ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

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連続?投稿です。


第十六話 VS聖剣使い

戦闘が開始されると、すぐさま木場は両手に作った炎と氷の魔剣のほかに、地面からいくつもの魔剣を創造し、それをゼノヴィアに向かって放つ。ゼノヴィアは破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)を一振りすることで向かってくる魔剣全てを衝撃波で叩き壊す。魔剣を壊した衝撃波は勢いを減衰させることなく木場に向かって突き進む。木場は間一髪、衝撃波をかわし再び魔剣を生み出し投げつける。しかし、再び衝撃波で防がれカウンターの要領で衝撃波が木場に襲い掛かる。木場は巨大な魔剣を作り盾にして衝撃波を防ごうとするが、衝撃波は魔剣を粉砕し、木場に襲い掛かる。木場は受け身を取りすぐさま立ち上がると、黒いオーラを纏った魔剣を作り出し、ゼノヴィアに飛び掛かる。だが、木場の魔剣はエクスカリバーを盾にすることで簡単に防がれてしまう。木場は再び距離を取るが、力の差は歴然だった。片や息が切れ始めていて、片や息切れどころか一歩も動いていない。それでも木場は諦めようとしない。むしろ、より憎悪を滾らせているように見える。

 

「聖剣エクスカリバー、たった八分の一でこの強さとは…すべて破壊するのは荊の道だね…」

 

口元に引き攣った笑みを浮かべながら再び魔剣を握り直し、斬りかかる。ゼノヴィアはエクスカリバーを振りかぶり、正面から木場を叩き伏せる。木場は魔剣で受けきろうとするが、先ほどの盾のような魔剣ですら無理だったのだ。当然受け止められるはずもなく、木場はエクスカリバーの衝撃波をまともに受けてしまい地面に倒れ伏す。

 

「残念だよ、先輩。あなたが少しでも冷静だったなら、もっとまともな戦いができただろうに」

 

ゼノヴィアは残念そうにつぶやきながらエクスカリバーを布へとしまった。

 

 

*                    *                     *

 

 

一方、イッセーとイリナは一進一退、といった戦闘だった。イリナは擬態の聖剣(エクスカリバー・ミミック)の能力を使い、刀、曲刀、槍などの武器に変化させ斬りかかるが、イッセーは鍛え上げた動体視力で紙一重でかわしていく。そうしている間にも

 

<Boost!>

 

これで計五回目の倍加だ。イリナは自分の攻撃が当たらないことに焦っているのか攻撃がだんだん雑になってきている。

 

「ああもうッ! 断罪されなさいよ! イッセーくん!」

「ふざけんな! それ当たったら俺死んじまうっつーの!?」

 

今度は斧へとエクスカリバーを変化させブンブンと振り回す。しかしイッセーは後ろに大きく飛ぶことでそれを回避する。イリナはまた回避され、ついに怒ったのか巨大な剣へと変化させたエクスカリバーを勢いよく振り下ろす。

 

<Explosion!>

 

倍加していた力を開放したおかげか、振り下ろされたエクスカリバーを真剣白羽取りの要領で受け止める。

 

「ヌ、オオオォォォッ!」

 

振り下ろされた一撃の重さに、イッセーは地面に足がめり込んでしまっている。が、それでも懸命にエクスカリバーを受け止め、防いでいる。

 

「オォッ、リャアァァァッ!」

 

エクスカリバーを右に放り投げるとイリナはその衝撃で体勢を崩す。すかさずそこへイッセーが近づき拳をイリナの前で寸止めする。

 

<Reset>

 

「俺の勝ち、でいいか?」

「ねぇイッセーくん…」

「どうした?」

「なんで、悪魔になっちゃったの…?」

「…俺さ、堕天使に殺されたんだ。俺の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を危険視した堕天使たちに。死にかけだった俺を、悪魔にして助けてくれたのが、部長だったんだ。だから俺は、悪魔になってよかったと思ってる。恥ずかしいけど、イリナにまた会えたわけだしさ」

「でも…でも…!」

「今でこそ敵同士だけどさ、いつか、アラトも入れて三人でまた遊ぼうぜ…」

「イッセー…くん…」

 

 

*                    *                     *

 

 

そして俺とシエルの戦いはまだ始まってすらいなかった。始まっていないからこそ、のんきにみんなの戦いを見ていられたわけなんだが、そろそろ始めた方が良いな。

 

「…来ないのか?」

「いえ、私はどちらでも構いませんが、譲って下さるというのなら、遠慮なく」

 

構え直した荒ぶる神の聖剣(エクスカリバー・レイジ)を振り被りながら突進してくる。その速さは常人の物ではなく、いくら鍛えたからと言ってもここまでの速さを人間(・・)に出せるはずがない。さっき言ってた細胞を移植した、っていうのが原因か…振り下ろされた刃を両腕をボルグ・カムランへと変化させ受けきる。しかし斬られた部分は結合崩壊したかの如く砕けていた。両腕をハンニバルに変えながらつぶやく。

 

「オラクル細胞の結合はオラクル細胞でしか壊せない…か」

「なるほど、やはりあなたの能力はこの荒ぶる神の聖剣に似ていますね」

 

そういいながらシエルは荒ぶる神の聖剣の説明を始める。

 

「この荒ぶる神の聖剣は切り付けた相手の力を喰らう能力なのです。先ほどまでは感じませんでしたが、今のあなたからは悪魔や堕天使、さまざまな力を感じます。それがあなたが喰らってきたものなのでしょう?」

「正解だよ…オラクル細胞は物質を捕食し、進化していくんだ」

「なるほど、これは後で上層部に報告ですね…」

 

こんなことを話しているが内心俺は冷や汗をかいていた。俺は肉体がオラクル細胞、ゆえにあの聖剣から感じたオラクルの力、それはまさしく聖剣エクスカリバーと融合したレトロオラクル細胞の力だった。今ではいろいろと捕食しているみたいだが、それはあくまで力のみ、物質は一切捕食していない。まさしく力のみを喰らい、蓄えてきたレトロオラクル細胞だった。その力は多数の生物、物質を捕食してきた俺とは違った性質になっているんだろう。ハンニバルではだめだと思い、右手を侵食形態へと変化させる。相手と同じレンジで戦えるようショートブレードだ。

 

「行くぜ…!」

「もう少し話を聞きたいのですが、仕方ありません…!」

 

お互いにここからというその時、

 

「二人ともそこまでにして頂戴!」

「「えっ?」」

 

俺とシエルは二人して固まってしまう。その時シエルは一歩踏み出した状態だったのでバランスを取れず、よろけてしまう

 

「キャッ!」

「おっと」

「す、すみません…」

 

間一髪受け止めると、シエルは顔を赤くしながら立ち上がる。その様子を見て小猫ちゃんとサリエルから向けられる視線が心なしか冷たくなったような…そんな雰囲気を壊すべくわざとらしい咳払いをして話を進めようとする。

 

「ンンッ、どうしたんですか? 部長」

「貴方達本気で戦おうとしてたでしょう、そんなことしたら私たちどころか旧校舎まで危なかったのよ?」

「あ…すみません…」

「す、すいませんでした…」

「そろそろ行くとしよう」

「ええ、そうね…またね、イッセーくん、アラトくん」

「それでは失礼します」

 

何とか戦い抜いた、と気を緩めると、さっきまで倒れていたはずの木場がいないことに気づく。他のみんなも気が付いたのか、慌てて辺りを見回す。まだ長い一日は終わりそうにない




ホントは聖剣の破壊に協力するところまで行くはずだったんですけど、両方入れると長くなるのでここで切りました。

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