GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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クロサキ
「前回のあらすじ。オレとリッカがラブラブしてる時に、ギルがシエルを襲ってた。」
ギル
「ちょ!お前!?」



#36.7 恋作戦!?

「なんだよ、違うのか?」

「当たり前だろ!!」

オレの言葉を即座に否定するギル。

「昨日…シエルと飲んだことは覚えてるんだ…

でも、そっからの記憶が全然な…」

ギルは再びため息をつく。

オレがもう少し事情を聞こうとした時だった。

「イヤーギル。お前も隅に置けないな!!」

いつの間にかハルオミが立っていた。

「ハルさん!!誤解です!」

ギルが慌てて否定する。

この男が混ざると、話がややこしくなることをギルは知っている。

「何だよ?お前がシエルちゃんを襲ったんじゃ」

「違います!!」

ハルオミの言葉を遮り、ギルが声をあげた。

その時…ガシャン!

後ろで物音がした。

オレ達は恐る恐る振り向く。

エリナとナナが立っていた…

「…………」

気まずい沈黙の後、二人は無言で走り去った。

「………ハルさん!!!」

ギルがハルオミに掴み掛かる。

「何だよ!?俺のせいか!?」

 

+++++

 

 

エリナ・ナナそして、話を聞いたアリサがシエルを取り囲んでいた。

「あの、これは…」

「シエルちゃん!!何があったの!!」

「え!?」

「ギル先輩に襲われたんですよね!!」

「ええ!?」

「こんな可愛い子を襲うなんて…」

「ちょ、ちょっと待って下さい!」

騒ぐ三人を止め、ようやくシエルが口を開く。

「まだ、そうと決まった訳では…

第一、記憶がはっきりしないので…」

また、三人が騒ぎ出す。

「でも、ギルの部屋にいたんだよね?」

「二人で目を覚ます朝…ちょっと羨ましい…」

「まぁ、彼もハルさんの所で育ちましたからね…

多少なりともそういう本能が…」

ハルオミの信用の無さを感じつつ、シエルはもう一度否定する。

「とにかく、ギルとはなにもありません!!」

そこまで言ってシエルは目をそらす。

「たぶん……」

どう見ても説得力がなかった。

 

+++++

 

 

アナグラ ラウンジ

 

ラウンジにはオレとナナ、第一部隊の面々、アリサが集まっていた。

「つー訳で…話は皆、聞いてると思うが」

オレが立ち上がり、話を切り出す。

「取り敢えず二人は昨晩の記憶が無いらしい。

しかし、二人はお互いに気まずい状態が続いている。」

皆を見渡す。

「このままでは任務にも支障が出る。

そこで……」

皆がいきをのむ。

「二人をくっつけちゃおうと思う。」

オレの発言に皆が絶句する。

我ながら血迷ったことを考えたものだ。

「いいんじゃない?」

「いいと思う。」

「ギルも身を固めないとね…」

案外、好評だった。

そんなことがあり、新たな作戦が決行された。

 

+++++

 

 

「ギルー!飲みに行こうぜ!!ラウンジで待ってるからなー」

 

「シエルちゃーん!!ちょっと話があるから、ラウンジに行っててー!」

 

((浅はかだった…!))

言葉巧みにラウンジに呼び出された二人は、当然鉢合わせになった。

シエルはテレビの前のソファーに、ギルはカウンターの端の席にそれぞれ座っている。

(なんで誰も居ないんでしょう…)

(なんでこんなに今日は静かなんだ…)

それも当然である。

先程集まったメンバーは全員ラウンジの外で様子を伺っていた。

「あんなに距離が離れて」

「まぁ、気まずいわな…」

皆が静かな声で実況している。

場面は戻りラウンジ。

気まずい沈黙が続く。

お互いにコーヒーを啜る音しか立てない。

(私から切り出すべきでしょうか?)

(そろそろ耐えられなくなってきた…)

「なあ」「あの」

「……」

「……」

「ギルからどうぞ。」

「あ、ああ…」

ギルがシエルの方を向く。

「あんなことして悪いんだが…

全く記憶が無いんだ…だから、謝る。すまなかった。」

「いえ、そんな!私も全く覚えてないので…

謝ることなんてないですよ。」

「でも…なんか罪悪感が…」

「大丈夫ですよ、きっと何もありません。

ギルはそんなことしないって…私は知ってますから。」

シエルはそう言うと笑った。

ギルもフッと笑った。

いつの間にか二人共、声をあげて笑ってた。

「それにしても、酔ったお前は凄かったな。

シエルは泣き上戸だったか…」

「ええ!?私、そんなに酷かったですか!?」

「ああ。泣きじゃくりながら隊長の愚痴言ってたぞ。」

「うぅ…恥ずかしいです…」

シエルは顔を真っ赤にして俯く。

「結局、シエルは寝ちまって、俺も…」

そこまで言ってギルは黙る。

「どうしました?」

ギルが急に黙るので、シエルも顔をあげる。

「…シエルが寝ちまった後、俺は一人で帰った…」

「え?」

「俺はお前を送ってなんてねぇ…」

「じゃあ…どうやって私はギルの部屋に…」

 

「なに話してるだろうね~」

「こっからじゃ聞こえないな…」

「よお。何やってるんだ?」

「ハルさん!」

オレはハルさんに状況を説明した。

「なるほどな…そうだ!酔ったと言えば

昨日なシエルちゃんラウンジで寝てやがったんだよ。

しょうがないから俺が運んでやったよ。いいやつだな俺は…」

皆が唖然とする。

「ん、どうした?」

「オレ達が話してるの…昨日のことなんですけど…」

「ハルさん…ちゃんと部屋確認しました?」

「当たり前だろ!!手前から二番目だろ?」

そうか、全部の謎が解けた…

「手前から二番目は…ギルの部屋です。」

「へ?」

つまりハルオミがシエルを、間違ってギルの部屋に運んでしまったのだ。

ことの真相に皆が肩を落とす。

「まぁ…誰にでも間違いはあるし…俺のせいじゃ…」

『あんたのせいだよ!!!』

全員のツッコミがアナグラに響いた。

 

その後、ハルオミはシエルとギルの射撃の標的になったのは言うまでもない。

 

ちょっと、後日談

整備班の人の話によると、銃身について楽しそうに話す二人の姿をよく見るようになったとか?

まあ、結果的に丸く収まったってことで...良しとしますか。

 

 




はい、オチが付きました。
こんな結果で申し訳ない。
まあ、みんな円満ってことで、極東は今日も平和です。

さて、第四章はあと一話だけ待ってくれ。
最後にネタ放り込むから。(!?)
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