【未完】遊戯王GXタッグフォース~2度目の人生は赤帽子の幼馴染~ 作:嘘つき熊さん
今回の対戦相手はただの名無しのモブです。
4月初旬の早朝、先日誕生日を迎えて16歳となった俺は、今日からデュエルアカデミアへと入学する日を迎えていた。
デュエルアカデミアは太平洋の孤島に存在する上に全寮制なので、今日から卒業するまでの3年間は生まれ育った孤児院に戻ってくることは…いや、長期休暇とかで時々は戻って来るか。
孤島まではフェリーで向かうかヘリで向かうかの2択だが、俺達の住んでいる町からだとヘリで向かうことになるようなので、そのヘリポートまで向かう為にこうして電車で移動しようとしている。
「クロト、コナミ、頑張って来いよ~」
「たまには帰ってきてよね」
「私は来年は絶対にそっちに行くからな!待っていろよ!」
「この3年間で君たちがどのような成長を遂げるのか、楽しみにしているぞ」
「クロト、コナミ。長期休暇にはなるべく帰ってくるのよ~」
駅前にはユーゴ、リン、セレナ、バレット、シスターが俺とコナミ見送りに来てくれていた。俺達は皆にそれぞれに返事をしてから電車に乗った。
~~~
海馬ランドに集まったアカデミア新入生たちは次々にアカデミアに向かうかなり大きめなヘリに乗り込んで行った。俺達を含めて全員が乗り終わるとヘリはあっという間に離陸した。
「おぉ~!クロト、飛んでいるぞ!」
「ヘリだからな」
「情緒が無いぞ~?」
「既に何度か海外に向かうのに飛行機を使っているからな。綺麗な景色だとは思うけど、最初の頃の時のような感動は無いなぁ」
ヘリの中は俺達と同じようにデュエルアカデミアに向かう新入生で溢れており、その中にはちらほらと見知った顔も居る。
「うわぁ~!辺り一面の海っすよ~!」
「そうだな~。ふぁ~、暇だぜ~」
丸藤翔がヘリの外に広がる景色に感動している中、その横で眠そうにしている遊城十代。その後ろの席で静かに海を見つめる三沢大地。
「…」
「…」
外の景色を一切見ずに黙々と入学案内を見続けているレイン、そのレインに何とか話しかけようと勇気を振り絞ろうとして諦めるを繰り返すという涙ぐましい努力をしているツァン。あの娘のコミュ力は俺より遥かに低そうだ。
「おっ!島が見えてきたぞ!あれじゃないか?」
「うん?あぁ、多分あれだろうな」
コナミの言葉に釣られて外を見ると、確かに海のど真ん中にポツンと浮かぶ孤島が目に入る。
島の半分を占める火山(灰色の噴煙が目視で確認できるがアカデミアの資料によると火山灰は含まれていないとのこと)、島の中央にある巨大な建造物(アカデミア本校)、建造物の周囲に広がる広大な森、森を抜けた先にある砂浜と円形の建物(銭湯らしい)、島に隣接するように作られた船着場とヘリポート、そしてそれらを結ぶ大きな吊り橋。前世のアニメで見たデュエルアカデミアそのものだ。
残念ながら空からは、後に墓守の世界に繋がる古代遺跡や例のSAL研究所の姿は確認できなかった。
~~~
島に到着した俺達は学生証となるPDA、アカデミア仕様のデュエルディスク、個人によって色の違う学生服を渡され、学生服に着替えて入学式が始まる教室に来るように指示される。
どうやら俺の寮はラーイエローらしい。まずはセーフだな。オシリスレッドの相部屋だと夜の行動に制限がかかりそうだしな。
ちなみにコナミはオシリスレッドらしい。やればできるくせに筆記試験をサボるから…いや、原作通りではあるんだけどさ。
さて、入学式に向かう前にワイト達を可能な限り呼び出して、島全体の探索を頼んでおくとするか。
空から確認できなかった遺跡や研究所、発電所やカードの精霊が眠る古井戸など、この島で起こるイベントの発生ポイントは正確に押さえておきたいからな。
この島は見た目より遥かに広く、渡された地図に記載の無い妙な物が多いはずだ。まずはそれらの位置を確認しておく必要があるからな。
~~~
入学式でデュエルアカデミア本校のハゲこと鮫島校長の話を聞き終えて、寮に割り振られた自分の部屋にやってきた。
レッド寮と違ってこちらは全て1人部屋のようで、部屋の大きさも大きめの1LDKのようだ。当然だがレッド寮とは違って風呂やトイレも部屋の中にある。
オシリスレッドのボロ寮じゃなくて本当によかった。
自室の設備を一通り確認し終えた後、俺はようやく一息つくことが出来た。
『バニー♪』
『おぉ~、ここがクロトが3年間過ごす部屋か~』
『リュ~ン♪』
『ここは隠れ甲斐がありそうな島だねぇ』
部屋に着くといつも勝手に出てくるカードの精霊たちがいつも通り勝手に出て来て部屋を物色し始めた。
今日は寮ごとの歓迎会が始まるまで特にやることが無い。部屋着の着替えて一眠りしようかと思ったが、私物のスマートフォンへ連絡が来ていた。
送り主は、ツァンか。どうやら予想通り寮に馴染めないでいるらしい。孤高さんは大変ですねぇ。
~~~
「孤高(笑)」
「笑うなあ!」
アカデミア校舎前で1人ポツンと立っていたブルー女子制服姿のツァンと合流して、ヘリの中での出来事をからかったらやはり怒られた。
それにしても色々と危ない制服だよな。少し走ったり屈んだりしたら下着が見えちゃうんじゃないかその服。特にこの娘は色々と発育もいいからなぁ…。
「レインは無口な娘だから、初めての友達作りにはハードルが高いぞ?」
「は、初めてじゃないし!」
からかうと面白いツァンを弄っていると青い制服を着た男子生徒2人が話しかけてきた。見覚えのない顔だ。アニメ登場人物でもタッグフォースのネームドモブキャラとも違う。そこいらのモブキャラのようだ。
「はっ!イエローの分際で女と遊んでいる暇があるのか?」
「そんなんだからイエローなんだよ。はははっ!」
弱そう。それが俺の第一印象だった。コイツらの呼称はとりあえず青モブAと青モブBとしよう。
だってさぁ、最初の発言がもう小物過ぎない?初対面の時の鈴木と田中を思い出したぞ。そして、俺は煽られたら煽り返す人間だ。
「そんなに羨ましいかぁ?そのモブ顔からしてお前らは独り身っぽいもんなぁ?ねぇねぇどんな気持ちぃ?いやはや、格下のイエローですら彼女が居るのにお前らと来たら…」
「だ、誰が彼女…むぐぐっ!?」
早速ネタバレしようとするツァンを俺の体で彼らの視界から隠して左手で彼女の口を塞いでその上に右手の人差し指をそっと添える。目と鼻の先にある彼女の顔から耳まで真っ赤になっている。さて、彼らには俺達がどう映っているのかなぁ?
