【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
戦うデュエリスト達もなかなか混沌としています。
4人もデュエリストが居るとどうしても長文になってしまいますね。
<クロト視点>
中学三年生の9月下旬の早朝、カイバーマンとの激戦を終えた翌日、学校に向かう準備は昨日のうちに済ませてある俺は、シスターとリンを手伝って朝食の準備をしていた。
コナミは孤児院のリビングにあるテレビから流れているニュースを見ているようだ
「うん?今、遠くでそこそこ強めの破滅の光の力を感じたな。まぁいいか」
コナミが何か独り言を呟いたが、料理していたので殆ど聞こえなかった。本当に重要そうならコナミが後で教えてくれるだろうから別にいいかな。
『今まで49連勝を続けていたプロデュエリストのエド・フェニックス氏、ついに敗北!相手は元日本チャンピオンまで上り詰めたインゼクター羽蛾氏!フィールドを更地にされ…』
『日本が誇る三ツ星パティシエ、とうとう自身の最高傑作ブリューナク・プリンを完成させる!そのあまりの美味しさに販売店舗には女性客が殺到しているとの…』
『ドイツでゲームデザイナーとして活動中だった元キングオブデュエリストの武藤遊戯氏が先日帰国しているとの情報が…』
『舞網市とハートランドシティで起こった事件について、最近まで主犯の一人と思われていた榊遊勝氏が本日午後に緊急会見を行うとの…』
『童実野にあるカフェテリアが海馬コーポレーションとコラボして生まれた逸品!その名もブルーアイズ・マウンテン!1杯3000円という高額ではありますがその味わいは…』
何やら重要なことを言っていた気もするが、料理していたので殆ど聞こえなかった。本当に重要そうならコナミが後で教えてくれるだろうから別にいいかな。
「リン。配膳はこっちでやっておくから、寝坊助のユーゴを起こしてきてくれ」
「OK~」
「シスター。こっちの皿は俺が持っていくから、残りの皿を頼むよ」
「分かったわ」
「コナミ~。朝食が出来たぞ~」
「おぉ、分かった~。テレビを消してから食堂に行く~」
食堂に皿を並べていき、トーストの準備をしていると、2階からリンたちの声が聞こえてきた。
『ほらユーゴ!起きなさい!』
『むにゃむにゃ。あと5時間~』
『そんなに待ったら遅刻しちゃうでしょ!ほら!布団を取り上げるからね!』
『えっ、いや、リン。ちょっ、まっ…』
『…きゃぁぁぁ!もう、ユーゴ!なんで全裸なのよ!信じられない!』
『だから待てって言ったのに…ぐえぇぇっ!腹を、腹を蹴るのは止めて!』
『もう!知らない!』
いつも通りの声が聞こえてきたから、そろそろ二人とも降りてくるだろう。そんなことを考え居ているとチャイムが聞こえてきた。
『お~い。クロト~。リン~。来たぞ~!』
『お嬢様。みっともないので早朝から大声で騒ぐのは止めて頂きたい』
どうやらセレナがバレットを伴ってやってくる時間だったようだ。食堂の朝食の準備はほぼ完了しているし、セレナたちを出迎えに行きますかね。
~~~
<クロト視点>
朝食を採り、後片付けをし終えたところでスマートフォンに電話が掛かってきた。相手はLDSの中島?あぁ赤マフラーの部下の人だっけ。こんな朝から何の用だ?とりあえず出るか。
「もしもし」
『やっと通じたか。こちらはLDSの中島だ。そちらはハノイの騎士で間違いないな?』
「そうだが、こんな朝っぱらから何の用だ?」
『至急、協力して貰いたいことがある。当然、報酬は出す』
「内容によるな」
LDSの中島から詳しい話を聞くと、どうやら洗脳状態から解放された榊遊勝が昏睡状態から回復したらしい。そしてその彼からもたらされた情報によると、以下のことが判明したという。
①Dr.ドクトルが所持していた【パラサイト・フュージョナー】はコピー品。本物には遠く及ばない代物。
②オリジナルの【パラサイト・フュージョナー】はDr.ドクトルから榊遊勝に手渡されており、万が一自分が捕まった場合でも誰にも気づかれないように、事前に彼が自宅の庭に埋めておいた。
③以前、Dr.ドクトルが【パラサイト・フュージョナー】と同時期に制作していた【アストログラフ・マジシャン】と言うカードがあり、その試作品と完成品のカード2枚も、オリジナルの【パラサイト・フュージョナー】と一緒に埋めていた。
④本来の予定だと、【アストログラフ・マジシャン】は舞網チャンピオンシップ終了後にエンタメデュエリストのズァークを洗脳するために使用する予定だった。その計画書はカードと共に埋めておいた。
⑤オリジナルの【パラサイト・フュージョナー】と【アストログラフ・マジシャン】は既に何者かの手によって榊家の庭から掘り出されており、遊勝を除けばその場所を知るのは息子の遊矢だけ。
⑥榊遊矢は現在行方をくらませている。
いやいやいや。なぁにこれぇ。もうトマト君がヤバいカード達を手に入れてしまったことはほぼ確定じゃん。オカルト耐性無さそうだったし、破滅の光の洗脳されてキラートマトになっているんじゃない?
【アストログラフ・マジシャン】をズァークに送ったのも洗脳されたトマト君だろう。【アストログラフ・マジシャン】から破滅の光に似た波動を感じたのは試作品の方だったからかな?
オリジナルの【パラサイト・フュージョナー】がどれほどの物かは分からないが、コピー品ですらDDの持っていた【D-HERO Bloo-D】に近い破滅の光の力を宿していたんだ。本物はかなりヤバそうだ。
正直、厄介ごとでしかないけれど放置すると非常に不味いことになりそうだ。オリジナルの【パラサイト・フュージョナー】を持っていそうなトマト君が行方不明なのが特に不味い。
ズァーク本人を破滅の光で洗脳なんてされたらこの世界に【覇王龍ズァーク】が誕生しかねない。
「内容は把握した。それで?何かプランはあるのか?」
『LDSの職員や研究所のランサーズを総動員して榊遊矢の行方を捜索しているところだ。お前たちもすぐにこちらに合流して欲しい』
「お前たち?あぁ、コナミにも話を通しているのか。ならコナミだけ先行させてそちらに合流させてくれ。俺はまず別行動を取ってズァークに会っておく」
『分かった。赤馬社長から、お前が何か方針を提案してきたのならばそちらを優先するように言われている。そちらの行動については任せる。頼んだぞ』
そう言って中島からの電話は途切れた。今日は学校は自主休学だな。とりあえずシスターに事情を説明して、学校には腹痛と言うことにしておいて貰おう。
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<クロト視点>
昼過ぎ、赤馬レイを通してズァークとリアルソリットビジョン研究所にて合流し、師匠たちの力を借りて【オッドアイズ・ドラゴン】と【アストログラフ・マジシャン】の破滅の光の力を消しておくことに成功した。
「これで一安心だが、まだお前は狙われている可能性が高い。少なくとも今日一日は赤馬レイと行動を共にした方が良いだろう」
「分かった」
「こちらも了解よ。ハノイ君、零次の方も助けてあげてね?」
「その分の報酬は確約済みだ。報酬分の働きはさせて貰おう」
ズァークと赤羽レイにはこれまでの事情を説明した後、何人かランサーズの護衛を付けて貰って絶対に榊遊矢と接触しないように頼んでおいた。これでとりあえずこちらの対処は良いだろう。
先ほど、コナミが赤馬零次と合流してランサーズと共に舞網市にて破滅の光に洗脳されたデュエリストと交戦を始めたという連絡を受けている。恐らくその周辺にトマト君は居るのだろう。俺もそちらに合流することにした。
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<遊矢視点>
夕暮れ時、オレは父さんから託された【パラサイト・フュージョナー】に秘められた力を使い、周囲の人間を洗脳して笑顔にすることで、かつて舞網チャンピオンシップが開かれたスタジアムを占領することに成功した。
「この大舞台でなら、父さんから引き継いだオレのエンタメデュエルで皆を笑顔にすることが出来る!」
オレはスタジアムの中央に立ち、スタジアム全体を眺めながらそう呟く。オレの周囲には今誰もおらず、この独り言を聞いている者はいない。
【パラサイト・フュージョナー】と一緒に埋めてあった【アストログラフ・マジシャン】は、埋められていた計画書通りズァークと言う人に送っておいた。今頃はそのズァークと言う人物もエンタメデュエルで皆を笑顔にしていることだろう。
「あとは父さんの無実を証明するために、奴を!ハノイの騎士を倒すだけだ!!」
オレから父さんを奪い!父さんから自由と栄光を奪った奴を、オレは絶対に許さない!
「なんだお前たちは!…うわぁぁぁっ!」
「こ、こいつ等!ぐわぁぁぁっ!」
「ラ、ランサーズだ!…おわぁぁぁっ!」
スタジアムの入り口周辺から洗脳した人間たちの悲鳴が聞こえ、そちらを振り返ると入口辺りに見覚えのある制服を身に纏った集団が集まっていた。ハートランドシティで有名になったリアルソリットビジョン研究所お抱えの警備部門ランサーズだ。
その先頭に立つのは筋肉質の眼帯の男、確か舞網チャンピオンシップに出場していたセレナって言う女の子の護衛をしていた男性だ。何故ここに?
「やぁトマト君。久し振りだな」
「おーす、遊矢。久し振り~」
その時、突如2人の少年の声がする。一人は舞網チャンピオンシップで戦ったことのあるデュエリスト、赤帽子のコナミだろう。そしてもう一人は…!
「ハノイの騎士ぃぃぃ!」
その声を聞き、反射的に叫ぶと同時に空を見上げると、赤帽子の少年と共に、白いローブに奇妙な仮面を付けた少年が空から舞い降りてきた…!
