GODEATER2 AnotherBlood 作:Vekterアイギス
特に活躍してないけど...
そんな事より、今回もクロサキの物語。
知っている人はキャラが途中で分かるかも。
とある山奥の寺院。
その縁側に一人の青年が佇んでいた。
「あれから大分経つな...」
青年-クロサキ・レイジ-は遠くの空を眺め呟いた。
極東支部を出て半年が過ぎようとしていた。
目的の人物とは未だに巡り会えていなかった。
しかし、彼の決意は変わらない。
「待ってろよ。必ず迎えに行くからな。」
改めて気合を入れなおし、部屋の中に戻る。
奥の廊下を進むとだだっ広い部屋に出た。
この寺院自慢の道場だ。
中央には道着を身に纏った老人が一人、木刀で素振りをしている。
老人はこちらに気付くと、木刀を降ろし袖で汗を拭う。
「おお、お前さんか。休憩はいいのかい?」
「はい。つー訳で、もう一回稽古お願いします。」
クロサキが壁に掛けてある木刀を手に取ると、老人もこちらを向き木刀を構える。
クロサキは山で彷徨っていた所を彼に助けてもらい、この寺院でお世話になっている。
なんでもこの寺院はある流派の本元で、目の前の老人はそうとうな腕前らしい。
だからこうして稽古をつけてもらっているのだ。
それにどういう訳か、設備も整備士も揃っていたので安心して修行に専念できた。
+++++
しばらくして...
「ふぁぁぁぁぁあ!!」
クロサキは汗だくになって、床にドサッと倒れこむ。
「いや~強いな...さすがっすね。」
「お前さんもなかなかだぞ。孫とは大違いだ。」
「お孫さんって、もしかして神機使いだったりします?」
「おお、よく分かったな。
なかなかの腕利きと噂がたっておるが、わしからしたらまだまだだ。」
なるほど。それでこんな設備が揃ってるのか。
クロサキは道場をぐるりと見渡す。
「あ、そういえば...今日帰ってくるとか言ってたな...」
露骨に嫌そうな顔をする老人にクロサキは苦笑する。
すると、廊下からドタドタと走る音がした。
「クロサキさーん!お手紙が来てますよ~!」
「あ、フヨウさんありがとうございます。」
「コラ!ヨウ!廊下は走っちゃいかんぞ。」
ヨウは慌てて頭を下げると、今度は歩いて廊下に戻って行った。
ヨウことフヨウはクロサキの神機を整備してくれている整備士だ。
整備しているところは企業秘密らしいが。
「誰からだ...?....!」
「どうした?」
クロサキの顔色が変わり、おもむろに立ち上がる。
「すいません。オレ行かなくちゃ。」
「!...そうか。目的を果たしに行くんだな。
神器は整備し終わって玄関に置いてある。
ヨウが丁寧に整備したんだ、大事に使ってくれ。」
「はい。お世話になりました。」
クロサキは部屋に戻り、荷物をまとめながら手紙の内容を思い出す。
あて先はサテライトで知り合った情報屋だ。
なにか情報があればここに手紙を届けるように頼んでおいたのだ。
中身は当然、彼女に関すること。
まだ不確定だが、彼女の姿をある居住区で見かけたらしい。
クロサキにしてみれば、藁にもすがる思いだった。
「よしこんなもんか。」
それほど多くない荷物肩に担ぎ、部屋を出る。
玄関には綺麗に磨かれた神機が壁に掛けられていた。
「うん。良い腕だ。」
「そうだろう。」
振り向くと満足そうな顔で老人が立っていた。
「なんかこんなに良くしてもらって良いのかな...
神機を整備してもらって、それに稽古まで。」
「構わんよ。お前さんは息子に似ておるからな。」
「息子さん...ですか。」
「ああ、あいつも人の為に神機使いになるって飛び出して、結局戻らんだ。」
「そう、ですか。」
「...なあ、お前さんは死ぬんじゃないぞ。
お前さんには仲間も大切な人も居る。
その人達を絶対に悲しませたりしてはいけないぞ。」
「分かってます。全てを終わらせて、またここに遊びに来ますよ。」
「そうか...楽しみにしとるよ。」
老人はフッと笑った。
「じゃあ、行ってきます。お世話になりました宗源さん!」
+++++
クロサキが寺院を後にしたすぐあとのこと。
玄関が勢いよく開かれる。
「おいジジイ!帰ったぞ!」
「お前は口のきき方も知らんのか!このクソガキ!」
初っ端から玄関で揉める二人をヨウは苦笑いで見ていたが、慌てて止めに入る。
「それくらいにしましょうよ!師匠もヒサシさんも!」
ヨウの言葉に耳も貸さず二人は取っ組み合いを始めてしまった。
「なんか騒がしいな。」
遥か先の後方の寺院を見上げてボソッと呟く。
そういえば階段を下る途中、同じ年ぐらいの青年とすれ違ったが...
どうやら彼が孫だったらしい。
後ろから響いてくる賑やかな声を背に受けながら、クロサキは階段を下りて行った。
という訳でコラボ回でした。
キャラを貸して下さった よだ(*´ω`*)様ありがとうございました。
もしキャラの性格や設定が変でしたら...そん時はそん時で。
で!クロサキの話も後は再会を残すのみとなりました。
まもなく本編では総力戦も始まり、第五章も佳境に入ります。
クロサキとリッカがどうなるかは...R-Nightの方で書きますのでお待ちください!
それでは次回までサラダバー!