜白龍 ★8 ATK3000

青眼の白龍 ★8 ATK3000

 

「このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ブルーアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻し、このカードを墓地から特殊召喚する。オレはフィールドの【青眼の白龍】をデッキに戻し、墓地からチューナーモンスター【青き眼の巫女】を特殊召喚する!」

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の亜白龍 ★8 ATK3000

青き眼の巫女 ★1 DEF0 ※チューナー

 

「オレはレベル8【青眼の亜白龍】にレベル1【青き眼の巫女】をチューニング!シンクロ召喚!出でよ!レベル9【青眼の精霊龍】!」

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の精霊龍 ★9 DEF3000

 

「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに2体以上のモンスターを同時に特殊召喚できない。1ターンに1度、墓地のカードの効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。S召喚したこのカードをリリースして発動できる。エクストラデッキから「青眼の精霊龍」以外のドラゴン族・光属性のSモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。そのモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。この効果は相手ターンでも発動できる」

 

「そしてオレは【青眼の精霊龍】の効果発動!エクストラデッキから「青眼の精霊龍」以外のドラゴン族・光属性のSモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。そのモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。EXデッキより出でよ!【蒼眼の銀龍】!」

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000 ※次のターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。

 

「このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。自分フィールドのドラゴン族モンスターは次のターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。自分スタンバイフェイズ毎に自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する」

 

「オレは手札から速攻魔法【超再生能力】を発動!このカードを発動したターンのエンドフェイズに、このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする」

カイバーマン 手札:3→2枚。

 

「オレはカードを2枚セットしてターンエンド」

カイバーマン 手札:2→0枚、伏せカード:0→2枚。

 

「エンドフェイズ時に墓地の【青眼の精霊龍】の効果が発動するが、【蒼眼の銀龍】は自身の効果により効果では破壊されない」

 

「更にエンドフェイズ時に墓地の【太古の白石】効果発動!このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「ブルーアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。デッキより出でよ!【ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン】!」

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000 ※次のターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。

ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン ★8 ATK2500

 

「相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。フィールドのこのカードを持ち主のデッキに戻し、デッキから「青眼の白龍」1体を特殊召喚する」

 

「そしてエンドフェイズに速攻魔法【超再生能力】の効果が発動する!このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。オレはデッキから3枚ドロー!」

カイバーマン 手札:0→3枚。

 

<このターンで手札から捨てられたドラゴン族モンスター>

①伝説の白石

②青眼の白龍

 

<このターンで手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスター>

青眼の精霊龍

 

「更にオレは手札から2枚目の速攻魔法【超再生能力】を発動!オレはデッキから3枚ドロー!」

カイバーマン 手札:3→2→5枚。

 

1枚目の【超再生能力】の効果によるドローで2枚目の【超再生能力】を引いたのか!?インチキドローすぎる!

 

 

◆白河クロト LP:4000

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:4000、手札:5枚、伏せカード:2枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000 ※次のターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。

ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン ★8 ATK2500

 

 

墓地に【青眼の白龍】が2体、デッキに【青眼の白龍】が1体か。手札にあるのは先ほど【ビンゴマシーンGO!GO!】で加えたカードだろうか。増えた手札は流石に分からないな。と言うか手札増えすぎだろ。

 

あの伏せカードはフィールドに通常モンスターが居ないから【王者の看破】は無いか?いや、デッキの【青眼の白龍】はソリッドの効果でいつでも出せる。【無力の証明】辺りもあるかも知れない。

 

とにかく、次の彼のターンに【蒼眼の銀龍】を残しておくのはマズイ。…普通のデッキならな。カイバーマンには是非ともゴッドジョウゲンシステムを味わってもらいたいなぁ!

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

白河クロト 手札:5→6枚。

 

「俺は手札から【魔導書士 バテル】を召喚!このカードが召喚・リバースした場合に発動する。デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える。俺はデッキから【魔導書の神判】を手札に加える!」

白河クロト 手札:6→5→6枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導書士 バテル ★2 ATK500

 

「俺は手札から速攻魔法【魔導書の神判】を発動!このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる。「魔導書の神判」は1ターンに1枚しか発動できない」

白河クロト 手札:6→5枚。

 

「俺は手札から速攻魔法【コズミック・サイクロン】を発動!1000LPを払い、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。俺はそちらの伏せカード一枚を対象として除外する!」

白河クロト LP:4000→3000、手札:5→4枚。※発動した魔法カード:0→1

 

「甘いぞ小僧!その効果にチェーンして速攻魔法【銀龍の轟咆】を発動!「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのドラゴン族の通常モンスターを特殊召喚する。オレが対象とするのは当然、墓地の通常モンスター【青眼の白龍】だ!」

正義の味方カイバーマン 伏せカード:2→1枚。※発動した魔法カード:1→2

 

ちぃっ!躱されたか!しかも【銀龍の轟咆】を除外しても大した旨味が無いな!

