迷信ですが。
輪花Sido
「・・・・朱莉?」
僕はその手紙を手に取り、琴羽たちの元へ戻った。
伝えなきゃっ!
「琴羽っ!!」
「え?」
琴羽は、急に呼ばれたことに驚いてシャーペンを落とした。
何書いてたんだろう?
それはおいといて、僕は琴羽に手紙を押し付ける。
「朱莉がどっか行っちゃった・・・!コレ!」
「?!」
「ど、どういうことですか?」
「わからない・・・でも、手紙に・・」
珱は手紙を見て、血相を変えた。
琴羽は不思議そうに眉を顰める。
「なんで・・・?選択って?」
「僕がさっき、琴羽の表情が固かったって言ったからかも・・・」
「表情が?」
「ほら、朱莉が抱きついて・・・」
「あれは・・・。梨沙さんの代わりなんていないって、肯定する権利がないって・・・・朱莉さんは朱莉さんだって、考えてて・・・」
琴羽の表情は曇る。
僕の判断が悪かったの・・・?
「よーっす、ただいまー・・・・って暗いな!?」
「あ、おかえり・・・」
「今日はどうでした?」
「身が入らなかった、かな。ボーッとしてたみたいで店長から心配された」
緋乃は頭を掻きながら言った。
それって・・・。
「あー・・・輪花のせいじゃないから。俺のせいだ。思い詰めんな。んで・・・琴羽」
うう・・・頭をポンポンされる。
慣れてないっていうか、つくづく子供扱いされてるような・・・。
「・・・・わかってる」
「お前、追いかけようとしてるのか?」
琴羽に緋乃は問う。
それに、琴羽は首をかしげ、「うん」と言った。
「バカか?」
「「「へ?」」」
緋乃Sido
いや、わざわざ追いかけるなって言ってるのを追いかけて怒らせんなよ。
「少しの間」
「・・・?」
「少しの間だろ?だったら、待てばいい。それで、待ちきれない、遅い、だったら迎えにいきゃいいさ。由希さんと会っても大丈夫だろ。いや・・・街が大丈夫かは怪しいだろうけど」
悪口言われて暴走するんだっけか・・・。
うーんと、まあ、うん。
「いや、でも・・・!」
「琴羽!?」
琴羽は走り出した。
俺の静止も聞かず、琴羽は外へ飛び出す。
珱も手を延ばしたようだが届かず。
絶対あいつ後で痛い目みるな。
「・・・・あのバカッ!」
「いいよもう。珱?」
「はぁ・・・どうせどっかで彷徨ってるんでしょうし、危険にならないうちに連れて帰ってきます」
刀を背負いながら珱は言った。
なんかお母さんみたいだなー、珱。
「彷徨ってるってよりうずくまってるんじゃないか?」
「それは素なの?」
ため息混じりに輪花が言った。
「ああ」
「はい」
同時に答える。
輪花がそれにまたため息をついた
俺は悪くねぇ。
「もう・・・」
「なんだよ?」
「これが普通、だと私は思ってますが」
「信じた結果?」
「ああ」
「はい」
また同時に。輪花はため息をつくままうなだれる。
なんだってんだ。なにがいけないっつーんだよ。
「んじゃまあ、珱、任せた」
「了解致しました・・・はぁ」
「珍しい?!」
「斬りますよ」
「・・・・オレナニモイッテナイ」
輪花は、もう一度深々とため息をついた。
輪花「帰る」
朱莉「同じく」
ぅおい!!待ってよ!待ってください!!
二人「なんで?」
・・・・・なんでもないです。
輪花「あ、はい」
およ。バトンですか。じゃあ色紙貼って返します。
輪花「なんで・・・・はいはい」
では~