「ちょっ!?いきなり何すんのよ!」
「ぐぇっ!?」
正気に戻ったツァンが俺の両手を払いのけてすかさず腹パンを入れてきた。油断していたので無防備なところに食らった腹パンはかなり痛かった…。
「くそっ!イエローの分際で羨ま…けしからん!」
「もう我慢できない!おい、イエロー!デュエルだ!」
「…不埒」
上手く行ったようだな。この手の連中を黙らせるにはこの世界だとデュエルが一番手っ取り早い。今、俺達4人以外の声が聞こえたような気がしたが、気のせいか?
「やると言うなら相手になる。ツァンもやるか?」
「もう、アンタねぇ…。う~ん、まぁいいや。暇だしボクも参加しようかな」
俺とまだ若干顔が赤いツァンは先ほど受け取ったアカデミア仕様のデュエルディスクを構える。
「ルールはタッグフォースルールでいいか?」
「何でも構わん!」
「だが先攻はオレ達が貰う!」
「イエローとか馬鹿にしておいて先攻は取るんだ…」
~~~
「イエローが、叩き潰してやるぞ!」
「女の前で恥をかかせてやる」
「よぉし、準備OK!」
「よろしくお願いします」
挨拶は大事だ。古事記にもそう書いてあるはず。
「「「「デュエル!」」」」
◆白河クロト&ツァン・ディレ LP:8000
白河クロト 手札:5枚。
ツァン・ディレ 手札:5枚。
vs
◆青モブA&青モブB LP:8000
青モブA 手札:5枚。
青モブB 手札:5枚。
さて、オベリスクブルー生徒の実力を見せて貰おうかな。シンクロやエクシーズ、ペンデュラムすらも存在するこの世界だ。
流石にアニメGX原作ほど弱くは無いと思うんだが、この前の実技試験の時はそんなに強そうな奴が居なかったからあまり期待できないかもな。
「先攻はオレが貰う。オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
青モブA 手札:5→6枚。
「オレは手札から魔法カード【融合】を発動!手札の【グランド・ドラゴン】と【レッサー・デーモン】を融合し、【デス・デーモン・ドラゴン】を融合召喚するぜ!」
青モブA 手札:6→5→3枚。
【デス・デーモン・ドラゴン】
融合・効果モンスター
星5/風属性/ドラゴン族/攻2000/守1200
「グランド・ドラゴン」+「レッサー・デーモン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、リバース効果モンスターの効果は無効化される。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、このカードを対象にする罠カードの効果を無効にし破壊する。
<青モブA&青モブBのフィールド>
デス・デーモン・ドラゴン ★5 ATK2000
「更にオレはモンスターをセット!」
青モブA 手札:3→2枚。
<青モブA&青モブBのフィールド>
デス・デーモン・ドラゴン ★5 ATK2000
伏せモンスター
「最後に伏せカードを1枚セットしてターンエンドだ!」
青モブA 手札:2→1枚。
◆白河クロト&ツァン・ディレ LP:8000
白河クロト 手札:5枚。
ツァン・ディレ 手札:5枚。
vs
◆青モブA&青モブB LP:8000、伏せカード:1枚。
青モブA 手札:1枚。
青モブB 手札:5枚。
<青モブA&青モブBのフィールド>
デス・デーモン・ドラゴン ★5 ATK2000
伏せモンスター
あぁ、うん。こんなもんか。いやまだ今回はたまたま手札事故だったのかも知れない。一応、様子を見ながら戦おう。
【デス・デーモン・ドラゴン】をわざわざ出したんだから、あの伏せモンスターはリバース効果モンスターじゃないよな。【幻影の壁】とかなら嫌だな。
「ツァン、先手は貰うぞ?」
「OK。ちゃんとボクのターンまで回してよ?」
「どっちの意味かは知らないが努力はしよう」
「おい!デュエル中にイチャついてんじゃねぇ!」
「そうだそうだ!デュエル中にイチャついてんじゃねぇ!」
「い、イチャついてなんてないわよ!」
青モブAと青モブBの悲しみの声にツァンが真面目に返している。何やってんだか。
「俺のターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
白河クロト 手札:5→6枚。
「俺は手札から【成金忍者】を召喚!」
白河クロト 手札:6→5枚。
【成金忍者】
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻 500/守1800
1ターンに1度、手札から罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。デッキからレベル4以下の「忍者」と名のついたモンスター1体を表側守備表示、または裏側守備表示で特殊召喚する。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
成金忍者 ★4 ATK500
全く、忍者を見ても何の反応も示さないとは…コイツ等、分かってねぇなぁ。
「俺は【成金忍者】の効果発動!手札の永続罠【忍法 変化の術】を墓地に送ってデッキから【忍者マスター HANZO】を表側守備表示で特殊召喚する!」
白河クロト 手札:6→5→4枚。
【忍法 変化の術】
永続罠
(1):自分フィールドの表側表示の「忍者」モンスター1体をリリースしてこのカードを発動できる。リリースしたモンスターのレベル+3以下のレベルを持つ獣族・鳥獣族・昆虫族モンスター1体を、手札・デッキから特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
【忍者マスター HANZO】効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1800/守1000
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。デッキから「忍法」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。デッキから「忍者マスター HANZO」以外の「忍者」モンスター1体を手札に加える。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
成金忍者 ★4 ATK500
忍者マスター HANZO ★4 DEF1000
「特殊召喚に成功した【忍者マスター HANZO】の効果発動!デッキから【忍者マスター SASUKE】を手札に加える!」
白河クロト 手札:4→5枚。
【忍者マスター SASUKE】
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1800/守1000
このカードが表側守備表示のモンスターを攻撃した場合、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊する。
