第三者Sido
珱は、輪花の言葉に、安堵感を覚える。
(よかった。まだ可能性はある)
そう考えることは、断られたその人に失礼なのでは・・・。
考えがまた考えを呼ぶ。
珱には、どうにも考えが収まらない。
「どうかしたの?」
「い、いえ!なんでもないです!」
首を振って思考を追い払う珱に、詩織は不思議そうに首を傾げる。
輪花は余計なことでも言ったかと肩を竦める。
「あ、り、輪花さん」
「・・・ん?」
「余計なこと、じゃ、ないです」
心でも読んだのかと輪花はびっくりする。
珱は、「わかりますよ」と笑う。
「あら?あっちから誰かーー」
朱莉が向こうを指差す。
そっちの方向は、輪花たちがやってきた方向。
「おーーーーそーーーいぃいいいい!!!!」
叫びながら走り、公園を通り過ぎ・・・かけた緋乃だった。
緋乃は、公園で話していた四人を見つけると、キキィ、とブレーキをかけて止まった。
「あ!!みっけた!!!」
走って四人に駆け寄り、詩織を指差す。
肩で息をして、落ち着いたかのようにすぐ話し出す。
「前、コーディネートがどうの言ってたくせに、なにしてんだよ?!」
「ガールズトーク。男は帰って」
緋乃は詩織に詰め寄る。
詩織の視線は冷ややかで、緋乃の心にグサッと刺さった。
言葉も、なかなか衝撃を与えたよう。
「そのガールズトークが終わるの遅いから迎えにきたんだろうがよ!」
まくしたてる緋乃の腹に、詩織がパンチをお見舞いする。
鈍い音とともに、緋乃の口からくるしげな声が出る。
「もう・・・珱ちゃんのお話もっと聞きたかったのにぃ」
「それ・・ぐふっ。時間かかる・・・」
「うん」
「・・・だからきたんだろうが・・・」
詩織は、「あ、そうか」と手を打つ。
輪花も朱莉も珱も、うっすらと笑う。
緋乃は疲れ果てたようにため息をついた。
「帰ろうぜ・・・」
「あ、うん」
「そうね・・・」
「・・・」
四人は気の抜けた声をあげる。
だが、それと正反対で、詩織だけはらんらんと目を輝かせていた。
「さって、じゃあ私買ってくるから先帰って!」
「「「「は?!」」」」
詩織を除く五人は、詩織の発言に目を丸くする。
緋乃はその後、「ああ」とまたため息をつく。
輪花はそれに疑問を覚えながら、詩織をじぃっと見る。
得意げに笑って、詩織はストレッチを始める。何故。
「サイズは見てわかったわ。じゃ!」
そう言って詩織は走り出した。
やっぱり、と緋乃はうなだれる。
わかっていても、驚くものは驚くのだ。
三人は呆然とし、その後声を揃えた。
「帰ろう・・・・」
と。
うひゃっほーい。
久し振りの第三者視点だっ!!
輪花「絶対コーディネートめんどくさがったよね・・・」
今更って感じですしw
朱莉「もう締めていいかしら?」
うーん・・・どぞ、風雅さん。
風雅「は?え?じゃあ・・・では」
おk!ではー!
(ガコッ