GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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少年は見届ける。彼の生き様を...。


#7 目覚めろ魂!

いつも通りのミッションになるはずだった。

アイツが現れるまでは...

 

 

黎明の亡都

 

「こんなもんか...」

目の前には二体のコンゴウが地に伏していた。

「皆は終わったかな...」

コンゴウの大規模な群れが接近しているとのことだった。

原因は不明だが、何かに導かれるように集まっているらしい。

「早めに皆と合流するかな...」

休憩を切り上げて歩き出した時だった。

「うおわぁぁぁぁ!!なぜだ!なぜ神機が動かない!」

焦った表情でエミールが向こうから走ってくる。

神機が動かない?何言ってんだアイツ...

クロサキの思考はそこで途切れることになる。

エミールの後ろから、見たこともないアラガミが現れたからだ。

 

-ジュリウス隊長!!-

緊急通信が入る。

「フランか、どうした!」

-正体不明のアラガミが作戦地域に侵入しました!反応から恐らく感応種と思われます!-

「なんだと!?アラガミの近くに神機使いの反応は!」

-.......そんな!エミールさんとクロサキさんが接触しています!!-

「くっ、まずいな...各員聞こえているな!すぐに合流するぞ!」

-了解だ-

-オッケー-

-すぐ行くよ-

(頼む...間に合ってくれ!)

 

なんだよあれ...ターミナルにもあんなの載ってなかったぞ!?

「ピンチだ!まさにピンチだこれは!!」

アラガミの手が伸びる。

「のわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「エミール!!」

エミールは弾き飛ばされ地面に衝突する。

呻いているところをみると、死んではいないようだ。

「これは、さすがに...」

白いアラガミはクロサキに狙いを定める。

「やるか...」

クロサキが神機を構えるのと同時に、白いアラガミが飛び掛かる!

間一髪後ろに跳ぶ。が、

「がっ...!!」

読まれていたのか、すかさず尻尾で叩き付けられる。

5~6Mは弾き飛ばされたか...息が上手くできない...

静かに白いアラガミは詰め寄ってくる。

その瞬間、あの記憶がフラッシュバックする。

 

燃え上がる世界

崩れ落ちる住居

鈍く輝く牙

そして、捕食される家族...

 

また、同じじゃないか...全てを失う...

...いや...違う...オレは...オレは...

もう失いたくねぇ!!!

その瞬間、彼の中で何かが弾けた。

それはまるで赤い輪のような光となり、クロサキの全身に力を与えた。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!」

無意識に神機を構える。

その神機は、深紅の風を纏っていた。

 

「はっ!」

「何だ...この感じ...」

「これ...あの時の隊長と同じ...」

「血の力...ついに覚醒したか!」

 

「切り裂けぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!」

神機を力の限りふるう。

神機から発せられた紅き斬撃-ブラッドアーツ-は、アラガミの目を抉り、天の雲をも引き裂いた。

 

「はあはあ...」

斬撃に弾かれた白いアラガミは、その巨体を起こそうとしていた。

「くそっ...浅かったか...」

もう一度、クロサキに詰め寄る。

やべ...体がうごかねぇ...

死を覚悟した...その時だった。

 

バァン!!

『グガァァァァァァァァ!!』

 

銃声?体に鞭打って振り向く。

高台に誰かが居る。

「あそこから、スナイパーライフルで...?」

目を凝らそうとして別の人物達が目に入った。

ダァン!!ダァン!!

「おい!!大丈夫か!!」

ギル...ナナ...先輩...

三人は標的に銃撃を浴びせる。

さすがに堪えたのか、白いアラガミは建物の上に逃げ出した。

こちらをキッと睨むとそのまま走り去っていった。

良かっ...た...

力が抜けて倒れそうになるが、誰かに支えられる。

「あっ...隊長...」

「大した奴だ...よくやった」

オレはその言葉を聞くと気を失った。

 

+++++

 

 

あの後、オレは医務室で目が覚めた。

皆がお見舞いに来てくれた。

エミールは泣いてお礼を言ってくれた。謝礼でも要求するんだったな。

 

体調も全快したオレは、ラケル博士に呼ばれた。

そこで今回の件について説明を受けた。

あの白いアラガミは"マルドゥーク"と呼ばれるようになったこと。

"感応種"のこと。"感応現象"のこと。

そして、オレの血の力のこと。

難しいこともあったが一応理解できた。

 

そういえば、退出するときにラケル先生から、ブラッドに新しいメンバーが増えることも聞かされた。

マルドュークを狙撃した奴らしい。

これは、楽しみだ。

 

+++++

 

 

ラケル博士研究室

 

「お姉様...見て下さい...」

そういうとラケルは画面を映す。

「これは...あの時の、彼の感応波の解析結果かしら?」

「ええ...ほら、ここを...」

ラケルはある一点を指さす。

「....!これは、まさか...ありえないわ。」

「本来ならばありえません。ですが、これで彼の特殊な偏食因子の正体がわかりましたわ...」

「でも、こんなのは...」

レアは驚きを隠せないようだ。

「お姉様...お忘れではなくて?」

ラケルは冷静に続ける。

「彼は、特殊な境遇の持ち主...恐らく、過去のあの出来事が原因では?」

「!...興味深いわね。」

「ええ...きっと彼は、人類の新しい未来の礎となってくれますわ...」

ラケルは画面をそっと撫でた。

 

 




覚醒しました。ええ、しましたとも。批判は受け付けません。

そんな事より、また新たな伏線がでましたね。
回収できるのかしら...

次回は彼女の登場ですも!!
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