魔法少女リリカルなのはVivid~私のパパは魔法剣士~   作:ピーナ

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久しぶりの更新になります。


第五話 試験days

現在、St.ヒルデ魔法学院を含めたミッド中の学校が一学期の前期試験の真っ最中です。

 

「今日も試験だよー! 大変だよー!」

「そうなんだよね~」

 

私達四人は集まって試験前最後のあがきをしています。

ちなみに今回テストのある主要教科5つ(国語・数学・理科・社会・基礎魔導学)の成績を良い順に並べると、コロナ>ヴィヴィオ>リオ>私となる。ちなみに私とリオはほぼ同じでイコールにしても良いかも。

決して私やリオが成績が悪いんじゃないよ? ヴィヴィオとコロナの成績が良すぎるんです。私とリオだって十分優等生に入る。ただ、ヴィヴィオは大体どの教科でも最低90点は取るし、満点を取る事もある。コロナに至ってはオール満点なんてよくある事なんです。

ちなみに、それと並行して行われる魔力、体力などを調べる実技試験になると私>リオ>ヴィヴィオ>コロナとなる。これもヴィヴィオやコロナが別段低い訳では無い。私とリオが学年トップ3に入るレベルなんです。

 

「でも、私は試験嫌いじゃないな~。パパのスイーツ毎日食べれるし」

 

勉強の時には甘い物といって、パパは試験期間中は毎日メニューを変えて用意しておいてくれる。

これが凄く美味しいから勉強頑張ろう! って気持ちになるんだよねー。

 

「分かるなー。やる気出るよね!」

「私やリオも試験中たまにお邪魔すると、出してくれて」

「それが凄く美味しい! 良いよねー、二人はさー」

「自慢のパパですから!」

「おとなりさんですから!」

「「いやヴィヴィオ、それ自慢するところじゃないから」」

 

そのツッコミにみんなが笑う。試験直前なのに緊張感無いなー。緊張しすぎよりはマシだよね。試験だろうといつも通りの感じで行ければちゃんとやって来た事が出来るってものです。今までもそうだったから。

 

「でも、試験が終われば土日を合わせて4日の試験休み!」

「うん! 楽しい旅行が待ってるよ!」

 

私達の友達の一人でルーテシアが住んでいるカルナージへの旅行。私達八神家道場組は合宿、なのはさんと機動六課時代の教え子の皆さんはオフトレーニングに行く。もちろん旅行だから、管理局の人達はともかく私達はそこまで厳しい事はしない。

 

「今回はパパ戦うのかなあ?」

「どうだろう? 師匠は気まぐれだから」

「二日目の練習会で戦ってる姿を見たいんだけどなー」

 

二日目の練習会と言うのは大人と子供が混ざって行うチーム戦の事だ。大人子供の差は魔力制限を掛けたり、DASS公式試合用のタグを使う事でフォローする。

パパはそれに参加したりしなかったりなんです。なんでも、『万が一手を怪我したら、仕事に影響あるでしょ』との事だ。

パパの本職は剣なんだから、それで戦えばいいとは思うんだけどそれを言ったら『今の僕は管理局員じゃなくて、皆の師匠だからね。やるなら、ストライクアーツでやらないとね。まだ教える事もあるし』と言っていた。

普段時間がある時はノーヴェと一緒に練習を見たり、簡単な手合せはするけど、本気でぶつかるって事はほとんどない。

パパの本気と言うのは長い間戦ってきたなのはさんやフェイトさん、守護騎士の皆が言うには「黒い騎士甲冑を纏った時」らしい。

段階で分けるなら、騎士甲冑>バリアジャケット>ストライクアーツとなるらしい。バリアジャケットの時は何度か見た事があるけれど、騎士甲冑は見た事ない。なのはさん達も10年以上一緒だけど見た回数は両手で足りるくらいだとか。

その事をパパに聞いたら「あー…それは、僕が僕のわがままで戦う時だからあんまり使わないね」と教えてくれた。そのわがままって何かを教えてって言ったら「昔ははやてが、今はそれに咲耶と美咲が笑顔でいれるように守りたい、だね」と答えてくれた。

…やっぱりウチのパパは世界一のパパだね。

 

「もうすぐ試験始まるね」

「あっ、ホントだ。頑張ろうね、皆!」

「「「うん!」」」

 

 

八雲サイド

 

 

娘やその友人達の試験最終日、僕は家で一人ソファーに寝ころびながらのんびり読書をしていた。娘たちはお昼過ぎには帰ってきてそこからカルナージに出発するので、今日は店を開けていない。