「俺は手札からフィールド魔法【隠れ里-忍法修練の地】を発動!」
白河クロト 手札:5→4枚。フィールド魔法:1枚。
【隠れ里-忍法修練の地】
フィールド魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「忍者」モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された場合、自分の墓地の、「忍者」モンスター1体または「忍法」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードの効果の発動ができない。
(2):自分フィールドの、「忍者」モンスターまたは「忍法」カードが戦闘または相手の効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の「忍者」モンスター1体を除外できる。
「俺はレベル4【成金忍者】と【忍者マスター HANZO】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!斬り結ぶ魂よ、降りよ!ランク4【機甲忍者ブレード・ハート】!」
【機甲忍者ブレード・ハート】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/戦士族/攻2200/守1000
戦士族レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、自分フィールド上の「忍者」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:2
「え、エクシーズ召喚だと!?」
「そんなバカな!イエローのくせに生意気だぞ!?」
エクシーズ召喚はこの世界で登場してからもう6~7年くらいは経っているんだが、コイツらは無人島に取り残されていたりしたの?
ツァンも似たような感想を抱いているようで、青モブAと青モブBの狼狽えっぷりに驚いているようだ。
「この瞬間、フィールド魔法【隠れ里-忍法修練の地】の効果発動!墓地の永続罠【忍法 変化の術】を手札に加える!」
白河クロト 手札:4→5枚。
「俺は【機甲忍者ブレード・ハート】のORUを1つ取り除いて効果発動!効果対象は【機甲忍者ブレード・ハート】だ」
機甲忍者ブレード・ハート ORU:2→1
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1 ※このターン、バトルフェイズ中に2回攻撃できる。
墓地に送ったのは【成金忍者】だ。
「バトルフェイズに移行!【機甲忍者ブレード・ハート】で【デス・デーモン・ドラゴン】を攻撃!切れ味を受けろ!電磁抜刀カスミ斬り!!」
「はっ!所詮はイエローだな!リバースカードオープン!罠カード【炸裂装甲】発動!【機甲忍者ブレード・ハート】は破壊だ!」
青モブA&青モブB 伏せカード:1→0
「この瞬間、【隠れ里-忍法修練の地】の効果発動!墓地の【成金忍者】を除外し、【炸裂装甲】の効果破壊から【機甲忍者ブレード・ハート】を守る!」
「何ぃ!?」
チェーン②隠れ里-忍法修練の地
チェーン①炸裂装甲
機甲忍者ブレード・ハート ATK2200
vs
デス・デーモン・ドラゴン ATK2000
「うわぁっ!」
青モブA&青モブB LP:8000 → 7800
<青モブA&青モブBのフィールド>
伏せモンスター
「更にもう一撃!【機甲忍者ブレード・ハート】で伏せモンスターを攻撃!再び忍刀の切れ味を受けろ!電磁抜刀カスミ斬り!!」
機甲忍者ブレード・ハート ATK2200
vs
軍隊竜 DEF800 ※伏せモンスター
【軍隊竜】
効果モンスター
星2/風属性/ドラゴン族/攻 700/守 800
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから「軍隊竜」1体を特殊召喚する。
「だが、戦闘破壊されたことで【軍隊竜】の効果発動!デッキから新たな【軍隊竜】を呼び出すのだ!」
青モブA&青モブB LP:7400 → 5200
<青モブA&青モブBのフィールド>
軍隊竜 ★2 DEF800
「メインフェイズ2に移行。俺はカードを3枚セットしてターンエンド」
白河クロト 手札:5→2枚。伏せカード:0→3枚。
◆白河クロト&ツァン・ディレ LP:8000、伏せカード:3枚、フィールド魔法:1枚。
白河クロト 手札:2枚。
ツァン・ディレ 手札:5枚。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
vs
◆青モブA&青モブB LP:7800、伏せカード:0枚。
青モブA 手札:1枚。
青モブB 手札:5枚。
<青モブA&青モブBのフィールド>
軍隊竜 ★2 DEF800
こんな所か。後はツァンまでターンを回せばあの娘がやってくれるでしょう。
うん?誰かに見られているな。5人、いや4人か。と言うかこれは…。まぁ、アイツらならいいか。
「オレのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
青モブB 手札:5→6枚。
「オレは手札から魔法カード【融合】を発動!手札の【憑依するブラッド・ソウル】と【辺境の大賢者】を融合し、【魔人 ダーク・バルター】を融合召喚だ!」
青モブB 手札:6→5→3枚。
【魔人 ダーク・バルター】
融合・効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻2000/守1200
「憑依するブラッド・ソウル」+「辺境の大賢者」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
通常魔法カードが発動した時、1000ライフポイントを払う事でその効果を無効にする。また、このカードが戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。
<青モブA&青モブBのフィールド>
軍隊竜 ★2 DEF800
魔人 ダーク・バルター ★5 ATK2000
「そしてオレは【軍隊竜】をリリース!手札から【冥界の魔王 ハ・デス】をアドバンス召喚だ!」
青モブB 手札:3→2枚。
【冥界の魔王 ハ・デス】
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2450/守1600
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在する悪魔族モンスターが戦闘で破壊した効果モンスターの効果は無効化される。
<青モブA&青モブBのフィールド>
魔人 ダーク・バルター ★5 ATK2000
