危うく5月は1話も投稿せずに終わる所でした……さすがに1月に投稿なし、というのは……
締切を守らず自由気ままに快適な、そのまま中断。ありあり過ぎて泣けてくる……
( A )「月に一度の投稿。それがお前の完結へのタイムだ……」
あ、下手したらアクセル出番ないかもなんで
∑( A )「絶望が俺のゴールだ……」
月1というので、今月未だにトレーニングジム行ってないの思い出した……
神崎・H・アリア。
それがあたしの名前よ。Hとは一応、名だたる名門の証なのだけれど、今はそれ関係ないから置いておくわ。
とある事情から『武偵殺し』を追っているあたしは、『武偵殺し』が遠隔操作するセグウェイに追い回されてい武偵高生徒を発見。
救出する際にむ、むむむむ胸を見られたりしたけど、とりあえずセグウェイ撃退に成功。撃退したのはあたしじゃなくて変態だけど。手なんか出さなくたって、あたしだけで十分だったんだから。
けれど、今度は体育倉庫を爆発させたらしい、ドーパント………マグマの姿を再現しているからマグマドーパントってトコかしら………に襲撃を受けたあたしと変態。
そして、あたしの目の前で変態は………さきほど垣間見えたクールの口調とは裏腹の、元の熱のこもった口調で叫んだのだ。
「変身!」
と。
取り出したバックルが腰に巻き付いたのを見て、あたしは即座にソレがガイアドライバーの一種である事を察する。もっとも、初めて見るタイプだったし、何度も見たという訳ではなかったけど、間違いではなかったようね。
変身! と叫ぶと、ドライバーの右側スロットに緑色のガイアメモリが出現する。それを左手で押し込み、変態は右手のメモリ、ジョーカーメモリをもう1つのスロットに押し込む。
そして、2本のメモリスロットを左右に展開した。
『CYCLONE!/JOKER! 』
高々しくガイアウェスパーが響き、その瞬間。
凄まじい突風がこの場を襲う。
否。この場ではない。
見れば離れた箇所にあるエコの象徴でもある風車までもが回転し、周囲の砂埃が吹き飛ぶ。当然、ベルトで簡単に押さえつけているあたしのスカートも巻き込まれそうになる訳で、あたしは必至にスカートを抑えつける。
そして、風が止んだ時、そこにいたのは変態ではなかった。
右半身がエメラルドグリーンのような輝かしい緑の混じった左半身が紫の混じった黒という半分このドーパントが立っていた。大きな赤い複眼に風の残滓により首からつけている銀色のマフラーが靡き、その存在を大きく示していた。
「………アンタ、ドーパントだったの…………!?」
「ドーパント? 違うな」
ソレはあたしの言葉を否定すると身体を傾け、マグマドーパントに対し戦闘態勢をとる。しかし、その口はあたしへ向けられているような気がした。
「
「えっ………?」
「俺の、俺達の名は………『仮面ライダーW』。この街の涙を拭う、2色のハンカチさ」
熱の入った口調でも、キザったらしい言葉は吐けるらしい。さらなる追求をしようと、その仮面ライダーに詰め寄ろうとした時、痺れを切らしたようにマグマドーパントが仮面ライダーへと走った。
突進してくるマグマドーパントをひらりと避け、仮面ライダーは左手をスナップさせる。
「行くぜ」
間合いが詰まった仮面ライダーはマグマの体躯に右拳を叩き込む。その際、風が吹きあられマグマドーパントの身体を刻み込んだ。
どうやらあの緑の方には、そのガイアメモリの通り風の能力を秘めているらしいわね。
仮面ライダーが右半身を動かす度に風は巻き起こり、マフラーが靡いた。
さらに左半身が繰り出す攻撃は巧みにマグマドーパントの、人体の弱点とも言うべき箇所を攻撃している。
風と高い格闘能力の前に、マグマドーパントはままならはい防御でダメージを受けていた。
「っ、なんだ………こいつ?」
連撃を打ち込んでいると、あの変態が疑問の声を上げる。
『痛み、打ち込んでいる感触はあるのに虚空を相手にしているみたいだね』
右半身の赤い複眼が輝き、変態とは違った声が響いた。
「虚空……?」
