GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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久しぶりの番外編。
本編進めろよ、っていう批判は知ったことか。



#67.5 ピクニックに行こう

フライアロビー

 

 

「ここに来るのも久しぶりだな。半年振りか、全員揃っては。」

クロサキはロビーの吹き抜けから階下を見下ろし呟いた。

「俺達はちょくちょく来てたけどな。シュンヤも余計な気を遣わなくて良かったのによ。」

ギルも遥か先の天井を見上げ言った。

移動要塞としての機能を失ったフライアは、紆余曲折を経て現在極東の管理下にある。

サカキが根強く時間をかけて、廃棄を望んでいた本部と交渉を重ねたらしい。

どうやら本部にはサカキの知り合いが多いらしく、それらに協力をお願いしたらしい。

サカキ曰く、

『持つべきものは話の分かる友だね。いやー良かった良かった。』

と、意味深な笑顔で言っていたが、サカキに付き合わされたその友人からしたら迷惑極まりないだろう。

改めてサカキという人物の謎が深まったのは言うまでもない。

そんなこともあって、今では面倒な手続きもすることなくここを訪れることが出来るのだ。

「それでは行きましょうか。」

「早く早く!置いてっちゃうよ~」

ナナとシエルが階段下で待っている。

今日ここに来たのはある目的の為だ。

「もう大分経つんだな。...時の流れは早いもんだねぇ。」

「何ジジ臭いこと言ってんだ...

まあ、お前の言うことも分からなくもないな。」

ギルは手元の花束に目を落とし歩き出す。

クロサキも目を少し伏せてから、ギルの後を追った。

 

ブラッドの、いや極東の皆にとって忘れられないこの日。

そう、今日は大切な仲間が死んだ日だ。

 

 

+++++

 

 

「離せギル!!オレの邪魔すんじゃねぇ!」

「落ち着け!!お前まで飛び出してどうするつもりだ!!」

今にも神機を手に外に出て行こうとしているクロサキを、ギルが必死に引き留める。

神機使いはいつ死んでもおかしくないと教えられた。

頭では分かっていても、割り切れない思いがあるのは当然だった。

「そんな、ウソ...だよ...」

「ナナさん...」

ナナもその場にうずくまり声もなく泣き始める。

シエルも泣き出したい気持ちをを押し殺しずっとナナを慰めていた。

「あの人を殺したアラガミはまだ近くに居るんだろ!!

だったら...だったらオレがぶっ殺してやる!!」

ギルの手を力任せに振りほどいた。

「クロサキ!!」

ギルの叫びを無視し神機を手に取る。

走り出したクロサキの前に突然立ちふさがる影があった。

「がっ!?」

顔面を思いっきり殴られたクロサキは尻餅をついて倒れる。

「何しや..!」

頬をさすりながら顔をあげたクロサキは目の前の男を睨みつけ、すぐにハッとした表情になる。

「ジュリウス...隊長...」

「いい加減にしろ、クロサキ!!頭を冷やせ!

お前たちの出撃は俺が許さない!

これは...隊長命令だ!異論は認めない!」

「くっ...!」

立ち上がったクロサキはジュリウスに掴み掛ろうとする。

「だったら、黙って待ってろいうんですか!

隊長はなんも思わないんですか!目の前でロミオ先輩が...」

そこまで言ってクロサキはゆっくりと手を離した。

ようやく顔が見えたジュリウスはただ泣いていた。

「そんな訳ないだろ...」

皆が言葉に詰まり押し黙る。

「俺だって、ロミオの仇を取ってやりたい。

今すぐにでも飛び出して言って、あのアラガミを引き裂いてやりたいさ!」

ジュリウスはその場に崩れ落ちた。

「でも、俺は隊長だ。どんな時でも部下を守る義務がある。

だから、お前達を残していくわけにはいかないんだ...」

 

「頼むから...皆、死なないでくれ...

これ以上...俺は...何も失いたくないんだ...」

 

悲痛なジュリウスの言葉が皆に重くのしかかった。

「う...うう...」

ナナが声を上げて泣き出し、シエルも静かに涙を零し始めた。

「クソっ...」

ギルも帽子をグッと下げ表情を隠す。

クロサキはただその場で立ち尽くしていた。

 

+++++

 

フライア 庭園

 

 

「ここはいつでも綺麗な場所だな。」

庭園は時が止まっているかのように、昔と変わらず花々が咲き誇っていた。

甘い香りが辺りを包む。

「気温が年中管理されてますから。

ロミオさんもこの場所で眠れて良かったのでないでしょうか。」

「そうだな...」

ギルは花束をそっと墓前に添えた。

何処からともなく暖かな風が流れる。

「ピクニック行きたかったね...」

ナナが少し寂しそうにつぶやいた。

皆も同じような表情で口を閉じる。

「....来よう。皆で。」

クロサキが決心した面持ちで言う。

「全部が片付いたら、今度こそ誰一人欠けずに皆で来よう。

極東の皆も、ユノさん達も皆呼んで。」

「良いですね。ロミオさんは賑やかなのが好きでしたから。」

「そんなに大人数だと、もうパーティだね!楽しみだなぁ~」

「そうだなそれが良い...

ロミオ。今度来るときは大所帯になりそうだが、まあ楽しみにしといてくれ。」

ブラットの皆は決意も新たに庭園を後にした。

 

『楽しみにしてるぜ...』

 

「!...」

クロサキは一瞬振り向き、フッと笑って皆の後を追っていく。

墓石のまわりで花びらがヒラヒラと舞っていた。

 




どうでしたか。
ただ本編のネタが思いつかなかっただけです。
レイジのバレが来ないんだもん。
せめてあの重役っぽいひとと新アラガミの名前だけでも分かれば...
"知ってる人いたら教えてください"

今週はもう一本書くかもしれません
それではこの辺でサラダバー!!
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