GODEATER2 AnotherBlood 作:Vekterアイギス
俺の名前はギル。
ブラッドの神機使いで、そこそこのベテランではある。
そんなオレにはある悩みがあった。
「なあ、ギル。最近シエルちゃんとどうなってるんだよ。」
「ハルさん...別に何もないっすよ。」
これだ。どうやら俺とシエルが恋仲だという噂がひろまっているらしい。
勿論、そんなことは無い。
シエルは信頼できる仲間だ。
最近は親しくなったが、皆が期待するような付き合いはしていない。
だが、色んな奴から同じ質問を毎回されるのは...さすがに面倒だ。
そして、もう一つの悩みというのが...
「カノンさんに教わってお菓子を作ってみました。
味見...してもらえますか?」
シエルが完全に俺のことを意識し始めているということだ。
話す際は顔を赤らめ、体が少しでも触れるとすぐ飛び退く。
ブラッドに入ったばかりのシエルはどこに行ったのか...
ていうか、クロサキが好きじゃなかったのか?
まあ、吹っ切れたとは言ったが...ここまでとは。
このままではこっちがストレスで参ってしまう。
そのストレスのせいもあってか、俺は現在進行形である問題に直面していた。
いや、正確には俺達だったな。
薄暗く不気味な空間、そこには二人の足音だけが響いていた。
「今どこら辺だ...?」
「分かりません...歩き始めてから一時間位でしょうか...?」
ブラッドは感応種討伐の任務に就いていた。
しかし、感応種が予想以上に強力で俺達は一時撤退を図り、二手に分かれ散開したのだが...
アラガミの攻撃で地盤が緩んでいたのか、シエルが崖下に落ち、
それを助けようとした俺まで落ちてしまった...
というのが事の顛末だ。
「私の不注意ですいません...」
シエルが申し訳なさそうにうつむく。
ナナにはクロサキがついている。恐らく、無事撤退できただろう。
だが、俺達は通信機の故障、現在地の不明というほぼ絶望的な状況に陥り、
こうして地下道をあてもなく彷徨っているのだ。
「...気にするな。少し、休もう。」
俺は近くにあったスペースを指さした。
「そう...ですね。」
神機を置き、地面に腰を下ろした。
「ふぅ...ずいぶん歩いたな。さすがに疲れた。」
「はい...」
先程からシエルの声に覇気がない。
「あの...本当に迷惑をおかけしてしまって、ごめんなさい」
やはり、そのことだったか。
「気にするなって言ったろ?お前のせいじゃない。」
「でも...」
「迷惑かけるのも、仲間ってもんだ。俺もナナも隊長もな...」
「そ、そうでしょうか...」
「ああ、お前は大切な仲間だからな。」
俺の言葉にシエルは複雑な表情を見せる。
嬉しさと悲しさが混ざったような表情だ。
「...私とギルは...仲間なんですよね?」
「そうだな。」
「でも、それ以上の関係になりたいって言ったら...ギルはどうします?」
シエルの言おうとしていることはすぐ分かった。
当然だ。俺はそれで悩んでいるのだから。
「俺は...」
最初の頃と比べると、シエルは随分と明るくなり社交的になった。
そんなシエルを俺は大切に思っている。
だが、それは仲間としてだ。
一人の女性としては彼女を見る機会はなかった。
あの勘違いの事件の時も、これまでも...俺はそうだった。
「私は...ギルが好きです。」
シエルが俯きながら、ボソッとその言葉を呟いた。
そうだった...はずだった。
俺は無意識のうちに彼女を意識していたのではないか?
だからこそ、彼女のことでこんなにも悩み、その言葉に戸惑っているのではないか?
一人の女性を愛する。
そんな感情を抱くことはないと思っていた。
なら、今、俺の中で渦巻いているこの感情は何なのだろう。
長い自問自答の果てに、俺はようやく言葉を絞り出す。
「...俺なんかで、いいのか?」
シエルが顔をあげる。
「俺は頑固で、不器用で、どうしようもねぇ奴だけど...
それでも、俺でいいのか?」
「良いに決まっています。」
断言されてしまった。
「前に言ったじゃないですか。私が吹っ切れたのはギルのおかげです。
隊長もそうですが、ギルも負けないくらい...その、素敵だと...思いますよ?」
薄暗くてもシエルの頬がほのかに染まっているのが分かった。
俺を見る蒼い瞳に、俺は吸い込まれそうな感覚に襲われる。
いつまでもその瞳を見ていたいと思った。
(ああ、これがそうなのか。)
『いいか、ギル。一緒に居たいと思ったら、それが愛だ。
ずっと近くでそいつを護りたい、見ていたい...
俺はケイトにそんな感情を持ったから、俺達は一緒になったんだ。なあ、ケイト。』
『そうだね、私もハルのこと好きだから、これからも一緒いたいかな。
もっとも、本人は誰にでも言ってるみたいだけどね?』
『おいおい...俺が愛しているのはケイトだけだぜ?』
『はいはい、そういうことにしておきますから。』
あの時はハルさんの言葉の意味が分からなかった。
でも、今なら...
「俺は自分の感情を言葉にするのが苦手だ。
多分、もう少しかかる。
...でも、これだけは言える。」
顔を隠すように帽子を目深にかぶりなおす。
「俺は、お前と一緒に居れたら良い...そう思ってる。
今はそれが精一杯だ。...ダメか?」
俺の問いにシエルは首を振る。
「いいえ、十分です。
私にもギルにも...まだ、時間は沢山ありますから。
ゆっくりと自分の言葉を紡いで、聞かせてください。」
その言葉に俺の悩み、心の靄に光がさしたような気がした。
「ありがとうな...シエル。」
「はい。」
意識すると、急に緊張してきてしまった。
それを悟られないように顔を背ける。
「あの...」
「な、なんだ。」
シエルは少し考えると、意を決して言った。
「...目、閉じてください。」
その後、俺達は日の出る場所まで歩き、無事に救助された。
あれ以来、俺とシエルの距離は縮まった。
今はまだ自分の気持ちを整理している途中だが、
その時が来たらシエルに伝えることが出来るよう努力したいと思う。
...ここまで考えるということは、やはり俺はシエルを...
「何をしているんですか?」
「ああ、古い日記を見てたんだ。...あ、もうこんな時間か。」
私は日記を本棚に戻し、部屋を後にする。
「もう15年か...短いもんだな」
「そうですね。でも、貴方との思い出は沢山出来ましたよ?」
その言葉を聞き、無意識に彼女の手を握る。
「...これからも、一緒に居てくれるか?」
「貴方の言葉は変わりませんね。まあ、私もですけど。」
彼女がこちらに微笑みかける。
「勿論です。」
書いてしまった...書いてしまったぞぉ!!
ヘイ!批判カモン!ヘイ、カモン!(名言)
二人の言っていること無茶苦茶かも、というか捏造しすぎた。
妄想が捗ってしまって...未来まで書いてしまった。
よし、立て直すためにもう数話書く!
べ、別に休みだから時間があるってわけじゃないんだからね!
え、休載?しますよ?もう少ししたらね。