緋弾のアリアW   作:グラニ

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と、いうわけで1話でございます。

前回は序章でございます。

ライダーなのに自転車とはこれいかに………と、序章を読んでくださった方からの突っ込みにごもっともですが、原作でも自転車だったので…………

翔太郎inキンジはこんな感じでもいいのだろうか…





1弾:Wの変身/空から女の子が!

武偵。

 

武装した探偵を略した言葉だが、まぁ意外にもしっくりしているのは、それだけこの世界にとって必要不可欠な職業だから、と言えるだろう。

 

近年、凶悪化していく犯罪に対抗するべく作られた国家資格で、犯人逮捕や麻薬組織に潜入解決といった刑事ドラマ顔負けの事をやってのけたり、迷子の猫捜しなど小さな事件も請け負います。

 

報酬次第で動く。つまるところ、武偵とは『何でも屋』だ。決して万屋ではない。

 

そして、俺が通うのはここ、エコの街風都にある、風都武偵高校である。

 

武偵高校は一般校のよくな普通の授業に加えて、武偵になるための専門科目を受ける事になる。

 

専門科目というのはもちろん、探偵としてのイロハだったり銃の扱いだったり車の扱いだったりと、まぁ色々だ。

 

俺が所属しているのは、今通りすぎた棟、探偵科(インケスタ)。その名のごとく探偵として、調査するための技術を教わる。他にも色々とあるが、まぁ武偵高の中で一番まともな科だろうな。

 

今日は始業式のため教室へ向かわず、体育館へとチャリを向ける。今さらだけどチャリとかハードボイルドじゃねー。

 

何とか始業式には間に合いそうだ。流石にどんな学校だろうと始業式に遅刻は……………

 

 

 

『ソノ自転車ニハ爆弾ガ仕掛ケラレテアリマス』

 

 

 

奇妙なカタコトの言葉に、俺は背後を軽く見やる。

 

すると、俺の背中を飛ぶラジコンヘリが目に入った。ぴったりとこちらへ照準を合わせた短機関銃のおまけつきだ。

 

音声の人のそれではなく、ゆっくりとした口調の機械音声。確かゆっくりボイスとかいう無料でダウンロード出来るやつだった気がする。

 

 

 

『自転車カラ降リタリ、減速シタリスルト爆発シマス』

 

 

 

 

…………………………………。

 

………………………。

 

……………。

 

 

 

マジで!?

 

 

 

一度前を向いて、ばっと振り向くというコントよろしくの対応をして、俺はようやく自分が置かれている状況を理解した。

 

さらに後ろからエンジンの駆動音が聞こえ見てみると、複数の何かが接近してきている。カカシのような物をタイヤ2つを付けたパーツに乗っけたような特殊な機械だ。確か、セグウェイとかいう物だった気がする。

 

しかも、ご丁寧にセグウェイにも短機関銃が搭載されており、ラジコンヘリ同様に俺の背中へ照準を合わせているようだ。

 

 

 

『ケータイデ応援ヲ呼ブ事ハ許サレマセン。可笑シナ行動ヲシタ場合モ、爆発シマス』

 

 

 

咄嗟に視線を滑らせてサドルの裏に四角い梱包された物が付いていた。そこまで爆弾に詳しくないが、この型はおそらくプラスチック爆弾(Composition4)。このサイズなら自転車どころか自動車すら跡型なく吹き飛ばせるほどの威力があるだろう。

 

くそ、面倒な。せっかく体育館の前まで自転車を走らせたってのに、このまま体育館に突っ込んで大爆発させる訳にはいかない。始業式初日から大事件など起こしたら風都を泣かせる事になっちまう。

 

しっかし、犯人さんの目的もさることながらどういう事かね。チャリジャックなんて世にも珍しいってレベルじゃねぇぞ。

 

と、冷静にぼやきながらも内心はいつ爆発しても可笑しくないこの状況に、俺の鼓動は高鳴りっぱなしだ。体育館を離れて人目のない場所を探す。

 

今のこの時間帯なら、第2グラウンド辺りが人気がないだろう。最悪の場合でも安心というわけだ。

 

だがしかし、この状況は非常にまずい。

 

