魔法少女リリカルなのはVivid~私のパパは魔法剣士~   作:ピーナ

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お久しぶりです。Vividのアニメが始まる前に新作できました!


第八話 時の流れってふとしたタイミングで思う

「「「「凄ーい……」」」」

 

これが私達の温泉を見ての第一声。いや、だって何か色々あるんだもん。このお風呂の豊富さは海鳴に遊びに行った時に入った、スーパー銭湯を思い出すね。もはやエンターテイメントだよ。

 

「いやー、時間が沢山あったから全力で作っちゃった♪」

 

いや、作っちゃったって軽く言えるレベルじゃないと思うよ、これ。まあ……その辺は気にせず楽しむ事にしよう。

ウチのお風呂が露天風呂だからだと思うけど、私はお風呂が大好き。ママとシャマルもお風呂が大好きだから、三人で入る時は一時間とか余裕で入っちゃう位。

我が家のお風呂は人気で週に一回くらいは、なのはさんやヴィヴィオとも一緒に入るし、長期の仕事が終わったフェイトさんも来るし、練習終わりに皆と一緒に入る事もあります。

ママは長いお仕事の後お疲れの時にパパと一緒に入って、ゆっくりしています。普段はお風呂の速いパパもこの時だけはママに付き合って長い時間入ってます。だけど、美咲や私が一緒に入ろうとしたら何故か皆に止められます。なんでだろう? と聞くと、「二人だけの時間にしてあげて」と答えてくれました。何年経っても私達のパパとママはラブラブです。

とりあえず、体を洗ってから温泉を堪能する。

 

「はふぅ……」

「落ち着いてますねえ、咲耶さん」

「あ、ミウラさん。そりゃあ、お風呂大好きですから!」

「分かります! 良いですよねえ、お風呂」

「「あふぅ……」」

 

ヴィヴィオ達はルール―が作った滝湯とかの方に行っています。

 

「寝てかないでね~、咲耶」

「だいじょ~ぶだよ、ルールー。やっぱり大きいお風呂は良いよねえ」

「いや、お前の家も十分大きいだろ」

 

そう突っ込んでくるのは我らがコーチのノーヴェ。

 

「オーシャンビューな我が家のお風呂も良いけど、こうやって自然豊かな環境って言うのもいつもと違って良いと思うんだよね、私は」

 

去年、パパとママの昔からの親友のアリサさんとすずかさんに招待されていった地球の温泉もこんな感じの環境で凄く良かったのを覚えています。あの時は秋だったから、紅葉も綺麗だったなあ。

 

「オーシャンビューは流石に真似できないなあ。でも、お風呂好きな咲耶にお褒めの言葉を頂いて嬉しいな」

「そう言うのはやっぱり、ママやなのはさん、フェイトさんの方が良いと思うよ?」

 

あの三人とさっき言ったアリサさん、すずかさん、フェイトさんのお姉さんのアリシアさんは今でも年に数回6人で旅行に行ってます。パパやユーノさんはそれぞれ「まあ、女同士で楽しんでくると良いよ」とか「僕達も男同士で飲みに行くことがあるからね、たまに昔の友人と遊びに行くのを認める位の甲斐性はあるよ」って言っている。

それで、出かける場所はお疲れなママたち三人に気を使って日本中の温泉。

 

「そうなの?」

「うん。ママたち色んな温泉行ってるから」

「あー、そうだな、私も良くお土産貰ってるし」

 

そう言うのは我が家の道場の師範代を務める関係で我が家によく来るノーヴェ。大体、ママたちが買ってくる食べ物系のお土産は一杯食べるナカジマ家に行く。

 

「だねー。ノーヴェやディエチからお土産来たよって連絡を受けると食べに家に戻ってる」

「スバル、アンタ……」

「そうなんだ。それじゃ、後でなのはさんとフェイトさんに聞いてみよっと」

 

ルールーは少し離れていく。ヴィヴィオ達の方に行くみたい。……ん?

 

「ミウラさん~」

「なんですか?」

「さっき、私に触りました?」

「いえ? 触ってませんよ?」

 

……私の気のせいだったのかなあ? それなら良いや。今は温泉を楽しもっと。

 

 

数分後、リオに蹴り飛ばされて、縛り上げられたセインがいました。ああ、さっきのはセインのISである、ディープダイバーだったんだねえ。後で疑っちゃったミウラさんに謝らないとね。

 

 

 

お風呂から上がった僕はメガーヌさんに言われてなのはとフェイトを呼びに行った。

二人より先に戻って来た皆が言うには「練習の仕上げに二人で飛んでる」との事。真面目だねえ。

さて、どこかな……っと、いたいた。

 

「なのは、フェイト。もうすぐ夕飯だし、そろそろ風呂行って来いよ」

「もうそんな時間?」

「おう。つーか、練習終わってんなら、早く風呂行けよ。風邪引くぞ」

「ちょっと、この事で話しててね~」

 

