GODEATER2 AnotherBlood 作:Vekterアイギス
「前説?そんな事よりおでんパン食べたい~。
えっ!これが終わったら、デラックスおでんパン!?
えーと...#11.5は短編です。次回から極東編なのでお楽しみに!
これで良いよね!早く早く!おでんパンを!!」
(暇だな...)
今日はブラッド全員が非番の日だった。
皆が思い思いの時間を過ごす中、ギルは当てもなくフライア内を散策していた。
(案外、誰とも会わないな...)
いつもはにぎやかなメンバーが居ないせいか、フライア内は静まり返っていた。
しばらく歩くと、"談話室"の文字が見えた。
「本か...まぁ、時間つぶしぐらいにはなるか。」
小説はもちろん、学術書から雑誌など、様々な書籍が談話室には揃っている。
もっとも読む暇がないせいか、大半が埃をかぶっているが。
ギルはめぼしい本を何冊か手に取ると、席に向かった。
そこには...シエルが居た。
『あ...』
二人の声が重なる。
シエルは百科事典のような分厚い本を読んでいた。
ギルはシエルの向かいのソファーに腰かける。
『.....』
お互いに一言もしゃべらず、黙々と読書を続ける。
最近、シエルはよく笑うようになった。
来た頃よりもずっと感情豊かになったと思う。だが...
ミッションについての口論以来、何となく距離があいていた。
(気まずい...)
恐らく、シエルも同じ気持ちなのだろう。
ちらちらとこちらの様子を伺ってくる。
集中出来ないと判断したギルは意を決して本を置く。
「おい。」
突然声をかけられたシエルはビクッと震える。
「は、はい!何ですか...?」
「い、いや...大したことじゃないんだが...」
ギルは恥ずかしそうに頬をかく。
「この前のミッションのこと、謝ろうと思ってな。
つい言い過ぎた...スマン。」
シエルはポカーンとしていたが、我に返るとこう答えた
「あ、すいません...私も言いすぎました...ごめんなさい。
あの時の私は、戦闘の効率化だけを考えていました...
でも...今なら、分かるんです。
自分の価値観を押し付けるだけじゃない...皆の価値観を理解して...
支えることが、本当の仲間なんだと...」
そう言うシエルの顔は、とても穏やかだった。
(難しく考えていたのは...俺だけだったのか...)
ギルはつい笑ってしまう。
シエルもつられて微笑む。
「私がこうして笑えるようになったのも、皆の...副隊長のおかげです。」
シエルの頬が赤く染まる。
ギルもその変化に気付いた。
「...お前...もしかして、アイツに惚れたな?」
ギルの核心をついた言葉に、シエルの顔がみるみる赤くなる。
「な、何を言ってるんですか!わ、私はただ上司として尊敬できる人物だと...」
(分かりやすいな...)
確かに、アイツのことはオレも気に入っている。
オレとロミオの関係を取り持ってくれたのも、
シエルとジュリウスの変化を促したのも、全部アイツだった。
だからこそ、あんな説教じみたことをしちまったんだが...
「なるほどね...アイツも隅に置けないな...」
「だから、違いますって!」
あたふたするシエルは、見ていて面白かった。
この後、騒がしくしていたことを職員に注意されたが、
こんな休みも悪くない、ギルはそう思っていた。
二人の間に前のような壁はなくなっていた。
ついカッとなってやった、後悔はしていない。
ギルとシエルはいつ仲直りしたんだろうな~、と思いまして妄想しました。
心配いりません、シエルは副隊長一筋です!!
(まあ、報われませんが...)
さて、予告どおり次回から極東編ですよ!
ついにあの子とのエピソードが書ける...