ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

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テスト勉強用の日に風邪をひきながら小説投稿してやるぜー!

ちなみに今回いろいろオリジナル要素あります。


第十話 実験と特訓と決闘

特訓二日目、俺は部長に教えてもらった開けた草原で一人、考え事をしていた。いや、正確には俺とサリエル、ミッテルトにブルーの三人と一匹なのだが…

 

「いぃぃぃやぁぁぁっ!?」

「ちょま、ほんとに死ぬぅぅぅう!?」

「ゴアアァァァァァア!!」

 

あまりにもだらけきっていた二人は、お仕置きとしてブルーに追い掛け回されている。バチバチと蒼い電気を迸らせながら、ものすごいスピードで迫りくるティガレックス似の蒼いドラゴンに追い回される。トラウマものだろう。

 

「ちょっとアラト! いつまで続けんのよこれ!?」

「さぁ?」

「ふざけんなぁぁぁっ!?」

 

サリエルからの質問をにべもなく切り捨て再び思考に没頭する。ミッテルトがなんか騒いでるが無視だ、無視。

 

(さてと…)

 

今回の特訓合宿で、俺はある二つの目標を立てた。といっても、片方は努力するしかなく、もう片方は仮説の域を出ない机上の空論だ。

まず一つ目の目標だが、これは俺が全身アラガミ化しても巨大なアラガミサイズではなく、人間サイズに留めることだ。たとえば屋内などでの戦闘では、巨大なアラガミでは動きづらくて仕方ない。部分だけを変化させてもいいのだが、それでは人間とほぼ同じ強度しかないこの肉体では、攻撃を受ければひとたまりもない。強度だけを上げられれば良いのだが、俺の人間に対するイメージのせいか、なかなかうまくいかない。俺が肉体を変化させる時、イメージが重要となる。アラガミに変身するときはそのアラガミを思い浮かべる。つまり、人間はトラックにはねられれば大けがをし、炎に焼かれればただでは済まない、刃物で簡単に肉を切られ、弾丸は体を突き抜ける。このようなイメージから人間の肉体強化がうまくいかないのだ。なのでトラックを逆に吹き飛ばし、炎をものともせず、刃物を砕き、弾丸を弾く強固なアラガミとしての肉体が、これから激化する戦いの中では必要になってくる。

まぁ、これに関してはさっき言った通りイメージ次第でどうにかできる、はずだ。

 

(問題はもう一つの方だよなぁ…)

 

もう一つの問題、それは

 

『ブラッドアーツ』

 

それすなわちゴッドイーターの中でも特別な者たち『ブラッド』のメンバーしか使えない『血の力』を利用した、いわば必殺技だ。血の力は、元をたどればオラクルの力だ。全身がオラクル細胞でできている俺ならば、オラクルの力を引出しブラッドアーツを模倣できるのではないか? というわけだ。ただ、さっきも言った通り机上の空論でしかない。そこで今回の合宿で試してみることにした。まず右腕を侵食モードに変える。ゲームではバスターブレード扱いだったが、俺はロングブレードとして扱っている。

まずは『ゼロスタンス』の構えを取る。目指すは『落花ノ太刀・紅』。ゼロスタンスから神機をゆっくり上段へと構え、勢いよく振り下ろす技だ。息を整えゆっくりと神機を上段へ構える。力を集中させ、

 

「ハアッ!」

 

振り下ろす! が…

 

「やっぱダメか…」

 

駄目だった。あまりオラクルの力が刃に収束してる感じがなかったし。いや、もしかしたら単純に俺がオラクルの力をうまく感じられてないだけかも…

そう思いブレードの形状をバスターに変える。腰を深くおろし大ぶりな刀身を背負うように構える。チャージクラッシュのブラッドアーツ『CC・デストラクト』をイメージして…!

 

「オッ、ラアアアッ!」

 

すると…!

 

ズガガガガッ!!

 

振り下ろした部分からなんと棘が少しだけでた!