『うん。そもそも、マグマドーパントらしく炎の攻撃はしてくるけど、どうも緩慢で………らしくない、って言うべきかな』
「確かに。前に戦ったのと比べてあんま反撃らしい反撃はないしな……さっさとメモリブレイクするぜ」
左足による回し蹴りに耐えられず、マグマドーパントは後ろへと転がるという無様な姿を晒す。
マグマドーパントはその勢いを利用して体勢を立て直すと、あたしに向かってマグマを放ってきた。
『LUNA!』
その瞬間、仮面ライダーは新たなガイアメモリを作動させ、右側のサイクロンメモリと挿し替えた。
『LUNA!/JOKER! 』
緑から今度は金色へと色を変えた仮面ライダーが右腕を振るうと、なんと腕が伸びて鞭のようにしなった。
その動きはあたしの前で弾け、庇うようにして飛んできたマグマを払い落とした。
「ナイスだ、フィリップ!」
『フフッ』
褒められたのが嬉しかったのか、もう1つの声の主―――フィリップというらしい―――ははにかむ。
対しあたしを庇った事により弱点かと判断したのか、マグマドーパントはこちらへと標的を変えた。
しかし、あたしとてロンドンで武偵を経験した身。ドーパント相手に不覚は取らないわ。
銃がダメなら背中の刀に手を伸ばし迎撃しようとした所で、仮面ライダーがまた庇うようにして立ち塞がった。
「おいおい、お前の相手は俺達だぜ」
あの変態がマグマドーパントに言い放ち、仮面ライダーはちらりとあたしを一瞥し右目を点滅させる。
『君も早く逃げるといい。小等部はもう始業式が始まっている』
かっちーん。
あぁ、そう。そうだったの。さっきあの変態がお姫様扱いしてきたのは、そういう事。
あたしは刀へと伸ばしかけていた手を、銃へと変更する。
そして、問答無用かつ躊躇いなく仮面ライダーの後頭部に向けて射撃した。
カンカン、と銃にしては間抜けな音を響かせるが衝撃は伝わったらしい。
前につんのめると、くわっと振り向いてきた。
「ってぇなぁっ! てめぇ、味方に銃撃ってんじゃねぇよ!」
「アンタがふざけた事言うからでしょう!!」
今だにバカな事を言う変態とその従者に、あたしは声を大にして宣告した。
「あ た し は 高 校 生 だ !!」
しばらくの沈黙の後、
「『アイエエエエエエエエエッ!?』」
どこぞのニンジャな感じで叫ぶ仮面ライダーに、あたしは再度引き金を引いた。
『まさか……一体どんな食生活をしたらそこまでの幼児体型に……興味深い』
「だぁぁっ、だから仲間に、銃を向けるなぁぁぁっ!」
「うっさい! 人の気にしてる事を無遠慮に言う奴は敵だ敵だ敵だーっ!!」
もう許さない! 胸見た上に人を子供の呼ばわりして!
風穴祭りにしてやる!!
と、意気込んで追いかけ回していると、
『あっ、キンジ! 遊んでる場合じゃないよ、ドーパントが!』
言われて振り向くと、マグマドーパントがそろりそろりと逃げ出そうとしていた。
「逃がすかっての!」
仮面ライダーは右腕を振るうと、マグマドーパントへと伸ばした。伸びた腕はマグマドーパントの足を掴み、転倒させる。
何と言うか、シュールね。
「これで決めるぜ」
仮面ライダーはベルトからジョーカーメモリを抜き取ると、右腰のスロットに挿入した。
『JOKER! 』
ガイアウェスパーが響き、すかさずスロットを叩く。
『MAXIMUM DRIVE !!』
すると、金色半身が中央から離れ複数の分身体を作り、伸びた腕が鞭のようにしなりながらマグマドーパントを襲う。
「『ジョーカーストレンジ!!』」
さらに黒側半身がマグマドーパントにガイアエナジーを纏った一撃を襲った。
ガイアエナジーの一撃を受けたマグマドーパントは、攻撃に耐えられなくなり爆発した。
燃え上がる炎を前にして、仮面ライダーは無言で散る怪物を見つめる。
どいうわけかあたしにはそれが、仮面ライダーが………あの変態が泣いているように見えた。
それがあたし、神崎・H・アリアと、
後に都市伝説となり、風都のみならず、全世界のドーパント達を倒すために戦う、正義のヒーロー。
仮面ライダーW、遠山キンジとその相棒、フィリップとの、
