その証言者とは、この人であった。
「あのね、俺が山形の酒田へ行ったことにな、この女が乗ってたんだけどよ、この女が犯人だと思うんよ。」
「えっ、この人が。」
「うん。」
「その女はな、佐江子という女性にウーロン茶の缶を渡したところを目撃してるんよ。」
「この女が。」
「まさか。」
「この女が犯人なのか。」
「おう、この女に間違いないぜ。」
「うん、おうわかった。」
「よし、犯人はあの女だ。」
「ええ。」
南と高山と小海は、上野駅から東北本線経由の寝台特急「はくつる3号」に乗り、青森へ向かった。
「はくつる」は上野を23時に発車し、青森に到着するのは翌朝の8時15分に到着する、「はくつる」は583系といわれる電車型寝台特急である、車内は3弾ベッドである。
「犯人が分かったのか、高山。」
「ああ。」
「もしかして、純子が犯人なのか。」
「うん、恐らく昭一と純子は元夫婦だったんだ。」
「それ、本当なの。」
「ああ、青森県警に調べてもらったんだ。」
「それで、何か分かったのか。」
「調べによると、昭一さんの旧姓は小畠昭一、6年前に離婚していたことがわかったんだ。」
「現在は初見で、6年前は小畠だったのか。」
「そうだ。」
「よくわかったな、高山。」
と、南は言った。
「あら、この前はどうも。」
と、純子は言う。
「実は事件の事で、よろしいですか。」
「あなたは、寝台特急「日本海」に乗られたことはありますか?。」
「ええ、それが何か。」
「小畠順子は、東京から京都へ乗ったんですね。」
「それが。」
「東京から京都までは新幹線「ひかり123号」に乗ると京都へは20時20分に着く、京都から乗るには20時57分に寝台特急「日本海3号」に乗った。」
「それで。」
「小畠は、6年前に昭一さんと離婚していますね。」
「何で、それを知っているの?。」
「大阪府警で調べてもらったんですよ。」
と、純子は驚く。
「公安室に事件の事で証言してくれたのよ、酒田へ旅行した男がね。」
「そして、純子は佐江子に毒入りのウーロン茶を渡した。」
「数時間後に毒殺された。」
「純子は昭一さんに罪を着せようとしたんですね。」
「これで、犯人は小畠純子ってわかったんだ。」
と、純子は泣き崩れました。
数分後、青森県警の椚谷警部と警官がやって来た。
「小畠純子、初音佐江子殺害容疑で逮捕する。」
と、警官は小畠を連行させた。
「あなたは、鉄道公安職員にしては中々いい感をしているようだ、よし、行くぞ。」
「はっ。」
小畠順子は所轄の青森西署へ連行した。
「初音昭一さんの無実が証明されたな。」
「ええ。」
翌日、初音が公安室にやって来た。
「おかげで、無実が証明されました、ありがとうございました。」
「いや、犯人は女性だと分かってたんです。」
「さすがですね。」
「ええ。」
こうして、寝台特急「日本海3号」で起きた殺人事件は解決した。
この作品はすべてフィクションであり
すべて、架空の物です
劇中の列車の時刻は94年のダイヤを使用しています