GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

13 / 105
ナナ
「前説?そんな事よりおでんパン食べたい~。
えっ!これが終わったら、デラックスおでんパン!?
えーと...#11.5は短編です。次回から極東編なのでお楽しみに!
これで良いよね!早く早く!おでんパンを!!」


#11.5 たまにはこんな午後

(暇だな...)

今日はブラッド全員が非番の日だった。

皆が思い思いの時間を過ごす中、ギルは当てもなくフライア内を散策していた。

(案外、誰とも会わないな...)

いつもはにぎやかなメンバーが居ないせいか、フライア内は静まり返っていた。

しばらく歩くと、"談話室"の文字が見えた。

「本か...まぁ、時間つぶしぐらいにはなるか。」

 

小説はもちろん、学術書から雑誌など、様々な書籍が談話室には揃っている。

もっとも読む暇がないせいか、大半が埃をかぶっているが。

ギルはめぼしい本を何冊か手に取ると、席に向かった。

そこには...シエルが居た。

『あ...』

二人の声が重なる。

シエルは百科事典のような分厚い本を読んでいた。

ギルはシエルの向かいのソファーに腰かける。

『.....』

お互いに一言もしゃべらず、黙々と読書を続ける。

最近、シエルはよく笑うようになった。

来た頃よりもずっと感情豊かになったと思う。だが...

ミッションについての口論以来、何となく距離があいていた。

(気まずい...)

恐らく、シエルも同じ気持ちなのだろう。

ちらちらとこちらの様子を伺ってくる。

集中出来ないと判断したギルは意を決して本を置く。

「おい。」

突然声をかけられたシエルはビクッと震える。

「は、はい!何ですか...?」

「い、いや...大したことじゃないんだが...」

ギルは恥ずかしそうに頬をかく。

「この前のミッションのこと、謝ろうと思ってな。

つい言い過ぎた...スマン。」

シエルはポカーンとしていたが、我に返るとこう答えた

「あ、すいません...私も言いすぎました...ごめんなさい。

あの時の私は、戦闘の効率化だけを考えていました...

でも...今なら、分かるんです。

自分の価値観を押し付けるだけじゃない...皆の価値観を理解して...

支えることが、本当の仲間なんだと...」

そう言うシエルの顔は、とても穏やかだった。

(難しく考えていたのは...俺だけだったのか...)

ギルはつい笑ってしまう。

シエルもつられて微笑む。

「私がこうして笑えるようになったのも、皆の...副隊長のおかげです。」

シエルの頬が赤く染まる。

ギルもその変化に気付いた。

「...お前...もしかして、アイツに惚れたな?」

ギルの核心をついた言葉に、シエルの顔がみるみる赤くなる。

「な、何を言ってるんですか!わ、私はただ上司として尊敬できる人物だと...」

(分かりやすいな...)

確かに、アイツのことはオレも気に入っている。

オレとロミオの関係を取り持ってくれたのも、

シエルとジュリウスの変化を促したのも、全部アイツだった。

だからこそ、あんな説教じみたことをしちまったんだが...

「なるほどね...アイツも隅に置けないな...」

「だから、違いますって!」

あたふたするシエルは、見ていて面白かった。

この後、騒がしくしていたことを職員に注意されたが、

こんな休みも悪くない、ギルはそう思っていた。

二人の間に前のような壁はなくなっていた。

 

 




ついカッとなってやった、後悔はしていない。
ギルとシエルはいつ仲直りしたんだろうな~、と思いまして妄想しました。
心配いりません、シエルは副隊長一筋です!!
(まあ、報われませんが...)

さて、予告どおり次回から極東編ですよ!
ついにあの子とのエピソードが書ける...
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。