爆炎の中での出会いだった。
############
マキシマムドライブはガイアエナジーを高めた、いわゆる必殺技だ。
とりあえず、並大抵のドーパントなら一撃で倒す事が出来、
しかし、マグマドーパントが倒れた場所にはメモリの残骸も、装着者の姿もなかった。
「やっぱりか………」
俺が嘯くと、意思とは関係なしに右手が顎に触れる。
『あのドーパントは幻影、か……』
「そうなると、相手もルナドーパントか?」
『どうだろうね』
俺の意見に異を唱える相棒。今、ソウルボディに挿入されているルナメモリには『幻想』の記憶が封じ込まれている。
その力のおかげで手足は伸縮し、マキシマムドライブにおいては分身体を生み出す事が出来るのだ。
メモリは世界に1つ、という訳ではなく大半が量産化されている。俺達が使うメモリはドライバー用のため量産されていないが、不可能という訳ではない。
ルナメモリの設計図は、きっとバイヤーの手に渡っているのだろうから。
『ルナの特性は身体の変質だ。確かにマキシマムで分身体を作るが一瞬だし、何よりあそこまではっきりとした行動が可能とは思えない』
「て事は、新たなガイアメモリの可能性が高い、って訳か」
『まぁ、ルナメモリ自体が謎だし、一概にそうとは言えないんじゃないかな』
つまりは、要調査。という事か。
俺が息をついてみせると、どういう訳か、相棒はルナメモリを抜き取ろうとしている。
『とにかく、僕は雪ちゃんの弁当食べたら検索に入るから、そっちは任せたよ』
「そっち?」
どういう意味だ、と確認しようとする前に相棒はルナメモリを抜き取り、変身を解除した。
その直後、ふわっと鼻孔を微かに擽るものがあった。どこか懐かしく、優しく、甘い感じ。
だが、それも一瞬のこと。
とたんに、『その感じ』を忘れさせるほどの感覚が、ぶわっと膨れ上がり背中を襲った。
「…………」
逃げやがったな、アイツ。
「………やっと変身を解いたわね」
ガシャン、とさっきので撃ち切ったらしい『対ドーパント弾』の弾倉を落としゆっくりと挿し替える。
モハヤニガサナイ。
口は笑みを浮かべているのに、そんな言葉が漏れている。
や、やばい。仮面ライダーに変身した事によりヒステリアスモードは終わっており、今の俺は素の俺だ。
その素の俺でさえ、次に取るべき行動はわかった。
「変身さえ解けば、『対ドーパント弾』も効くわよね」
「いや、普通の弾でも死ぬんですが。それは」
顔を引き吊らせながら俺は足を後退させる。
それが合図になったのか、くわっと。
「風穴開けてやる!!」
「だぁぁぁぁぁぁっ!?」
バキュン、バキュンと俺の顔面真横を弾丸が通りすぎていく。
頭に血が昇っているおかげで照準が甘い。当たりそうにはないが、それでも心臓に悪い。
「風穴、風穴風穴風穴風穴風穴風穴風穴ぁーっ!!」
「もはや呪詛だろ!? だぁーもう言っちゃうよ!? なんか言ったらまずそうだけど言っちゃうからね!!」
走りながら俺は、さらに大きく息を吸い込み―――――
「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
新学年開始のチャイムと銃声と俺の(特に意味のない)叫び声が、この風都武偵高校に響き渡った。
奇しくもこれが、俺達仮面ライダーWと、緋弾のアリアとの硝煙に包まれた邂逅となったのだった。
遠い街にて、ツンツン頭の少年がくしゃみをしたようだが、本当かどうかは定かではない。
はい、前書きとはうってかわって真面目にやります。
ネット作品で仮面ライダーをやるのは初めてのだったので、戦闘描写が上手く書けているかけっこう不安でございます。
やはり仮面ライダーWの初戦闘といえば、やはりマグマドーパントにおいていないでしょう。本当はシャドームーンですが、さすがに……
初でしかも中に誰もいませんよ状態なので圧勝! まぁ、いたとしても圧勝でしたが。
さて、Wであることがアリアにバレたキンジ君。彼はどう対処するのか……
さらなる不定期な更新となりますが、ぜひ次回もよろしくお願いします!