GODEATER2 AnotherBlood 作:Vekterアイギス
内容つまらなかったらゴメン。
アナグラ 支部長室
「さて、どういうことか聞かせてもらおうか?」
サカキはテレビ回線がつながっている画面に睨みを利かせる。
相手は先の事件の首謀者である男だ。
『どういうこと...というと?』
「...本部の爆破、神機兵の無断製造、そして電波ジャック...
これだけのことをしておいて、まだ白を切りとおすのかい?ナルカミ君。」
サカキは若干の苛立ちを含みながら言う。
本部の爆破事件は世界中人々に混乱と不安を招いた。
『まあ、私も世界中に顔を出してしまったからね。
今更、後に引くつもりはないよ。』
「なら単刀直入に聞こうか。君の目的はなんだい?」
『ふっ...言っただろう。
世界の救済、全人類の滅亡、だよ。』
ナルカミは表情を変えずに淡々と言い放つ。
「...!答えになって無いんじゃないかな。
君は何をするつもりなんだい。」
ナルカミはしばらく考えると、相変わらず表情を変えずに言い放つ。
「そうですね...私の考えている今後のプランとしては、
改造神機兵、人造アラガミによる居住区への侵攻及び人間の抹殺。
そして、終末捕食による世界の再生...といった感じかな。」
なんの躊躇いも見せずに言い放った目の前の男に、サカキは戦慄を覚えた。
モニター越しでも分かるほど、彼の目には深い闇があった。
「正気かい...」
『もちろん。何年も前から計画してきたことです。
...そうだ!まずは極東から潰して差し上げましょうか?』
「っ!!」
『すでに極東付近にアラガミが集まっているのは知っているでしょう?
極東はいずれ脅威となる。早めに取り除いた方が得だと思ったんですよ。』
ナルカミはフッと笑みを浮かべる。
『それではこれで。
貴方達がどこまで足掻けるか、楽しみにしてますよ。』
サカキは押し黙っていたが、やがてフッと笑った。
「極東のゴッドイーター達を舐めてもらっては困る。
君の野望は必ず止めてみせるよ。」
その言葉を聞くと、ナルカミはニヤリと笑い通信を切った。
サカキはふぅ...とため息をつくと、別の通信を繋ぐ。
「ヒバリ君。居るかい?」
-はい。聞こえています。-
「皆を至急ラウンジに集めてくれるかな?大事な話がある。」
-...分かりました。-
通信を切ってしばらくすると、館内アナウンスが流れた。
それを聞き終えると。サカキは部屋を後にしラウンジに向かった。
「やはり一筋縄ではいかないか...」
薄暗い研究室でナルカミは一人呟く。
もっとも危険視していた極東には腕の立つ神機使いが何人もいる。
そう簡単に極東を落とせるとは思ってはいない。
それに、今回の目的はそこではない。
「はたして気付くかどうか...」
+++++
アナグラ ラウンジ
サカキから話を聞いた皆は静まり返っていた。
「マジでヤバいことになってんだな。」
シュンヤが口を開いた。
「予測ではアラガミの群れは二日後に危険区域に入ります。
まだ猶予があるだけ良いと思います。」
冷静に報告するシエルに、サカキが大きく頷く。
「そうだね。さいわい準備する時間があって良かった。
それに偶然にも今の極東にはこれほどの戦力が揃ってるしね。」
「偶然って...」
「まあ、とにかく今回は確実に総力戦になる。
サテライトを護りながら戦うのは大変なことだとは思うが、
皆には頑張ってもらいたい。」
その場に居た皆の顔が引き締まる。
「まあ、私は君たちを信じているから、きっと大丈夫だよ。」
あっけらかんと言うサカキに、皆が肩を落とす。
「いつもこんな感じなのか?」
「俺達はとっくに慣れたよ...」
困惑した顔で聞いてくるテオに、コウタは苦笑いで答える。
「でも、あんな人だからここはいつでも過ごしやすいのかもな。」
確かに、張り詰めた空気は少しばかり緩んだようだ。
「そうだ。皆に渡しておくものがあったんだ。」
そう言うとサカキはポケットから小さな機械を取り出す。
「それは...?」
「説明をする前に、まずはアシュタロスの話をしようか。」
アシュタロスとの戦闘で君たちは違和感を感じたはずだ。
アラガミに攻撃が通らない。
だが、それは違う。
アラガミの体表が固いわけではなく、君たちの神機が弱体化していただけなんだ。
解析の結果、アシュタロスは電子機器などに影響を与えない特殊な電磁波を発していることが分かった。
その電磁波が神機の因子に干渉して、神機そのもの性能を落としていた、という訳なんだ。
もっとも、アシュタロスの体表が固いのは変わらないけどね。
ここで一旦説明を止め、皆を見る。
「ここまでついて来れているかい?」
すでに何人かは理解することを放棄しているようだ。
構わずサカキは説明を続ける。
「そこで登場するのが...これさ。」
サカキは先程の小さな機械を見せる。
ギルが何かに気付いたように身を乗り出す。
「ようはそれが秘密兵器ってことか?あいつに対抗する為の...」
「察しがいいね。これはジャミング装置さ。」
「ジャミング...ですか?」
「そう。これを神機に取り付けることで、アシュタロスの発する電磁波を妨害することが出来る。
これならアシュタロスとも互角に戦えるという訳だよ。」
サカキは満足げな表情を見せる。
俺達も感心したようにその装置を見る。
「それにしても、よくこんなの作れましたね。」
「まあ、ご都合主...私の頭脳をもってしたら容易いことさ。」
何か不吉な言葉を聞いたような気がしたが、あえて誰も口に出さなかった。
+++++
アナグラ シュンヤ部屋
早朝、突然鳴り響いた警報にたたき起こされた。
「な、なんだ...?」
-緊急事態です!アラガミの群れと思われる反応が危険区域内に侵入しました!-
「なっ!?」
予想じゃ明日のはずだ。
あまりにも早すぎはしないか...!
「むにゃ...」
「っ!起きろナナ!」
隣で眠気眼のナナが目をこすりながら起きてくる。
「どしたの...?」
「さっさとパジャマから着替えろ!行くぞ!」
ただならない俺の様子にナナも顔をこわばらせる。
「もしかして...アラガミ?」
「ああ。極東に手は出させねぇぞ...」
俺はジャケットを羽織り先に部屋を出た。
「待ってよ~!!」
出際にナナが転がり落ちるのが見えた。
さて次回から第五章クライマックス。
アラガミ侵攻編開始です。
多分三話くらいで終わると思いますが...
ちなみに、第五章終了後は一旦本編をお休みして
ある人物の過去編を三・四話ぐらいでお送りしたいと思っています。
夏休み中に終わるといいなぁ...
つー訳で、ご意見ご感想お待ちしてます。
それではサラダバー!!