GODEATER2  AnotherBlood   作:Vekterアイギス

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半日クオなので少し短め。
区切りがいいところまでです。


#71 開闢、そして突入

螺旋の木突入作戦当日。

まだ空が白みかけて間もない頃。

仮設の研究拠点が螺旋の木周辺に、急ピッチで夜通しかけて建てられた。

既に螺旋の木には開闢用の機材が取り付けられている。

着々と準備が進む様子をアイザックは静かに見つめていた。

「アイザック官。」

声の方に振り向くと、レオと彼が率いる部隊の神機使い達が整列していた。

「本部直轄部隊隊長レオナルド・アインツベルン、

以下、α隊隊員5名準備完了いたしました。」

レオの敬礼にならって、後ろの隊員達も敬礼する。

アイザックが軽く頷いたのを確認すると、すぐに姿勢を正す。

「今回の作戦は我々にとって失敗は許されない最重要任務だ。

いかなる不測の事態が起ころうとも、任務の完遂を果たせ。」

『了解!』

「作戦開始まで待機、指示待って螺旋の木への突入を開始する。」

レオは力強く頷くと、他の隊員に指示し拠点のテントへと戻って行った。

アイザックは変わらず表情を崩さない。

「ここまでは当初の計画通り。

問題の不確定要素は...やはり二つか...」

シュタインは近くに居た本部の職員に声をかける。

職員といっても警備員の様に武装しているところをみると、研究員のたぐいではなく本部の私兵らしい。

「すぐに極東支部へ向かい、ブラッド隊を拘束しておけ。

監視も怠らないように。」

「了解しました。」

兵士はすぐに踵を返し、数人の兵士と共にバギーでその場を離れた。

「.....」

アイザックは深く皺の刻まれた眉間をさらに細める。

(残るは不安要素は一つ...除籍処分に出来るだけブラッド隊の方が脅威は小さいが...)

「周辺の警戒を強めろ!近づくアラガミはすぐに掃討するように!」

アイザックは螺旋の木を睨みつける。

(来てくれるなよ...ナルカミ...)

一抹の不安とは裏腹に、螺旋の木には夜明けの朝日がさそうとしていた。

 

 

+++++

 

 

アナグラ ロビー

 

 

「で、なんか策はあんのかよ?」

ギルが訝しげにクロサキに尋ねてくる。

「恐らく、螺旋の木周辺の警備は万全...

極東の、いえ一般の神機使いですら立ち入るのは難しいと思われます。」

「それに、あのアイザックって人。

多分、私達が来ること分かってるよ?」

「う...むむ...」

クロサキは深く考え込んでしまった。

考えより行動が先に出てしまうのは変わっていないらしい。

「やっぱり何も考えてなかったか...」

「本当は正面突破でいこうと思ってたんだよ。

でも、あーも警備が厳しかったらなぁ...」

まさに手詰まりといった所だ。

と、考え込んでいたブラッドの前に、アイザックの命を受けてきた兵士たちがやってくる。

「アイザック室長の命令により、君たちの行動は制限させてもらう。

処分を受けたくなければ、部屋に戻り大人しくしていてもらおう。」

「つまり、軟禁状態...ということですか。」

「さあ、早く行くんだ。」

ここで従ってしまえば、螺旋の木に突入するチャンスは得られない。

おそらく作戦が終われば、内部への入口も永遠に閉ざされてしまうだろう。

(どうする.......ん。)

クロサキがあることに気付く。

(こいつら銃をもってない...手に持ってるのは特殊警棒か...)

正確には銃は腰のホルスターにセットされている。

ここで抵抗するようなことはしないと判断し、もしもの為にといった所だろう。

クロサキはそこに目を付けた。

ギルにこっそり耳打ちをする。

「....!正気か...?」

「オレはやるぜ。もう怖いもんはないしな。」

クロサキは困惑しているナナとシエルに合図すると、ブラッド区間へと通ずる通路へ歩き出す。

ギルはやれやれといった顔でクロサキの後をついて行った。

「...あとで責任とれよ...」

「...そこは...あれだ、サカキ博士にな...」

 

+++++

 

 

「時間だ。」

レオの部隊は螺旋の木へと掛けられた鉄骨の橋の上に集まっていた。

根元から約10数メートル、そこが今回の突入ポイントだった。

イヤホン型の通信機からシュタインの声が伝わる。

-内部の状況がわからない以上、定期的に状況を報告するように-

「了解。」

-それでは作戦を開始する 検討を祈るぞ-

通信が終わるのと同時に、目の前で螺旋の木の表面に神機を突き立てる。

刃は深く突き刺さり、そこから空気が凄まじい勢いで吸い込まれていく。

「螺旋の木、開闢を確認。」

神機を抜き、後ろに一歩下る。

切れ目が入った所から、機材が表面を切り開いていく。

ものの数分もかからない内に巨大な入口が口を開いた。

暗くて見えずらいが、どうにか地面と道が続いているようだ。

「α隊、突入開始します。」

レオ達は細心の注意を払いながら、深く暗い道を進んでいった。

 

+++++

 

 

「全く君たちは...」

サカキは呆れたような様子でクロサキを見ている。

「よし...!じゃあ、サカキ博士。後のことはよろしくお願いします。」

「こうなったらしょうがない。もしもの時は私が責任をとろう。

必ず、無事に戻ってくるように。」

クロサキ達は頷くと、出撃ゲートへと急いだ。

 

 




オリジナルで進んでいくので、しっかり展開を吟味して書きます。
ちなみにシュタインは本名が分かり次第修正します。
このままで良いという方は是非ご一報を。

では次の話で。サラダバー!!

そういえば、ピクシブでも投稿を始めました。
と言っても、内容はさして変わっていないので引き続きよろしくお願いします。
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