~~~
<クロト視点>
夕暮れ時、赤馬零次やコナミと合流して榊遊矢の居場所を突き止めた際の詳細を聞き、協力して貰ったバレットにランサーズを率いて貰って入り口で彼らに囮として頑張ってもらい、ハノイの騎士の衣装を身に纏った俺といつものスタイルのコナミはスタジアムの上空から侵入した。
プチリュウに運んでもらっている俺とは対照的に、コナミはまるで空を歩くかの如く後ろから付いてきた。これでも軽自動車並みの速度で飛んでいるんだが…いや、もうコイツの非常識さに関して考察するのは止そう。時間の無駄だ。
スタジアムに着地できそうな距離まで近づくと榊遊矢の姿が見えたので軽く挨拶をしてみた。コナミも同じノリのようだ。そうすると…。
「ハノイの騎士ぃぃぃ!」
凄まじい形相の榊遊矢がこちらを睨みつけてきた。緑と赤の髪を逆立てて、周囲に白と黒のオーラを身に纏っている。俗にいうキラートマト状態である。逆恨みも甚だしいのだが、相当俺に対してブチ切れているようだ。
そして、あの白い方のオーラからはかなりの破滅の光の波動を感じる。DDやコピー品の【パラサイト・フュージョナー】の10倍くらいの出力はあるだろうか。これが本物か。今すぐ逃げ帰りたい。だが先ほどの約束があるからなぁ。
「おいおい、何をそんなに怒っているんだ?」
「お前が!お前さえいなければ!父さんがあんなことになることはなかった!オレが犯罪者の息子呼ばわりされることも無かった!全部お前の所為だ!」
彼の中では俺は諸悪の根源のような扱いらしい。俺はLDSに頼まれて洗脳されて犯罪行為に身を染めている洗脳されていた榊遊勝を捕縛しただけなんだけどなぁ。
正直、俺は彼に宿った破滅の光の波動を何とかできればよく、彼自身に対して思うことは特にない。ただ、ここに来るまでにあの娘に頼まれた以上、最低限の仕事はするつもりだ。
対して彼は俺に対して殺意すら滲ませている。さしずめ、俺を倒して父親の無実を証明するとか思っていそうだ。彼と俺の中の温度差が凄いことになっていると思う。
「柊柚子や権現坂昇、紫雲院素良たちから頼まれて、君をぶちのめしに来た。そう言うわけなのでトマト君、大人しく私にぶちのめされてくれ」
「クロト、ちょっと違うと思うぞ」
コナミから突っ込みが入るが、大体あっているはずなのでスルーだ。と言うか本名で呼ぶな。この格好の時はハノイの騎士と呼べと何度も言っているんだけど今後も改善することはなさそうだ。
「柚子!?お前、今度は柚子にまで何かしたのか!絶対に許さない!ハノイの騎士、デュエルだ!」
権現坂や紫雲院のことは別に良いのか?何はともあれ、とりあえずデュエルに持ち込めそうだな。
破滅の光の洗礼を受けた人間は、自身の心の奥底にあるコンプレックスに付け込まれる。彼の場合は、ハノイの騎士(俺)に対する憎悪と父親への冤罪、そして父親から受け継いだ自身のデュエルスタイルに関する物だろうか。彼に洗脳されていた連中は皆が『笑顔』しか喋らなかったしな。
そして、破滅の光の波動を受けた人間に説得なんて無駄だ。ユベルですら人格が歪み、強靭な精神力を持つ斎王琢磨でさえ意識を乗っ取られているからな。今の榊遊矢に榊遊矢の意思は存在しない。俺の目の前に居るのは榊遊矢の体を奪ってその記憶を元にそれらしく喋っている破滅の光の意思だ。
破滅の光を消す手段を手に入れた今ならばやることは簡単だ。アニメGXの斎王琢磨の時と一緒で、まずはデュエルでぶちのめして破滅の光を消滅させてから、彼に親しい人間にアフターケアを丸投げすればいい。
「やるというなら相手になろう」
「クロト、オレもやるからな?」
「お前はダメだと言っても勝手に参入するだろう」
コナミもやる気満々だ。正直、コナミ一人で十分なんじゃないかな?と思わなくもない。コイツが負けてはいけないデュエルで負ける姿が思いつかないしな。
「そのデュエル、ちょっと待ったー!」
「「「!?」」」
今からデュエルが始まろうとしている時にスタジアムの観客席から跳躍して来る人影が居る。何だあの身体能力!?観客席からここまで50mはあるぞ!?
「そのデュエル、オレも混ぜて貰おうか!」
スタッ!と言う着地音と共に、俺達と榊遊矢との間に俺達と同年代くらいの茶髪の少年が降り立つ。顔には何故か【E・HERO ネオス】と思われる手作り感満載な仮面を付けている。どう見ても遊城十代ですね。ただ、体に纏う魔力は半端な量ではなく、こちらも今の俺の20倍はありそうだ。これが正しき闇の魔力を持つ者の実力か~。もう俺が帰っても問題なさそう。
「何だお前は!」
「破滅の光との戦いに身を置くさすらいのHERO!その名も!…え~っと、そうだ!オレの名はネオス仮面だ!シャキーン!」
「まんまじゃん」
「絶対に今考えたな」
榊遊矢の当然の質問に遊城十代もといネオス仮面が香ばしいポーズと共にそれに応え、コナミの的確なつっこみが入る。
『そして私がネオス仮面の右腕、【E・HERO ネオス】だ!』
『新入りがしゃしゃり出るんじゃないよ』
そうしてネオス仮面の左右には白い筋肉質のHEROと黒い体と翼を持つ悪魔の精霊が並び立つ。
ア、アイエエエ!ネオス!?そしてユベル!?ユベルナンデ!??コワイ!オゴゴーーッ!!
…危うく急性ユベルリアリティショックを起こして腰を抜かして失禁するところだった。
いやいやいや、いやいやいやいやいや!ま、待って待って。何でユベル居るの!?ネオスはこの前のネオスペーシアン襲来事件で何となく有り得るかもと思っていたけど、ユベルは聞いてないんですけど!?
「ど、ドーモ、ネオス仮面=サン。ハノイの騎士です」
「おぅ!初めましてだな、ハノイの騎士!それに、えっと…」
「オレか?オレはコナミだ!」
「そうか。よろしくなコナミ!」
俺のぎこちない挨拶を気にした様子もなく、ネオス仮面とコナミは挨拶をしている。お前ら強心臓過ぎるだろう。
それにしても、ふぅ~。何とか落ち着いてアイサツを返すことが出来たな。アイサツを欠くことは相手にとって実際シツレイ!俺は詳しいんだ!
…そろそろ本当に落ち着こう。目の前に居るこのネオス仮面を名乗る人物は間違いなく遊城十代だ。他にネオスとユベルを連れている人物なんて考えられないしな。明らかに登場時期が早いが、これも世界改変の影響なのだろう。つまり、転生の女神様とドン・サウザンドの所為だ。
それに、気のせいかも知れないがあのネオスとユベルにはそれほど強力な魔力を感じない。それこそDDの持っていた【D-HERO Bloo-D】のような、まるで抜け殻のような感じだ。
今は、目の前のこの状況を打破することだけを考えよう。
「何人増えようが変わりない!オレが全て倒してやる!」
「おっ!ようやく始めるのか!」
「このネオス仮面はいつでも準備OKだぜ!」
コナミと十代。この2人が揃えば本当に俺が必要なのか疑わしいのだが、トマト君が憎悪を向けるのは俺だろうし、俺もやるしかないかな。
「ルールはバトルロイヤルルール、アクションデュエルは無しでよろしいかな?」
「構わない!ただし、お前たち3人はチームみたいなものだろう!オレはライフを3人分の12000にさせてもらうぞ!」
「いいぜ!」
「OKだ!」
俺の提案にトマト君がライフの上乗せを要求する。ネオス仮面とコナミもそれに同意する。
だが、良いのかトマト君?君、このメンバーにライフだけのハンデで三対一を挑もうとしているんだぞ?せめて手札も多めに要求した方がいいんじゃないか?俺ならばデュエルせずに逃げるぞ?でも、本人が良いと言うんなら別にいいか。
「対戦、よろしくお願いいたします」
挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「「「デュエル」」」」
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000
VS
◆赤羽コナミ LP:4000
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:4000
VS
◆キラートマト(榊遊矢) LP:12000
キラートマトこと榊遊矢のデッキは【EM】。場合によってはオッドアイズシリーズや魔術師シリーズが混合していることもあるだろう。そして、破滅の光が宿っている場合、彼の所持するカードのテキストが変更されていたり(アニメ版になる)、この世界の彼が本来所持していなかったカードが加わっている可能性が高い。
アニメで最終的に所持していた4天の竜や覇王シリーズを所持していることも考えられる。いや、【アストログラフ・マジシャン】を所持しているだろうから【覇王龍ズァーク】を出してくる可能性が高い。と言うより出してくるだろう。
流石に漫画版のファントム君のカードは持っていないと願いたい。総合的にはあちらの方が厄介だからな。
「先攻はオレが貰う。オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
キラートマト 手札:5→6枚。
「オレは手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】を発動!デッキの上からカード10枚を裏側表示で除外してデッキから2枚ドローする!」
キラートマト 手札:6→5→7枚。
【強欲で貪欲な壺】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
「オレは手札のスケール1の【EMモンキーボード】をペンデュラムスケールにセッティングして、そのペンデュラム効果を発動!オレはデッキから【EMリザードロー】を手札に加える!」
キラートマト 手札:7→6→7枚。
【EMモンキーボード】
ペンデュラム・効果モンスター
星6/地属性/獣族/攻1000/守2400
【Pスケール:青1/赤1】
「EMモンキーボード」の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「EM」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になる。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。デッキからレベル4以下の「EM」モンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。手札の「EM」モンスターまたは「オッドアイズ」モンスター1体を相手に見せる。このターン、そのモンスター及び自分の手札の同名モンスターのレベルを1つ下げる。
出たよクソ猿。過ちの猿は〇ね。明日を作るのは憎しみなんかじゃない。とっとと投獄されろ。そして二度と出てくるな。
猿こと【EMモンキーボード】には、もう片方の自分のPゾーンに「EM」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは4になるという効果があるが、あのデッキでEMが尽きることはないだろう。
「なんだあの猿!?アドバンテージの塊じゃん!」
「永続魔法の【増援】みたいなカードだな」
コナミとネオス仮面がそれぞれの感想を述べる。彼らもあの猿の力の一端を思い知ってしまったようだ。
「オレは手札のスケール6【EMリザードロー】をペンデュラムスケールにセッティングして、そのペンデュラム効果を発動!このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする!」
キラートマト 手札:7→6→7枚。
【EMリザードロー】
ペンデュラム・効果モンスター
星3/地属性/爬虫類族/攻1200/守 600
【Pスケール:青6/赤6】
「EMリザードロー」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにもう片方の自分のPゾーンに「EMリザードロー」以外の「EM」カードが存在する場合に発動できる。このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
【モンスター効果】
「EMリザードロー」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスターが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。自分フィールドの「EM」モンスターの数だけ自分はデッキからドローする。
「オレは手札から【EMドクロバット・ジョーカー】を召喚!召喚成功時に効果発動!オレはデッキから【慧眼の魔術師】を手札に加える!」
キラートマト 手札:7→6→7枚。
<キラートマトのフィールド>
EMドクロバット・ジョーカー ★4 ATK1800
【EMドクロバット・ジョーカー】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 100
【Pスケール:青8/赤8】
(1):自分は「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「EMドクロバット・ジョーカー」以外の「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターの内、いずれか1体を手札に加える。
「オレは手札の【慧眼の魔術師】をペンデュラムスケールにセッティングして、そのペンデュラム効果を発動!自身を破壊してオレはデッキからスケール8の【竜穴の魔術師】をペンデュラムゾーンにセットする!」
キラートマト 手札:7→6枚。
キラートマト Pスケール:1-8
【慧眼の魔術師】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/魔法使い族/攻1500/守1500
【Pスケール:青5/赤5】
(1):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードまたは「EM」カードが存在する場合に発動できる。このカードを破壊し、デッキから「慧眼の魔術師」以外の「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨て、自分のPゾーンの、Pスケールが元々の数値と異なるカード1枚を対象として発動できる。そのカードのPスケールはターン終了時まで元々の数値になる。
【竜穴の魔術師】
ペンデュラム・通常モンスター
星7/水属性/魔法使い族/攻 900/守2700
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カードが存在する場合、手札のPモンスター1体を捨て、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
【モンスター情報】
若くして竜の魂を呼び覚ます神通力を体得した天才魔術師。
その寡黙でストイックな魔術への姿勢から人付き合いは苦手だが、弟子の「竜脈の魔術師」にいつも振り回され、調子を狂わされている。
これでレベル5からレベル7までのモンスターが同時に召喚可能になったか。
「オレは手札からフィールド魔法【天空の虹彩】を発動!そして効果発動!フィールドの【EMモンキーボード】を破壊してデッキから【オッドアイズ・ドラゴン】を手札に加える!」
キラートマト 手札:6→5→6枚。
【天空の虹彩】
フィールド魔法
「天空の虹彩」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分のPゾーンの、「魔術師」カード、「EM」カード、「オッドアイズ」カードは相手の効果の対象にならない。