冥界の魔王 ハ・デス ★6 ATK2450
ちっ、精霊界でよく見るクソ野郎かよ。あの微妙な攻撃力が嫌らしいよな。
「はっはっは!どうだ!これがオレの持つ最高のレアカードだ!お前のみずぼらしい忍者の攻撃力を上回ったぞ!」
そう言えばこの世界の人間の大半はモンスターの攻撃力でその強さを判断する傾向にあったな。確かに弱くは無いと思うけどさ。
「バトルだ!【冥界の魔王 ハ・デス】で【機甲忍者ブレード・ハート】を攻撃!」
冥界の魔王 ハ・デス ATK2450
vs
機甲忍者ブレード・ハート ATK2200
「このタイミングで伏せカードの永続罠【忍法 空蝉の術】を発動!対象は【機甲忍者ブレード・ハート】!戦闘破壊は無効だ!」
白河クロト&ツァン・ディレ 伏せカード:3→2、永続罠:0→1
【忍法 空蝉の術】
永続罠
自分フィールド上の「忍者」という名のついたモンスター1体を選択して発動する。このカードがフィールド上に存在する限り、選択したモンスターは戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)
「ちっ!だが戦闘ダメージは受けて貰うぞ!」
「くぅっ!」
白河クロト&ツァン・ディレ LP:8000 → 7750
「オレは伏せカードを1枚セットしてターンエンドだ!」
青モブA 手札:2→1枚。
なんだ。これ以上は特に何もしないのか。なら邪魔な敵モンスターには退場してもらおうか。
「エンドフェイズに伏せていた罠カード【狡猾な落とし穴】発動!そちらの【魔人 ダーク・バルター】と【冥界の魔王 ハ・デス】を破壊する!」
白河クロト&ツァン・ディレ 伏せカード:2→1
【狡猾な落とし穴】
通常罠
(1):自分の墓地に罠カードが存在しない場合、フィールドのモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
「何ぃ!?」
<青モブA&青モブBのフィールド>
モンスター無し
まだ何かメインフェイズ2で展開するかもと思って残しておいたんだけれど、これなら【忍法 空蝉の術】を使わずに素直に【狡猾な落とし穴】で処理しておけばよかったな。
◆白河クロト&ツァン・ディレ LP:7750、伏せカード:1枚、永続罠:1枚、フィールド魔法:1枚。
白河クロト 手札:2枚。
ツァン・ディレ 手札:5枚。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
vs
◆青モブA&青モブB LP:7800、伏せカード:1枚。
青モブA 手札:1枚。
青モブB 手札:1枚。
<青モブA&青モブBのフィールド>
モンスター無し
さて、ツァンのターンが回って来た。勝ったな!風呂入ってくる!
「ボクのターン。ドローフェイズ、ドロー!そのままスタンバイ、メインフェイズへ移行!」
ツァン 手札:5→6枚。
ツァンが俺が伏せたカードを確認すると、こちらに視線を送って来る。「使っていいのか?」と言っているみたいなので頷いておく。
「リバースカードオープン!魔法カード【マジック・プランター】発動!永続罠【忍法 空蝉の術】を墓地に送ってデッキから2枚ドロー!」
ツァン 手札:6→8枚。伏せカード:1→0、永続罠:1→0
【マジック・プランター】
通常魔法
(1):自分フィールドの表側表示の永続罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。
「ボクは手札から永続魔法【紫炎の道場】発動!」
ツァン 手札:8→7枚。永続魔法:0→1
【紫炎の道場】
永続魔法
(1):「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚される度に、このカードに武士道カウンターを1つ置く。
(2):武士道カウンターが置かれているこのカードを墓地へ送って発動できる。このカードに置かれていた武士道カウンターの数以下のレベルを持つ、「六武衆」効果モンスターまたは「紫炎」効果モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
「更にボクは手札から永続魔法【六武衆の結束】発動!」
ツァン 手札:7→6枚。永続魔法:1→2
【六武衆の結束】
永続魔法
(1):「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚される度にこのカードに武士道カウンターを1つ置く(最大2つまで)。
(2):武士道カウンターが置かれているこのカードを墓地へ送って発動できる。このカードに置かれていた武士道カウンターの数だけ、自分はデッキからドローする。
「ボクは手札から【影六武衆-ドウジ】を召喚!」
ツァン 手札:6→5枚。武士道カウンター:0→1→2
【影六武衆-ドウジ】
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1200
(1):このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、自分フィールドにこのカード以外の「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚された時に発動できる。デッキから「六武衆」カード1枚を墓地へ送る。
(2):自分フィールドの「六武衆」モンスター1体のみが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
「ボクは手札から【六武衆の真影】を自身の効果により特殊召喚!」
ツァン 手札:5→4枚。武士道カウンター:2→3→4
【六武衆の真影】
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻 500/守2000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分が「影六武衆」モンスターの召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、自分の墓地からレベル4以下の「六武衆」モンスター1体を除外して発動できる。ターン終了時まで、このカードの属性・レベル・攻撃力・守備力は、除外したそのモンスターと同じになる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
六武衆の真影 ★4 DEF2000
「このタイミングで【影六武衆-ドウジ】の効果発動!デッキから【真六武衆-エニシ】を墓地に送る!」
「ボクは【六武衆の結束】の効果発動!このカードを墓地に送ってデッキから2枚ドロー!…良し!」
ツァン 手札:4→6枚。武士道カウンター:4→2、永続魔法:2→1
おっ、何かキーカードでも引いたのかな?
