「朱莉、風雅」
夜。
輪花は、緋乃たちのいないリビングで、朱莉と風雅に声をかけた。
「どうしたの?」
「不老だってこと・・・言いたい」
「言ってどうする?」
「ううん。わからないけど・・・言いたいんだ」
「・・・そうか」
風雅は、輪花の意見に頷いた
「ちょっとっ?!いいの!?」
「俺は構わないさ。その代わり、珱に言わせてくれ」
「うん・・・朱莉は?」
「・・・ああもう!自分のことは自分で説明するわよ!」
朱莉は諦めたように歩いて行った。
おそらく、琴羽の部屋へ行ったのだろう。
「まったく。感情的になられてもな」
「あはは・・・」
「辛いんじゃないのか?」
「え?」
輪花に、風雅は問う。
「忘れてしまうのではないか?そんなことを言って・・・嫌われたくないんじゃないか?」
「・・・そう、かもね」
ただ、輪花は笑った。
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緋乃Sido
俺は、話があると来た輪花を抱きしめていた。
それにーーーーー泣いていた。
「どうした?」
「・・・僕が、神と人間の間の子ってことは知ってるよね」
「あ、ああ」
なんとなく話が読めてきた。
・・・不安、か?
「あはは・・・僕ら、不老、でね」
「つまり?」
「・・・・・緋乃と、ずーっと一緒にいれない」
きゅ、と俺の服が握られる。
ポロリと零れた涙が俺の手に落ちる。
「忘れちゃう・・・!」
「・・・」
そんなに、不安か?
俺はキョロキョロとあたりを見渡す。
「あり得ねー」
輪花を離して、歩く。
タンスの前へ。
「うっ」
「忘れるーなんて考えてたら、そもそも俺をフればいいってのに」
「それは、無理だよ・・・」
「わかってる。から」
そして、俺はタンスから夢のリボンを取り出す。
母さんから刺繍を教わり、あまり上手くないながらも、銃を刺繍した。
それを輪花の手のひらに乗せる。
「これ、やる」
「え?」
「・・・元は、夢のだったんだけどな」
「夢の・・・」
輪花は不機嫌になったようにムッとする。
俺はその額にキスをし、笑って言う。
「バーカ。元はだよ。ここ、銃の刺繍。俺のマーク」
デコピンして、刺繍を指差す。
「これ渡したんだ。・・・大切にしてくれ。俺はこれに、生きる活力をもらった」
「・・・そっか」
「ああ。輪花」
事実。
その後すぐ・・・まあいいや。
輪花は、呼ばれて首をかしげながら俺を見た。
「愛してる。いつまでも、俺はお前を覚えてる。ずーっと、な」
「・・・!」
「安心しろ!俺は、死なない」
銃を取り出して、こめかみに当てて、「これでもな」と笑う。
さすがに不死ではないけれど。
「輪花」
「な、に?」
泣き止んだと持っていたのに、また輪花は泣いていた。
「輪花。覚えててくれっか?」
「う・・・うん・・・!」
力強い、頷きを見た。
「それで・・・緋乃」
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琴羽Sido
どうも、琴羽です。
今現在、朱莉さんに飛びつかれて、泣かれています。
「え、えっと、朱莉さん?」
「・・・どうせ」
え?
僕は、首をかしげ、朱莉さんの肩に手を添えた。
「どうせ、琴羽も、みんな死ぬの」
「うん」
死なない生き物なんて、手で数えられる。
「だから、私も・・・私は・・・!」
言いたいことがわかった。
なんとなく、だけど。
それってーー僕を、忘れてしまうのかってこと?