そう言ってなのはが僕に見せたのは一枚の紙。そこには、

 

「これは……明日の組み合わせか?」

「そうだよ。ノーヴェがちゃんと考えてくれたんだよ。綺麗に割り振ってあるよねえ」

 

チーム分けは赤チームがフェイト、ティアナ、キャロ、ノーヴェ、アインハルト、ミウラ、コロナ。対する青チームはなのは、スバル、エリオ、ルーテシア、咲耶、ヴィヴィオ、リオ。

 

「そうだな。こりゃ、面白いの見れそうだ」

 

朝時間を見つけて何か軽い物でも作るか。観戦用に。

 

「こういうのや、普段のヴィヴィオ達のコーチをしているノーヴェを見ると、コーチって言うのは本当にノーヴェに向いているって私は思うな~」

「うん、確かに。その辺はどう思っているのかな、お師匠さんの八雲的には」

「そうだね……。確かにノーヴェがコーチ向きなのは間違いないよ。だけど、本人がまだ一線を引いてるように、子供達にコーチや師匠って呼ばれる事に迷っているんだよね。まあ、戸籍の年齢的にも実年齢的にもまだまだ迷って悩めばいいと僕は思うし、この先、色んな経験して探して行けばいいと思うよ」

 

その時に身近な大人として、一応師匠として、相談に乗ったりの手助けをしていければいいかなと思う。

まあ、そんな事しなくてもノーヴェの周りには頼りになる家族や友人が居るから何とでもなると思うけどね。

 

「やっぱり八雲君は面倒見が良いねえ」

「ちゃんと後ろで見てるって感じがするもんね。それでさりげなくフォローしてくれる」

「そういう性分なんだよ。ただ、こういう事をなのはやフェイトと話してると僕達も大人になったんだなあって思うよ」

 

話題が自分の事じゃ無くて、子供や年齢が下の子の面倒の事になってるのは僕達が子供から大人になったのだとしみじみ思う。

 

「確かにね。最初はフェイトちゃんのエリオとキャロの相談から始まって」

「次はスバルとティアナかな? これが六課時代」

「今は娘達関係と。……やっぱ二人に出会って結構時間が経ってるなあ」

 

もう、14年か。時の流れは速いもんだよ。

 

「だね、周りにいるメンバーは全然変わらないけど」

「私にユーノ君にフェイトちゃん、はやてちゃん、八雲君。今は離れているけど、アリサちゃんにすずかちゃんにアリシアちゃん。昔は色々あったけど、今はヤマト君もだね」

「昔はホントに色々あったな、ヤマト関係は。今は普通に良い奴だけど」

「だね。そうだフェイトちゃん、ヤマト君どう? 恋人関係になる相手として」

 

……ぶっこんでくるねえ、なのは。まあ、確かにそれは気になるけどねえ。

 

「うーん……六課の頃は焦ってたけど、今は自分のやりたい事があるから、まだ考えられないかな。だってまだ23だし。ヤマトは良い人だとは思うけど、今までの印象が悪かったからね、そういう風には見てないなあ」

「晩婚化が言われている今だとまだ、焦るような時間じゃないもんね」

「というより、なのはと八雲が早すぎるんだよ。八雲が19で決めて、なのはは21でしょ? 大学生の可能性もある年齢だよ?」

「私達はヴィヴィオが居て、ちゃんとした形にしたいって考えが大きかったからねえ」

「僕達は完全にそういうタイミングに恵まれたから。ってか、聞いてたから知ってるでしょうよ」

 

僕の本気の言葉を聞かれてたんだから、ホントに恥ずかしいよ……。

 

「なのはとユーノのプロポーズを見れなかったのは惜しかったねえ」

「確かに。皆が忙しい合間に婚約してさ~。事後報告だよ? 薄情だよね」

「……でも、告白の時覗いてたよねえ」

「「相談されていた僕(私)としては、結果が気になる!」」

「……そうですかー」

 

うわ、すげえ棒読み。まあ、僕となのははお相子って事で。

 

「これは、フェイトのも覗きに行くしかないな」

「だね。頑張ってね、フェイトちゃん!」

「い、嫌だよ!」

 

相手の人は気の毒だけで、これも因果応報という事だよ、フェイト。

 

「立ち話はこの辺にして戻るか~」

「だね~」

「ちょっと、二人とも⁉ ホントにさっきの事するの⁉」

「「さあ~?」」

 

フェイトの言葉をはぐらかしながら、僕達はアルピーノ家に戻っていく。

こうやって、これからも昔からの親友たちと普通に色々話をして笑いあえたら良いな。それが平和って事でしょ。




温泉回でした。

もうすぐアニメの方も始まりますね。ウチの地方では土曜深夜だったと思います。録画しないと!
一話放送の日はレイトショーでペルソナ3を見に行く予定なので念のために録画をしてくつもりです。

次回は合同陸戦試合をお送りします。
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