「ボクは手札から永続魔法【六武の門】を発動!」
ツァン 手札:6→5枚。永続魔法:1→2
【六武の門】
永続魔法
(1):「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚される度にこのカードに武士道カウンターを2つ置く。
(2):自分フィールドの武士道カウンターを以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。
●2つ:フィールドの「六武衆」効果モンスターまたは「紫炎」効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで500アップする。
●4つ:自分のデッキ・墓地から「六武衆」モンスター1体を選んで手札に加える。
●6つ:自分の墓地の「紫炎」効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
あっ(察し)
「ボクは永続魔法【紫炎の道場】の効果発動!このカードを墓地に送ってデッキからチューナーモンスター【影六武衆-フウマ】を特殊召喚!」
ツァン 武士道カウンター:2→0→2、永続魔法:2→1
【影六武衆-フウマ】
チューナー・効果モンスター
星1/風属性/戦士族/攻 200/守1800
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「影六武衆-フウマ」以外の「六武衆」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドの「六武衆」モンスター1体のみが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
六武衆の真影 ★4 DEF2000
影六武衆-フウマ ★1 DEF1800 ※チューナー
「ボクはレベル4【六武衆の真影】にレベル1【影六武衆-フウマ】をチューニング!シンクロ召喚!来て!レベル5【真六武衆-シエン】!」
ツァン 武士道カウンター:2→4
【真六武衆-シエン】
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/戦士族/攻2500/守1400
戦士族チューナー+チューナー以外の「六武衆」モンスター1体以上
(1):1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「六武衆」モンスター1体を破壊できる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
「このタイミングで【影六武衆-ドウジ】の効果発動!デッキから【影六武衆-キザル】を墓地に送る!」
「ボクは永続魔法【六武の門】の効果発動!武士道カウンターを4つ取り除き、デッキから【真六武衆-キザン】を手札に加える!」
ツァン 手札:5→6枚。武士道カウンター:4→0
「ボクは手札から【真六武衆-キザン】を自身の効果で特殊召喚!」
ツァン 手札:6→5枚。武士道カウンター:0→2
【真六武衆-キザン】
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1800/守 500
(1):自分フィールドに「真六武衆-キザン」以外の「六武衆」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドにこのカード以外の「六武衆」モンスターが2体以上存在する場合、このカードの攻撃力・守備力は300アップする。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
真六武衆-キザン ★4 ATK1800→2100
「このタイミングで【影六武衆-ドウジ】の効果発動!デッキから【影六武衆-ハツメ】を墓地に送る!」
「ボクは手札から【六武衆の師範】を自身の効果で特殊召喚!」
ツァン 手札:5→4枚。武士道カウンター:2→4
【六武衆の師範】
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守 800
(1):「六武衆の師範」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):自分フィールドに「六武衆」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(3):このカードが相手の効果で破壊された場合、自分の墓地の「六武衆」モンスター1体を対象として発動する。そのモンスターを手札に加える。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
影六武衆-ドウジ ★4 ATK1700
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
真六武衆-キザン ★4 ATK1800→2100
六武衆の師範 ★5 ATK2100
「ボクは永続魔法【六武の門】の効果発動!武士道カウンターを4つ取り除き、デッキから【六武衆の真影】を手札に加える!」
ツァン 手札:4→5枚。武士道カウンター:4→0
「ボクはレベル4【影六武衆-ドウジ】と【真六武衆-キザン】でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!来て!ランク4【六武衆の影-紫炎】!」
ツァン 武士道カウンター:0→2
【六武衆の影-紫炎】
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/戦士族/攻2500/守 400
