【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回の被害者は5D'sのディヴァインです。
<クロト視点>
中学三年生の秋も終わりを告げた11月中旬の休日、俺は孤児院の台所で巨大なパフェを制作していた。JRDGでリンと約束していた件だ。
高さ30cmほどの特製のガラスの容器を3人分購入し、最下層にフレークを敷き詰め、生クリーム、フルーツ、生クリームと言う層を作る。容器から溢れそうになるほどの盛り付けが完了し、中央にバニラアイスを置き、その周囲にチョコスティックとワッフルを差していく。隙間をフルーツと生クリームで埋めて完成だ。
甘ったるそう。これを食べたら確実に太るな。一応、ユーゴ、リン、セレナの要望通りのフルーツは盛り沢山にしてあるから食えなくは無いだろうが、俺は要らんな。
三人分の巨大パフェが完成し、食堂で待つ彼らの元へ運んだ。コナミ?デートだとさ。食堂で待っていた彼らの反応は様々だ。
「うわぁ~!美味しそう~!!」
「バナナ!バナナがたくさん入ってる!!」
「お、多いな…これが一人分なのか?」
デザート系に目が無いリンや、フルーツそのものが好きなユーゴには好印象だったが、デザート自体にそこまで思い入れがないセレナは目の前の山に戦慄している。
「材料はまだ少しあるからおかわりも出来るぞ」
「ホントに!?や~ん、贅沢の極みねぇ~♪」
「むしゃむしゃ…美味い!美味いぞー!!」
「確かに美味いが、甘ったるい…。食べても食べても減らない…」
約一名を除き満足してもらえたようだ。セレナには後で緑茶でも出してやるか。
~~~
<クロト視点>
セレナが巨大パフェに敗北した翌日の夜、俺はツァンが言っていたサイコデュエリストの出現場所にやってきていた。童実野町なんて魔境に来たくは無かったんだが、サイコデュエリストを放置して俺の知り合いに被害があったら嫌だしな。もちろん、顔を隠す為にバリアンスタイルだ。
「魔法カード発動!【ファイヤー・ボール】だ!燃え尽きろ凡人が!!」
「うわぁぁぁ!助けてくれぇぇぇ!」
そんな時、路地裏の奥の方から男性の悲鳴が聞こえてきた。どうやら現れたようだな。俺はその声の元へ急行した。
駆けつけてみると、焦げた学生服を着て倒れ込んでいる青年の前に緑のジャケットを着た赤く長い前髪が特徴の少年が立っていた。あの変な髪型は間違いなく若い頃のディヴァインだろう。本当に日本に住んでいたんだな。ディヴァインって実は仮名なのか?
「フン。何だ貴様は?奇妙な出で立ちをしているが、まさかサイコデュエリストの私の邪魔をする気か?」
いやぁ、調子に乗っていますねぇ。これは常習犯だな。さっさとボコってブタ箱へシュート!したいところだ。
「き、君は…」
学生服の青年が顔をあげてこちらを見てくる。どうでもいいがこの少年、デュエルリンクスに出てくるクールな学生にそっくりな顔だな。そう言えばここは童実野町だったな。
「早くここから逃げるといい」
「あ、ありがとう!君も気を付けてくれよ!」
そう言うと青年は全力で逃げだすが、ディヴァインは追う様子を見せない。こちらを警戒しているようだ。
「サイコデュエリストは選ばれた存在。その邪魔をするものは誰であろうと容赦はしないぞ!さぁ、構えろ!デュエルでケリをつけてやる!」
「そうか。この私とデュエルをするというんだな?バリアン七皇の私と!」
このタイミングでやっておくか。俺はマントから手を出して天にかざし、高らかに叫ぶ!
「バリアルフォーーーゼ!!」
「!?」
俺の周囲をまばゆい光が包み込み、胡散臭い『バリアン』共通の姿から、とあるバリアンの姿へと変化していく…!さぁ、威風堂々と名乗りを上げよう!