 

「よっしゃぁ!」

 

嬉しさのあまり思わずガッツポーズをしてしまう。

ただ少ししか出てないのがなぁ。

 

「それ、多分、アラトの、イメージの、せいだと、思うよ…」

 

息が切れたサリエルが途切れ途切れに告げる。

ミッテルトは死んだようにぐったりしていて、ブルーはただ単に寝ているようだ。

いや、それより…

 

「イメージってどういうことだ?」

「アラトは、ブラッドアーツを、思い浮かべながら、やってるでしょ?」

「ああ」

「そもそも、アラトは、ブラッドじゃないんだから、、使うのはブラッドアーツであって、ブラッドアーツじゃないんだよ」

 

ブラッドアーツであってブラッドアーツじゃない…?

 

「アラトだけの技、っていうのが大事なんだよ」

「俺だけの、技…」

「あ、もー無理ー、私寝るねー」

「あ、おい!」

 

言い終わった途端ばったりと寝転んでしまったサリエル。

サリエルの言わんとしていることは、何となくは理解できる、が

 

「そうは言われてもなぁ」

 

俺だけの技、っていうのがイマイチ想像つかないんだよなぁ。

言われたことに悶々としながら二日目は終わってしまった。

 

 

*                    *                     *

 

 

変化があったのは次の日だった。

その日は朝食の席でいつもどうり食事をとっていた時、イッセーに真剣な顔でこんなことを言われた。

 

「アラト、俺と勝負してくれないか?」

「…いきなりだな? どうかしたのか?」

「俺、ドライグに言われたんだ。歴代の赤龍帝はそれぞれテーマみたいのを持っていた、って」

「テーマ…?」

 

なんだそりゃ? 原作ではそんなのなかったはずだが…俺がいることで何かが変わっているのか…?

 

「ああ、初代は『煉獄』、二代目は『殲滅』、三代目は異端だったらしくて『守護』、って感じにいろいろあったらしい」

「へぇ、しかし煉獄に殲滅とは穏やかじゃないな」

『まぁ、そうだろうな。強い力を持った者はそれに溺れていくものだ』

「たしかに、な。けど三代目は守護だったんだろ?」

 

説明の中でも異端といわれていた三代目の赤龍帝、それは負を現す二つと違い、正を現しているように思えた。

 

『三代目は神器を小さいころから発動できるようになっていながら、決して驕らず、大切な者達を守るためだけに力を使っていた』

「すごい人なんだな」

『だが、最後はその大切な者達を殺され、怒りに呑まれてしまったがな』

 

怒りに呑まれた、それはつまり『覇』を使ってしまった、ってことだろう…

 

『話を戻すとするか。歴代の赤龍帝はテーマ、つまりは自分の歩む道を決めていた。それにより神器はその道に合わせた進化を遂げる。初代は煉獄、つまり圧倒的なまでの破壊だ。だが、進化といっても、その変化は様々だ。大きく外面が変化したものもいれば、内面、つまり性能のみが変わったものもいる』

 

イッセーが原作で見せたような変化が歴代でも起きていた、ってことか…

 

『決めたテーマは重要な道標となる。安易に決め、自滅した奴もいたからな、気をつけろ』

「ちなみにそのテーマは?」

『…女だ』

「は?」

『だから『女』だ。用はハーレム願望丸出しのやつでな、相手の自分への好感度を倍加しようとして、制御できず自分の肉体の限界以上の倍加をして、魔力が暴走して自爆した』

「それは…なんというか…」

 

すごい残念な奴がいたもんだ。

って、このテーマが一体勝負と何の関係が?

 

「俺は自分のテーマがわからない。アラトと戦って、それを見つけたいんだ」

「う~ん、俺と戦って見つかるのかなぁ」

「わかんねーけどさ、なんとなく、アラトの考え方とかが俺のお手本になるんじゃないか、って思うんだ」

 

そこまで言われちゃ…

 

「やるしかねぇよな、部長、どこかに思い切り戦える場所はありませんか?」

「ええ、もちろんあるわ。食べ終わったら行きましょうか」

「イッセー君とアラト君の勝負か、見ごたえがありそうだね」

「うふふ、楽しそうですわねぇ」

「怪我しても私がすぐに直して見せますっ!」

「……」

「ん、どうした小猫ちゃん?」

「…イッセー先輩が勝てる光景が思いつかないなぁ、と」

「ひどくね!?」

 