というかこれ、もしかしなくても『武偵殺し』の手段じゃねぇか。模倣犯の仕業かどうかわからないが、白雪の杞憂が見事に大当たりした訳か。くそったれ。

 

自転車を走らせる事10分ほどで目当ての第2グラウンドが見えてくる。見立て通り人影はなく、普段なら怒られそうなぐらいなスピードで自転車を突っ込ませる。

 

以前としてセグウェイとラジコンヘリは追従してきており、その銃口も突き付けられたままだ。

 

さて、10分という時間があったものの短いし、何より素の俺に打開策が思い付く訳もなく。

 

正直に言って万事休すだ。足も限界に近い。

 

ここが、俺の死場所になるのか。

 

「…………?」

 

その時、グラウンド近くにある建物、確か女子寮だったか。その屋上に女の子が立っていたのが目に入った。

 

武偵高のセーラー服。遠目にもわかるほどの長い、ピンクのツインテール。

 

何で、今は始業式の真っ最中で人がいるはずないのに。

 

などと考えていた矢先、女の子が屋上の縁に足を置いて屈むのが見えた。

 

――おい、待て。まさか……

 

という言葉が声になるより先に、やはりというべきか。

 

女の子が、飛び降りた。

 

「はぁっ!?」

 

あまりの事に声を荒上げるも、爆弾を持っている以上、俺には何も出来ない。

 

おいおい、こんな忙しい時に自殺とか。始業式の真っ最中だろ、まだ学生生活始まったばかりなのに終わらせるなんてどういう神経科してやがる。せめて春休み中にだな―――

 

と、半ば現実逃避している俺の目の前で、ばさりと彼女の背中から何かが飛び出す。

 

パラグライダーだ。思春期から来る寂しさのあまりの行動ではないらしい。当然だ、命は投げ捨てる物ではない。

 

ならば何をする気だ、と目を丸くしていると、女の子はツインテールを靡かせながらこちらへと突っ込んできたではないか。

 

「っ、来るな! この自転車には爆弾が仕掛けられている。巻き込まれるぞっ!」

 

「そこのバカ! さっさと頭を下げなさい!」

 

俺の叫びなど間に合うはずもなく、逆に向こうが叫んできた。

 

思った以上にパラグライダーのスピードは速く、接触まで数十秒だ。

 

そんなシビアな世界で、セグウェイが珍入者の存在に気付かないはずなく、その銃口を女の子へと向ける。

 

それに対して、女の子はぐるりと下半身を上げて身体をL字にする。すると両太股に着けてあるホルスターから銀と黒の大型拳銃を2丁抜いた。

 

そして―――――ズキュン、ズキュン!

 

俺に対して何の断りもなく、問答無用でセグウェイを銃撃しやがった。

 

ちなみに補足のような感じになるが、拳銃の平均射程距離は7mくらいだ。しかし、彼女とセグウェイの距離はその倍、つまり14m以上はある。さらにパラグライダーという不安定な大成かつ、2丁拳銃の水平撃ちと来たもんだ。

 

これほど不利な条件の中で、的確に的を撃ち抜いた。反撃する暇すらなく、正確かつ素早く攻撃を加えられ、セグウェイはバラバラに散る。

 

凄い。

 

素直に感嘆出来るほどの実力を、彼女は持っていた。

 

しかし、彼女も彼女で驚いた顔をしていた。

 

理由は簡単。俺が背後に追従していたラジコンヘリを、ベレッタで撃ち抜いたからだ。

 

決して対抗する訳ではないが、振り向く事なく腕を回しただけで命中させただけだ。

 

女の子が飛び出してからセグウェイ達の注意がそちらに向けられて迎撃しようとしま数十秒間。

 

強襲科(アサルト)でドンパチしていた落ちこぼれの俺でも、それだけの時間があれば懐にあるベレッタを抜き取りトリガーを引くなんて、造作もない事だ。

 

もっとも、ラジコンヘリと俺の距離は2mほどくらいだったからこそ命中させる事が出来た訳だが。

 

『素の』俺じゃ、これが限界。

 

何はともあれ、これで危機が去った――――訳じゃない。

 

まだこの自転車には爆弾が―――

 

「っ!?」

 