(2):このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、デッキから「オッドアイズ」カード1枚を手札に加える。
「オレは手札から魔法カード【闇の誘惑】を発動!デッキから2ドローし、手札の【オッドアイズ・ドラゴン】を除外する!」
キラートマト 手札:6→5→7→6枚。
【闇の誘惑】
通常魔法
(1):自分はデッキから2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスター1体を除外する。
手札に闇属性モンスターが無い場合、手札を全て墓地へ送る。
「オレは手札のスケール0【ペンデュラムーチョ】をペンデュラムスケールにセッティング!これでレベル1からレベル7までのモンスターが同時に召喚可能!」
キラートマト 手札:6→5枚。
キラートマト Pスケール:0-8
【ペンデュラムーチョ】
ペンデュラム・効果モンスター
星1/地属性/鳥獣族/攻 0/守 0
【Pスケール:青0/赤0】
(1):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに1度だけ、自分の墓地のモンスターまたは除外されている自分のモンスターの中から、「ペンデュラムーチョ」以外のPモンスター1体を対象として発動できる。そのPモンスターを自分のエクストラデッキに表側表示で加える。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のエクストラデッキから、「ペンデュラムーチョ」以外の表側表示のレベル1のPモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。
「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!!出でよ!オレのモンスターたち!手札より【パラサイト・フュージョナー】、【虹彩の魔術師】、EXデッキより【慧眼の魔術師】、【EMリザードロー】を特殊召喚する!」
キラートマト 手札:5→3枚。
<キラートマトのフィールド>
EMドクロバット・ジョーカー ★4 ATK1800
パラサイト・フュージョナー ★1 DEF0 ※アニメ版
虹彩の魔術師 ★4 ATK1500
慧眼の魔術師 ★4 DEF1500
EMリザードロー ★3 DEF600
【パラサイト・フュージョナー】※アニメ版効果
効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、融合モンスターカードに記された融合素材モンスター1体の代わりにできる。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。融合モンスターカードによって決められた、このカードと自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材として墓地へ送り、その融合モンスターを1体をエクストラデッキから融合召喚する。その後、墓地のこのカードを装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する。
(3):このカードを装備したモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
【虹彩の魔術師】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1000
【Pスケール:青8/赤8】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。このターンそのモンスターが相手モンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。その後、このカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードはルール上「ペンデュラム・ドラゴン」カードとしても扱う。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「ペンデュラムグラフ」カード1枚を手札に加える。
破滅の光の意思っぽい白いオーラが【パラサイト・フュージョナー】から噴き出している。かなり強力な力だな。本来、俺一人だとかなり苦戦するだろうなぁ。
「おぉ。これがペンデュラム召喚かぁ」
ペンデュラム召喚を始めてみたらしいネオス仮面が呟く。
「出たか【パラサイト・フュージョナー】。相変わらず気持ちの悪いモンスターだな」
「またあの虫かぁ。あの薄気味悪いオッサンが持っていたカードだっけ?」
「そうだな。Dr.ドクトルが所持していたカードのオリジナルだそうだ」
カードそのものに罪はないのだが、散々【パラサイト・フュージョナー】とその元々の持ち主のDr.ドクトルを見てきた俺達にとっては、あのモンスターにあまりいい印象を持っていない。
「そして【パラサイト・フュージョナー】の効果発動!このカードを「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の代わりとして扱い、このカードとフィールドの【EMドクロバット・ジョーカー】を融合素材として墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する!融合召喚!」
オッPと魔法使い族が融合素材なら出てくるのは恐らく…。
「出でよ!秘術ふるいし魔天の龍!【ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン】!そして、その後に墓地の【パラサイト・フュージョナー】を装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する!」
<キラートマトのフィールド>
虹彩の魔術師 ★4 ATK1500
慧眼の魔術師 ★4 DEF1500
EMリザードロー ★3 DEF600
ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ★8 ATK3000 ※【パラサイト・フュージョナー】装備
【ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン】
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2000
「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」+魔法使い族モンスター
(1):このカードは、「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」以外の融合素材としたモンスターの元々のレベルによって以下の効果を得る。
●レベル4以下:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
●レベル5以上:このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。
(2):フィールドのP召喚されたモンスターを素材としてこのカードが融合召喚に成功したターン、このカードは相手の効果を受けない。
「おぉっ。今度は融合召喚か」
「うげぇ、【パラサイト・フュージョナー】がルーンアイズの首にへばりついたぞ」
「あれが装備状態なんだろうな」
夕方のアニメのくせに女性型モンスターの胸部へ張り付くようなモンスターだしなぁ。
「更に手札から永続魔法【寄生工場】発動!永続魔法【寄生工場】の効果発動!【ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン】と【パラサイト・フュージョナー】を墓地へ送り、【パラサイト女王】を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。出でよ!【パラサイト女王】!!」
キラートマト 手札:3→2枚。永続魔法:0→1枚。
【寄生工場】※アニメオリジナルカード
永続魔法
(1):「パラサイト・フュージョナー」を装備したフィールドのモンスター1体と自分フィールドの「パラサイト・フュージョナー」1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、「パラサイト女王」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。その後、墓地へ送った「パラサイト・フュージョナー」を装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する。
(2):フィールドの「パラサイト女王」は相手モンスターの効果を受けない。
(3):お互いのプレイヤーは、それぞれ自分ターンに1度、相手フィールドの「パラサイト女王」1体を対象としてこの効果を発動できる。自分のデッキから「パラサイト・フュージョナー」1体を墓地へ送り、対象のモンスターのコントロールを得る。
「その後、墓地へ送った「パラサイト・フュージョナー」を装備カード扱いとして、この効果で融合召喚したモンスターに装備する!」
<キラートマトのフィールド>
虹彩の魔術師 ★4 ATK1500
慧眼の魔術師 ★4 DEF1500
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK1800→2100 ※【パラサイト・フュージョナー】装備 ※【寄生工場】の効果で相手の効果を受けない。
【パラサイト女王】※アニメオリジナルカード
融合・効果モンスター
星8/闇属性/昆虫族/攻1800/守1800
(1):このカードの攻撃力は、フィールドの「パラサイト・フュージョナー」の数×300アップする。
(2):「パラサイト・フュージョナー」を装備しているこのカード以外のフィールドのモンスターの攻撃力は、装備している「パラサイト・フュージョナー」の数×800ダウンする。
(3):このカードが相手モンスターに攻撃されたダメージ計算時に1度発動できる。このカードに装備された「パラサイト・フュージョナー」1枚を相手モンスターに移し替える。
破滅の光の意思みたいな白いオーラが【パラサイト・フュージョナー】から【パラサイト女王】へと移ったみたいな。穏やかな心を持ちながら激しい怒りにお寄って目覚める伝説の戦士みたいになっている。シュインシュインって音が鳴ってそう。
「【インセクト女王】みたいなのが出てきたな」
「事前に伝えておいただろう。【インセクト女王】より遥かに強いから気を付けろよ」
アニメオリジナルカードの魔法カード【複蘇生寄生】や罠カード【パラサイト・マジック】により、こちらのモンスターのコントロールを奪ってくる可能性もあるからな。
「そして、レベル4魔術師モンスターの【虹彩の魔術師】と【慧眼の魔術師】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!出でよ!ランク4【星刻の魔術師】!!」
<キラートマトのフィールド>
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK2100 ※【パラサイト・フュージョナー】装備 ※相手の効果を受けない。
星刻の魔術師 ☆4 DEF1200 ORU:2
【星刻の魔術師】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1200
レベル4「魔術師」Pモンスター×2
このカードは上記のカードをX素材にしたX召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。自分のデッキ・墓地のモンスター及び自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスターの中から、魔法使い族・闇属性モンスター1体を選んで手札に加える。
(2):1ターンに1度、自分のモンスターゾーン・PゾーンのPモンスターカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分のデッキから魔法使い族モンスター1体を墓地へ送る事ができる。
「おぉっ!今度はエクシーズ召喚かぁ!」
ネオス仮面君、一人で楽しそうで羨ましいな。
「【星刻の魔術師】のORUを1つ取り除いて効果発動!オレはデッキから【アストログラフ・マジシャン】を手札に加える!」
キラートマト 手札:2→3枚。星刻の魔術師 ORU:2→1
【アストログラフ・マジシャン】をサーチしてきたか。【パラサイト・フュージョナー】を見る限り、あの【アストログラフ・マジシャン】はアニメ効果の可能性が高い。
アニメ版【覇王龍ズァーク】の効果はコナミには伝えてあるがネオス仮面には伝えられていない。バトルロイヤル形式を取っている以上、詳細な助言はNG。ネオス仮面が主人公補正で乗り切ってくれることを祈ろう。
「バトルロイヤルルールの場合、全員1ターン目は攻撃することが出来ない。オレはカードを1枚伏せてターンエンド」
キラートマト 手札:3→2枚。伏せカード:0→1枚。
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000
VS
◆赤羽コナミ LP:4000
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:4000
VS
◆キラートマト(榊遊矢) LP:12000、手札:2枚。伏せカード:1枚。永続魔法:1枚。装備カード:1枚。Pスケール:1-8
<キラートマトのフィールド>
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK2100 ※【パラサイト・フュージョナー】装備 ※相手の効果を受けない。
星刻の魔術師 ☆4 DEF1200 ORU:1
トマト君の手札には既に【アストログラフ・マジシャン】が握られている。あのカードがアニメオリジナルカードの場合、リリースするだけで自分のデッキ・エクストラデッキ・フィールド・墓地から素材を除外してエクストラデッキから【覇王龍ズァーク】1体を特殊召喚出来る。次のターンに間違いなく召喚されるだろう。
アニメオリジナルカードの【覇王龍ズァーク】には特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスターを全て破壊してその効果でモンスターを破壊されたプレイヤーに、破壊した全てのモンスターの攻撃力の合計分のダメージを与える効果がある。この時点でフィールドの破壊されたモンスターの攻撃力が合計4000を超えていた時点で負け確定となる。
ついでに破壊耐性や融合・S・Xモンスターの効果を受けなかったり、こちらのサーチ効果を潰して来たりするが、この辺りはどうとでもなる。ネオス仮面のデッキは読めないし、タッグデュエルではないときのコナミはもっと読めない。俺が率先して潰していくしかないかなぁ。
「オレのターンだ!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
コナミ 手札:5→6枚。
「オレは手札から魔法カード【ライトニング・ストーム】を発動!相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」