レベル4「六武衆」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドの攻撃力2000未満の「六武衆」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力はターン終了時まで2000になる。この効果は相手ターンでも発動できる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
六武衆の師範 ★5 ATK2100
六武衆の影-紫炎 ☆4 ATK2500 ORU:2
「ボクは手札から【大将軍 紫炎】を自身の効果で特殊召喚!」
ツァン 手札:5→4枚。
【大将軍 紫炎】
効果モンスター
星7/炎属性/戦士族/攻2500/守2400
自分フィールド上に「六武衆」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は1ターンに1度しか魔法・罠カードを発動できない。
また、フィールド上に表側表示で存在するこのカードが破壊される場合、代わりに自分フィールド上に表側表示で存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体を破壊できる。
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:1
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
六武衆の師範 ★5 ATK2100
六武衆の影-紫炎 ☆4 ATK2500 ORU:2
大将軍 紫炎 ★7 ATK2500
「ボクは【機甲忍者ブレード・ハート】のORUを1つ取り除いて効果発動!効果対象は【機甲忍者ブレード・ハート】!」
機甲忍者ブレード・ハート ORU:1→0
<白河クロト&ツァン・ディレのフィールド>
機甲忍者ブレード・ハート ☆4 ATK2200 ORU:0 ※このターン、バトルフェイズ中に2回攻撃できる。
真六武衆-シエン ★5 ATK2500
六武衆の師範 ★5 ATK2100
六武衆の影-紫炎 ☆4 ATK2500 ORU:2
大将軍 紫炎 ★7 ATK2500
仕掛ける気だな。相手には1枚伏せカードがあるが、シエンが居るからなぁ。
「バトル!【六武衆の師範】でダイレクトアタック!」
「馬鹿めっ!リバースカードオープン!罠カード【閃光のバリア -シャイニング・フォース-】発動!相手フィールド上の攻撃表示モンスターは全て破壊だ!」
青モブA&青モブB 伏せカード:1→0
【閃光のバリア -シャイニング・フォース-】
通常罠
相手フィールド上に攻撃表示モンスターが3体以上存在する場合、相手の攻撃宣言時に発動する事ができる。相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て破壊する。
またレアな罠カードを出してきたな。この世界のリミットレギュレーションだと、今はミラーフォースが制限カードだからだろうな。でも、シエンが居るからなぁ。
「無駄無駄!【真六武衆-シエン】の効果発動!【閃光のバリア -シャイニング・フォース-】の発動を無効にし破壊するよ!」
チェーン②真六武衆-シエン
チェーン①閃光のバリア -シャイニング・フォース-
六武衆の師範 ATK2100
「ぐわぁぁぁ!」
青モブA&青モブB LP:7800 → 5700
「まだまだ!【機甲忍者ブレード・ハート】でダイレクトアタック!電磁抜刀カスミ斬り!」
機甲忍者ブレード・ハート ATK2200
「うわぁぁぁ!」
青モブA&青モブB LP:5700 → 3500
「突撃ー!【機甲忍者ブレード・ハート】でもう1度ダイレクトアタック!電磁抜刀カスミ斬り!!」
「のわぁぁぁぁ!」
青モブA&青モブB LP:3500 → 1300
「お情け無用!【真六武衆-シエン】でダイレクトアタック!」
「ぬわぁぁぁぁ!」
青モブA&青モブB LP:1300 → 0
酷い物を見た。門が出た後の【六武衆】は鬼畜過ぎる。
「へへっ、やったね」
「対戦、ありがとうございました」
~~~
デュエルが終わると、俺に因縁をつけていたはずの彼らはツァンを見て恐怖の表情を浮かべていた。
「悪魔だ…ピンクの悪魔だ…!」
青モブAは逃げ出した!
「こ、殺される!逃げろー!!」
青モブBは逃げ出した!
そして誰も居なくなった。
「だ、誰がピンクの悪魔よー!」
「特徴的な髪色だからなぁ」
怒り心頭のツァンを宥めつつ、俺は周囲を探った。やっぱり気のせいじゃなかったな。後ろに3人、前に1人。それぞれ物陰に隠れているけれど、この場には俺達以外にも4人ほどいるようだ。
「明日香、コナミ。そろそろ出てきたらどうだ?」
「へっ?」
俺がそう言うとツァンは不思議そうな顔をした。これで誰も出てこなかったら大恥だが、流石にそれは無くて済みそうだな。
「ごめんなさい。覗き見するつもりは無かったんだけれど…」
まずは正面から、デュエルアカデミア正面入り口付近の物陰からツァンと同じブルー女子の制服を着た天上院明日香が顔を出す。
「ほら、やっぱりバレてたろ?」
「そもそもオレたちは何で隠れてたんだ?」
「兄貴が『デュエルの匂いがする~』って言って彼らを見つけたのは良いけれど、何となく声を掛けづらい状況だったからじゃないっすかね?」
そして背後の森の茂みの中からオシリスレッドの制服を着たコナミ、遊城十代、丸藤翔が現れる。コナミと十代は本当に赤が似合うな。
「六武の門、結束、カゲキ、影武者、シエン、キザン…うっ、頭が…」
「それにしてもスゲーデュエルだったな!シンクロ召喚とかエクシーズ召喚とか!」
「凄かったっすねー!」
「あ、ありがと…」
どうやら途中から先ほどのデュエルを見ていたらしく、以前同じように六武衆でボコった記憶が蘇っているコナミと、興奮気味にツァンに話しかける十代達を見て少し違和感を覚える。
ネオス仮面の時に散々見たと思うんだけどなぁ。いや、あの時はペンデュラム召喚と融合召喚だけだったか。でも十代から感じる魔力がネオス仮面の時と比べて凄く少ないんだよな。今の彼は俺よりかなり魔力が低く感じられるぞ。一体どうなってるんだ?