 

チェーン②銀龍の轟咆

チェーン①コズミック・サイクロン

 

「効果処理を行う。チェーン②【銀龍の轟咆】の効果によりそちらのフィールドに【青眼の白龍】が特殊召喚される。そしてチェーン①【コズミック・サイクロン】によりフィールドに存在する【銀龍の轟咆】は除外される」

 

「出でよ!オレのプライド!そしてオレの魂!それら受け継ぎし我がしもべの姿!【青眼の白龍】!!」

 

カイバーマンのフィールドに、海馬瀬人の代名詞である青き眼を持つ最強の白龍が降臨する。

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000 ※このターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。

ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン ★8 ATK2500

青眼の白龍 ★8 ATK3000

 

これで向こうのフィールドにはレベル8の通常モンスターが存在することになる。あの伏せカードが【王者の看破】の場合、発動条件を満たさせてしまったな。

 

「俺は手札から永続魔法【魔導書廊エトワール】を発動!このカードがフィールド上に存在する限り、自分または相手が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。自分フィールド上の魔法使い族モンスターの攻撃力は、このカードに乗っている魔力カウンターの数×100ポイントアップする。また、魔力カウンターが乗っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、このカードに乗っていた魔力カウンターの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる!」

白河クロト 手札:4→3枚。

 

「小賢しい!その効果にチェーンしてカウンター罠【王者の看破】を発動!自分フィールドにレベル7以上の通常モンスターが存在する場合、2つの効果の内の1つを発動できる。オレは『魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する』効果を適用して発動する!【魔導書廊エトワール】の発動を無効にして破壊する!」

正義の味方カイバーマン 伏せカード:1→0枚。

 

早速使ってくるか。でもまだマシな方だな。看破を使わせたと思えばいいか。ただ、発動を無効化されたので発動した魔法カードのカウントが増えないのが残念だな。

 

チェーン②王者の看破

チェーン①魔導書廊エトワール

 

「効果処理を行う。チェーン②【王者の看破】の効果により、チェーン①【魔導書廊エトワール】の発動を無効にして破壊される。チェーン①【魔導書廊エトワール】は効果を無効化されているので不発だ」

 

「俺は手札から【グリモの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキから「グリモの魔導書」以外の「魔導書」カード1枚を手札に加える。俺はデッキから魔法カード【セフェルの魔導書】を手札に加える!」

白河クロト 手札:3→2→3枚。※発動した魔法カード:2→3

 

「俺は手札から魔法カード【セフェルの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、このカード以外の手札の「魔導書」カード1枚を相手に見せ、「セフェルの魔導書」以外の自分の墓地の「魔導書」通常魔法カード1枚を対象として発動できる。このカードの効果は、その通常魔法カード発動時の効果と同じになる。俺は手札の速攻魔法【ゲーテの魔導書】を公開し、墓地の【グリモの魔導書】の効果と同じになった【セフェルの魔導書】の効果によりデッキからフィールド魔法【魔導書院ラメイソン】を手札に加える!」

白河クロト 手札:3→2→3枚。※発動した魔法カード:3→4

 

「俺は手札からフィールド魔法【魔導書院ラメイソン】を発動!自分フィールドまたは自分の墓地に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分スタンバイフェイズに発動できる。自分の墓地から「魔導書院ラメイソン」以外の「魔導書」魔法カード1枚を選んでデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。自分の墓地の「魔導書」魔法カードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する」

白河クロト 手札:3→2枚。※発動した魔法カード:4→5

 

「俺は手札から魔法カード【ルドラの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。「ルドラの魔導書」以外の自分の手札・フィールドの「魔導書」カード1枚または自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を墓地へ送り、自分はデッキから2枚ドローする!俺はフィールドの【魔導書士 バテル】を墓地に送ってデッキから2枚ドローする!」

白河クロト 手札:2→1→3枚。※発動した魔法カード:5→6

 

<白河クロトのフィールド>

モンスター無し

 

「俺はカードを3枚伏せてターンエンド」

白河クロト 手札:3→0枚。伏せカード:0→3枚。※1枚は速攻魔法【ゲーテの魔導書】

 

「エンドフェイズ時に【魔導書の神判】の効果が発動する!このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる」

 

「俺が発動させた魔法カードは6枚。よって俺はデッキから【グリモの魔導書】、【セフェルの魔導書】、【ゲーテの魔導書】、【アルマの魔導書】、【ルドラの魔導書】、【ネクロの魔導書】を手札に加え、デッキから【昇霊術師 ジョウゲン】を特殊召喚する!」

白河クロト 手札:0→6枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導書士 バテル ★2 ATK500

昇霊術師 ジョウゲン ★3 DEF1300

 

「【昇霊術師 ジョウゲン】の効果を説明しておく。手札をランダムに1枚墓地へ捨てて発動できる。フィールド上の特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない」

 

「ふぅん。特殊召喚を封じるモンスターか、相変わらずつまらぬ小細工が好きと見える」

 