コナミ 手札:6→5枚。
【ライトニング・ストーム】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに表側表示のカードが存在しない場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。
●相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
「な、何っ!?」
酷い…。
「だが【星刻の魔術師】の効果発動!オレはデッキから【クロノグラフ・マジシャン】を墓地に送ってPゾーンのカード破壊を無効化する!」
「だけど、他の魔法罠ゾーンのカードは破壊される!」
「ぐぅっ!」
キラートマト 伏せカード:1→0枚、フィールド魔法:1→0枚。永続魔法:1→0枚、装備カード:1→0枚
<キラートマトのフィールド>
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK2100→1800
星刻の魔術師 ☆4 DEF1200 ORU:1
破壊された伏せカードは永続罠【連成する振動】か。ついでの様に【パラサイト・フュージョナー】と【寄生工場】が消されたな。これで【パラサイト女王】はただの雑魚だ。【アストログラフ・マジシャン】はまだ温存するようだな。
「オレは手札から速攻魔法【揺れる眼差し】を発動!お互いのPゾーンのカードを全て破壊する!」
コナミ 手札:5→4枚。
【揺れる眼差し】
速攻魔法
(1):お互いのPゾーンのカードを全て破壊する。その後、この効果で破壊したカードの数によって以下の効果を適用する。
●1枚以上:相手に500ダメージを与える。
●2枚以上:デッキからPモンスター1体を手札に加える事ができる。
●3枚以上:フィールドのカード1枚を選んで除外できる。
●4枚:デッキから「揺れる眼差し」1枚を手札に加える事ができる。
「なん…だと!?」
キラートマト Pスケール:無し
鬼かな?
「破壊したPゾーンカードのカードは2枚!相手に500ダメージを与え、オレはデッキからPモンスター【マジェスペクター・ユニコーン】を手札に加える!」
コナミ 手札:4→5枚。
「ぐあぁぁぁっ!」
キラートマト LP:12000→11500
【マジェスペクター】か。あのテーマは共通してペンデュラム効果を持たない代わりに『このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない』モンスター効果を持つ強力なテーマだ。主にユニコーンが。
もうアイツ一人でいいんじゃないかな?
「オレは手札のスケール2【魔装戦士 ドラゴディウス】とスケール7【魔装戦士 ドラゴノックス】をペンデュラムスケールにセッティング!これでレベル3から6までのモンスターが同時に召喚可能!」
コナミ 手札:5→3枚。
コナミ Pスケール:2ー7
【魔装戦士 ドラゴディウス】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1500/守1500
【Pスケール:青2/赤2】
(1):自分のモンスターが相手の表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に手札を1枚捨てて発動できる。その戦闘を行う相手モンスターの攻撃力・守備力は半分になる。
【モンスター効果】
(1):自分のモンスターゾーンのこのカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから「魔装戦士 ドラゴディウス」以外の攻撃力2000以下の、戦士族または魔法使い族モンスター1体を手札に加える。
【魔装戦士 ドラゴノックス】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守1500
【Pスケール:青7/赤7】
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。このカードを破壊し、そのバトルフェイズを終了する。
【モンスター効果】
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、自分の墓地の攻撃力2000以下の、戦士族または魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示で特殊召喚する。
【魔装戦士 ドラゴディウス】と【魔装戦士 ドラゴノックス】。戦闘が苦手な【マジェスペクター】の欠点を補えるいい効果だよな。
「ペンデュラム召喚!手札からレベル6【マジェスペクター・ユニコーン】、レベル3【マジェスペクター・ラクーン】、【マジェスペクター・クロウ】を特殊召喚!」
コナミ 手札:3→0枚。
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2000
マジェスペクター・ラクーン ★3 DEF900
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1500
【マジェスペクター・ユニコーン】
ペンデュラム・効果モンスター
星6/風属性/魔法使い族/攻2000/守2000
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・ユニコーン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のモンスターゾーンのPモンスター1体と相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主の手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
【マジェスペクター・ラクーン】
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻1200/守 900
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・ラクーン」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「マジェスペクター」モンスター1体を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
【マジェスペクター・クロウ】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1000/守1500
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・クロウ」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「マジェスペクター」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
「おぉっ!こっちもペンデュラム召喚か!」
ネオス仮面だけがこの殺伐とした場の癒しだな。
「【マジェスペクター・ラクーン】の効果発動!オレはデッキから【マジェスペクター・フォックス】を手札に加える!」
「【マジェスペクター・クロウ】の効果発動!オレはデッキからフィールド魔法【マジェスティックP】を手札に加える!」
チェーン②マジェスペクター・クロウ
チェーン①マジェスペクター・ラクーン
コナミ 手札:0→1→2枚。
ペンデュラム召喚は全てのモンスターを1度に特殊召喚するため、複数のモンスターをペンデュラム召喚してもタイミングを逃すことはない。同時に発動した効果を自分の好きな順にチェーンを組んで全て発動させることが出来る。
「オレは手札から【マジェスペクター・フォックス】を召喚!そして効果発動!オレはデッキからカウンター罠【マジェスペクター・テンペスト】を手札に加える!」
コナミ 手札:2→1→2枚。
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2000
マジェスペクター・ラクーン ★3 DEF900
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1500
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1500
【マジェスペクター・フォックス】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1500/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・フォックス」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「マジェスペクター」罠カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
「オレは手札からフィールド魔法【マジェスティックP】を発動!」
コナミ 手札:2→1枚。
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2000 → 2300
マジェスペクター・ラクーン ★3 DEF900 → 1200
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1500 → 1800
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1500 → 1800
【マジェスティックP】
フィールド魔法
「マジェスティックP」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドの「マジェスペクター」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースして発動できる。デッキからレベル4以下の「マジェスペクター」モンスター1体を特殊召喚する。
「オレはフィールド魔法【マジェスティックP】の効果を発動!オレはフィールドの【マジェスペクター・ラクーン】をリリースして、デッキから【マジェスペクター・キャット】を特殊召喚する!」
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800
マジェスペクター・キャット ★3 DEF1800 → 2100
【マジェスペクター・キャット】
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻 100/守1800
【Pスケール:青2/赤2】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・キャット」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから「マジェスペクター」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
「マジェスペクター」モンスターは全て魔法使い族・風属性モンスターのペンデュラムモンスターだ。フィールドでリリースされることでEXデッキに置かれ、次のターンにまたペンデュラム召喚で帰って来て、もう一度効果を使用できる。
「【マジェスペクター・キャット】の効果発動!エンドフェイズにデッキから「マジェスペクター」カード1枚を手札に加えるからね」
「バトルロイヤルルールの場合、全員1ターン目は攻撃することが出来ない。オレはカードを1枚セットしてターンエンド」
コナミ 手札:1→0枚。
「エンドフェイズ時に【マジェスペクター・キャット】の効果によりオレはデッキから速攻魔法【マジェスペクター・サイクロン】を手札に加える」
コナミ 手札:0→1枚。
「そしてオレは手札から速攻魔法【マジェスペクター・サイクロン】を発動!オレは【マジェスペクター・キャット】をリリースして、そちらの【星刻の魔術師】を破壊する!」
コナミ 手札:1→0枚。
【マジェスペクター・サイクロン】
速攻魔法
(1):自分フィールドの魔法使い族・風属性モンスター1体をリリースし、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800
「くっ!やってくれる!」
<キラートマトのフィールド>
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK1800
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000
VS
◆赤羽コナミ LP:4000、手札:0枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。Pスケール:2-7
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:4000
VS
◆キラートマト(榊遊矢) LP:11500、手札:2枚。伏せカード:0枚。永続魔法:0枚。装備カード:0枚。Pスケール:無し
<キラートマトのフィールド>
EMリザードロー ★3 DEF600
パラサイト女王 ★8 ATK1800
既にトマト君のフィールドはボロボロだ。それにコナミのフィールドにはあの【マジェスペクター・ユニコーン】が居る。もう彼は終わりですね…。
そしてネオス仮面のターンか。中身は遊城十代だろうから使用デッキは【E・HERO】だろうけど、隣にネオスとユベルが居るのが気になるんだよなぁ。
「おっ、オレのターンか!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ネオス仮面 手札:5→6枚。
『そろそろ真面目にやりなよ?』
『仮にも相手は破滅の光だ!油断してはいけないぞ!』
「あぁ、分かっているさ。デュエルを楽しむ子供の時間はいったん終わりだ。ここからは、本気で行く!」
ユベルとネオスの言葉を受けて、ネオス仮面から感じる雰囲気が変わった。今まではわざと明るい雰囲気を作っていたようだな。
「オレは手札から魔法カード【強欲で貪欲な壺】の効果発動!デッキの上からカード10枚を裏側表示で除外してデッキから2枚ドロー!」
ネオス仮面 手札:6→5→7枚。
当たり前のように壺を引き込むスタイル。敵じゃなければ嫌いじゃないな。
「オレは手札から【E-HERO アダスター・ゴールド】の効果発動!このカードを手札から捨てて、オレはデッキからフィールド魔法【覇王城】を手札に加える!」
ネオス仮面 手札:7→6→7枚。
【E-HERO アダスター・ゴールド】
効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/攻2100/守 800
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。「E-HERO アダスター・ゴールド」以外の「ダーク・フュージョン」のカード名が記されたカードまたは「ダーク・フュージョン」1枚をデッキから手札に加える。
(2):自分フィールドに融合モンスターが存在しない場合、このカードは攻撃できない。
イービルヒーロー!?エレメンタルヒーローじゃないのか!?