さらに驚く事が連続した。

 

女の子は2丁拳銃を、くるくるっと指で回してホルスターに収め、俺の頭上へと飛び込んできた。

 

「く、来るなっ! この自転車には爆弾が仕掛けられていて、減速したら爆発する仕組みなってる! 巻き込まれるぞっ!」

 

「うっさい!」

 

俺の叫びを一刀両断するかのごとく怒鳴り、俺の頭をげしっと踏みつけてくる。

 

「武偵憲章1条! 『仲間を信じ、仲間を助けよ!』――――行くわよ!」

 

女の子が、うまく気流を捉えてフワッと上昇した。

 

華麗なパラグライダー捌きに踏まれた怒りなど忘れ、その運動神経に感動してしまう。まぁでもスパッツくらいはけよ、一瞬だったから何も見えなかったけどさ。

 

てか、ちょい待てや。

 

『行くわよ』って、俺を助ける気か?

 

そりゃ嬉しいけども、どうやって。

 

女の子はぐるりとグラウンドを旋回すると、再びこっちに向かってきた。どうやら距離と高さを揃えるために旋回したようだ。

 

突然、ぶらん。

 

手を引いていたブレークコードのハンドルにつま先を突っ込んでら逆さ吊りの状態になってら凄いスピードで飛んでくる。

 

端から見れば、俺は彼女に向かって走る形になる。

 

「…………Wow」

 

慣れない英語が飛び出てしまうほど、びっくり仰天してしまう。向こうの意図がわかってしまい、顔を青くする。

 

が、わかったならやることは1つだ。他に助かる方々となさそうだし、やるっきゃねぇ。

 

男の仕事の8割は決断。後はオマケみたいなもんだ。

 

おやっさんの言葉だが、男は度胸! やってみるもんだ!

 

もはやくたくただが、さらに力を振り絞って自転車をこぐ。

 

どんどん距離が縮まっていく。なんだか漫画みたいな展開だ、普通は男女が逆だろうが。

 

そして互いの距離が0となり、上下互い違いのままで抱き合う。

 

そして、そのまま空へ浮かび、息苦しいくらいに顔を女の子の腹に押し付けられ、なんというか………甘酸っぱい匂いが鼻孔を擽り、

 

 

 

 

グワァァァァァァァァァン!!!

 

 

 

 

閃光×轟音×爆風=の方程式から導き出されるのは、

 

「っ………!!」

 

俺と女の子は抱き合ったまま吹き飛ばされる。

 

凄まじい衝撃の中、目を開けていられるはずもなく、最後に見た光景は木っ端微塵になっていくマイチャリ。

 

意識が途切れる寸前で思った事は、

 

 

―――――あぁ。ハードボイルダー、メンテナンスに出しといてよかった。

 

 

 

愛車があんな風になったら、立ち直れそうにないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識を取り戻した時、俺は狭い箱にすっぽりと尻餅ついた体勢で嵌まっていた。

 

あぁ、そこで『武偵殺し』の爆弾騒動に命からがら助かった俺と助けてくれた恩人は、そのまま体育倉庫へ突っ込んだらしい。

 

徐々に意識が鮮明になるにつれて、俺の顔から血の気が引いていくのがわかる。

 

何故なら、俺と女の子は抱き合うようにして、防弾製跳び箱に嵌まっていたからだ。

 

俺の脇を挟んでいるのは女の子の太股で、両肩に乗っかっているのは腕。

 

そして胸には―――――あっ(察し)

 

と、言っても女の子との距離、ほぼ0といっていいくらいで、その、女の子特有の匂いががががが。

 

 

―――――ドクン。

 

 

思考がショートしかけていると、心臓の鼓動が高鳴る。と同時に、俺は身体の芯がじわぁっと熱くなるのを感じた。

 

まずい。だめだ、俺はだめなんだ。こういうの(・・・・・)は。

 

「お、おい………まな板娘」

 

初対面で失礼だとは思ったが、ギャグ漫画よろしくの反応で起きてくれ。

 

と、願ってみたが起きる気配なし。

 

しかし、改めて見てみると、かなりの美少女である。

 

