緋乃Sido
輪花たちが言った後、俺は少し後悔していた。
ーーーーなんで、夢に想いを言われた時に何も返せなかった?
『・・・ね、言ったでしょ。僕は夢には勝てないって』
そう、悲しそうに笑った輪花が頭から離れない。
特徴的な髪の色や目の色。俺は、変なやつとしか思わなかったはずだ。
というかそもそも、俺はなぜ夢の想いを無下にしようとする?
前世に縛られないといっても、夢は長い間同じ家にいた存在。
普通にいえば意識するのが当然。夢が俺に好意を持つことは当然のようになる。
でも俺は・・・夢より輪花を考えていた。
既に時すでに遅し、輪花の手を掴んで何か言ってやることもできない。
にしても、なんて言ってやるんだ?
『夢のことは好きじゃない』?
『お前にだって勝てる』?
『お前が頭から離れないんだよ』?
何でこうも意識してますってわかるようなセリフが出てくる!!
俺は、俺は・・・・。
「俺は、誰を想えばいい?」
誰もいない部屋の中で立った一人。
苦し紛れに投げかけた質問は前世にも誰にも届かず、虚空に消えた。
——————————————————同時刻。
琴羽Sido
ベッドに身を投げる。
本心を言えなかった。そんな後悔が僕の心を蝕む。
なんで?時間はあったはず。
どうして、言えるだけの勇気がなかった?
やっぱり僕は緋乃や理桜たちと違うんだ。
いつかは、僕も斬られる。覚悟はできているのに。
こんな勇気も出せないなんて。
僕は丸まって転がる。
「ーーーーそうだ」
僕は立ち上がって上着を手に取る。
外の空気がしたかった。
狭いと感じる部屋から出たかった。
その一心で僕は早まる気持ちを押さえつけ、ゆっくりと歩いて行った。
——————————————————
少しオレンジ色に染まりかけた空に、時間の経過を感じた。
「・・・」
このまま、いっそ消えてしまえたらどんなにいいだろう。
『約束事』を執行できないような輩に、どうして好意なんて?
話すこともままならなく、帰ってしまった彼女になにを伝えるっていうんだ?
「・・・・・・ぜーんぶ、夢だったらなぁー・・・」
目が覚めて、あれ?ってなって。いつもどおりの日常に戻れるはずなのに。
大量殺人犯も、今回の件も。
朱莉さんや輪花さんと出会う前の日常。
「これ、存在否定?」
無意識につぶやく。
でも、僕はため息をつきながら空を見上げる。
朱いーーー夕焼け。
何か言いたいのに、言葉が出てこない。
理桜みたく感情を爆発させたい。
そして、僕は・・・・・・・・・人を失った。
不安すぎる。
輪花「安定の・・・なんだっけ」
連投してませんから連投クオリティではありません。
輪花「・・・・はぁ」
朱莉「なんで私たちの視点はやらなかったの?」
・・・・・想像しにくかったからですっ!(キリッ
輪花「うわぁ・・・。じゃあ締めよっか」
朱莉「ええ」
えっ!?ちょ!l
「「では~」」
・・・・・・・・・うぅ。