魔法少女リリカルなのはVivid~私のパパは魔法剣士~   作:ピーナ

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久しぶりに物語が進みます。


第四話 僕の日常その2

八雲サイド

 

今日もいつも通りお店を開けている。

平日で人入りがそこそこだったのでピークのお昼を過ぎてもまだケーキは残っていた。と言っても、そこまで量がある訳じゃないし、今日は皆帰ってくるから夕飯の後にデザートとして出すのもアリか。

開店した頃からの常連さんは基本的に午前中にやって来て自分の好みの物を食べる。お昼にやってくるのは、どうしても時間の合わない常連さんか初めての人だ。

なら、お昼過ぎにやってくる人は? これはケーキでは無く、軽食やコーヒーなどを目当てにやってくる人たち。混雑する時間帯を避ける意味合いがある。

ちなみに今日はディエチは休み。

 

「八雲、コーヒーを頼む」

 

店に入って来ていきなり注文をする、黒髪の男性。この人は基本的にコーヒーを頼む。

 

「はいよ。クラウディアの補給か、クロノ?」

 

黒髪のお客、クロノ・ハラオウンは十年以上前からの友人で年齢的に僕の兄貴分な人だ。店にも時間に余裕がある時にやってくる。

 

「今回はそうだな。いくら平和でも艦隊勤務からは外れられんからな」

「提督職はそれがあるからなー。子供に顔覚えてもらってるのか? はいよ、コーヒー」

「…不安にしている事を聞かないでくれ」

 

クロノの所の子供、カレルとリエラが生まれた頃には既にクロノは提督の職にあって忙しかった。奥さんのエイミィさんは立場上そう言うのに理解があるから良いけど、子供はそれを分からない。

 

「まあでも、もう7歳とかだろ? 心配ないよ。この前、ここに来た時確認したし」

「おい、なら何で人を不安にさせる事を言った?」

「なんとなく? あと、クロノが浮気をしていないかの調査?」

「そんな暇はないし、有ったとしてもそんな事はしない」

 

まあ、クロノは基本厳格生真面目な奴だからそんな真似はしないだろうけどね。二人は良いコンビだし。

 

「八雲の方こそ浮気とかしていないのか? 人気店なんだ、若い女性客は良く来るだろ」

「来るけど、大丈夫。たまに咲耶が手伝ってくれるから、子持ちって事は分かってるだろうし。それに、僕にはやてを傷つける真似できると思う?」

「僕の知る八神八雲はそんな真似出来ないな」

「分かってくれる友人がいてくれて僕は嬉しいよ」

 

この辺は全く持ってお互い本気で言い合って無い。いわば冗談だ。

 

「パパ、ただいまー。…っと、クロノ提督、こんにちは」

「こんにちは、クロノ提督」

 

僕達が話していると学校が終わった咲耶とヴィヴィオが入ってくる。二人は学校から帰ってくるとまず、僕の店の方に顔を出す。

 

「こんにちは、咲耶、ヴィヴィオ。しかし、学校終わるの早くないかい?」

「えーっと、今は試験期間中なんです」

 

クロノの質問に答える咲耶。

 

「なるほどな。しかし、試験か…懐かしい響きだな」

「クロノ、それおっさんの発言だぞ。老け込むにはまだ早いんじゃね?」

「確かにそうだが、士官学校なんか15年も昔の話だぞ?」

 

あっ、そっかクロノって結構子供の頃から管理局で働いているんだった。

でも、たしかに僕も学校の試験なんか10年近く前の話だしな。

 

「二人は、手洗って、試験勉強してきな。後、冷蔵庫にプリン冷やしてあるから、好きな時にどうぞ」

「「やった~♪」」

 

そう言って家の方に続くドアに入っていく二人。

 

「…管理世界最強と言われた男も娘の前では形無しか」

「そりゃそうだろ。可愛いし」

「まあ、分かるけどな。自分の子供は可愛いのは」

「親バカ」

「お前には言われたくない。後、ユーノにも」

「ユーノに言われたくないのは分かる」

 

自分の娘やその友人の為に無限書庫のパスを用意するなんて中々だと思う。ヴィヴィオと咲耶に至っては、コネがあったにしろ、能力が認められて無限書庫の司書資格持ってるし。

 

「さて、そろそろいくか。お代は…」

「ツケとくよ。今度家族四人で遊びに来た時にでも払ってくれ」

「…分かった。また来るよ」

 

クロノはそう言って店を後にした。

 

「さて、もう一働きしますか」

 

と気合を入れなおした所に通信が入る。相手は…なのはだ。

 

「どしたの、なのは? ヴィヴィオならさっき帰ってきて勉強中だよ?」

『いつもありがとね。ってそうじゃなくて! ヴィヴィオ達の試験休みの事!』

「ああ、カルナージへの奴な。準備は大体進めてあるよ。はやてが来れないのは残念だけど」

 

話題は合宿や管理局組のオフトレを兼ねたカルナージへの旅行の事。

 

『私もユーノ君が来れないのが残念だよ。それで、二日目の模擬戦の事だけど』

「ああ、前にも言ったけど、ミウラが試験休みかぶるから行くってさ。咲耶たちとも仲良いし」

『姉妹弟子だからねー。私としては八雲君と戦いたい所だけどね』

「実戦から離れて久しい僕をいじめる気?」

『そんな事言いながら、この前の時は八神家一同で大暴れしたじゃん』

 

そういや、そんな事もあったなー。

 

「でもあれは、僕がはやての前でカッコいい所見せたかっただけだし。それを言うならユーノもだろ? 流石に前衛全員同時にバインドさせてのディバインバスターでの一網打尽はえげつないわ。どんだけ、凶悪な共同作業だよ」

 

僕とシグナムとヴィータの同時撃墜なんてかなりの無茶だぜ? ディバインバスターの威力は良く知ってたけど、ユーノのバインドの性能がヤバい。少なくともユーノを超えるバインド使いには会った事が無い。支援系と言う意味ではシャマルやキャロよりも厄介だ。

 

『八雲君とはやてちゃんの広域攻撃魔法ほどじゃないと思うけど? 闇の書事件の時のアレとか』

「あー…あれは疲れるからなー…ま、気が向いたら大人組とはガチでやっても良いかな?」

『気が向いてね。八雲君もスバルたちの成長が気になるでしょ?』

「まあ、確かに」

 

教導に協力していたので六課の4人は教え子ではある。気にならないというのはうそになる。

 

『まあ、前向きに考えといてよ。じゃあ、こっちは休憩時間が終わるから。そろそろ、切るね。ヴィヴィオの事よろしく』

「はいよ、頼まれた」

 

僕が返事をしたところでなのはとの通信が終わる。さて、もう一頑張しますか。




次にはミウラが本格参戦です。
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