「つまらないかどうかはこの布陣を突破してから言って欲しいね」

 

 

◆白河クロト LP:3000、手札:6枚、伏せカード:3枚。フィールド魔法:1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

昇霊術師 ジョウゲン ★3 DEF1300

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:4000、手札:5枚、伏せカード:0枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000 ※ターンの終了時まで、効果の対象にならず、効果では破壊されない。

ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン ★8 ATK2500

青眼の白龍 ★8 ATK3000

 

 

それにしても【魔導書の神判】と同レベルのドロー力とか、本当にネームドキャラクターのドロー力は凄いな。これで主人公じゃないんだよなぁ。

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

カイバーマン 手札:5→6枚。

 

【蒼眼の銀龍】の自分スタンバイフェイズ毎に自分の墓地の通常モンスター1体を特殊召喚する効果は【昇霊術師 ジョウゲン】の効果により発動できない。まずはこれ以上の展開を抑制で来ているな。

 

「まずはその目障りな雑魚モンスターどもを消してやろう!オレは手札から魔法カード【滅びの爆裂疾風弾】発動!このカードを発動するターン、自分の「青眼の白龍」は攻撃できない。自分フィールドに「青眼の白龍」が存在する場合に発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

カイバーマン 手札:6→5枚。

 

「させないよ!伏せていたカウンター罠【神の宣告】を発動!LPを半分払って2つの効果の内1つを発動できる。俺は『魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する』効果を適用し、【滅びの爆裂疾風弾】の発動を無効にして破壊する!」

白河クロト LP:3000→1500、伏せカード:3→2枚。

 

チェーン②神の宣告

チェーン①滅びの爆裂疾風弾

 

「効果処理を行う。チェーン②【王者の看破】の効果により、チェーン①【滅びの爆裂疾風弾】の発動を無効にして破壊される。チェーン①【滅びの爆裂疾風弾】は効果を無効化されているので不発だ!」

 

「なかなかやるではないか。だが、それならば戦闘破壊すればいいだけの話だ!バトル!【ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン】で【昇霊術師 ジョウゲン】を攻撃!」

 

「やらせるわけにはいかない!伏せていた罠カード【神風のバリア -エア・フォース-】を発動!相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主の手札に戻す!」

白河クロト LP:3000→1500、伏せカード:2→1枚。

 

「何っ!?効果破壊ではなくバウンスだと!?」

 

白龍の放つ光弾を風の障壁が跳ね返し、攻撃体勢だった白竜たちをフィールドから押し出す…!

 

<カイバーマンのフィールド>

蒼眼の銀龍 ★9 DEF3000

 

「やってくれるではないか」

カイバーマン 手札:5→7枚。

 

危なかったな。【和睦の使者】を引けていなかったから少しヒヤヒヤしていたんだが、なんとか凌いだか。

 

「オレはカードを3枚伏せてターンエンド」

カイバーマン 手札:7→4枚。伏せカード:0→3枚。

 

「エンドフェイズに俺は伏せていた速攻魔法【ゲーテの魔導書】を発動!「ゲーテの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードを3枚までゲームから除外して発動できる。このカードを発動するために除外した魔法カードの数によって以下の効果を適用する!」

白河クロト 伏せカード:1→0枚。

 

「俺は墓地の【魔導書廊エトワール】、【グリモの魔導書】、【セフェルの魔導書】の3枚を除外して、相手フィールド上のカード1枚を選んでゲームから除外する。これは対象を取らない非破壊の除去効果だ。俺は【蒼眼の銀龍】を選んでゲームから除外する!」

 

「何っ!?」

 

<カイバーマンのフィールド>

モンスター無し

 

良し!これで向こうのモンスターはすべて処理した!

 

 

◆白河クロト LP:1500、手札:6枚、伏せカード:0枚。フィールド魔法:1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

昇霊術師 ジョウゲン ★3 DEF1300

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:4000、手札:4枚、伏せカード:3枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

モンスター無し

 

相手の伏せカードが3枚あるが、このタイミングで仕掛けないとこのままだとジリ貧だ。このターンで猛攻を仕掛ける!

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイフェイズに移行」

白河クロト 手札:6→7枚。

 

「スタンバイフェイズにフィールド魔法【魔導書院ラメイソン】の効果を発動する。自分の墓地から「魔導書院ラメイソン」以外の「魔導書」魔法カード1枚を選んでデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。俺は墓地の【魔導書の神判】をデッキの1番下に戻して1枚ドローする!」

白河クロト 手札:7→8枚。

 

「メインフェイズへ移行。俺は手札から【魔導書士 バテル】を召喚!このカードが召喚・リバースした場合に発動する。デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える。俺はデッキから【魔導書の神判】を手札に加える!」

白河クロト 手札:8→7枚。

 

<白河クロトのフィールド>

昇霊術師 ジョウゲン ★3 DEF1300

魔導書士 バテル ★2 ATK500

 