自分用のコーヒーを飲みながら本を読んでいると、

 

「八雲君、準備終わってるー?」

 

裏口からなのはが来た。我が家とスクライア家は裏口から行き来出来る様に出来ている。大体はここを使って行き来している。例外は学校に行く時に咲耶を呼びに来るヴィヴィオ位だ。

 

「旅行の用意なら昨日のうちに済ませた。後は家から出発するメンバーを待つだけだよ。コーヒー飲む?」

「いやー、お恥ずかしながらコーヒーよりお味噌汁が飲みたいな、久しぶりに」

 

言葉通り恥ずかしそうにそう言うなのは。

なのはの実家、高町家の食卓では和と洋が大体半々くらいで出てきたらしいのだが、なのは本人曰く「子供の頃は洋食の方が好きだったから、そっちばっかり練習してた」との事で、あんまり和食が得意ではない。

それに加えて家族がユーノやヴィヴィオなので今でもあまり和食は作らないそうだ。まあ、二人とも我が家だったり地球に行った時に食べて、結構気に入っているみたいだけど。

ちなみに我が家は僕とはやてが「朝はご飯に味噌汁!」という信念にも似た考えを持っているので、朝は和食だ。

こんな理由があるので、なのははたまに味噌汁が飲みたくなるらしい。本人も僕やはやてが時間がある時に教わってはいるんだけど、「やっぱり、はやてちゃんや八雲君の作ったのが美味しいんだよねー」と言っている。

 

「今朝の残りが冷蔵庫の中にあるからどうぞ。欲しけりゃご飯も余ってるから」

「ありがとー」

 

勝手知ったるなんとやら、なのははキッチンでどんどん準備をしていく。僕はそれを横目で確認して、読書に戻ろうとしたら、インターフォンがなった。

 

「思ったより早くきたな。なのはー頼む」

「フェイトちゃんだって分かってるけど、私が出ていいのかな?」

「いいのいいの。どっちでもそんな変わらんよ」

 

それにフェイトは僕より無二の親友であるなのはに出迎えられる方が嬉しいだろうよ。

 

「八雲君、フェイトちゃん朝ご飯まだなんだって」

 

リビングに戻ってきたなのはがそう言う。

 

「んじゃ、残り物でいいならなのはと一緒に食べなよ」

「八雲、良いの?」

「いいのいいの。どの道昼に食べるつもりだったし。代わりに二人で昼飯用意してくれればいいからさ」

 

二人とも料理普通に上手いから、問題無いしね。咲耶たちが帰ってくるのは昼過ぎで、弁当は持たせてあるから、僕達今いる三人の分だけだからそこまで労力にならないだろう。

 

「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

「どうぞどうぞ。あ、後、昨日少し夜更かししたから、ちょっとうとうとするかも」

「はやてと夜の営みでもしてたの?」

「間に美咲が寝てるのにそんなことするか! 久しぶりに休みだから時間を忘れて本読んでただけだよ」

 

流石に娘の寝てる所でそれをするほど、僕達は盛ってない。

僕はそれだけ言って、再び読書に集中し出した。

 

 

「……雲君、八雲君、そろそろ、ヴィヴィオ達帰ってくるよ」

「ひょっとして、僕寝てた?」

「ぐっすりだったよ。 ね、フェイトちゃん?」

「そうだね。私初めて見たよ、本を顔の上に開けたまま乗せて寝てる人」

「いや、最近は減ったけど、管理局時代は結構あったよ?」

 

管理局の仕事で、中途半端な時間に帰ってきて皆が帰ってくるまで読書でもしてるかって思ったら、自分の思ってた以上に疲れててそのまま誰かが帰ってくるまで寝落ちとか結構あった。

 

「それに今日も天気良いし、うとうとするには良い感じだよね」

「この時期はそうだね。普通に暇なら寝てくよ。しかし、そろそろ帰ってくるって、僕結構寝てたな」

 

大体4時間くらいかな? 