「真のギャラクシーアイズ使い!ミザエル!」
胸の中央に付けた赤の宝石を金色に輝かせ、右手を前に突き出す。我ながらまぁまぁのミザエルポーズの再現である。宝石の光が収まる頃には、俺は金の肌に胸元にバリアンの紋章を付け腰に同じく金の布を巻いた金髪の長髪の男性型バリアン、ミザエルの姿になっている。
「バリアン?以前聞いたことがあるな。奇妙な格好をしてデュエル前に変身するふざけた奴だとな!」
憤りながらもながらもデュエルディスクを構えるディヴァイン。バリアンもそこそこ知名度が上がって来たんだな。奇妙な格好とか言われているけど、お前の前髪よりはマシだよと言いたい。
俺もデュエルディスクを構えながら、ディヴァインと少し距離を取る。
「私のデュエルは少々荒っぽい!覚悟するんだな!」
「対戦、お願いします」
バリアンであっても挨拶は大事だ。古事記にそう書いてあるはず。
「「デュエル!」」
◆ミザエル(白河クロト) LP:4000
VS
◆ディヴァイン LP:4000
ディヴァインの使用デッキは【サイキック族】。ライフコストを必要とするがなかなか強力な効果を持つ【クレボンス】や【サイコ・コマンダー】と言った結構優秀なチューナーを擁するシンクロデッキだ。
「先攻は私が貰う。私のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行」
ディヴァイン 手札:5→6枚。
「私は手札から永続魔法【脳開発研究所】発動!このカードがフィールド上に存在する限り、通常召喚に加えて1度だけサイキック族モンスター1体を召喚できる。この方法でサイキック族モンスターの召喚に成功した時、このカードにサイコカウンターを1つ置く。また、自分フィールド上のサイキック族モンスターの効果を発動するためにライフポイントを払う場合、代わりにこのカードにサイコカウンターを1つ置く事ができる。このカードがフィールド上から離れた時、このカードのコントローラーはこのカードに乗っていたサイコカウンターの数×1000ポイントダメージを受ける」
ディヴァイン 手札:6→5枚。
「私は手札から永続魔法【サイキックブレイク】発動!サイキック族モンスターが召喚に成功した時、500LP払う事でそのモンスター1体のレベルを1つ上げ、攻撃力は300ポイントアップする」
ディヴァイン 手札:5→4枚。
「私は手札から【サイコ・ウォールド】を召喚!」
ディヴァイン 手札:4→3枚。
<ディヴァインのフィールド>
サイコ・ウォールド ★4 ATK1900
【サイコ・ウォールド】の効果は、自分メインフェイズに800ライフポイントを払って自分フィールド上に表側表示で存在するサイキック族モンスター1体に1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる効果を付与出来る。ただ、この効果を発動するターンは【サイコ・ウォールド】は攻撃する事ができないけどな。
「ここで【サイキックブレイク】の効果発動!サイキック族モンスターが召喚に成功した時、500LP払う事でそのモンスター1体のレベルを1つ上げ、攻撃力は300ポイントアップする!」
ディヴァイン LP:4000 → 3500
<ディヴァインのフィールド>
サイコ・ウォールド ★4→5 ATK1900 → 2200
「私は手札から速攻魔法【緊急テレポート】発動!手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。私はデッキからレベル3のチューナーモンスター【サイコ・コマンダー】を特殊召喚する!」
ディヴァイン 手札:3→2枚。
<ディヴァインのフィールド>
サイコ・ウォールド ★5 ATK2200
サイコ・コマンダー ★3 ATK1400 ※チューナー
サイキック族の強力サポートカードである【緊急テレポート】のデメリット効果は『特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される』と言う物だが、そのターン中にリリースするなりシンクロ素材にするなりしてフィールドから離してしまえば効果は発揮されない。相手にターンに防御札として使うならともかく、自分のターンに使用する場合はあってないようなデメリットだ。