「その手は読めておるわ!その効果にチェーンしてリバースカードオープン!カウンター罠【天罰】を発動!手札を1枚捨てて発動する。効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。オレは貴様の【魔導書士 バテル】の効果を無効にして破壊する!」

正義の味方カイバーマン 手札:4→3枚、伏せカード:3→2枚。

 

手札から墓地に送ったカードは【白き霊龍】か。残る手札は【青眼の白龍】、【ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン】。そしてここまで使用していないことを考えると残りは【カオス・フォーム】かな。

 

チェーン②天罰

チェーン①魔導書士 バテル

 

「効果処理を行う。チェーン②【天罰】の効果により、チェーン①【魔導書士 バテル】の発動を無効にして破壊される。チェーン①【魔導書士 バテル】は効果を無効化されて破壊されているので不発だ」

 

<白河クロトのフィールド>

昇霊術師 ジョウゲン ★3 DEF1300

 

伏せカードが三枚もあったんだから当然こうなることもある。切り替えていこう。

 

「俺は手札から【グリモの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキから「グリモの魔導書」以外の「魔導書」カード1枚を手札に加える。俺はデッキから魔法カード【魔導書の神判】を手札に加える!」

白河クロト 手札:7→6→7枚。

 

おっ、今度は効果が通ったな。次の本命が通ればかなり有利になるが…。

 

「俺は手札から速攻魔法【魔導書の神判】を発動!このカードを発動したターンのエンドフェイズ時、このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる。「魔導書の神判」は1ターンに1枚しか発動できない」

白河クロト 手札:7→6枚。

 

カウンター罠は、発動なしか。良し、これでエンドフェイズへの布石も出来たな。

 

「俺は手札から魔法カード【ルドラの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。「ルドラの魔導書」以外の自分の手札・フィールドの「魔導書」カード1枚または自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を墓地へ送り、自分はデッキから2枚ドローする!俺はフィールドの【昇霊術師 ジョウゲン】を墓地に送ってデッキから2枚ドローする!」

白河クロト 手札:6→5→7枚。※発動した魔法カード:0→1

 

良し!ドローしたカードは、【魔導冥士 ラモール】と【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】!

 

「手札の「魔導書」魔法カード3枚を相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。俺は手札の【セフェルの魔導書】、【ゲーテの魔導書】、【アルマの魔導書】を公開し、手札から【魔導法士 ジュノン】を特殊召喚する!」

白河クロト 手札:7→6枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK2500

 

「【魔導法士 ジュノン】の効果発動!1ターンに1度、自分の手札・墓地から「魔導書」魔法カード1枚を除外し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。俺は墓地の【ルドラの魔導書】を除外して、そちらの伏せカードを破壊する!」

 

「その効果にチェーンしてリバースカードオープン!罠カード【のどかな埋葬】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。デッキからモンスター1体を墓地へ送る。このターン、自分はこの効果で墓地へ送ったカード及び同名カードの効果が発動できない。オレはデッキから【青眼の白龍】を墓地に送る!」

正義の味方カイバーマン 伏せカード:2→1枚。

 

チェーン②のどかな埋葬

チェーン①魔導法士 ジュノン

 

「効果処理を行う。チェーン②【のどかな埋葬】の効果により、そちらはデッキから【青眼の白龍】を墓地に送る。チェーン①【魔導法士 ジュノン】の発動は、対象の伏せカードだった【のどかな埋葬】を破壊して墓地に送る」

 

これで手札に1枚、墓地に2枚の【青眼の白龍】が居ることになる。

 

「俺は手札から【アルマの魔導書】を発動!「アルマの魔導書」以外のゲームから除外されている自分の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を選択して手札に加える。「アルマの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。俺は除外されている【魔導書廊エトワール】を手札に加える!」

白河クロト 手札:6→5→6枚。※発動した魔法カード:1→2

 

「俺は手札から永続魔法【魔導書廊エトワール】を発動!このカードがフィールド上に存在する限り、自分または相手が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。自分フィールド上の魔法使い族モンスターの攻撃力は、このカードに乗っている魔力カウンターの数×100ポイントアップする。また、魔力カウンターが乗っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、このカードに乗っていた魔力カウンターの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる!」

白河クロト 手札:6→5枚。※発動した魔法カード:2→3、永続魔法:0→1枚。

 

「ここでリバースカードオープン!永続罠【正統なる血統】を発動!自分の墓地の通常モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。 オレは墓地から、手札・墓地に存在する限り通常モンスターとして扱う効果を持つ【白き霊龍】を特殊召喚する!」

正義の味方カイバーマン 伏せカード:1→0枚。永続罠:0→1枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

白き霊龍 ★8 ATK2500

 

【昇霊術師 ジョウゲン】を呼び戻す前に【白き霊龍】を特殊召喚されてしまったか。【白き霊龍】は特殊召喚された「時」に効果を発動するモンスターだ。チェーン②以降のカード効果で特殊召喚された場合は効果発動タイミングを逃す。こちらが伏せ除去や【昇霊術師 ジョウゲン】を特殊召喚しなおす前に呼び出したわけだ。