「久し振りね、クロト。半年振りくらいかしら?」
「久し振りだな、明日香。半年か、確かそれくらいだな」
ツァンが十代たちに質問攻めにされてアタフタしているのが横目に見えたが、面白そうなので放っておいて明日香と話をすることにした。
「ところで、なんで校舎の前でデュエルしていたの?」
「ツァン、そこの連れと話していたら向こうから絡んできたんだよ。それでちょっとからかったらデュエルを挑んできたから応じただけだよ」
「ふぅん、そうなの。彼女って確か実技試験で担当教官を後攻1キルで瞬殺した受験番号2番の娘よね?確か貴方の中学校の学園祭で見かけたけれど、知り合いだったのね」
「そうだな」
それから実技試験で他に目立っていた銀髪の少女(レイン)や黒髪オールバックの少年(三沢)の話をした後、明日香が思い出したように言った。
「あっ、そろそろ寮の歓迎会の時間だわ。ごめんなさい、私は寮に戻るわね」
「あっ、ボクもだ!」
明日香の言葉を聞いてツァンが思い出したように呟いた。
ふむ、陽キャでコミュ強な上に真面目な明日香ならコミュ障のツァンを人馴れさせるのにちょうど良いのでは?
「明日香、良かったらツァンをブルー寮まで連れて行ってやってくれないか?慣れない場所だからまだ帰り道が分からないそうだ」
「ちょっ!?白河!?」
俺の突然の提案にツァンの方が驚いていたけれど、いつまでも孤高(笑)をやっている場合ではないだろう。ここいらでそろそろボッチを卒業すべきだと思う。
「私は別に良いけれど、ツァンさん、だっけ?いいの?」
「い、い、いいよ?」
不思議そうな様子の明日香と何故か片言なツァンはそのままブルー寮へと帰って行った。
「お前たちもそろそろレッド寮の歓迎会が始まるんじゃないか?」
「おぉっ!そうなのか!」
「マズいっすよ兄貴!このままじゃ遅れちゃうっす!」
「じゃあオレたちも寮に戻るか。じゃあなクロト~。オレ1人部屋だから今度遊びに来いよ~」
「おぉ、こっちが落ち着いたらそっちの寮にも行ってみる」
「じゃあな、白河!今度はオレともデュエルしようぜ~!」
「あぁ、じゃあな遊城、丸藤」
「じゃあね屋台の人!じゃなかった、白河君!あっ!兄貴~待ってよ~!」
コナミ、十代、翔たちもレッド寮に帰って行った。
あっ、しまった。入学式当日って確か十代たちと万丈目たちの因縁が始まるイベントがあったはずなのに…。そういえば十代と明日香が自己紹介しあって縁が出来るのもこのイベントじゃなかったか?ヤバいかなぁ?
いや、過ぎたものはしょうがないか!忘れよう!さて、俺もそろそろイエロー寮に帰るとしよう!
~~~
イエロー寮の歓迎会はなかなか豪勢な料理がたくさん出て大変満足だった。
こっちに来てからまだ話していなかった三沢とは歓迎会の時に色々と話をした。
十代の「オレが一番強い」発言に苦笑いで返したこと、学園祭で出会った赤帽子を実技試験で見かけてトラウマが蘇っていたこと、銀髪の少女の戦術が見事だったのを見て自分もアンデット族を使ってみようかなと思ったことこと等々。
イエロー寮のカレー仮面こと樺山寮長とも話をした。
どうやらアニメ同様に本当に影が薄いらしく、他の生徒たちと同じテーブルに座っているのにも関わらず、俺以外に話しかけてきた生徒は居なかったらしい。辛すぎる。話を聞いてくれたお礼として、『樺山カレーのレシピその1』と言う布教用のレシピを貰った。今度そのうち作ってみよう。
寮の部屋が近くだと分かった生徒とも何人か話をすることが出来た。
いきなり「デッキにアイドルカードを入れているか?」などと聞いてくる【精霊術師 ドリアード】デッキ使いの愛 怒瑠夫(あい どるお)。
三沢の服の6つのモコモコが気になるらしい【縮退回路】デッキ使いの坂倉 真(さかくら まこと)。
クロノス教諭に彼が苦手なネコで嫌がらせをしようとしている【キュアバーン】デッキ使いの三田川たくや。
女好きを公言してひたすら女子を紹介してくれと言ってくる【霊使い】デッキ使いの中村祐治(なかむら ゆうじ)。
上記の通り、変な奴ばかりだったな。イエロー寮には俺以外にまともな人間は居なさそうだな。
~~
『それで、なんでクロトは深夜の校舎に忍び込んでいるの?』
『ちょっと校長室に用事があってね。あっ、キーメイス。ここの鍵の開錠を頼めるか?』
『OK。任せてよ』
深夜の校舎の廊下を、メカレオンの力でステルス状態になった俺とその隣を歩くキーメイスが行く。目的地は先ほども言った通り校長室だ。
電子ロック?キーメイスが居ればあってないような物だよ。校内を巡回している警備員?ステルス状態の俺とカードの精霊のキーメイスを見つけるのは彼らには困難だろうな。
『この学園、と言うかこの島の地下深くにある遺跡には三幻魔と言う名前のカードが封印されているのは知っているかい?この島の伝承によると、なんでもそのカードが世に放たれると世界が間に包まれて人間の中に潜む闇が解放されるけれど、三幻魔のカードの所有者は永遠の命と世界の覇権を手に入れるらしいよ』
『知らなーい』
『その三幻魔を狙って近々セブンスターズって言うデュエリスト集団がやって来るんだよ。正確に言えば三幻魔の封印を解く為の七星門の鍵をデュエルで奪いに来るんだけどね』
『へー』
『三幻魔は地下の遺跡にある七星門って言う七つの巨大な石柱に守られて封印されているんだ。ただその七星門の封印を解く鍵である七星門の鍵は、その鍵を身につけた状態でデュエリストがデュエルを行うと鍵にデュエリストの闘志が集まって行って、最終的にデュエリストの闘志が集まりきれば勝手に飛んでいって封印を解いてしまうんだよね』
七星門の鍵はデュエリストの闘志をこの島に蔓延させるための道具に過ぎず、デュエルアカデミアが建設されてもう十年以上は経つ。クロノスみたいなデュエル実技担当の先生に身分証代わりとか言って身に付けさせておけば、もしかしたらそのうち封印が解かれていたんじゃないだろうか?