しかも、アニメで使ってないイービルヒーローのカード使ってない!?
「オレは手札からフィールド魔法【覇王城】を発動!」
ネオス仮面 手札:7→6枚。フィールド魔法:0→1枚。
【覇王城】
フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる融合モンスターを「ダーク・フュージョン」の効果以外でも融合召喚できる。
(2):1ターンに1度、自分の悪魔族モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、デッキ・EXデッキから「E-HERO」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×200アップする。
「オレは手札から魔法カード【融合】を発動!オレは手札の【E-HERO マリシャス・エッジ】と【E-HERO シニスター・ネクロム】を融合!現れろ!【E-HERO マリシャス・ベイン】!!」
ネオス仮面 手札:6→5→3枚。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3000
【E-HERO マリシャス・ベイン】
融合・効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守3000
「E-HERO」モンスター+レベル5以上のモンスター
このカードは「ダーク・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのこのカードは戦闘・効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊し、このカードの攻撃力は破壊したモンスターの数×200アップする。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「HERO」モンスターでしか攻撃宣言できない。
本来ならば【ダーク・フュージョン】の効果でのみ融合召喚出来るモンスターだが、フィールド魔法【覇王城】の効果で【ダーク・フュージョン】以外の効果でも融合召喚が可能になっている。
「【E-HERO マリシャス・ベイン】の効果発動!このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手フィールドのモンスターを全て破壊し、このカードの攻撃力は破壊したモンスターの数×200アップする!」
「私はまだモンスターをフィールドに出していない」
「オレのフィールドの「マジェスペクター」モンスターは効果では破壊されない」
「つまり、オレのモンスターだけが破壊効果を受ける!?」
ギャァァァァァァァァッ!
あっ、【パラサイト女王】に憑りついていた破滅の光ちゃんが【E-HERO マリシャス・ベイン】の効果で断末魔を上げながら消し飛んだ。アッサリ過ぎる。正しき闇の力って怖ぇ~。
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
トマト君に纏わりついていた破滅の光の波動と白いオーラも消滅して、あとは黒いオーラだけだが、こちらも殆ど霧散して消えたな。髪の毛が少し逆立っているだけだ。
あれ?もうデュエルを続ける必要なくない?
「【E-HERO マリシャス・ベイン】の効果で破壊したモンスターは2体!よって攻撃力が400アップする!」
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3000→3400
【E-HERO マリシャス・ベイン】の攻撃力アップ効果は永続効果だ。これからどんどん攻撃力が上がって破壊されるモンスターも増えていく。
「オレは手札から魔法カード【イービル・マインド】を発動!オレはデッキから【E・HERO エアーマン】を手札に加える!」
ネオス仮面 手札:3→2→3枚。
【イービル・マインド】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに悪魔族モンスターが存在する場合、相手の墓地のモンスターの数によって以下の効果から1つを選択して発動できる。
●1体以上:自分はデッキから1枚ドローする。
●4体以上:デッキから「HERO」モンスター1体または「ダーク・フュージョン」1枚を手札に加える。
●10体以上:デッキから「融合」魔法カードまたは「フュージョン」魔法カード1枚を手札に加える。
<榊遊矢の墓地のモンスター>
①パラサイト・フュージョナー
②ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
③星刻の魔術師
④虹彩の魔術師
⑤慧眼の魔術師
⑥パラサイト女王
「オレは手札から【E・HERO エアーマン】を召喚!そして効果発動!デッキから【E-HERO アダスター・ゴールド】を手札に加える!」
ネオス仮面 手札:3→2→3枚。
【E・HERO エアーマン】
効果モンスター
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400
E・HERO エアーマン ★4 ATK1800
「オレは手札から魔法カード【ネオス・フュージョン】を発動!オレはデッキの【E・HERO ネオス】と【ユベル】を融合!現れろ!【E・HERO ネオス・クルーガー】!!」
ネオス仮面 手札:3→2枚。
【ネオス・フュージョン】
通常魔法
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「E・HERO ネオス」を含むモンスター2体のみを素材とするその融合モンスター1体を召喚条件を無視してEXデッキから特殊召喚する。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
(2):「E・HERO ネオス」を融合素材とする自分フィールドの融合モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、または自身の効果でEXデッキに戻る場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400
E・HERO エアーマン ★4 ATK1800
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000
【E・HERO ネオス・クルーガー】
融合・効果モンスター
星9/光属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「ユベル」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算前に発動できる。その相手モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。手札・デッキから「ネオス・ワイズマン」1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
「オレは手札から魔法カード【貪欲な壺】の効果発動!自分の墓地のモンスター5体をデッキに加えてシャッフルし、デッキから2枚ドロー!」
ネオス仮面 手札:2→1→3枚。
【貪欲な壺】
通常魔法
(1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
<ネオス仮面が墓地からデッキに戻したモンスター>
①E-HERO アダスター・ゴールド
②E-HERO マリシャス・エッジ
③E-HERO シニスター・ネクロム
④E・HERO ネオス
⑤ユベル
1ターン目に2種類の壺を発動させる奴なんて久し振りに見たな…。
「オレはカードを2枚セットしてターンエンド!」
ネオス仮面 手札:3→1枚。伏せカード:0→2枚。
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000
VS
◆赤羽コナミ LP:4000、手札:0枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。Pスケール:2-7
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:4000、手札:1枚。伏せカード:2枚。フィールド魔法:1枚。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400 ※戦闘・効果では破壊されない。
E・HERO エアーマン ★4 ATK1800
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000 ※墓地に【ネオス・フュージョン】あり。
VS
◆榊遊矢 LP:11500、手札:2枚。伏せカード:0枚。永続魔法:0枚。装備カード:0枚。Pスケール:無し
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
これって苛めじゃない?絵面的に大丈夫?
まだ俺のターンが残っているのに、彼のフィールド空っぽなんだけど。ライフは1万以上あるけど、アイツらが攻撃可能になったらあの程度はすぐに吹き飛びそう。
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ハノイ 手札:5→6枚。
「私は手札から速攻魔法【魂のしもべ】を発動!私はデッキから【永遠の魂】を選んでデッキトップに置く」
ハノイ 手札:6→5枚。
【魂のしもべ】
速攻魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の手札・デッキ・墓地から、「魂のしもべ」以外の「ブラック・マジシャン」のカード名または「ブラック・マジシャン・ガール」のカード名が記されたカード、「ブラック・マジシャン」の内、いずれか1枚を選んでデッキの一番上に置く。
(2):自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。お互いのフィールド・墓地の、「守護神官」モンスター、「ブラック・マジシャン」、「ブラック・マジシャン・ガール」の種類の数だけ自分はデッキからドローする。
「私は手札から永続魔法【黒の魔導陣】を発動!自分のデッキの上からカードを3枚確認する。私は【永遠の魂】を手札に加える!」
ハノイ 手札:5→4枚。
【黒の魔導陣】
永続魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上からカードを3枚確認する。その中に、「ブラック・マジシャン」のカード名が記された魔法・罠カードまたは「ブラック・マジシャン」があった場合、その内の1枚を相手に見せて手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。
(2):自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が召喚・特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
<ハノイの騎士がめくったカード>
①永遠の魂
②ティマイオスの眼
③師弟の絆
「私は手札から魔法カード【真紅眼融合】を発動!私はデッキの【ブラック・マジシャン】と【真紅眼の黒竜】を墓地に送って融合!融合召喚!現れよ!レベル8!【超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ】!!」
ハノイ 手札:4→3枚。
【真紅眼融合】
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。
俺のフィールドに、ゴテゴテとした衣装を身に纏った最上級魔術師が現れる。視線だけで人を〇せそうなくらい目が鋭い。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK3000
【超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ】
融合・効果モンスター(禁止カード)
星8/闇属性/魔法使い族/攻3000/守2500
「ブラック・マジシャン」+「真紅眼の黒竜」またはドラゴン族の効果モンスター
(1):このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。この効果は1ターン中に、このカードの融合素材とした通常モンスターの数まで使用できる。
(3):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、手札を1枚捨てて発動できる。その発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする。
リンクモンスター【捕食植物ヴェルテ・アナコンダ】が居ないから、【真紅眼融合】の召喚制限を無視できないのでこれ以上の展開は出来ないんだよな。
「うわ、出た」
コナミが心底嫌そうな顔をして俺のフィールドのモンスターを見ている。俺も相手のフィールドにこのモンスターが立っていたら同じ顔をするかもしれないな。
「【ブラック・マジシャン】と【真紅眼の黒竜】の融合!?格好いい…!」
『十代!そんなことを言っている場合じゃないよ!ちゃんとデュエルディスクを見てあのモンスターの効果を確認したのかい!?』
『不味いぞ十代!あのモンスターは危険だ!』
ネオス仮面はコナミとは対照的に俺のフィールドのモンスターを見て興奮気味だ。後ろに居る二人の精霊は逆の意味で興奮気味だ。ところで、名前呼んじゃっていいのか?