 

「まあ、カルナージとミッドじゃ時差あるし、寝てても良かったんじゃない?」

「基本寝ようと思えば寝れるから問題無いんだけどねー」

「…その体質、執務官の私にとっては羨ましいよ」

 

執務官って言うのは事件捜査から法の執行までを一手に引き受ける管理局の役職の一つ。

仕事の範囲が広いので幅広い知識、それを処理できる実務能力、判断力が必要になる。なので試験も数ある管理局の資格の中で最難関(筆記、実務ともに合格率は15%以下)と言ってもいい。……これを十代前半からしているフェイトやクロノ、難関試験を一発突破のティアナはホント凄いとしか言いようがない。

ただ、仕事の幅がありそれを一手に引き受けるので、とんでもなく忙しい。そんだけ、やりがいがあるんだろうけど。

 

「それははやてにも言われる」

「というより、休みたい時に休める体質は前線で働く人は誰でも欲しいでしょ」

 

疲れを抜く方法はいくつかあるだろうけど、やっぱり眠るっていうのが一番だと僕は思う。ちょっとした事で怪我をするかもしれない前線で体調を整えるというのはとても大事な事だ。だから、寝たい時に寝れる体質は前線で仕事していた時結構便利だった。

まあ、今は普通の生活だから、宝の持ち腐れ状態だけど。

 

「「ただいまー」」

「「おじゃましまーす」」

 

おっ、皆帰ってきたみたい。

 

「お帰り。試験お疲れ様」

「皆、試験はどうだった?」

「「「「四人そろって優等生です!」」」」

 

そういって、四人は成績表を見せる。うん、言う事無しの成績だ。

 

「そんな、優等生の四人には僕特製のクッキーをあげよう。次元船でのおやつにでも食べると良いよ」

 

成績に関しては特に問題にならないと思っていたから、あらかじめ用意しておいた。頑張ったら褒める。当たり前の事だね。

 

「「「「やったー♪」」」」

 

ほら、子供達も喜んでるし。

 

「んじゃ、リオとコロナは一回家に戻って準備だな。僕が送ってくよ。二人の親御さんに挨拶したいし」

 

二人とも当然許可を取ったと言ったけど、ここで挨拶するってのが普通だと思う。何度も一緒に行っているコロナはともかく、リオは初めてだから同行する大人であり『八神家道場』の師範でもある僕が挨拶に行くべきでしょう。

 

「じゃあ、私達は待ってるね。その間にノーヴェ達も来るだろうし」

「おう、留守番頼むわ。咲耶とヴィヴィオは着替えからだな」

「「はーい」」

「ヴィヴィオ、着替え持ってきてあるから、咲耶ちゃんと着替えちゃおう」

 

準備良いな、オイ。

そう思っていたら、インターフォンが鳴った。

僕は玄関に行ってドアを開ける。

 

「師匠、今回もよろしくお願いします!」

 

開口一番そう言った、今僕の目の前に居る少女は、ミウラ・リナルディ。ウチの道場の教え子の一人だ。

年齢は少し咲耶たちより上なんだけど、仲が非常に良い。

まあ、そもそもウチの道場自体が最初咲耶とヴィヴィオの二人に教えるために始めて、それを見ていた近所のミウラも入って、二人の親友となったコロナとリオが入ったっていう感じだし。

ちなみにノーヴェはストライクアーツが出来て、実力があり、ある程度時間に余裕がある知り合いと言うのに一致したのが彼女だったので僕が彼女と親であるゲンヤさんに頼みに行った。

 

「はい、よろしく。僕はコロナとリオを送って戻ってくるから、それまでのんびりしてな。丁度、同じ集束系魔法の使い手の白い悪魔さんが来てるから、為になる事聞けると思うよ」

「師匠…」

「ん、どうした?」

「後ろ…」

 

ミウラに言われて後ろを向くと、管理局の白い悪魔さん、もとい怖い笑顔を浮かべたなのはがいた。

 

「いや、なのはさん、さっきのは言葉の綾でして…と、とりあえず車用意してくるわ! ミウラ、ごゆっくり!」

 

全力で逃げた。いや、何年かぶりに命の危機を感じたよ。頭の中で『口は災いの元』という言葉が躍る。

 

「こんにちは、八雲さん」

「どうしたんですか、師匠?」

 

外に出るとノーヴェとアインハルトがいた。

 

「いや、ちょっとなのはをからかったら、命の危機を感じて逃げてきた」

「なにやってるんですか…」

「うーん、ちょっとした出来心? それより、家から出発する人全員揃ったか。んじゃ、コロナとリオは次元港に行く途中で送ってけばいいか。そんな遠回りにもならないし」

「じゃあ、中の皆呼んできますね」

 

そう言って、ノーヴェはアインハルトと一緒に家の中に入っていった。

さて、僕は車の用意しに行きますか。楽しい旅行の始まりだね。




次回からは旅行編をお送りできると思いますが、もうすぐ艦これの夏イベントなので、他の作品を含めた更新が少し開くと思います。
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