GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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だいぶ遅くなりました。

だいたい後二話ぐらいです。

それと30000UAありがとうございます。
これからもがんばります。

それとご意見ご感想お待ちしてます。


#59 仲間が居る~大規模侵攻3~★

贖罪の街 教会

 

教会の天井の暗闇から赤く光る複眼が、ギル達をまっすぐ見下ろす。

神機兵を追って教会内に入ったが、別のアラガミの襲撃を受けた。

おそらく誘い込まれたのだろう。

「ちっ...」

(シエルは無事か。ナナは...大丈夫そうだな。)

ギルは後方の二人を庇うように立ちふさがり、頭上の影に目を向ける。

天井は光が入りにくい構造なのか、対象の全体像が確認出来ない。

「引きずり出してやるか...シエル、ナナ。

俺が合図したら出口まで一気に走れ。」

「!...」

意図を汲み取ったのかシエルとナナは小さく頷くと、天井、そして教会の出口を一瞥する。

一呼吸置くとギルは神機を銃形態に変形させる。

天井の影は依然動く様子を見せない。

「ふぅ.....」

(タイミングは今だ。)

息を整え天井に銃口を向け叫ぶ。

 

「...走れ!!」

 

ギルの声にシエルとナナが走り出し、その声に反応したのか天井の影も音をたてて動き出す。

それと同時に神機から放たれたバレットが天井を砕く。

「テメェは埋まってろぉ!!」

天井や支柱に向けてギルがバレットを乱射する。

『ギャラァァァァァ!!!』

そのうち一発が命中したらしく、耳障りな呻き声が崩れ行く教会内に響いた。

目の前に落ちてきた瓦礫を寸前で避ける。

「っ...!そろそろヤベェか...」

頭上に振ってくる瓦礫を見て、ギルは出口へと走り出す。

後方で大きな物音を立てて大きな影が地面に落ちた。

 

+++++

 

 

教会が凄まじい轟音と土煙を撒き散らせながら崩壊した。

「ギル!!」

煙に咳き込みながら、瓦礫を背にギルが歩いてきた。

「無事か...?」

「はい、なんとか。」

「それにしても、派手に壊しちゃったねぇ。」

ナナが瓦礫の山となった教会を見つめあっけらかんと呟く。

「後から弁償しろなんて言われねぇよな...片付けんのも大変そうだな。」

ギルが苦笑いして嘆いた時だった。

「...!ギル、どうやら先に片付けなくてはいけないものがありそうですよ。」

「あ?...!」

瓦礫の山がガラガラと崩れていく。

神機を構え警戒を強める。

「チッ!仕留めきれてなかったか!」

ギルが苦言を呈するのと同時に、瓦礫の影から白い糸が猛スピードで伸びてくる。

「ぐお!?」

瞬く間に糸はギルの神機に巻きつき、すさまじい力で糸が引かれる。

必死に踏ん張るが突然のことに対応しきれず、ギルの体が宙に浮く。

「ギル!!」

「く、クソがぁっ!!」

そのままギルは地面に打ち付けられる。

「がっ...!!」

全身を強く打ち体が言うことをきかない。

糸は神機から離れると瓦礫の中に戻って行く。

そして、瓦礫の中からソイツがついに姿を現した。

「なにこれ...」

ナナがその姿を見て呟く。

中型アラガミ程の大きさのそのアラガミは、刃の様な前足を揺らしながら瓦礫を降りてくる。

八本の足、そして赤く光る複眼はまさに蜘蛛。

「これも人造アラガミ、いえ改造神機兵でしょうか?」

シエルが言い直したのには理由があった。

刃を携えた蜘蛛の巨体の上には、神機兵の半身が鎮座していたからだ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

+++++

 

 

黎明の亡都

 