『あははっ!なにそれ~!封印を守る側からすれば、そんなのわざわざ身につけてデュエルするわけじゃない?』
気が付けばキーメイスの隣に水の精霊アクエリアも出てきていた。君ら本当に勝手に人の魔力を使って出てくるよな。アクエリアのようなレベル4精霊は俺の魔力をゴリゴリ持っていくので控えて欲しいんだけどね。
『その封印を守る側の立ち位置にあるこの学園の鮫島校長はその情報を知らないんだよ。正確に知らされていないってのが正しいかな?七星門の鍵を守るためにはそれを身につけた状態でデュエルに勝たなければならないって思いこまされているんだよ』
『じゃあ、その校長を騙した人が悪い人なんだね』
『その通り。その校長を騙した影丸っていうここの理事長がその七星門の鍵を狙っているセブンスターズを率いている黒幕だったりするんだよね』
『あははははっ!それじゃただのマッチポンプっていう奴じゃない?』
『そうかもな。そもそも数年前に力を失っていた三幻魔のカードを手に入れてその力を蘇らせるために三幻魔のカードを封印したのも、封印解除の為の七星門の鍵を鮫島校長に渡したのも影丸理事長だからね』
数年前っていつくらいなんだろうな?アカデミアが建設される前のはずだから十年以上前だろうけど、それなら十数年前って言いそうな気もする。この辺りの具体的な時系列は俺にもよく分かっていない。
『酷い人なんだね~』
『面白おかしく他人事のように笑っているけど、キーメイスもアクエリアも他人事じゃないんだぞ?三幻魔は世界中のカードの精霊の力を奪ってそのカードを白紙にしてしまうらしいからな』
『迷惑な奴ね~。あっ、校長室に着いたわね』
『みたいだな。じゃあ、キーメイス、ここの扉の鍵の開錠を頼む』
『OK。OK』
キーメイスが少し触れるだけであっさりと扉は開いた。深夜の校長室に忍び込んだ俺達は、特に何の苦労もなく七星門の鍵が仕舞われている箱を発見した。箱を開けて見るとわずかに漂ってくる魔力がこの鍵が本物であることを証明している。
こんな危ない物を金庫室などに隠さず、校長室の植木鉢の底に隠すとか、危機意識が低すぎると思う。
~~~
七星門の鍵を入手した後、俺達はそのまま海辺にやって来ていた。
道中で箱を魔力でガチガチに固めた上で、ホーリー・エルフに頼んで魔力が漏れないように封印までして貰った。これで魔力を探知されて居場所が発見される可能性は低い。少なくとも植木鉢の下よりはマシだ。
『人間界の夜の海は綺麗だね~』
キーメイスが埠頭のふちに座って足をプラプラさせながらそんなことを呟く。
精霊界の海はこの世界の海より遥かに危険だから、海をボーっと眺めてたりなんかすると海のモンスターに食われかねないから、俺はそんなに向こうの海をじっくり見たことが無いので違いは分からない。
この灯台の下は通称灯台部と呼ばれる丸藤亮と天上院明日香が良く居る場所なのだが、今日は本来十代と万丈目がデュエルする日であり、彼女はそちらに向かっていた。
つまり今日は灯台部の活動はお休みなのだ。今日この場において、俺がここに居ることを発見できそうな物好きは居ないだろう。
『それで?わざわざ海までやって来てどうするのよ?』
アクエリアがここに来た理由を聞いてきた。もちろんこの七星門の鍵が人の手に渡らないようにするのだ。
何、簡単なことさ。
『俺はずーっとこの鍵を隠す方法を考えていたんだ…だけど、なかなか見つからなくてね。でも、ようやく見つけたよ…』
先人の知恵に習うのだ。
『こうすればよかったんだ!』
『あっ』
『あっ』
ドボーン!
俺は七星門の鍵が入った箱を全力で海に投げ捨てた。
入学初日で1話使っちゃうようなスピードだと、終わりはまだまだ長くなりそうです。
今回のモブが使用したのは2001年の秋くらいに発売されたカードパック『Struggle of Chaos -闇を制する者-』の中から適当にチョイスしました。バリアフォースはおまけです。オリ主が使わなさそうなのをそれらしい理由をつけて選びました。
ツァンのデッキは今まで何度か出てきた【六武衆】です。今まで出せなかった影シリーズを使わせてみようと思ったのですが、結局は全体的に真シリーズの方が使いやすいんですよね。キザンが便利すぎます。
オリ主は【忍者】デッキです。タッグ相手のツァンに種族を合わせました。忍者はバリエーションが豊富なので、ツァンと組ませる時などはまたお世話になるかも知れません。
次の更新は3/10(水) AM6:00予定です。
戦車様、Skazka Priskazka様、誤記報告ありがとうございます。修正しました。
斎王琢磨の運命力は?
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原作遵守。強化万丈目に瞬殺される。
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原作微強化。強化万丈目を苦戦させる。
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原作大強化。強化万丈目を瞬殺する。
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原作超強化。ずっと私のターン!