「私はレベル5となった【サイコ・ウォールド】にレベル3【サイコ・コマンダー】をチューニング!逆巻け、我が復讐の黒炎!シンクロ召喚!来い、レベル8!【メンタルスフィア・デーモン】!!」
<ディヴァインのフィールド>
メンタルスフィア・デーモン ★8 ATK2700
【メンタルスフィア・デーモン】には、自身が戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合にそのモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復する効果、サイキック族モンスター1体のみを対象とする魔法・罠カードが発動した時、1000LPを払ってその発動を無効にし破壊する効果の2つがある。
「私は永続魔法【脳開発研究所】の効果発動!このカードがフィールド上に存在する限り、通常召喚に加えて1度だけサイキック族モンスター1体を召喚できる。この方法でサイキック族モンスターの召喚に成功した時、このカードにサイコカウンターを1つ置く。私はこの効果により手札の【タイム・エスケーパー】を召喚!」
ディヴァイン 手札:2→1枚。サイコカウンター:0→1
<ディヴァインのフィールド>
メンタルスフィア・デーモン ★8 ATK2700
タイム・エスケーパー ★2 ATK500
「私は手札から装備魔法【早すぎた埋葬】発動!800LPを払い、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。私は墓地のレベル3のチューナーモンスター【サイコ・コマンダー】を特殊召喚!」
ディヴァイン LP:3500 → 2700、手札:1→0枚。装備魔法:0→1枚
<ディヴァインのフィールド>
メンタルスフィア・デーモン ★8 ATK2700
タイム・エスケーパー ★2 ATK500
サイコ・コマンダー ★3 ATK1400 ※チューナー
「私はレベル2となった【タイム・エスケーパー】にレベル3【サイコ・コマンダー】をチューニング!心の深淵に燃え上がる我が憎しみの炎よ、黒き怒濤となりてこの世界を蹂躙せよ!シンクロ召喚!現れろ、レベル5!【マジカル・アンドロイド】!!」
ディヴァイン 装備魔法:1→0枚
<ディヴァインのフィールド>
メンタルスフィア・デーモン ★8 ATK2700
マジカル・アンドロイド ★5 ATK2400
「私はこれでターンエンド」
「自分のエンドフェイズ時、【マジカル・アンドロイド】の効果が発動する!自分フィールド上のサイキック族モンスター1体につき、自分は600LP回復する。私のフィールドにサイキック族モンスターは2体!よって1200LP回復する!」
ディヴァイン LP:2700 → 3900
◆ミザエル(白河クロト) LP:4000
VS
◆ディヴァイン LP:3900、手札:0枚、伏せカード;0枚、フィールド魔法:1枚、永続魔法:1枚。
<ディヴァインのフィールド>
メンタルスフィア・デーモン ★8 ATK2700
マジカル・アンドロイド ★5 ATK2400
手札、伏せカード、墓地発動カードは無いが、シンクロモンスターが2体。メンタルスフィアはまぁまぁの耐性を持っている。まぁ、伏せカードが無い時点で何とでもなるがな。
ミザエルの恰好をしているとはいえタキオンは以前使ったからなぁ。別のモンスターを使ってみようかな。
「私のターン。ドローフェイズ、ドロー!」
ミザエル 手札:5→6枚。
あっ、来ちゃったか。珍しいな。最近引きが強くなった気がするな。まぁ来ちゃったのなら使うか。
「私がドローしたカードは【RUM-七皇の剣】!」
「自分がドローしたカードを相手に公開するだと?血迷ったか!」
「【RUM-七皇の剣】の効果を説明しよう。このカード名の効果はデュエル中に1度しか適用できない。自分のドローフェイズに通常のドローをしたこのカードを公開し続ける事で、そのターンのメインフェイズ1の開始時に発動できる。そしてこのままスタンバイ、メインフェイズへ移行する」
「一体何をするつもりだ?」
「そしてメインフェイズ1の開始時に手札のこの公開し続けている【RUM-七皇の剣】を発動する!「CNo.」以外の「No.101」~「No.107」のいずれかをカード名に含むモンスター1体を、自分のEXデッキ・墓地から選んで特殊召喚し、そのモンスターと同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する!」