 

「【白き霊龍】の効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。オレは貴様の【魔導書廊エトワール】を選択して除外する!」

 

「その効果にチェーンは…特にない。【魔導書廊エトワール】は除外される」

白河クロト 永続魔法:1→0枚

 

「【白き霊龍】の更なる効果発動!相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードをリリースして発動できる。手札から「青眼の白龍」1体を特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。オレの手札より出でよ!【青眼の白龍】!」

正義の味方カイバーマン 手札:3→2枚

 

<カイバーマンのフィールド>

青眼の白龍 ★8 ATK3000

 

「永続罠【正統なる血統】の効果で呼び出した【白き霊龍】がフィールドから離れた為、【正統なる血統】は破壊される」

正義の味方カイバーマン 永続罠:1→0枚。

 

あちらの残る手札は【ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン】、【カオス・フォーム】かな。

 

「俺は手札から魔法カード【セフェルの魔導書】を発動!俺は手札の速攻魔法【ゲーテの魔導書】を公開し、墓地の【グリモの魔導書】の効果と同じになった【セフェルの魔導書】の効果により、俺はデッキから魔法カード【魔導書庫ソレイン】を手札に加える!」

白河クロト 手札:5→4→5枚。※発動した魔法カード:3→4

 

「俺は手札から魔法カード【魔導書庫ソレイン】を発動!自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードが5枚以上の場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを2枚めくる。その中の「魔導書」と名のついた魔法カードを全て手札に加え、残りのカードをデッキに戻す。「魔導書庫ソレイン」は1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分は「魔導書」と名のついたカード以外の魔法カードを発動できない!俺は【ヒュグロの魔導書】を手札に加え、残りのカードをデッキに戻してシャッフルする」

白河クロト 手札:5→4→5枚。※発動した魔法カード:4→5

 

<クロトの墓地にある「魔導書」魔法カード>

①ルドラの魔導書

②ゲーテの魔導書

③グリモの魔導書

④魔導書の神判

⑤アルマの魔導書

⑥セフェルの魔導書

 

<クロトがデッキからめくったカード>

①ヒュグロの魔導書

②魔導天士 トールモンド

 

「俺は手札から魔法カード【ヒュグロの魔導書】を発動!このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのモンスターの攻撃力は1000アップし、そのモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時にデッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える効果を得る。俺は【魔導法士 ジュノン】を対象とする」

白河クロト 手札:5→4枚。※発動した魔法カード:5→6

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK2500 → 3500

 

「ちぃ!オレの【青眼の白龍】の攻撃力を超えてきたか!」

 

<カイバーマンのフィールド>

白き霊龍 ★8 ATK2500

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

 

「俺は手札から装備魔法【ネクロの魔導書】を発動!自分の墓地の魔法使い族モンスター1体をゲームから除外し、このカード以外の手札の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を相手に見せて発動できる。自分の墓地の魔法使い族モンスター1体を選択して表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。また、装備モンスターのレベルは、このカードを発動するために除外した魔法使い族モンスターのレベル分だけ上がる。「ネクロの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。俺は墓地の【魔導書士 バテル】を除外して、墓地の【魔導書士 バテル】を特殊召喚して【ネクロの魔導書】を装備する!」

白河クロト 手札:5→4枚。装備魔法:0→1 ※発動した魔法カード:6→7

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

魔導書士 バテル ★2→3 ATK500

 

「このカードは通常召喚できない。自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。俺は自分フィールドの魔法使い族モンスター【魔導書士 バテル】をリリースして手札から【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】を特殊召喚する!」

白河クロト 手札:4→3枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK1000

 

「【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】の攻撃力は自分の手札の数×500アップする。俺の手札は3枚。よって攻撃力が1500アップする!」

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK1000 → 2500

 

「【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】の残りの効果を説明しておく。1ターンに1度、魔法カードが発動した時にその発動を無効にする効果とフィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に手札・デッキから「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン」以外の「サイレント・マジシャン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する効果を持つ」

 

「ふぅん、なかなかのモンスターだな」

 

強がりを言っているが、彼のデッキにはかなり刺さるはずだ。

 

「バトルフェイズに移行する!【魔導法士 ジュノン】で【青眼の白龍】を攻撃!」

 

魔導法士 ジュノン ATK3500

vs

青眼の白龍 ATK3000

 

「くっ!許せ、ブルーアイズ!」

正義の味方カイバーマン LP:4000 → 3500

 

<カイバーマンのフィールド>

モンスター無し

 

これで墓地に【青眼の白龍】が三枚。【龍の鏡】があれば融合体が出てくるが、今は魔法カード封じが機能している。まだ大丈夫だろう。

 

「俺は【ヒュグロの魔導書】の効果発動!【ヒュグロの魔導書】の効果が適用された【魔導法士 ジュノン】が戦闘で相手モンスターを破壊した時にデッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える!俺はデッキから【魔導書の奇跡】を手札に加える!」