「なんなんだあのモンスター!?カードテキストに頭おかしいことしか書いてないぞ!?」
トマト君は驚愕の表情を浮かべている。そうだよな。こんなモンスター相手にしたくないよな。俺も相手フィールドにコイツが居たらサレンダーしたくなるな。
「私は伏せカードを2枚セットしてターンエンド」
ハノイ 手札:3→1枚。
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000、手札:1枚。伏せカード:2枚。永続魔法:1枚。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK3000 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆赤羽コナミ LP:4000、手札:0枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。Pスケール:2-7
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:4000、手札:1枚。伏せカード:2枚。フィールド魔法:1枚。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400 ※戦闘・効果では破壊されない。
E・HERO エアーマン ★4 ATK1800
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000 ※墓地に【ネオス・フュージョン】あり。
VS
◆榊遊矢 LP:11500、手札:2枚。伏せカード:0枚。永続魔法:0枚。装備カード:0枚。Pスケール:無し
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
改めて見ると、酷い状態だな。俺のドラグーンとコナミの伏せカードで妨害札が2枚は確定。ネオス仮面も1枚は妨害札の可能性がある。無理ゲーすぎるな。
「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
榊遊矢 手札:2→3枚。
「オレは手札のスケール1の【EMモンキーボード】をペンデュラムスケールにセッティングして、そのペンデュラム効果を発動!オレはデッキから【EMリザードロー】を手札に加える!」
榊遊矢 手札:3→2枚。
「私はその効果にチェーンして【超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ】の効果発動。手札を1枚捨ててその発動を無効にして破壊し、このカードの攻撃力を1000アップする」
ハノイ 手札:1→0枚。
俺が墓地に送ったカードは【守護神官マナ】。手札・墓地から特殊召喚出来てレベル7以上の魔法使い族モンスターに耐性を与えることが出来るモンスターだ。
チェーン②超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ
チェーン①EMモンキーボード ※効果無効&破壊。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK3000→4000
「相変わらず頭おかしい効果だなぁ」
「ゲッ!とんでもないモンスターだな…!」
効果をよく知るコナミと初めて効果を見るネオス仮面はどちらも微妙な顔をしている。
「くそっ!だけどこの瞬間!手札の【アストログラフ・マジシャン】の効果を発動できる!このカードが手札に存在し、自分フィールドのカードが破壊された場合、その破壊されたカードを対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚する!」
榊遊矢 手札:2→1枚。
<榊遊矢のフィールド>
アストログラフ・マジシャン ★7 ATK2500
【アストログラフ・マジシャン】※アニメ効果
効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
(1):このカードが手札に存在し、自分フィールドのカードが破壊された場合、その破壊されたカードを対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがこのカードの(1)の効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードの(1)の効果で対象としたカードを、そのカードが破壊された時に存在していた元々のゾーンに表側表示で置く。
(3):このカードをリリースして発動できる。自分のデッキ・エクストラデッキ・フィールド・墓地から、「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を1体ずつ除外し、エクストラデッキから「覇王龍ズァーク」1体を特殊召喚する。
やはりアニメオリジナルカードの方か。
チラッとコナミがこちらを見てくる。コナミのフィールドには【マジェスペクター・ユニコーン】、伏せカードはカウンター罠【マジェスペクター・テンペスト】。コナミはいつでも彼の展開を止めることが出来る。『止めるか?』と聞きたいのだろう。俺は首を横に振る。
榊遊矢を倒すだけならばそれでもいいのだろうが、彼を救うとなると本命を出させてそれを潰して心を折る工程が必要となる。と思う。説得フェイズなんて成功したことが無いからなぁ。
「【アストログラフ・マジシャン】の効果発動!【EMモンキーボード】をペンデュラムスケールに再セッティングする!」
便利な効果だよな。
「【アストログラフ・マジシャン】の効果発動!このカードをリリース!自分のデッキ・エクストラデッキ・フィールド・墓地から「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」を1体ずつ除外する!」
さぁ、出してみろよ。
「時空を司るアストログラフ・マジシャンよ…その深遠なる力で彼らの望みを重ね合わせよ!!今こそひとつに!四天の龍を統べ、第5の次元に君臨する究極龍よ!今こそ一つとなるのだ!統合召喚!出でよ【覇王龍ズァーク】!!」
榊遊矢のフィールドに、スタジアムの半分を覆い尽くすかのような巨大な黒竜が現れる。
<榊遊矢のフィールド>
覇王龍ズァーク ★10 ATK4000
【覇王龍ズァーク】
融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分フィールドの「覇王」モンスター1体をリリースして発動できる。Pゾーンのこのカードを召喚条件を無視して特殊召喚する。
【モンスター効果】
ルール上、このカードは融合・S・Xモンスターとしても扱う。その際、このカードのランクはそのレベルと同じとする。
このカードは「アストログラフ・マジシャン」の(3)の効果でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。その後、この効果でモンスターを破壊されたプレイヤーに、破壊した全てのモンスターの攻撃力の合計分のダメージを与える。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):融合・S・Xモンスターが自分・相手の墓地に存在する限り、または除外されている限り、このカードは破壊されず、フィールドから離れる効果を受けない。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドのモンスターは相手の融合・S・Xモンスターの効果を受けない。
(4):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動できる。エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスターを2体まで守備表示で特殊召喚する。
(5):相手がドローフェイズ以外でカードを手札に加えた場合に発動できる。そのカードを破壊する。
アニメ版の【覇王龍ズァーク】は、よく見ると分かると思うがメインデッキのモンスター及び魔法罠に対する耐性が破壊耐性しか存在せず、ガバガバである。
それにしても、どうしてズァークと合体しないんだ…。見たかったのになぁ。
「ペンデュラムにしてエクシーズ。シンクロにして融合。すべてを司る究極の存在!」
いやー。調子に乗ってるなぁ。今の状態でもいつでも消せるんだけどなぁ。トマト君が敵キャラなら容赦なく機皇帝で吸収したり、時戎神でバウンスしてやるんだけどなぁ。
「おぉ~でかいな~」
「これがアイツのエースモンスターか!」
『十代。怖気づいたのかい?』
「ユベルめ。また減らず口を…」
『十代!強力なモンスターだぞ!』
「分かっているさネオス」
「【覇王龍ズァーク】の効果発動!特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスターを全て破壊する。その後、この効果でモンスターを破壊されたプレイヤーに、破壊した全てのモンスターの攻撃力の合計分のダメージを与える!!」
さて、まずはここかな。
「その効果にチェーンして伏せていた速攻魔法【月の書】を発動!【覇王龍ズァーク】を裏側守備表示にする!」
ハノイ 伏せカード:2→1枚。
【月の書】
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。
「何っ!?だが【覇王龍ズァーク】の効果発動を止めることはできない!」
チェーン②月の書
チェーン①覇王龍ズァーク
<榊遊矢のフィールド>
裏側守備表示モンスター
「私のフィールドの【超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ】は効果では破壊されない」
「オレのフィールドの「マジェスペクター」モンスターは効果では破壊されない」
「【E-HERO マリシャス・ベイン】は戦闘・効果では破壊されない。そして墓地から【ネオス・フュージョン】を除外して【E・HERO ネオス・クルーガー】の破壊を無効化する!」
「だが残りのモンスターは破壊だ!」
【E・HERO エアーマン】だけは破壊されてしまうのでその攻撃力分のダメージは受けてしまうわけだ。
「ぐあっ!」
ネオス仮面 LP:4000→2200
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400 ※戦闘・効果では破壊されない。
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000
「オレは手札から魔法カード【貪欲な壺】の効果発動!自分の墓地のモンスター5体をデッキに加えてシャッフルし、デッキから2枚ドローする!」
榊遊矢 手札:1→0枚。
良し!手札を全て吐き出したな!ならばまずはその厄介な覇王龍には退場してもらおう!このタイミングであれば防ぐ手段はあるまい!
「この効果にチェーンして伏せていた永続罠【永遠の魂】を発動!墓地より蘇れ!【ブラック・マジシャン】!」
ハノイ 伏せカード:1→0枚。永続罠:0→1枚。
チェーン②永遠の魂
チェーン①貪欲な壺
【永遠の魂】
永続罠
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の手札・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚する。
●デッキから「黒・魔・導」または「千本ナイフ」1枚を手札に加える。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分のモンスターゾーンの「ブラック・マジシャン」は相手の効果を受けない。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分フィールドのモンスターを全て破壊する。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK4000 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500
榊遊矢 手札:0→2枚。
<榊遊矢が墓地からデッキに戻したモンスター>
①パラサイト・フュージョナー
②ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
③星刻の魔術師
④虹彩の魔術師
⑤慧眼の魔術師
フィールドに銀の長髪に褐色の肌を持つワインレッドのローブを着た鋭い目つきの魔術師が姿を現す。
「これが【ブラック・マジシャン】…父さんの持つ【EMスカイ・マジシャン】とはまた違う力強さを感じる!」
「おぉっ!絵違いか!珍しいな!」
「【ブラック・マジシャン】だ!でもなんだか遊戯さんの【ブラック・マジシャン】と違うな。だけどこっちも格好いい!」
『絵違いだが、あれがキングオブデュエリストが持つ最上級魔術師か』
『良き闇の力を感じる。あのモンスターもただ者ではないだろう』
師匠はイケメンで強いからねぇ。
「そして【ブラック・マジシャン】が特殊召喚されたことにより、永続魔法【黒の魔導陣】の効果が発動する!」
「!?」
「1ターンに1度、自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が召喚・特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を除外できる!対象はもちろん、裏側守備となっている【覇王龍ズァーク】だ!!」
「何だって!?覇王龍が、消える!?」
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
覇王龍がフィールドを離れた途端、トマト君の逆立っていた髪の毛が元に戻り、わずかに残っていた黒いオーラも消滅する。後はとりあえずこのデュエルに勝利すればオカルト的には解決かな?