ミザエル 手札:6→5枚。
「カード1枚でEXデッキのモンスターを素材にしてエクシーズ召喚を行うだと!?」
「私がEXデッキから特殊召喚するモンスターは【No.107 銀河眼の時空竜】!宇宙を貫く雄叫びよ。遥かなる時をさかのぼり、銀河の源よりよみがえれ! 顕現せよ、そして我を勝利へと導け!【No.107 銀河眼の時空竜】!」
<ミザエルのフィールド>
No.107 銀河眼の時空竜 ☆8 ATK3000
「ランク8!?攻撃力3000!?」
「更に【No.107 銀河眼の時空竜】と同じ「No.」の数字を持つ「CNo.」モンスター1体を、そのモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する!逆巻く銀河を貫いて、時の生ずる前より蘇れ。永遠を超える竜の星! 顕現せよランク9!【CNo.107 超銀河眼の時空龍】!!」
「ランク9!?攻撃力4500…だと!?」
<ミザエルのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
「私は手札の【限界竜シュヴァルツシルト】の効果発動!相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる!手札より現れよ【限界竜シュヴァルツシルト】!」
ミザエル 手札:5→4枚。
<ミザエルのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
限界竜シュヴァルツシルト ★8 ATK2000
「だが攻撃力はたったの2000!そのモンスターでは私のサイキックモンスターの敵ではない!」
「自分フィールド上にレベル8のモンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。私は手札よりレベル8【星間竜パーセク】を通常召喚する!」
ミザエル 手札:4→3枚。
<ミザエルのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
限界竜シュヴァルツシルト ★8 ATK2000
星間竜パーセク ★8 ATK800
「レベル8のモンスターのくせに攻撃力はたったの800!そんな雑魚モンスターを並べたところで、レベル8のモンスターが2体?ま、まさか!」
「まだだ!このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドに光・闇属性のドラゴン族モンスターが2体以上存在する場合に発動できる。このカードを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。私のフィールドの【限界竜シュヴァルツシルト】の属性は闇!【星間竜パーセク】の属性は光!よって手札のレベル8【螺旋竜バルジ】を特殊召喚する!」
ミザエル 手札:3→2枚。
<ミザエルのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
限界竜シュヴァルツシルト ★8 ATK2000
星間竜パーセク ★8 ATK800
螺旋竜バルジ ★8 ATK2500
「フィールドにレベル8のモンスターが3体!?」
「待たせたな!私はレベル8【限界竜シュヴァルツシルト】、【星間竜パーセク】、【螺旋竜バルジ】の3体でオーバーレイ!3体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!逆巻く銀河よ、今こそ、怒涛の光となりてその姿を現すが良い!降臨せよ!ランク8!【超銀河眼の光子龍】!!」
<ミザエルのフィールド>
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ☆9 ATK4500 ORU:1
超銀河眼の光子龍 ☆8 ATK4500 ORU:3
【銀河眼の光子龍】をORUにしていないし、相手モンスターにエクシーズモンスターが居ないから、ただの攻撃力4500モンスターなんだけどね。
「攻撃力4500のモンスターが、2体!?」
「バトルフェイズへ移行する。【超銀河眼の光子龍】で【マジカル・アンドロイド】を攻撃!アルティメット・フォトン・ストリーム!!」
超銀河眼の光子龍 ATK4500
vs
マジカル・アンドロイド ATK2400