睫はきっちり整えられており、ピンクの唇は桜の花びらのように小さい。ツインテールに揺れる長い髪な太陽の光を浴びてキラキラとツヤを煌めかせている。

 

うん、文句なしに可愛い。だが、この可愛いというのは子供のもので、そこでようやくこの子がめっちゃチビだという事に気が付いた。

 

この体格は中等部か……最近導入されたインターン制度で入ってきた小学生かもしれない。

 

そんな子が、さっきの救出劇を繰り広げたというのか。将来有望だな。

 

が、それと今の状況は別だ。

 

この密着空間をなんとかして脱しなければ………

 

「…………?」

 

ふと、ちらりと光る物が目に入った。

 

それは始業式だから着用を義務付けられネームプレートだった。

 

そこにある名は―――――

 

 

 

 

 

神崎・H・アリア

 

 

 

 

 

 

―――すまねぇ、アリア。

 

 

 

 

 

その言葉を見てあの言葉が脳裏を過るのは仕方のない事だ。それは今朝、夢という形で思い起こされたものなのだから。

 

「アリア………」

 

おやっさんが、俺が聞いた事のないほど優しい声色で紡いだ言葉。

 

後になって調べてみたんだが、アリアとはオペラにおいて『独唱曲』という意味あいらしい。その時はまさか人物名とは思わなかったが、まさかこの女の子を示していたのだろうか。

 

いや、待て。と『あの状態』へと移行しつつある思考に待ったをかける。おやっさんも言っていた。探偵は1に冷静2に冷静、3に冷静というほど冷静にならなければならない。

 

確かに神崎という共通点はあるものの、ただの偶然という可能性を捨てきれない。あのおやっさんの関係者が、今になって現れるなんて。

 

「まさか、そんな…………」

 

冷静になっても動揺は残っていた俺は、つい視線を下へと向けてしまう。

 

「げっ………」

 

飛び込んだ際にブラウスがめくりあがってしまったらしく、このアリアという少女の下着が目に入ってしまい、さらに動揺さがアップしてしまう。

 

白地にハート・ダイヤ・ハートといったトランプのマークがプリントされた下着が丸見えだが、

 

 

『65A→B』

 

ちらっと見えたソレは、『寄せて上げるブラ』のタグだった。確かプッシュ・プランジ・ブラとかいう名称だったか。生前の兄が詳しかったから覚えてる。

 

つまり、このアリアというチミっ子。バストをAからBへ偽装しようとしているらしい。

 

しかし気の毒というべきか。元々がないからか寄せようにも寄せられず、上がっていない。いやその努力と気持ちは認めよう。努力は大切だ。努力で乗り越えられる事だってある。

 

だがしかし。だがしかしである。

 

現実は非情なのである。

 

「セーフ…………」

 

本人が起きてないから声を漏らすが、彼女がぺったんこで助かった。

 

これが白雪並みに大きくて顔に押し付けられでもしていたら、絶対なってたって。

 

『あのモード』に、な。

 

「……………あっ……………あぁぁ!」

 

「…………あ?」

 

「変態ィィィッ!!」

 

ばちーん!! と、甲高い打つ痛みと耳に響いた悲鳴と共に、強烈な痛みを右頬に襲いかかった。

 

「痛ってええぇぇぇぇ!?」

 

もし、今の状況が跳び箱の中とでなければ、ギャグ漫画よろしく身体を回転させながらぶっ飛んでいただろう。

 

俺は思いっきり叩かれた頬を抑えつつ、くわっと引っ叩いてきたアリアに叫び返す。

 

「ってぇなぁっ! 何しやがる!?」

 

つか、起きてたんかい。なんつーアニメ声………その姿でその声とかどっかのキャラと被りそうだぞ、大丈夫か。あと、絶対お前ツンデレだろ。

 

「さ、ささささ最低っ!!」

 

ありますはこちらを睨んでばっと上がっていたブラウスを下ろし、対して痛くもないハンマーパンチを俺の頭に下ろしてきやがった。

 

さっきの引っ叩きの威力? 咄嗟の行動には思いもしない力が宿るんだよ。

 

しかし、痛くなくとも叩かれて良い気はしないので

 

「おい、待てバカ!」

 

「この変態変態変態変態変態ィィィッ!」

 

こいつ、面倒な事に俺がブラウスをめくり上げたと勘違いしてやがる!

