GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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少年は手に入れようとした。失ったモノを埋めようと。


#2 猫耳の少女

フライア 訓練室

 

妙だ...

ブラッド隊隊長のジュリウスはそう思った。

目の前では、先日入隊したばかりの新人が戦闘訓練に取り組んでいる。

辺りには、訓練用の擬似アラガミの残骸が無数に散らばっていた。

(訓練用アラガミは実際のアラガミの戦闘データを元に作られている。新人なら少し手間取る所だが...)

その新人の立ち回りは、手慣れたようなものだった。余裕すらある。

手元には、彼のデータがある。

"クロサキ・レイジ"

(コレは...スゴイ逸材が入ってきたものだ。)

そう思いつつ、彼も気分が高揚していた。

 

「クロサキ!」

オレはアラガミを切る手を止め、声がした方を向く。

上で見ていた筈の隊長が、いつの間にか神機を手にしてそこに立っていた。

「中々の腕前だな。」

「いや~それほどでもないっすよ。」

褒められると素直に嬉しいな。

「だが、まだ本気を出していないだろう。」

「!!......ばれてたんすか。」

エスパーか?この人。

「......」

「......」

ジュリウスはオレの正面に移動した。

「相手をしよう。構えてくれ。」

「ふぇ!?」

予想外の言葉に変な声が出てしまった。

「大丈夫なんすか!?」

「心配無い。対人の場合は偏食因子は抑制される。」

そういう意味じゃないんだけどな...

「怖じ気づいたか?」

不敵な笑みを浮かべる。

ピクッ

「そんなことないっすよ!」

そんなこと言われたら引き下がれるか。

「よし...ではいくぞ!!」

「はい!!うぉぉぉ!!」

二人の神機が火花を散らしてぶつかり合った。

 

++++

 

 

フライア ロビー

 

「つ、疲れた...」

結果から言うと引き分けだった。

「あんな強かったのかあの人。

まさか、棒高跳びの要領で防御と同時に空中に飛び上がるとは...ブラッド侮れないな...」

そんなこと考えて歩いていると、

「あ、お疲れさま~」

どこからか元気な声が聞こえてきた。

ロビーにある巨大なモニター。

その下にあるベンチにやけに際どい格好をした猫耳の女の子が座っていた。

(めのやり場に困るな...)

やり場に困る場所に目を向けないようにしながら彼女の反対側に座った。

「君もブラッドの新入生...

じゃなくて、新入りの人だよね?」

「ああ、そうだよ。君は?」

と、言ってから初めてジュリウスと会った時のことを思い出した。

ヤベ!先輩だったらどうしよう!?

「私はナナ!

同じく、ブラッドの新入りです!!よろしくね~」

良かった...同期か...

「よろしく。訓練どうだった?」

「うーん...いまいちだったかなぁ。

君はどうだった?」

「お、オレは...」

一応さっきの訓練のことを話した。

ナナは驚いたような顔をして、

「ふぇ~スゴイねぇ!

なんか期待の新人って感じ?」

「いや~そんなことねぇよ。引き分けだったし。」

「う~私も負けてられないなー」

そう言うと、手に持っていた謎のパンを物凄い勢いで完食した。

はや!!5秒もかかってないぞ!!

「あっ、そうだ!お近づきのしるしに...」

ナナは傍らの袋をゴソゴソと探ると、中から先ほどのパンを取り出した。

「はい、どうぞ。

お母さん直伝!!ナナ特製のおでんパン!

すっごく美味しいから、良かったら食べてよ♪」

「おぉ、ありがとう...」

ちくわに玉子に大根といった定番の種が、コッペパンに挟まれている。

美味しいんだよな...コレ?

「おっと、私そろそろ訓練の時間だから。

行ってきまーす。」

ナナは訓練室に駆けていった。

「ああ、頑張れよ!!」

元気な子だったな。気が合いそうだ。

ん?

また、足音が聞こえてきた。

「残したら、後で怒るからねー。」

ナナは、そう言うと踵を返してまた走り出していった。

「味覚は合いそうにないな。」

クロサキは苦笑すると、おでんパンにかじりついた。

「うまっ!?」

この日一番の大声がフライアに響いた。

 




2話書けたよ今日中に...書くと止まらないねコレ
ゾーンに入っているうちに何本か...

次回は陽気な先輩が登場!!
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