「ぐわぁぁぁぁっ!」
ディヴァイン LP:3900 → 1800
「これでトドメだ!【CNo.107 超銀河眼の時空龍】で【メンタルスフィア・デーモン】を攻撃!アルティメット・タキオン・スパイラル!!」
CNo.107 超銀河眼の時空龍 ATK4500
vs
メンタルスフィア・デーモン ATK2700
「うわぁぁぁぁっ!」
ディヴァイン LP:1800 → 0
「対戦、ありがとうございました」
「お、おのれぇ、貴様ぁ!」
~~~
<クロト視点>
デュエルが終わった後、意気消沈して地面に膝をついていたディヴァインが突然顔をあげてこちらを睨みつけてくる。何か仕掛けてくるな。
「私はサイコデュエリスト!選ばれた者なのだ!貴様のような凡庸な人間に負けるなどあってはならない!食らえ!魔法カード発動!【ファイヤー・ボール】だ!燃え尽きろぉぉぉ!!」
ディヴァインがデュエルディスクに魔法カード【ファイヤー・ボール】をセットして発動と口にした瞬間、デュエルディスクから実体化した火炎弾がこちらへと飛翔してきた。
「何だその哀れな術は…」
俺は水の魔力を込めた腕を水平に払うことでそれを弾き飛ばす。こっちは【タイラント・ドラゴン】が放つ爆炎の中を後衛部隊を守りながら逃げ回ったことだってあるんだ。あの精霊界の地獄に比べたらそんな松明の炎程度の火炎弾が俺に効くかよ。
「な、何ぃ!馬鹿な!!」
「魔術とは、こうして使うものだ!」
お返しとばかりに俺は空中に水球を作り出してディヴァインのデュエルディスクへと放つ。水球はデュエルディスクへと直撃し、衝撃によりデュエルディスクはバラバラに砕け散った。
「私のデュエルディスクが!?」
サイコデュエリストはデュエルディスクが無ければカードの実体化が出来ない。これでこいつはただの変な髪型の少年だ。
『なぁに?今の水の魔術?40点くらいじゃない?『魔術とは、こうして使うものだ!(キリッ)』…ぷぷぷっ、ザァーコ♪』
サイコデュエリストのデュエルディスクを破壊したことで安心していたところで、俺の横にアクエリアが姿を現して挨拶代わりの毒舌を吐いてくる。
『うるさいな。速度重視だよ』
『私の主なら、あの程度の威力ならもう少し速度と精密さをあげて欲しいなぁ?ザコザコ君にはまだまだ修練が必要ね♪』
ニヤニヤしながら頬を指で突いてくるアクエリアを無視して、逃げようとするディヴァインに拘束の魔術を施す。
「幻想の呪縛、発動」
「ぐおっ!?か、体が、動かんぞ!?」
咄嗟に呪縛の魔術で動きを封じ、倒れ込んだディヴァインに歩み寄み、見下ろしながら問いかけた。
「この程度で選ばれた人間とか言って粋がれるとは、よほどヌルい環境で生きてきたようだな?サイコデュエリスト君?半端な気持ちで入ってくるなよ、デュエルの世界によォ!!」
「なんだと貴様ぁ!」
「ふっ、恨むならドン・サウザンドって奴を恨むといい」
「絶対に許さんからな!復讐してやるぞ!バリアン!ミザエル!ドン・サウサンドォォォ!!」
動けなくなって喚いているディヴァインを放置して、俺はその場を立ち去った。ついでに警察に不審者がいると連絡しておいた。
先ほどの被害者はデニスが保護したとの連絡が入ったから、このまま彼が証言者となってくれればタイタンと同様に暴行罪やらレアカード強盗の罪でそのまま投獄されるだろう。今のディヴァインは未成年っぽいからすぐに出てきそうだけどな。
さて、やることもやったしとっととお家に帰ろう。今日の晩御飯はオムライスらしいからな。
~~~
<ヨハン視点>
11月下旬、町中を散歩していたオレはジェリービーンズマンの精霊に導かれて、道端で倒れているトムと言う少年を見つけて介抱していた。
「大丈夫か!?一体、何があったんだ!?」
「ボクの、ジェリービーンズマンが…ジェリービーンズマンのカードが盗られたの…」
話を聞くこところによると、怖い顔をした大人の男性にデュエルを挑まれてそのデュエルに敗れたトムは、いきなりアンティルールだと言われて自分の大切にしているジェリービーンズマンのカードを奪われたのだという。
恐らく、先ほどチラッと見えたジェリービーンズマンの精霊はトムが所持していたカードの精霊だったのだろう。きっと自身が奪われてもトムのことは助けて欲しいとオレになんとか伝えようとしたのだ。
「ギャァァァァァァ!」
そんな時、少し離れた場所から男性の悲鳴が聞こえてきた。今度は一体何なんだ!?