白河クロト 手札:3→4枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK2500 → 3000

 

「追撃だ!【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!」

 

「ぐあぁぁっ!!」

正義の味方カイバーマン LP:3500 → 500

 

「メインフェイズ2に移行。俺はカードを3枚セットしてターンエンド」

白河クロト 手札:4→1枚。伏せカード:0→3枚。※【ゲーテの魔導書】、【トーラの魔導書】【魔導書の奇跡】

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK3000 → 1500

 

「エンドフェイズ時に【魔導書の神判】の効果が発動する!このカードの発動後に自分または相手が発動した魔法カードの枚数分まで、自分のデッキから「魔導書の神判」以外の「魔導書」と名のついた魔法カードを手札に加える。その後、この効果で手札に加えたカードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体をデッキから特殊召喚できる」

 

「俺が発動させた魔法カードは7枚。よって俺はデッキから【グリモの魔導書】、【セフェルの魔導書】、【ゲーテの魔導書】、【アルマの魔導書】、【ルドラの魔導書】、【ネクロの魔導書】、【ヒュグロの魔導書】を手札に加え、デッキから【魔導教士 システィ】を特殊召喚する!」

白河クロト 手札:1→8枚。

 

【昇霊術師 ジョウゲン】はデッキに1枚しか入っていない。【霊滅術師 カイクウ】で更なるメタを貼るのもアリかも知れないが、そしてそろそろデッキが無くなる。次のターンで決められるようにフィールドを強化してべきだろう。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK3000 → 1500

魔導教士 システィ ★3 ATK1600

 

「更にエンドフェイズ時に【魔導教士 システィ】の効果を発動!自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した自分のターンのエンドフェイズ時、フィールド上のこのカードをゲームから除外して発動できる。デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体と、「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える。「魔導教士 システィ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。俺はデッキから【ウィッチクラフトゴーレム・アルル】と【魔導書庫ソレイン】を手札に加える」

白河クロト 手札:1→8枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK3000 → 5000

 

「そして手札制限により、手札が6枚になるように手札からカードを墓地へ送る」

白河クロト 手札:8→6枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK5000 → 4000

 

墓地に送ったのは【魔導冥士 ラモール】と【ヒュグロの魔導書】だ。

 

 

◆白河クロト LP:1500、手札:6枚、伏せカード:3枚。フィールド魔法:1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK4000

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:500、手札:2枚、伏せカード:0枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

モンスター無し

 

 

あちらの残る手札は【ブルーアイズ・ソリッド・ドラゴン】、【カオス・フォーム】で確定のはず。伏せカードは無く、墓地発動できるカードは、条件付きだが【青き眼の巫女】があるか。

 

ブルーアイズデッキに限らず、大体のデッキはモンスターと魔法カードによるサーチと特殊召喚をメインとするデッキだ。手札情報が洩れている今、魔法カードの使用制限はきついだろうな。

 

「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」

カイバーマン 手札:2→3枚。

 

「俺はカードを一枚セットしてターンエンドだ」

カイバーマン 手札:3→2枚。伏せカード:0→1枚。

 

流石のカイバーマンも息切れか?いや、もしかしたらあの伏せカードがミラーフォースのような逆転のカードの可能性もあるな。最後の伏せカードに可能性を託すつもりだろうが、容赦はしない!

 

「エンドフェイズに俺は伏せていた速攻魔法【ゲーテの魔導書】を発動!「ゲーテの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在する場合、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードを3枚までゲームから除外して発動できる。このカードを発動するために除外した魔法カードの数によって以下の効果を適用する!」

白河クロト 伏せカード:3→2枚。

 

「俺は墓地の【アルマの魔導書】、【ルドラの魔導書】、【ネクロの魔導書】の3枚を除外して、相手フィールド上のカード1枚を選んでゲームから除外する。これは対象を取らない非破壊の除去効果だ。俺はその伏せカードを選んでゲームから除外する!」

 

「ふぅん。やるではないか」

カイバーマン 伏せカード:1→0枚。

 

カイバーマンに驚いた様子は見られない。いや、後攻1ターン目のエンドフェイズに2枚目の【ゲーテの魔導書】をサーチして手札に加えてたことは開示してある。そしてまだ使用していなかったことは彼も把握済みだったのだろう。あれだけ似たような魔法カードを乱発したのにも関わらず、よく見ているものだな。

 

 

◆白河クロト LP:1500、手札:6枚、伏せカード:3枚。フィールド魔法:1枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK4000

 

vs

 

◆正義の味方カイバーマン LP:500、手札:2枚、伏せカード:0枚。

 

<カイバーマンのフィールド>

モンスター無し

 

 

相手フィールドにカード無し。墓地発動カードは条件を満たさない。手札は把握済みで誘発効果を持つカードはない。

 

「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイフェイズに移行」

白河クロト 手札:6→7枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK4000 → 4500

 

