GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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新章スタート!
といっても、番外編みたいなものですから。
でも本編とも関わりがある話になるので、感想お待ちしてます。



Chapter5.5:His way,His time,His memory
#61 アイギス・ノーブルーシュ


アナグラ 研究室

 

 

「で、その後どうなんだ?」

「ん?」

ソファーでコーヒーを啜るリンドウに、ソーマは画面から目を離さず尋ねた。

リンドウも手元の資料を気だるそうに眺めながら答える。

「クレイドルの支援活動も軌道に乗って、居住区の防壁の整備も進んでる。

順調そのものですよ、ソーマ博士。」

「その博士ってのはやめろ...

俺が聞きたいのは、」

「アイギスのこと、だろ?」

リンドウをマグカップの中を飲みほし、軽く伸びをする。

「あれから五年...いや、まだ五年か...

今でも信じられねぇな。アイツが居なくなっちまったなんて。」

「アリサにはまだ伝えてないんだろ。」

「そりゃな。アイツが本当は行方不明になってるなんて聞いたら、

否応なしに探しに行っちまうだろうからな。」

「ブラッドのアイツみたいにか?」

リンドウはハハッと笑う。

「アイツはまだ、抑制が効くしちゃんと考えて行動できる。

だが、アリサはきっと取り乱す。

そんな状態でアラガミと交戦なんてしたら...」

 

ガシャッ!

 

何かが床に落ちる音がした。

音の方に顔を向けると、床に落ちて広がっている書類と青ざめたアリサが立っていた。

「どういうこと、ですか。」

ソーマは額に手を置いてため息をつく。

「いや、これはだな。」

慌てるリンドウをよそに、アリサの顔色が見る見るうちに変わっていく。

そのままアリサはリンドウに詰め寄った。

「リーダーが行方不明なんて...何があったんですか!

どうして私に言ってくれなかったですか!!」

「わ、分かった!一回落ち着け!!ちゃんと話すから!」

ボロボロと涙を流しながらアリサは、その場にへたりと座り込んだ。

二人は困った表情で顔を見合わせるばかりだった。

 

 

+++++

 

 

五年前

 

 

飛び掛かってきたヴァジュラを捌き、冷静に顔面に神機が突き刺し引き裂くように切り上げる。

すでに首元を切り裂かれていたヴァジュラは断末魔をあげること無く地面に沈んだ。

「よし、こんなもんかねぇ。」

辺りに転がる数体のヴァジュラの死体を一瞥すると、肩に神機を担ぎ歩き出す。

極東でも外国でもアラガミの勢力は変わらなく、逆に増殖の一途を辿るばかりだ。

「いやー弱い弱い。」

が、アラガミの強さはどこでも変わりはない。

少し不満そうにしながら歩いていると、しばらくして中継地点が見えてきた。

輸送車の近くにはすでに皆が集まっており、すでに回収素材の搬入が終わるところだった。

「わりーわりー遅くなった。」

他の隊員と談笑していたリンドウが声に気付く。

「やっときたかアイギス。帰っちまおうかと思ったぜ。」

「よしてくださいよ。支部の場所覚えてないんだから。」

「おま、もう一か月だぞ...」

アイギスは明るく笑い、リンドウや皆もつられて笑い始めた。

 

クレイドルが発足してから約半年。

世界中の支部から勇士を募って発足されたクレイドルは、このわずかな間に大々的な組織へと成長していた。

極東のソーマやリンドウの働きかけや、本部に籍を置くことになったツバキの尽力のお陰もあるが、

近頃の本部に対する不信感の強まりから居住区の住民が支援をしてくれたことも要因になるだろう。

こうした支援もあってクレイドルは世界中に飛び回ることが出来るのだ。

 

そして、俺は今アメリカに来ている。

本部の御膝下、極東に次ぐ激戦区、アラガミ研究の最高峰、など様々な呼び名があるこの場所だが、

基本的には支部の皆は優しいし面白い奴も多くとても居心地が良かった。

もっとも本部の役員がデカい顔をしているのはイラつくが。

 

「おい、アイギス。」

「ん、ああ。すいませんリンドウさん。」

ボーっと考え事をしていた俺を、リンドウがおもしろそうに見ている。

「何考えたんだ?」

「いや、大したことじゃないっすよ。」

俺は笑って誤魔化す。

二人で歩いていると、ロビーの受付にいた少女が話しかけてきた。

「お二人ともお帰り!」

「よお、カーリー。今日も元気だな。」

目の前の少女は、金髪のポニーテールを揺らし元気一杯に笑って見せる。

彼女はアラガミに家族を奪われている。

それでも彼女が笑っていられるのはここの神機使いや職員のお陰だ。

彼女の笑顔を見ると頑張ろうという気になるのは俺だけじゃないはず。

「あ、そうだ。アイギスさんにお客さんが来てるよ。」

「俺に?」

俺とリンドウは顔を見合わせる。

「多分、食堂にに居るはずだから、早く行ってあげた方が良いよ。」

 

