GODEATER2 AnotherBlood 作:Vekterアイギス
「え、何?私忙しいんだけど...
!冷やしカレードリンク...!
今回は日常回。レイジ君の神機を作っちゃうよ。
それじゃあ、#17始まるよ!」
「いや...ホントにゴメン...」
オレは整備室に居た。目の前にはリッカが居る。
リッカとオレは、目の前に置かれた神機に目を落とす。
装甲が割れ、刀身の折れてしまったオレの神機がそこにあった。
カリギュラ戦で刃の欠けた刀身は、その後そこから折れてしまった。
「ちょっと、壊れた。」
「ちょっと!?"ちょっと"とかいう問題じゃないよコレ!」
リッカが持ち上げると、銃身だったモノが落ちてきた。
ジト目でこちらを見てくるリッカに、オレは苦笑いするしかない。
「アハハハ...痛い!?」
スパナで腕を殴られた。オレの腕は折れてもいいのか?
リッカはため息をつくと、神機を置いた。
「全く...レイジ君は神機の使い方が丁寧だから、まだ作業しやすいのが救いだけど。
ま、大方誰かを庇った、ってとこ?
でないと、刃が欠けて、さらに折れるとは思えない。特に君ならね。」
「大体、合ってる。」
リッカは神機を見ただけで、持ち主がどんな人物なのか分かるらしい。
ちょっと電波...いや、彼女の腕は本物だ。
「誰かを守った行動自体は称賛したいけど...ほどほどにね。
君には、言うだけ無駄だろうけど。」
リッカにはお見通しか...
「...心配?」
「そりゃあね。」
「神機が?それとも...オレが?」
いたずら心で聞いてみた。
「え!?いや...その...」
リッカが言いよどむ。
意外なリアクションにオレも恥ずかしくなってしまった。
そこに、ギルがやって来た。
「副隊長、リッカさん。ちょっと、相談が...邪魔だったか?」
『いえ!全く!』
「オレ専用の神機?」
ギルの相談と言うのはそのことだった。
ギル曰く、オレの神機が折れたのを知り、前々から神機の整備工程に興味があった彼は
この前の礼も兼ねて、新たな神機を作りたいと申し出たらしい。
「ああ...お前には、色々と助けてもらったからな。」
「こういうことに興味を持ってくれるのは嬉しいよ!...どう?レイジ君?」
オレの答えは決まってる。
「ああ、最高の神機を作ってくれよ!!」
こうして、オレの専用神機の作製が始まった。
しばらくして、また整備室。
「材料は集まったね...」
「そうだな...」
「副隊長。なんか神機に関してリクエストはあるか?」
そうだな...と少し考えてから、紙に書いてギルに渡す。
「よし!じゃあ、レイジ君は少し待ってて。そんなに時間はかからないから。」
そう言うと二人は作業を始めた。
(アイツも職人だな...)
後ろから見ていて思った。
作業をしているギルの目は、真剣そのものだった。
数時間後...
「出来た...」
その言葉に、うたた寝をしていたオレは跳ね起きる。
「本当か!」
「可能な限り、リクエストには応えれたはずだ。全く無茶なこと書きやがる...」
そう言うが、ギルの顔は達成感に満ちていた。
オレは完成した神機を手にとり、持ち上げる。
すらりとした刀身に光が反射する。
「刀身は日本刀...装甲と銃身は可能な限り小さくして、全体的に軽量化をはかった。」
「これは...最高だな!」
オレの感想にギルが安堵する。
「さっそく、二人で性能を試して来れば?片付けはしとくからさ。」
リッカの提案に賛成し、俺達はミッションに向かった。
+++++
「すげぇ...」
我ながらすごい物を作ったな、と思う。
まず、切れ味が違った。
シュウの強固な羽根を、一太刀で切断してしまった。
次に驚くべきは、その速さ。
神機とは思えない軽さのおかげで、以前より素早い連撃を叩き込めるようになった。
「まあ、元々アイツの強さがおかしいんだけどな...」
ギルは、コンゴウを真っ二つにしたクロサキを見て苦笑した。
「ん?どうかしたか?」
「いや、なんでもない。それより、どうだ使い心地は?」
クロサキは刃を振って血を落とすと、ギルに向き直った。
「すごいよ、これ。前より切る速さが上がった。」
そう言ったクロサキはとても満足そうだった。
それを見てギルは微笑む。
「リッカにも礼を言わなくちゃな...」
「ああ、そうだな。俺が休んでいる間に、俺の神機も調整してくれたらしい。
おかげで、前より振動が少なくなって扱いやすくなった。」
確かに、ギルの神機は前よりもシャープになっていた。
さすがです...リッカさん...
改めて彼女の才能に感心する二人だった。
+++++
「喜んでもらえて何よりだよ。」
もう少し性能試したいというギルと別れて、オレは一人で整備室に来ていた。
「ギルが礼を言っといてくれって、言ってたよ。
後、色々と参考になったってさ。」
「彼にも技術者としての才覚があるのかもね...」
「そうだな...」
なんとなく会話がなくなる。
作業音がしない整備室は静かだった。
「...ねえ、レイジ君ってさ、ゴッドイーターの仕事、どう思う?...好き?」
突然の質問に一瞬慌てるが、すぐに考える。
「....どうだろうな。オレはただの仕事だと思ってやってる。」
「そっか...私みたいな技術者と違って、ゴッドイーターの人は、職業を選べないから...
気になるんだよ、彼らは幸せになれるのかなって...」
「リッカはどうなんだ?技術者になって幸せ?」
オレは気になってリッカに尋ねる。
「私は....幸せだよ。
気付いたらこの仕事してたんだけど、気に入ってる。」
そう言うリッカの顔は本当に幸せそうだった。
「技術者になって、色々と大変なことがあったけど...
その分、たくさん良いこともあったからね。」
そこまで言うとリッカが顔を赤らめる。
「...レイジ君と、知り合えたこと...とかさ。」
思うと、初めて会ってから、リンクサポートデバイスの完成を見届け、
短い間にリッカと色んなことをした。
「オレはリッカのこと好きだよ?」
「え!?」
その言葉にリッカが驚くが、すぐに元に戻る。
「...ブラッドの皆のことは?」
「好きだよ。」
「極東の皆は?」
「うん、好き。」
淡々と答えるクロサキに、リッカは何とも言えない表情になる。
「私...そういう意味で言ったんじゃないんだけどな...」
その言葉にようやくクロサキは気付く。
「あ。...そっか、そういうことですか...」
少し気まずい空気が流れる。
リッカのことは嫌いではない。
かといって、ここでLOVEのほうで好きというのは...
自分の気持ちが整理出来ず、もやもやしてると、
ガタン!!
入口の方から音がした。
突然のことに驚き、音のした方を見ると...
「あっ...お構いなく。」
「どうぞ続けて続けて。」
ロミオとコウタが入口から見ていた。
「続けるかぁ!!」
クロサキの怒号がアナグラに響いた。
キャラエピ改変しました。
あーもうさっさと結婚しちゃえよ...
なんでリッカって名前の奴は、こう...どぎまぎさせるんだ。
という訳でラブコメは一時お預け。
次回から本編に話を戻すよ。
さあどんどん設定をねつ造するぞー!