「スタンバイフェイズにフィールド魔法【魔導書院ラメイソン】の効果を発動する。自分の墓地から「魔導書院ラメイソン」以外の「魔導書」魔法カード1枚を選んでデッキの一番下に戻し、自分はデッキから1枚ドローする。俺は墓地の【魔導書の神判】をデッキの1番下に戻して1枚ドローする!」

白河クロト 手札:7→8枚。

 

<白河クロトのフィールド>

魔導法士 ジュノン ★7 ATK3500

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ★4 ATK4500 → 5000

 

「勝たせてもらうぞ!カイバーマン!」

 

「御託は良い!掛かってくるがいい!」

 

「バトルフェイズに移行!【沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン】でダイレクトアタック!」

 

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン ATK5000

 

「うおぉぉぉっ!!」

正義の味方カイバーマン LP:500 → 0

 

 

 

「「対戦、ありがとうございました」」

 

~~~

 

<クロト視点>

 

「おぉぉぉぉっ!クロトが勝ったぞー!」

 

「マジかよー!スゲー!」

 

「み、水…。水をクレメンス…」

 

「王様でも負けることがあるんだなぁ。初めて見たぜ」

 

「クロト、やったね!」

 

「バニー!」

 

「リューン!」

 

「「「ワイトもそう思います!」」」

 

「のうMASAKIよ?この賭けの結果はどうなるのじゃ?」

 

「拙者が先にクロトが勝つ方に賭けたので拙者の勝ちでゴザルな!」

 

「馬鹿者!元々わらわとてクロトが勝つに掛けるつもりだったわ!この羊羹も『よぉいお茶』もわらわのものじゃ!」

 

「良いデュエルだったなー!」

 

「今度はいつやるんだー!」

 

デュエルが終わるとギャラリーから歓声が沸き起こる。俺はデュエルディスクを仕舞いながらもまだ勝利の実感が湧かないでいた。

 

「ふぅん。マグレとはいえこの俺を倒すとは、見事だな。白河クロト」

 

「あっ、はい」

 

同じくデュエルディスクを仕舞ってこちらへ歩いてきたカイバーマンの声にようやく実感が湧いてきた。

 

「だが、このまま敗北で終わるオレではない!次はオレのブルーアイズたちが貴様を完膚なきまでに叩き潰してやるぞ!楽しみにしているといい!フハハハハハッ!」

 

カイバーマンはそのまま楽しそうに広間から出ていった。彼と海馬瀬人との一番の違いはその心の持ち様だと思う。カイバーマンは人間界でのしがらみなどに囚われない悠久を生きる存在だしな。

 

カイバーマンは常に楽しんでデュエルをする。その姿と言動により相手を奮い立たせ、全力を出させたうえで叩きのめす。そしてほぼ無いことだが、彼が負けた時は心から敵の腕前を評価する。もしかしたらこれがリスペクトデュエルの1つなのかもしれない。俺には辿り着けそうにない境地だ。

 

とりあえず、さっきから水を切らして死にそうな顔をしている【ダーク・プラント】に水をあげよう。

 

~~~

 

<赤馬零次視点>

 

クロトがカイバーマンとデュエルした翌日の早朝、赤馬零次は舞網市にあるLDSが管理している病院から連絡を受けて急行した。

 

榊遊勝が目を覚ましたらしい。そしてなにやら緊急で伝えたいことがあるらしい。病院に辿り着いた赤馬零次は、お供の中島を連れて彼の運転する車で榊遊勝の入院している病院へと急ぐ。

 

「赤馬社長。榊遊勝さんが入院しておられるのは、特別病棟の4階の一番奥の部屋です」

 

「分かっている。それよりも中島、先ほどの話は本当か?」

 

「はい。昨日の夜、榊遊矢が彼の知人数名と共に姿をくらませました」

 

何かが起ころうとしている。嫌な予感がする。数年前に舞網市やハートランドシティで起こった事件を思い出してしまう。

 

「分かった。LDSの職員たちに探させろ。研究所の姉さんやランサーズたちにも連絡して、いつでも出動できる状態にしておけ」

 

「はっ!かしこまりました!」

 

「それと…」

 

「?」

 

赤信号で停止している車の中で彼に指示を出していた私が言い淀むと、中島は不思議そうな顔をする。恐らくは私が普段彼に見せないような苦々しい表情をしているのだろう。

 

ランサーズは精鋭部隊だ。例えオベリスクフォースの残党が残っていたとしても彼らだけで鎮圧できるほどに強くなった。だが…。

 

「業腹だが奴らの、ハノイの騎士と赤羽コナミの力を借りる必要があるだろう。彼らにも連絡を入れておけ」

 

「はっ!了解しました!」

 

非常に、非常に腹立たしいが、オカルトが絡むと私では手に負えない状況が多い。そして、今回の事件は恐らくハノイの騎士こと白河クロトか、デュエル狂いの赤羽コナミか、出来ればその両方の力が必要になるだろう。

 