「どうした?まだお前のターンだぞ?」
「分かっている!オレは手札から儀式魔法【オッドアイズ・アドベント】を発動!」
榊遊矢 手札:2→1枚。
【オッドアイズ・アドベント】
儀式魔法
ドラゴン族の儀式モンスターの降臨に必要。
「オッドアイズ・アドベント」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのPモンスターをリリースし、自分の手札・墓地からドラゴン族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分のエクストラデッキの「オッドアイズ」モンスターもリリースの代わりに墓地へ送る事ができる。
「悪いがそれは通せないな!リバースカードオープン!カウンター罠【マジック・ドレイン】発動!手札から魔法カード1枚を捨てなければ相手の魔法カードの発動を無効にし破壊するぜ?」
ネオス仮面 伏せカード:2→1枚。
【マジック・ドレイン】
カウンター罠
相手が魔法カードを発動した時に発動する事ができる。
相手は手札から魔法カード1枚を捨ててこのカードの効果を無効にする事ができる。
捨てなかった場合、相手の魔法カードの発動を無効にし破壊する。
「なっ!?」
上手いな。手札2枚で片方が儀式魔法ならもう片方は儀式モンスターだろう。手札に【マジック・ドレイン】を無効化できる魔法カードがあるはずがない。流石は十代。所々でガチカードを積んでくるな。
「手札の魔法カードは…捨てない!」
チェーン②マジック・ドレイン
チェーン①オッドアイズ・アドベント ※無効化&破壊。
「くそっ!ターンエンドだ!」
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000、手札:1枚。伏せカード:0枚。永続魔法:1枚。永続罠:1枚。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK3000 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500 ※永続罠【永遠の魂】の効果で、相手の効果を受けない。
VS
◆赤羽コナミ LP:4000、手札:0枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。Pスケール:2-7
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・クロウ ★4 DEF1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:2200、手札:1枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400 ※戦闘・効果では破壊されない。
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000
VS
◆榊遊矢 LP:11500、手札:1枚。伏せカード:0枚。永続魔法:0枚。装備カード:0枚。Pスケール:1のみ
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
「オレのターンだ!ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
コナミ 手札:0→1枚。
「オレはフィールド魔法【マジェスティックP】の効果を発動!オレはフィールドの【マジェスペクター・クロウ】をリリースして、デッキから【マジェスペクター・フロッグ】を特殊召喚する!」
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フロッグ ★4 ATK1300 → 1600 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
【マジェスペクター・フロッグ】
ペンデュラム・効果モンスター
星4/風属性/魔法使い族/攻1300/守 500
【Pスケール:青5/赤5】
【モンスター効果】
「マジェスペクター・フロッグ」の(1)のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「マジェスペクター」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。この効果でセットしたカードはこのターン発動できない。
(2):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
「【マジェスペクター・フロッグ】の効果発動!オレはデッキから速攻魔法【マジェスペクター・ソニック】をフィールドにセットする!」
コナミ 伏せカード:1→2枚。
【マジェスペクター・ソニック】は自分フィールドの「マジェスペクター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力・守備力が倍になり、相手に与える戦闘ダメージは半分になる戦闘補助のカードだ。
「ペンデュラム召喚!EXデッキからレベル3【マジェスペクター・ラクーン】、【マジェスペクター・キャット】を特殊召喚!」
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フロッグ ★4 ATK1600 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・ラクーン ★3 DEF900 → 1200 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・キャット ★3 DEF1800 → 2100 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
「【マジェスペクター・ラクーン】の効果発動!オレはデッキから【マジェスペクター・ユニコーン】を手札に加える!」
コナミ 手札:1→2枚。
「【マジェスペクター・キャット】の効果発動!エンドフェイズにデッキから「マジェスペクター」カード1枚を手札に加えるよ」
「バトルだ!【マジェスペクター・フロッグ】でダイレクトアタック!」
マジェスペクター・フロッグ ATK1600
「くっ!」
榊遊矢 LP:11500 → 9900
「追撃!【マジェスペクター・フォックス】でダイレクトアタック!」
マジェスペクター・フロッグ ATK1800
「うぐっ!」
榊遊矢 LP:9900 → 8100
「もう一発!【マジェスペクター・ユニコーン】でダイレクトアタック!」
マジェスペクター・ユニコーン ATK2300
「あぐっ!」
榊遊矢 LP:8100 → 5800
「オレはこれでターンエンド」
「エンドフェイズ時に【マジェスペクター・キャット】の効果により、オレはデッキから罠カード【マジェスペクター・トルネード】を手札に加える」
コナミ 手札:2→3枚。
◆ハノイの騎士(白河クロト) LP:4000、手札:1枚。伏せカード:0枚。永続魔法:1枚。永続罠:1枚。
<ハノイの騎士のフィールド>
超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ ★8 ATK3000 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
ブラック・マジシャン ★7 ATK2500 ※永続罠【永遠の魂】の効果で、相手の効果を受けない。
VS
◆赤羽コナミ LP:4000、手札:3枚。伏せカード:2枚。フィールド魔法:1枚。Pスケール:2-7
<コナミのフィールド>
マジェスペクター・ユニコーン ★6 ATK2300 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フォックス ★4 ATK1800 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・フロッグ ★4 ATK1600 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・ラクーン ★3 DEF1200 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
マジェスペクター・キャット ★3 DEF2100 ※相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
VS
◆ネオス仮面(遊城十代) LP:2200、手札:1枚。伏せカード:1枚。フィールド魔法:1枚。
<ネオス仮面のフィールド>
E-HERO マリシャス・ベイン ★10 ATK3400 ※戦闘・効果では破壊されない。
E・HERO ネオス・クルーガー ★9 ATK3000
VS
◆榊遊矢 LP:5800、手札:1枚。伏せカード:0枚。永続魔法:0枚。装備カード:0枚。Pスケール:1のみ
<榊遊矢のフィールド>
モンスター無し
「オレのターンだな。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ネオス仮面 手札:1→2枚。
「バトル!【E-HERO マリシャス・ベイン】でダイレクトアタック!」
E-HERO マリシャス・ベイン ATK3400
「ぐあぁぁぁっ!」
榊遊矢 LP:5800 → 2400
「これで終わりだ!【E・HERO ネオス・クルーガー】でダイレクトアタック!」
E・HERO ネオス・クルーガー ATK3000
「うわぁぁぁっ!」
榊遊矢 LP:2400 → 0
「対戦、ありがとうございました」
~~~
<クロト視点>
デュエルが終わると、榊遊矢は腰が抜けたようにその場にへたり込む。だがその表情はデュエル開始前とは全く違って少し晴れやかだ。【パラサイト女王】や【覇王龍ズァーク】がフィールドから離れる度に顔の険が取れて言った気がする。
それにしても酷い光景だった。【覇王龍ズァーク】はラスボス級とはいえ、アニメ主人公(十代)とゲーム主人公(コナミ)とおまけの俺と言うサンドバック状態だったな。多分、誰か一人でも勝てたぞ。
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!たまにはこういうバトルロイヤルルールも面白いな!じゃ、またな!ジュワッ!!」
『今日も破滅の光を撃破することが出来たな!』
『十代の昼食がしばらく犠牲になったけどね』
そう言うと、ネオス仮面と2人の精霊は空へと消えていった。まるで嵐のような奴らだな…。
「クロト。オレもデュエルが終わったから帰るぞ」
「分かった。もしかしたらランサーズがまだ苦戦しているかもしれない。暇ならそっちも手伝ってやってくれ」
「まだデュエルが出来るのか!?OK!今すぐ行く!」
コナミは次のデュエルに向けて走り去った。そしてこのスタジアムの中央に残るのは俺とトマト君だけになった。しまった。去り際を間違えたか。トマト君もこちらの様子を窺っているようだし、仕方ない。説得フェイズは苦手なんだが、少し話してみるか。
「トマト君」
「トマト君!?オレのことか!?」
そう呼ばれたトマト君は反射的に起き上がる。
あっ、しまった。心の中で呼んでいたあだ名をそのまま言ってしまった。まぁいいや。そのまま行こう。
「知らないだろうから教えておく。まず、君の父親である榊遊勝のことだが、先ほどメディアを通じて発表があった」
「発表?」
「昨日意識を取り戻した榊遊勝とLDSの現社長である赤馬零次が並び立って記者会見を行い、数年前の事件において彼は洗脳されていただけの被害者であり、彼自身の意思ではなかったとして無罪であることがLDSより正式に公表された。これで君が犯罪者の息子などと呼ばれることは無いだろう」
「父さんが!?そうか、やっぱり父さんは無実だったんだ!良かった!」
自分のことは二の次か。分かっていたことではあるが、本来は優しい少年のようだ。
「そして君は、Dr.ドクトルの策略により破滅の光と言うオカルトチックな力が宿っていた【パラサイト・フュージョナー】を手にしてしまい、それが生み出した【パラサイト女王】によって洗脳されていたのだ。数年前の榊遊勝と同じようにな」
「【パラサイト・フュージョナー】か。確かにあのカードを手にした時から自分が自分でなくなるような感じがしたな」
「破滅の光にはカードに宿った際にその効果を書き換えてしまうこともあるし、所有者やその周囲の人間の精神を蝕む力もある。そのカードは危険なので回収しておきたい。渡してもらえるか?」
「父さんからのプレゼントではないみたいだし、別にいいよ。はい、どうぞ」
トマト君はデッキから【パラサイト・フュージョナー】と【パラサイト女王】を投げ渡してくる。カード投げるの上手いな。マジシャンの息子だから練習とかしたのかな?受け取ったカードからは破滅の光の力はみじんも感じられない。彼のデッキにまだ眠っているであろう覇王カードからも特に何も感じない。そもそも十代たちが見逃すわけがないか。
と言うか、さっきから妙に素直だな。もう少し突っかかって来るかと思っていた。
「あと、一つ謝罪をしておこう」
「謝罪?」
トマト君は不思議そうにしている。確かに謝罪するようなことではないかも知れないし、むしろ思い上がりのような気もするが、ここまで来たらとりあえず行くべきか。
俺はハノイの衣装を解除して普段着に戻る。
「えっ?」