 

「この痴漢! 恩知らず、人でなし!」

 

「違う、俺じゃねぇ! つか、誰がてめぇみたいなまな板に…………」

 

あ、やべっ。と、思った時にはすでに後の祭り。火に油を注いでしまった時、俺の耳にはぽかぽかと叩く尾と以外の音が入ってくる。

 

そう、さきほどまで俺を追いかけ回していたセグウェイの駆動音のよつな。

 

 

 

 

ガガガガガッ!!

 

 

 

突然の轟音が体育倉庫を襲い、アリアの腕も止まる。

 

「っ、銃撃だとっ!?」

 

「しまった……まだいたのね!」

 

アリアは紅い瞳を跳び箱の外へ剥けると、さきほど素晴らしい銃技を披露した拳銃を出す。

 

「いたって、さっきのセグウェイ!? まだ諦めてないのかよ? 『武偵殺し』の模倣もいい加減にひやがれってんだ」

 

「模倣じゃないわ」

 

俺の言葉を遮り、アリアはどこか瞳に憎しみの色を込めて言った。

 

「本物の『武偵殺し』よ」

 

なに、と俺が聞き返すより先に、再び銃撃が襲ってくる。

 

武偵校の物品類は大抵が防弾製で出来ている。ので弾丸がぶち破ってくる、という事態は早々ないだろう。そんな事態になれば俺は死んでいる。

 

だが、以前としてこの状況は好ましくない。しかし、脱しなければと理解はしているがどうしたらいいのか、今の俺(・・・・)では判断がつかなかった。

 

「アンタも応戦しなさい! 仮にも武偵高の生徒でしょ!?」

 

「いやいや、無理だろ! こっちはたったの3丁に、そんなに弾丸のストックはない。こんだけ白昼堂々と襲われれば、騒ぎに気付いた教師だかが助けに……」

 

「相手は7台もいるのよ!? こんな跳び箱なんてあっという間よ!」

 

7台ってことは、短機関銃が7丁もこっちに向けて一斉射撃してんのか。そりゃ持たないな。

 

――――仕方ない。後で小言を言われまくるかもしれないが、『もう1つの奥の手』を使うか。

 

実は、この状況をさっさと、かつ簡単に脱せる方々がある。それがあるから緊張はしていても焦ってはいなかったのだが。

 

後でハーフボイルドだのなんだのと言われるだろうが、背に腹は萎えられない。

 

俺は懐からソレを取りだそうと手を伸ばした所で、予想外な事が起きた。

 

セグウェイに反撃しようとしたアリアが前のめりになり、顔に胸を押し付けてきたのだ。

 

「…………………!?」

 

当然、顔を押さえ付けられているので言葉を発する事は出来ない。

 

だが、あぁ、なんということか。

 

そしてそこには、あったのだ、

 

確かに見た目はぺったんこで、平坦で、嘆きの平原で、カルネアデスの胸板だが、

 

あったのだ。ちゃんと、そこには。

 

知らなかったな。どんなに小さくても、ちゃんと柔なかいんだ。大きくなくても、ちゃんとふくらんでいるんだ。

 

身体の芯に熱が走る。思考だけでなく身体全体の神経に行き渡り、その感覚が支配していく。

 

 

あぁ、こりゃアウトだわ。もうこうなったらブレーキは掛からない。

 

 

 

ドクン、ドクンと煩いくらいに胸の鼓動が頭に響く。

 

そして、それは徐々に消えてなくなっいく。

 

否、それは収まりを見せたのではなく、身体がその感覚に慣れてきただけだ。

 

そして、その感覚に慣れきるとほぼ同時に、セグウェイ達の銃撃も止んだ。





仮面ライダーなのに変身しません!


ほぼ原作通りに進んでちょいちょいW要素を盛り込んでいく、というのがこの作品のなり方になると思います。

さすがにこのくらいなら規約に引っかからない………よね?

この作品のキンジ、女子関係が少し改善しているうえに素状態でもそこそこやれます。もちろん、常識範囲内で、ですが。

なのにランクE。そこの設定考えとかないとなー(見切り発車)

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