病院に到着してから中島と別れ、特別病棟に入院している榊さんの元へと辿り着いた。久し振りに見る榊さんの顔はやつれ、以前のような活力溢れる姿はなく、何かに恐れるような表情をしている。そして彼は私の顔を見るなりこう言った。

 

「赤羽君!頼む!息子を!遊矢を助けてくれ!」

 

その言葉と共に、彼はふらつく体を何とか動かして土下座をしながら懇願して来る。その後、彼が話す事情を聴いているうちに、私や白河クロトは大きな勘違いをしていたことを知ることとなった。

 

~~~

 

<????視点>

 

同時刻、彼が中学校に行く準備をしている時にそれは起こった。かなり遠くの方からだが、禍々しい破滅の光の波動を強く感じる。これは、以前ハートランドシティで感じた物と同じ波長だ。

 

『十代、今の魔力を感じたね?』

 

「もちろんだユベル。主人格には悪いが、今日の学校は欠席だな」

 

『破滅の力を見逃すのは世界の危機に通じる。HEROたるものとしては心苦しいが、仕方ないだろう』

 

先ほどまでの子供のような軟らかい表情から一変し、顔つきも凛々しくなり瞳の色が緑と金のオッドアイの瞳へと変化する。その隣には白と黒の精霊が付き従う。

 

「アイツは来るかな?」

 

『あの仮面の少年は来るだろうさ。彼もあの破滅の光には因縁めいたものを感じてるだろうからね』

 

『以前言っていたハノイの騎士と名乗っている少年か。一度会ってみたいと思っていたところだ』

 

「そう言えば、あの時ネオスはまだ居なかったな」

 

彼は先ほどまで手にしていた中学校のカバンを部屋のベットへと放り投げ、学生服を脱ぎ捨てる。その代わりにと、部屋の隅に置いてある旅用のリュックを手に取り、その中に今の状態の彼のデッキとデュエルディスクを入れて、ラフな普段着に着替えた後、破滅の光との戦いの場へと赴く準備を整える。

 

「そうだ。この前に主人格が作っていたネオスの仮面も持っていこう」

 

『えっ?何故?』

 

「ヒーローは姿を隠して戦う者なんだぜ」

 

『流石だな!素晴らしいぞ!十代!』

 

『はぁっ。君の好きにしなよ』

 

ノリノリの白い精霊に対し、黒い精霊は呆れ顔だ。そんな彼らの反応を気にせずに、彼はリュックに手作り感溢れるHEROの仮面を入れて今度こそ出かける準備を完了させる。あとは現地に向かうだけだが…。

 

「また電車代がかかるな…。オレもD-ホイールが欲しいぜ」

 

『君たちはどちらも免許を取れていないだろう?光の波動を感じたのはこの辺りだ。地図を見る限りだと舞網市からだから、この町からの電車代だと…このくらいかな?』

 

黒の精霊が器用にスマートフォンを叩いて地図と電車を調べてくれたらしい。そこに表示されている金額を見る彼の表情はどんどん暗くなっていく。

 

「うげぇ。往復を考えるとギリギリだな。貯金していたお年玉を使っても100円すら残らないじゃん」

 

『破滅の力を見逃すのは世界の危機に通じる。仕方ないだろう』

 

少ない小遣いからやりくりしている彼に対し、人間の金銭感覚に疎い白の精霊が無常の一言を放つ。中学生にとって、新幹線の往復代を払うことなど死活問題なのだ。

 

「これでまた主人格がしばらくエビフライ定食を食べられなくなるな…」

 

そしてそれは、彼の決して豊かではない懐事情にもダイレクトアタックが決まった瞬間だった。




今回で(オリ主たちが)確認できている限りの洗脳被害者は全員治療が完了しました。オリ主たちはこれで一安心だと思っているでしょう。

【ブラック・マジシャン】デッキもようやく解禁です。お披露目は次話となります。OCG次元的には中堅くらいでしょうが、本作では貴重なオカルトパワー対策となるため、オカルトパワー満載なボス相手には時々登場すると思います。

カイバーマンの使用デッキは海馬瀬人と同じく【青眼の白龍】です。海馬瀬人との違いはアニメオリジナルカードが無いことと、シンクロモンスターの使用有無くらいでしょうか。オリ主は誤解していますが、神のカードは持っていません。紙のカードは持っていますが使用することはないでしょう。

オリ主の使用デッキは悪名高き【征竜】と互角の力を見せた【神判魔導】です。オリ主としては今回の相手にはどうしても勝ちたかったので使用しました。

次の話でようやくトマト君関連の話が一段落する予定です。サブタイトルは『トマト君と圧迫面接』みたいな感じでしょうか。歴代のボスも経験したことだし、多少はね?

次回の更新は2/24(水) AM8:00予定です。

必殺雷撃人様、戦車様、暁 大和様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。

オリ主にヒロインは必要でしょうか?

  • 不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
  • いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
  • いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
  • いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
  • いる!オリ主ならハーレムを目指せ!
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