「彼女、男に狙われやすい恰好してるから。」

 

それを聞くやいなや、俺はリンドウを置いて走り出していた。

「なんかマズイこと言った?」

リンドウは何も言わずただフッと笑った。

 

+++++

 

 

アメリカ支部 食堂

 

 

「お!お嬢ちゃん、なかなか可愛いね。」

「どうよ、俺らと一緒に部屋で飲まない。異文化交流ってことでさ。」

二人組の男に銀髪の少女が絡まれていた。

物腰柔らかに見えるが、二人の目は明らかに性的なもの帯びていた。

食堂に他に人が居ないのを良いことに二人は口説き続ける。

「なあ、お嬢」

「うるさいですね。」

少女は二人をキッと睨みつける。

 

「揃いも揃って、いやらしいこと考えてるなんてドン引きです。

こんなことしてる暇があるなら、アラガミと遊ぶほうが良いんじゃないですか?

それに、そのお嬢ちゃんってのもやめてもらえます?

私には、アリサ=イリーニチナ=アミエーラという名前があるんです。

今度からはちゃんとその名前で呼んでください。」

 

畳み掛けられる言葉に二人はポカーンとする。

アリサの睨みつける目は変わらない。

「へぇ~アリサちゃんって言うんだ。」

「でも、アリサちゃん暇だろ?だったら俺らと話すのも悪いことじゃないんじゃね?」

さっきの言葉を聞いていなかったのか、二人は口説くのを止めようとしない。

ついに、業を煮やした一人の男がアリサの腕をつかむ。

「いいから来いって、俺らとちょっと話そうぜって。」

「ちょ、離してください!」

捕まれた手を振りほどこうとした時、不意にその手の力が緩まり腕から離れる。

直後、目の前の男が視界から消えていた。

「ボ~ブ、チャ~ック、何してるんだ?」

床に組み伏せられたボブの上で、アイギスがニコリと笑いかける。

「げ、アイギス!」

「い、痛い!腕が取れる!」

「問題は起こすなって、俺言ったよな?

それによりにもよって、この子に手をだすなんて...」

 

「覚悟出来てんだろうな?」

 

ヴァジュラの如き気迫を放つアイギスに、チャックの顔がみるみる引きつる。

組み伏せていたボブを放してやると、チャックをつれてそそくさと食堂を出て行った。

その様子を唖然として見ていたアリサに、アイギスは気付いた。

「おーい、大丈夫か?」

顔の前で手を振ると、ハッとしてアリサがアイギスを見る。

「あ、はい。」

「悪いな、あいつらいっつも可愛い女の子口説いては問題起こしてよ。

神機使いとしては良い腕なんだけど...

全く、アイツらの頭の中は女のことしかないのかよ...」

呆れた様子でアイギスはため息をつく。

(可愛い女の子...)

少し頬を染めていたアリサは思い出したように言う。

「あ、あの...ありがとうございました。助けてくれて。」

「当たり前だろ?なんてったって、俺の大切な彼女だからな。」

そう言うとアイギスはアリサをそっと抱き寄せる。

真っ赤になりながらアリサも今度は抵抗せずに受け入れた。

「久しぶりだな、一か月ぶりか?」

「はい。会いたかったです、リーダー。」

久しぶりに会った最愛の人の温もりにアリサは胸を高まらせていた。

「俺もだ。...なあ、続きは部屋で話さないか?

一緒に酒でも飲みながらさ。」

「む、さっきの人達と同じこと言ってますよ。ドン引きです。」

アイギスはハハッと笑い、彼女から抱擁から解放してやる。

久しぶりに会う彼女は変わりなく、その事にアイギスはそっと胸を撫で下ろした。

「まあ、どうしてもって言うなら行ってあげてもいいですよ、部屋に。」

顔を背ける彼女の頬が緩むのを見逃さなかった。

改めて彼女が愛おしいとアイギスは思った。

 

同時に、彼女に自らに忍び寄る魔の手を明かすことがますます心苦しくなった。

 




アイギス・ノーブルーシュ
極東の新型神機使い
黒髪、細マッチョ、結構イケメン
女性から言い寄られることが多いが、アリサ一筋
リンドウイベ後からアリサ一筋
笑顔で怒り、その後修羅に変貌する

後他に聞きたいことがあればコメントください。
ネタバレにならない範囲でお答えします。
てか、この話自体が必要なのかどうかまず疑問です。

そういえばGE2の新作が発表されましたね。
しかもタイトルが、"レイジ"バーストですよ。
買わないわけにはいかないじゃないですか!
と、思っていたら...

プラットホーム Vita/PS4
 (゜-゜)。○(出来ねぇじゃん。PSPしかないよ...?)

絶望しました。
それではサラダバー。
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