トマト君は驚いているが、これから言う言葉はハノイの騎士としてではなく俺個人の意思として話さなければ意味がないことだからな。そう言えば、トマト君に顔を見せるのはこれが初めてかな。
「数年前、君の父親を逮捕した際に少しでも事情を説明しておけばここまで大事にはならなかったかもしれない。その点についてはこちらにも落ち度があると思う。すまなかった」
トマト君に対して頭を下げる。
「俺があの時もう少しうまくやっていたら…なんて思うことは人間誰しも有るだろうが、傲慢な考えだだろう。俺一人の力なんて大したものではないからな。だが、やはりあの時に君にだけは事情を説明しておけば君への負担は減ったはずだ。申し訳ない」
「…いや、オレの方こそゴメン。操られていたとはいえ父さんがやってしまったことはとんでもないことだ。その行為の被害に遭った人たちも居たはずだ。それらを考えることも無くただ闇雲に父さんの無実を叫び続けたのはオレの落ち度だ」
そう言うとトマト君もこちらに頭を下げてくる。その話については俺に謝られても仕方ないんだけどな。
とりあえず、このまま両者ともに頭を下げ続けるのは不毛なのでお互い頭を元の位置に戻す。
「あっ、あとついでだから言っておこう。恐らく君にとっては余計なお世話で、君にとっては不快なことだと思うので怒ってくれてもいい」
「なんだ?」
「俺は君のエンタメデュエルが嫌いだ」
「なっ!?」
トマト君は先ほどまでの穏やかな顔から一変して険しい表情になっていく。でも、腹のうちに溜め込んでおくよりちゃんと伝えておこうと思ったんだ。
「君は勝利が確定してから『レディースエーンドジェントルメーン』などと人を小馬鹿にしたような演出を挟んでデュエルを遅延させて対戦者を煽るだろう?俺はそれが嫌いだ」
「ち、違う!オレは対戦相手をバカになんて…」
「もしかすると観客はそれで盛り上がるのかもしれない。だが君がどう思おうとも、対戦相手はそんな行為をされて楽しいと思うのか?君の言う笑顔になれるのか?はっきり言おう。俺がやられるとムカつくだけだ」
「オレはただ、父さんのデュエルを…」
「恐らくだが、君が言う『父さんのデュエル』とは、『君が観客の視点から見た榊遊勝のデュエル』だ。そもそもそのまんま誰かの猿真似なんて意味があるのか?第一、笑顔って何?それは空腹よりも優先されることなのか?」
「…」
とりあえず、前世でネットでよく言われていた評価は伝え終わった。後は俺個人の意見だけ伝えておこう。
「本当に君が榊遊勝のデュエルを受け継ぐのであれば、君自身のオリジナリティを組み込まない限り、いずれ限界が来るだろう。だって君は榊遊勝ではなく榊遊矢なんだからな」
「…」
トマト君は黙り込んでしまった。先ほどまでの怒りの表情は消えて、何やら考えているようだ。
「そして、今話したのはあくまで俺の主観だ。もしかしたら今の君のデュエルが観客にとってはより良いのかもしれない。俺が言うまでもないがどう受け止めるかは君の好きにすればいい。俺にエンタメデュエルの頂点なんてわからないからな」
言いたいことは大体言った。エンタメデュエルの正解なんて俺は知らん。榊遊勝のエンタメデュエルがどれほどのものか、今のトマト君のエンタメデュエルが世間からどれほどの評価なのかも知らん。
これ以上俺から言えることはない。これで彼が何も変わらなければ、俺と彼は合わなかったというだけの話だ。これで柊柚子との約束が果たせたかどうかは分からないが、あとは騒動が落ち着いたスタジアムの入り口からこちらへ向かって来ている彼女たちが何とかしてくれるだろう。
言いたいことを言いきった俺は踵を返してスタジアムを出ようとする。もうこれ以上彼と会うことは無いかも知れないな。
「待ってくれ。まだ君の名前を聞いていない。オレの名前は榊遊矢。君の名前は?」
そう言えば名乗ってなかったな。俺は振り返り、自分の名前を彼に伝える。
「俺の名前は白河クロト。ただのデュエリストだよ」
そう伝えると、俺は再びハノイの衣装を身に纏い、二度と彼を振り返らないまま、彼を残してスタジアムを去った。
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<遊矢視点>
ネオス仮面、コナミ、ハノイの騎士こと白河クロトが立ち去り、スタジアムにはオレだけが残っていた。
「誰もが凄いデュエリスト達だったな」
オレは誰も居なくなったスタジアムに寝転がる。とにかく疲れた。
それにしても、なんであんなデュエリスト達に三対一で勝てるとか思いこんでいたんだろう。オレはふと手元に残っている【覇王龍ズァーク】と【アストログラフ・マジシャン】のカードを見る。
「あれ?カードテキストが変わっている」
そう言えば白河がさっき言っていた気がする。破滅の光を浴びたカードは一時的に性能が変化することがあると。先ほどのデュエルでは出す機会が無かった覇王眷竜と呼ばれるカード達も少し見た目と効果が変わっている。
「遊矢~!」
「お~い、遊矢~!」
「遊矢~!」
スタジアムの入り口付近からオレの名前を呼ぶ声がする。そちらを向かずとも、柊柚子、権現坂昇、紫雲院素良の三人であることが分かる。
「父さんのデュエルじゃなく、オレ自身のデュエルか」
オレのデュエルを楽しめていない人が一定数居るのはオレも気付いていた。そもそもエンタメデュエルは万人受けすることが少ない。勝負の勝敗を優先する人たちにはあまり受けが良くないのだ。父さんのデュエルはそう言った人たちも魅了していることが多いんだけど。
「どうすればいいかなんて、全く分かんないや」
これからどうなるかなんて全然想像できないけど、ゆっくり考えていけばいいか。オレは1人じゃない。柚子たちや父さんたちも居るからね。
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<クロト視点>
スタジアムから離れた近くの森で、俺は姉弟子に土下座して平謝りしていた。
『せっかくのデビュー戦なのに、私の出番が無かった』
「申し訳ございませんでしたー!」
バトルロイヤルルールになんてならなければもう少しデュエルが長引いて十分に出番はあったはずだが、先ほどのデュエル展開上どうしようもなかった。
『クロトもこう言っていることだし、そろそろ許してあげても…』
『師匠は出番あった』
『むぅ…』
師匠にも説得を頼んだが、どうやら望み薄のようだ。
褐色銀髪の美少女に対して、足元で土下座している黒髪中学生とその横で困り顔の褐色銀髪のイケメン。周囲から見れば、俺が一人で森に土下座しているように見えるんだろうなぁ。
『普段から『俺は誰も助けない。俺自身の命を優先するからな!(キリッ)』とか言っているくせに、あのピンクの女の子のお願いは聞いてあげたよね?私の出番は作ってくれなかったのに』
「いや、あれは、まさかいきなり泣きつかれて『遊矢を助けて!』なんて言われたから…」
『うむ。あの時はまだ赤馬君たちと合流してクロトも状況をよく呑み込めていなかったのもあるだろうし…』
『師匠は出番あった』
『むぅ…』
かなり珍しいことだが、姉弟子はかなり怒っているようだ。珍しいというより初めて見たかもしれない。
『弟弟子は、あの子に抱き着かれてデレデレしてた』
「し、していませんよ?」
『クロトよ。そこで目を逸らしたら肯定しているような物だぞ…』
なんだか非常に怒っている。とりあえず、何か食べ物で釣るしかない!
『仕方ない。パスタ大盛りで手を打つ。ミートソース多めで』
「ははー!仰せの通りにー!!」
この後、ずっと機嫌を損ねていた姉弟子に対し、30分ほど謝り続けた。
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<赤馬零次視点>
私は榊さんと一緒の記者会見を終え、スタジアムの騒動も片付いた後、その辺りの情報操作をしながらLDSの社長室のスクリーンで先ほどのデュエル結果を見ていた。
私の隣にはお供の中島が立っている。
「ふむ。なるほど」
どうやらハノイの騎士とコナミは上手くやったようで、榊遊矢の表情も穏やかになっている。彼には我々も迷惑をかけた。今後も彼のフォローは続けていこう。
「それはともかく」
なんだ!?この【超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ】というモンスターは!?ぶっ壊れじゃないか!
あの【EMモンキーボード】というサル!ペンデュラムゾーンに置くだけで万能サーチとかズル過ぎない!?【DD】にも欲しいぞ!
よく見たらこの【マジェスペクター・ユニコーン】というモンスターの効果テキストも狂っているとしか思えないほど強いことしか書いていないぞ!?
表の表情は平常心を保って隣に立っている中島に心の中の動揺を隠しつつ、私は非常に驚愕していた。
「中島。この映像を至急I2社に送り、この3枚のカードの禁止制限申請をしておくように」
「はっ!かしこまりました!」
そう返事をすると中島は早足で部屋から出ていく。これで来年にはあのカード達を見ることはなくなるだろう。私の心に平穏がもたらされるな。
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<遊城十代視点>
夜遅く、オレは自分の部屋のベットの上で目を覚ました。数年前から時々自分の意識が飛んで気付いたら数時間経っていることが増えた。
ユベルが言うには、オレの中には数年前にユベルと出会った際に現れたもう一人のオレの人格が居て、オレの意識が無い時はそのもう一人のオレがオレの体を使ってHERO活動をしているらしい。
「それはいいんだけどさ。何で毎回財布の中身が減っているんだよー!」
『それはボクに言われてもね』
『破滅の光と討伐するためのささやかな犠牲だ。致し方あるまい』
「ささやかじゃねー!明日はオレの楽しみにしていたエビフライ定食が食べられると思っていたのにー!!」
もう一人のオレに対して言いたいのは一つだけだ。勝手に財布の中身を使うのを止めてくれ!!
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<???視点>
とある国のとある施設にて、円柱状の半透明なカプセルに浮かぶその異形は、遠くの国で起こった破滅の光に関する事件の情報を掴んでいた。
『ふふふっ。ようやく見つけたよ十代。どうやら『ダンディライオン』の持ち主も一緒に居たようだね。そして、忌まわしいボクの半身やネオスペーシアンの一味まで一緒とはね』
施設内に何処からともなく不気味な声が響くが、この施設には誰も居ない。この施設を利用している者は今、デュエルアカデミアのウエスト校で慣れない教鞭をとっているからだ。
『十代。あぁ、ボクだけの十代。早く君に会って、痛みを分かち合いたいよ…』
不気味な声は響き続けるが、その声に答える者は誰も居なかった…。
ようやくトマト君編、完結です。
オリ主&原作主人公&ゲーム主人公vsトマト君。トマト君は泣いていい。綺麗に終われたかどうかは微妙ですが、トマト君をとりまく環境やトマト君自身の心はある程度は改善されたと思います。
コナミのデッキは【マジェスペクター】です。ユニコーンを搭載した状態なので、時間が経てば経つほど敵側とのリソース差が開きます。ユニコーンで毎ターンパうんスしてくるのは本当に凶悪なムーブだと思いますね。
ネオス仮面のデッキは【E-HERO】です。最新のイービルヒーロー達に加えてネオスやユベルが入っているヘビーデッキですが、持ち前のドロー力があるので普通に回せます。
トマト君のデッキは【覇王魔術師】です。EMも少し入っています。本文には出てきませんでしたが、覇王門や覇王眷竜も全て搭載済みです。もっとも、覇王龍以外は出す前に主人公勢に封殺されてしまいました。三対一なんてやるから…。
オリ主のデッキは【ブラック・マジシャン】です。ドラグーンは今回限りです。相性のいいカードは軒並みサイドデッキに入っているので、ウィッチクラフトやフォーチュンレディが出てきたりもします。
※【パラサイド女王】の正規融合素材、属性、種族、守備力に関してはアニメで確認できなかったため、仮の物となっています。
次回の更新は2/27(土) AM6:00予定です。デュエルはない日常編です。
metamoln様、シュテ様、コダマ様、戦車様、gsころりん様、メイン弓様、誤記報告およびデュエル展開ミスのご指摘を頂きましてありがとうございます。修正しました。
オリ主にヒロインは必要でしょうか?
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不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
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いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
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いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
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いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
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いる!オリ主ならハーレムを目指せ!