「・・・まあ、僕を忘れても仕方ないね」
「嫌よ!!」
「それを言われても・・・じゃあ」
部屋に、サァッと風が吹く。
そして桜の花びらを模様として描いた風鈴を取り出す。
それを、朱莉さんの手に乗せる。
チリィン………
この音が、好きだ。
「風が吹いて、風鈴が鳴ったら思い出して。僕を・・この世界を」
「別に、次帰ったら最後なわけじゃないのよ?」
「またくる時、いるか分からないじゃないか」
「ふざけないでっ!!!」
「ぐっ!?」
朱莉さんの手が僕の首を締める。
またチリィン、と風鈴が鳴る。
「朱莉さ・・・っ」
「・・・ごめんなさい」
そっと、手が離れた。
申し訳なさそうに、朱莉さんは暗い表情をする。
「いっそ、殺したら一生忘れられないだろうって」
そんなに忘れたくないのか・・・。
僕は、ただそっと・・・朱莉さんの頭を撫でた。
「ねえ、琴羽ーー」
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珱Sido
なぜか、風雅さんが私の隣に居る。ベッドに座って、私の手をじいっと見ている。
な、なにを考えているのかわからない・・!
「珱」
「ひゃい!?」
「手」
「へ?」
くいくいと手を仰がれる。
つまりは、手を繋げと・・・?
私はあげられた風雅さんの手に、自分の手を重ねた。
すごいドキドキする・・・あったかい・・・。
「急だが・・・俺は・・いや、俺も、時の流れには逆らえないんだ」
「風雅さん?」
ぐっと、手が握られる。少し、痛い・・・。
その風雅さんの目は、何かに恐れているようだった。
「せっかく、幸せの一部になれたのに・・・」
「???」
何を言っているのかがわからない。
そんな、私がなにかをしたのだろうか?
「・・・お前を忘れるのが嫌だ」
「え?」
「まあ、ないとは思うのだけれど・・・な」
「ど、どういう、ことですか?」
問うと、風雅さんは私の手を握って、私の目を見て。
「半人半妖なわけだが、不老の妖怪なんだ。まあ、当たり前だが刺されたりすれば死ぬ」
「・・・・・・え?」
半人半妖・・・妖夢さんの半人半霊みたいな?
不老・・・・。
「そうですか」
「・・・は?・・・意外にあっさりしてるな」
「風雅さんが何者であろうと構いませんってことですっ」
笑う、と。
ふいに包まれた感覚。
ふんわりと。でもーーー力強く。
風雅さんに、抱きしめられていた。
「ありがとう・・・でも、俺は」
「そうですよね。ながーく生きてたら、私なんてすぐ忘れちゃいますよね」
「・・・努力はする」
「確証はないんですね」
「申し訳ない」という声が耳元で聞こえて。
いつになくドキドキする・・・手を繋いでる時よりも。
「珱」
「は、はい」
「・・・忘れられない」
え?と聞き返す。でも、同じ言葉が続くだけ。
「いや、忘れたくないんだ」
離れて、笑われ。顔が熱くなるのを感じる。
「は、はい・・・」
「忘れない。よし」
事故完結したようで何よりです。
すると、風雅さんがまた笑って・・・・。
「・・・珱」
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「僕ら、帰るよ」
「私達、帰ろうと思う」
「俺らは・・・そろそろ帰ると思う」
それは、もう後腐れもないと言った清々しい顔で放たれた。
不老不老言いすぎた件。
そろそろこのお話も終わりでスネ!
輪花「まあ、ね」
朱莉「ネタ切れ、っことかしら」
風雅「ったく・・・」
今言いますが、破片さん、こんな話をここまで書いてくださりありがー
ちがかった。合作してくださりありがとうございましたぁ!
輪花「え」
朱莉「今?」
ええっ!で、次の話にーーー
風雅「書かない」
・・・・・・・・・グレてやるぅうううう!!!!
輪花「あ、なに刺激してんの」
朱莉「風雅・・・」
風雅「俺のせいか?!」
妖夢「では、破片さん、お任せします!締めますよっ」
「「「なんで妖夢?!」」」
妖夢「・・・Lanさんがグレたから・・・」