「あ、あの声はボクのジェリービーンズマンのカードを奪っていた男の人の声だ!」
「なんだって!?」
トムのその言葉を聞き、その悲鳴の元へ駆けつけようと思った瞬間、オレ達の足元に1枚のカードが飛んできた。これは、ジェリービーンズマンのカード!?
「あっ、ボクのジェリービーンズマン!」
『ピィィィ!』
トムがジェリービーンズマンのカードを拾うと、そのすぐ横に先ほど見かけたジェリービーンズマンの精霊が姿を現す。
トムをその場に残してオレだけで先ほどの悲鳴が聞こえてきた場所へ行ってみると、人相の悪そうな男がゴミ箱に刺さっていた。少し前に見た日本の映画でこんなシーンがあったな。犬神家、だったか。
「おい!どうした!何があったんだ!?」
「バリアン…ナッシュ…ドン・サウサンド…!」
男は憎々しげにそう呟くと意識を失った。そしてまもなくこの国の警察機構が到着して男を確保していった。どうやら男はカード強盗に前科のある人間だったらしく、通報があったらしい。
「一体、何が起こっていたんだろうか…」
よく分からないまま事件が解決してしまい、困惑したままトムの元へ向かうと嬉しそうにジェリービーンズマンのカードを眺める彼の姿が目に入った。
こうやって彼とジェリービーンズマンが再会できたんだ。何でもいいか。それにしても、先ほどの男はきっと精霊のカードを狙って奪っていったのだろう。世の中には精霊が見えても悪い奴は居るんだな。決めた!オレが人間と精霊の懸け橋になれればいいんだ!ようし、頑張るぞー!
少し日常パートを挟みつつ、さくさくデュエル。
ディヴァインのデッキは【サイキック族】です。本文でも記載した通りのデッキです。ただ、ディヴァインは第二形態がありますからね。もし再登場することがあれば強化されて出てくるでしょう。
ミザエルのデッキは【ドラゴン族】です。レべル8モンスターを並べて高速でタキオンを呼ぶために特化したデッキです。名称付きのテーマとしては確立されていませんが、〇〇竜〇〇と言った名称のレベル8ドラゴンは大体彼のカードと言うイメージがありますね。
直接は会いませんでしたが、ヨハンも登場。この頃はまだ宝玉獣を所持していませんが、カードの精霊は見えます。
ゴミ箱に突き刺さっていたのはアニメGXで登場する精霊狩りのギースと言うキャラクターです。精霊と仲のいいオリ主がギースの所在を知って放置するはずがないので、オリ主にツテの情報網を使われて居場所を暴かれ、デュエル描写すらなしにケチョンケチョンにされました。ナッシュのデュエルはまたいずれの機会となりました。
次回はデュエル無しのこの章最後の話となります。
次回の更新は2/27(土) AM8:00予定です。
荒魂マサカド様、Skazka Priskazka様、メイン弓様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。
オリ主にヒロインは必要でしょうか?
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不要だ!そういうのはいいからデュエルだ!
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いる!原作イメージが壊れないオリヒロで!
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いる!原作改変ものだし、原作キャラで!
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いる!TFならモブキャラ攻略でしょ
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いる!オリ主ならハーレムを目指せ!