「おぉぉぉぉぉぉ!!!!」

金色のガントレットが神機兵の顔面を掴み、そのまま地面に叩き付ける。

地面にめり込む神機兵を見て、リンドウは一息つく。

「年かねぇ。」

周りを見ると、神機兵の山が至る所に出来ていた。。

「やってるなぁ、皆強くなってるもんだ。」

リンドウは神機を担いでほのぼのとその様子を眺めている。

その姿を見てソーマが苦々しい顔で近づいてくる。

「お前は何やってんだ...?」

「いやぁ、後輩達の成長をこの目で見れてな...」

「働け。」

「分かった分かった。」

適当に返事をしてリンドウは歩き出す。

軽くため息をついてソーマがその後ろをついて行くが、突然立ち止まるリンドウにぶつかる。

リンドウは皆が居る方とは別の空を見上げている。

「?どうした?」

「あ、いや...あれってよ、ヘリだよな?」

リンドウが指差す方には、肉眼では確認しにくいものの黒い物体が飛んでいた。

「だとすると妙だな。

この辺一帯は航空禁止になってる筈だが...」

ソーマはその顔に不信感をあらわにする。

太陽の光に黒い機体がキラリと光った。

「なあ、ソーマよ。とりあえずサカキ博士に報告するとして、

俺達もあっちを助けに行った方がよさそうだ。」

リンドウの呼びかけにソーマが振り向くと、また別のアラガミがコウタ達に迫っていた。

神機兵を引きつれたマルドゥーク、そしてアシュタロス。

確かにアイツらだけじゃ少し心配だ。

「分かった。」

「っと、援軍の到着だな。」

先陣を切った神機兵がどこからともなく発射されたモルターで迎撃される。

突然のことにアラガミの動きが止まる。

廃墟の上から銃形態の神機を構えたユウキが姿を現すと、今度はガタイの良い男が落ちてくる。

そして、そのまま地響きをたてて地面に落ちた。

慌てて皆が駆け寄る。

「おい、大丈夫か!?...って、リュウかよ...」

リンドウが呆れながらも手を差し出す。

「ぬぅ、すまんな。つい、足を滑らせてしもうた。」

あいかわらずリュウは豪快に笑う。

「まあ、わしらが来たからには安心じゃ。

それに別の隊にもテオ達が行ってるからな。」

全員が信用できない、と思った。

 

「全くあの人は...」

ユウキはアラガミに照準を合わせながら呟いた。

先程の一撃で警戒したのか、アラガミは下の皆からは距離を置いている。

スナイパーとしては好都合だ。

「さて...」

スコープから目を外し、空を見上げる。

さっき見えたヘリ...側面にフェンリルのマークが刻まれていた。

あの距離で見えるのは極度に目の良い自分くらいだろう。

だが、何故こんな所に本部のヘリが...?

「...考えても仕方ないかな...」

下でリュウが早く来いと呼んでいる。

「上の方が狙いやすいからここに居るって言ったのに...」

渋々神機を担ぎユウキはその場を後にした。

 

+++++

 

 

贖罪の街

 

 

「大丈夫、アンタ!」

マリアがギルを担ぎシエル達の元へと運んできた。

「ああ、大丈夫だ。...っつ!」

「だめだよ!ギル怪我してる!」

「...おそらく、肋骨が折れてます。

ここは私達に任せてください。」

シエルはそう言うと、蜘蛛の模したアラガミを抑えているテオの元へと向かう。

走りながら神機を銃形態に切り替え、すばやく狙いを定める。

(あの糸を吐き出した瞬間、口の中に発射口らしきものが見えた...あれを破壊すれば)

テオが前足の刃を一手に引き受ける。

「ぐぅっ...」

両足の刃で押さえつけ、テオを糸で絡め取ろうとアラガミが口を開く。

(今...!)

が、シエルに廃墟から飛び出した神機兵が襲い掛かる。

このタイミングを逃すわけにはいかない。

シエルは照準を合わせたまま動かなかった。

「ガァァァァァァァァ!!」

 

(大丈夫、私には...仲間が居る。)

 

「てぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

背後に迫っていた神機兵が一瞬で吹き飛ぶ。

ナナのハンマーの一撃が神機兵に直撃したのだった。

すぐ後ろの轟音を聞くのと同時に、シエルは静かに神機の引き金を引いた。

 




はい第三回でした。
新アラガミ登場回です。
名前はガブリエラ、蜘蛛型の改造神機兵です。
え?ボルグ・カムラン?なにそれ美味しいの?

前書きでも言ったように後二話ほどで総力戦も終了。
そして、第五章も終了です。
また、少し時間があくかもしれませんが、お楽しみに!
それではサラダバー!
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