和気藹々としながら朝食は進み、少し休憩してから俺たちは勝負の場所へと案内された。

 

 

 

*                    *                     *

 

 

 

昨日いた草原より少し広い平地に案内された俺とイッセーは距離を取りながら向き合っている。すでにイッセーは赤龍帝の籠手を展開している。

 

「いいわね、それじゃあ、開始!」

 

部長の合図とともにお互いに走り出す。イッセーは籠手を装備した腕を引き絞り、俺に打ち出してくる。両腕をハンニバルに変え、籠手のついた左手でパンチを防ぐ。龍の力が宿る神器だからかアラガミ化しているはずの腕にダメージがわずかながらに通る。まさかアラガミにダメージを与えるとは…! 俺の驚愕を知らずにイッセーは右足を思い切り振り上げ俺のことを蹴り飛ばす。

 

「くっ!?」

 

体勢を崩した俺に反撃の隙を与えまいとラッシュを放ってくる。が、実際に俺のアラガミ化した腕にダメージを与えられるのは籠手の装備された左手だけだ。なら…!

 

「うわっ!?」

 

イッセーの腹を蹴り俺から離れさせ、全身をアラガミ化させる。イメージしろ、アラガミの姿を、大きさは人間のままで…!

 

「出来たっ!」

 

姿はハンニバルだがその大きさは人間と同じままだ。

 

「うえっ!? そんなこともできんのかよ!?」

「ああ、うまくいってよかったよ」

 

そういいながら右腕を侵食モードへと変化させる。さらに全身をさらに変化させる。左腕の籠手には十字架が現れ、体のところどころが通常のハンニバルより黒くなる。侵食モードとハンニバルの合体モード、名付けて…!

 

「ハンニバル・プレデターだ!」

 

神機らしきものと融合した右腕を構えながら突進する。ハンニバル種の強靭かつしなやかな肉体と、侵食モードの神機との攻撃力を合わせれば、それは圧倒的な力へと昇華する! 素早くイッセーの懐にもぐりこみ、その体を蹴り上げる。

そして、ようやく分かった、俺はアラガミだ。ブラッドじゃない。つまり俺が使う技の名前は…!

 

「ゴッドアーツ『散華ノ太刀・緋々神(サンカノタチ・ヒヒガミ)』!」

 

ゼロスタンスから神機をゆっくり上段に構え、一気に振り下ろす! その一撃をまともに受けたイッセーは吹き飛び、地面へと叩きつけられる。が、イッセーは受け身を取りすぐさま立ち上がる。刃が潰してあるとはいえ、あれを受けてすぐに立ち上がるとは。

 

「ならもう一発! ゴッドアーツ『神那月(カンナヅキ)』!」

 

振るわれた神機の刀身からオラクルでできた刃が放たれる。イッセーはそれに倍加した魔力弾をあてて相殺するが、俺が放った二発目を防ぐことができず直撃、倒れてしまった。

 

「そこまで! 勝者はアラトよ!」

 

自らの手で作り上げた技、『ゴッドアーツ』、まだまだ俺は強くなれる。もっと技を磨こうと決断しながら、イッセーのもとに駆け寄った。

 

「イッセー、立てるか?」

「おう、何とかな」

「それで、テーマは見つかったのか?」

「アハハ、まだよくわかんねーや。悪いな、付き合ってもらったのに」

「かまわねぇよ、こんぐらいお安い御用だ」

 

駆け寄ってくるみんなと会話を交わしながら、イッセーを担ぎ、いったん小屋まで戻った。アーシアさんに治療してもらったイッセーはもっと強くなろうと、特訓を始めてしまった。いつからあんな特訓好きになったんだか、なんて考えながら俺も特訓を開始した。あと一週間、絶対にライザーをぶっ飛ばしてやる!

 

 




前書きではお騒がせして申し訳ありません。
ああでもしないと風邪でテンション下がっちゃって…

それとずいぶん遅くなってしまい申し訳ありません!
今回はいろいろオリジナルを突っ込みました。

授業中にちまちま描いた作中のアラトが変身したハンニバル・プレデターの姿のイメージです。

【挿絵表示】

画力不足で申し訳ありません…

こんな作者ですがどうかこれからもよろしくお願いいたします。
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