GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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最近書く気力が起きません。
頭の中の書きたいものが書けない。


#63 邂逅

「新たな出会いねぇ...」

先日、チャーリーが言ったことをアイギスは思い出していた。

だが、コレといって人と出会うことはなかった気がする。

でもチャーリーの占いが外れることはまず無い。

と、考えを巡らせて前方に目線がいっていなかった。

「うわっ!?」

「おっと...」

前から歩いてきた男と肩がぶつかってしまった。

「っ...すいません。」

謝ろうと顔を上げると、目の前のはニコリと笑う。

「気にしないでくれ。私は平気だよ。」

物腰柔らかに話す男は、恰好からするにどうやら研究員らしい。

胸にはフェンリルマークの刺繍。

本部の、それも役員クラスであることの目印だ。

「何か考え事かい?」

「え?ああ、大したことでは...」

(新しい出会いってこれか...?)

ここであの占いが当たるとは思っていなかった。

男なのが少し残念だ。

なんだか嬉しいようなもったいないような変な感じになる。

「じゃあ、俺はこれで。」

この人には悪いが、占いは無かったということで立ち去ろうとする。

すると、立ち去ろうとするアイギスに男が声をかけてきた。

「ちょっと待ってくれないか。」

「はい?」

足を止め顔だけ彼に向ける。

男はアイギスの顔をじっと見つめると一言。

「君、もしかして...死にかかっているのかい?」

「え...」

突然目の前の男が言い放った言葉に、俺は面食らってしまった。

そんな俺の反応に男は意味深に笑う。

「突然変なことを言って済まなかったね。

ああ、申し遅れた。私の名前は...」

 

「ナルカミ・リュウだ。」

 

+++++

 

 

フェンリル本部 第三研究室

 

 

「もう起きて構わないよ。」

ナルカミは画面から目を離さず告げた。

身体に張られた電極やらを剥がしながら体を起こす。

散々隠してきた病のことを一発で見破られてしまった。

ナルカミは医師でもあるというが、どうにも気になるところがある。

黙っていた俺のことを不審に思ったのか、ナルカミは椅子ごとこちらを向く。

「大丈夫かい?」

「あ、ああ。」

俺は生返事をしてしまったが、さして彼は気に留めなかったようだ。

ナルカミは端末を操作し検査結果をまとめる。

「ふむ、なるほど...」

「ナルカミさん。俺の体は...」

「そうだな...簡単に言うと、生きているのが不思議なくらいだ。」

ナルカミは若干笑いながら言っているが、当の本人はそうでもない。

自分でも分かっていたつもりだったが、はっきりと言われると心にくるものがある。

「本来の君の偏食因子と別の偏食因子が互いに浸蝕し合っている。

このままでは君の体はその浸蝕に耐えられなくなる。」

拳を握りしめるアイギスに対し、ナルカミはいたって冷静に続ける。

「本来ならば偏食因子は体内に一種類しか存在しない。

...何か心当たりはあるかい?」

「...特には。」

嘘だ。

本当は何が原因だったのかはよく分かっている。

あの事件の時からだ。

 

~~~~~

 

『はやく!この神機でリンドウを刺すんだ!』

レンがリンドウの神機を差し出す。

目の前の黒いハンニバルは今にもリンドウを取り込んでしまいそうだった。

他人の神機に触れればどうなるかぐらいは知っている。

だが、迷っている暇などなかった。

俺は神機に手を伸ばした。

そこから先は少し曖昧な記憶しか残っていない。

リンドウの精神の中でハンニバルを倒し、リンドウを救い出した。

それが俺が覚えていたことだった。

 

~~~~~

 

あの後、すぐに自分の体が妙なことに気付いた。

他人の神機を使用したことによる副作用。

死なずに済んだことだけでも、俺にとっては上出来だった。

そして、俺はこのことを隠すことに決めた。

リンドウにもアリサにも迷惑を掛けたくなかったからだ。

「そうか、心当たりはないか。」

「はい。」

少し納得していないような素振りを見せるが、ナルカミはすぐに画面に目を落とす。

「もって半年。」

「!」

「良くて一年だろうね。」

ナルカミの言葉が重くのしかかった。

彼の冷静な口ぶりがより一層言葉の重みを増させた。

「そうか...ありがとう。」

俺は研究室をあとにしようと立ち上がる。

ドアノブに手をかけ部屋を出ようとした時だった。

「もっと生きたいかい?」

ナルカミが問いかける。

俺は目を見開き振り向いた。

「私なら君を五年、いや十年だって長生きさせられる。

どうかな?悪い話ではないと思うが。」

ナルカミはフッと微笑む。

俺はその場でしばし立ちすくむ。

そして、こう告げた。

「いや、やめておくよ。」

ナルカミが初めて表情を曇らせる。

「何故だい?」

「元より死を覚悟して生きてるんだ、俺達ゴッドイーターは。

今更、長生きしようなんて思ってないさ。」

(アリサに会えなくなるのは辛いがな...)

「それに...」

「それに?」

俺はそこで言葉を濁した。

「....いや、なんでもない。」

俺は首を振ってから軽く頭を下げると、研究室を出て行った。

長い廊下がより一層長く感じられた。

(それにしてもあの人...)

あの時、振り向いた時にナルカミが見せた顔。

研究者としての探求、好奇心だけではない。

もっと、別の何かヤバいものを感じた。

(なんとも言えない出会いだなぁ...)

アイギスはチャーリーにもう一度占ってもらおうと、アメリカ支部へと歩みを進めた。

 

+++++

 

 

「振られてしまいましたね。」

声した方にナルカミは振り向く。

アイギスと入れ替わりに別の人物が入ってくる。

「貴方が見込んだということは、また彼も神に選ばれし子なのですね。」

「ええ。彼の体内の二つの偏食因子は浸蝕しあうと同時に、

彼の肉体と同化を始めているのです。

いわば、混ざり合った偏食因子がさらに変異を遂げている。といった状況でしょうか。」

「フフッ、それは面白いですわね。

それなら貴方の研究も捗るでしょうね。」

「貴方はどうなのですか?

たしか、ご子息...まぁ、血は繋がっていないから適切な表現ではありませんが、

もうすぐ神機使いの適合試験だそうですね。」

ナルカミの言葉に彼女は嬉しそうに微笑む。

「彼ならば必ず世界を救う救世主となってくれる。

私はそう信じていますわ...」

「救世主...救うのは人間の方?それとも世界の方?どちらでしょうね。」

「神のみぞ知る、ですわ。」

彼女は静かに笑い、ナルカミもフッと頬を緩ませた。

「では、私はこれで...」

「ええ。良き結果が聞けることをお待ちしてますよ。」

彼女はニコリと笑うとそのまま出て行った。

ナルカミは椅子に深く寄りかかると、改めて画面に目を向ける。

「君は世界に必要だ、アイギス君。

何としてでも...」

端末を操作しファイルを開く。

 

『SOPHIA PROJECT』




なんか、ぐだってきてる感が否めない。
少しスランプ気味です。
おもしろいですか?この小説。
誰でもいいので励ましてください。
少しだけ元気がでます。

さて、過去編もあと少しぐらいでしょうか。
一話で収めるか迷っています。
それでは次回まで、サラダバー!
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