ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

21 / 32
第十七話 聖剣破壊計画

あの後部員全員で木場のことを探したが一向に見つからず、結局その日は解散となった。次の日も木場が学校に来ることはなく、木場のファンのの女子が心配していた。放課後、今日は部活が休みとなったので、イッセー、小猫ちゃん、アーシアさん、そしてサリエルとミッテルト、なぜか匙たちと商店街のファミレスに集合していた。

 

「おい兵藤、なんで俺がこんなところに呼び出されたんだよ」

「聞いてくれ匙、実は木場には―――」

 

イッセーの口から木場の過去、『聖剣計画』の生き残りであること、エクスカリバーに復讐を誓っていることなどが話された。それを聞いた匙は涙を流しながら立ち上がり、

 

「木場にそんな過去があったなんて…俺はてっきりただのすかしたイケメン野郎かと…良いぜ兵藤俺も協力する!」

「おう! 一緒に木場のやつを助けてやろうぜ!」

 

なんだか暑苦しい雰囲気をまく撒き散らす二人だったが、そのせいで周囲からの目が痛い。ミッテルトと小猫ちゃん、アーシアさんは顔を赤くしてうつむいているし、サリエルも苦笑いだ。

 

「二人とも場所を考えろ…」

「「あ…」」

 

二人もやっと気付いたのかようやく黙って席に着く。仲がいいことはいいんだがなぁ…やれやれと思いながら作戦を伝える。

 

「それで作戦の方なんだが、まず聖剣使い三人組に会う。そこで聖剣の破壊に協力したい旨を伝える。そこで許可がもらえるかどうかはわからないが、その辺は運だ。もしくは話術に自信があるなら交渉してみてくれても構わない」

「干渉しない、と部室で話してましたからね。難しいと思います」

「だよなぁ…」

「じゃあどうすんだよ? その話し合いってのを俺は知らないが…」

「右に同じ、っす」

 

断られた場合はどうしようもない。どうにかして協力してもらえるよう説得しては見るつもりだが…

 

「ここでクヨクヨしててもしょうがないんじゃない? とりあえず三人を探そ?」

「…そうだな」

「手分けして探しますか?」

「小猫ちゃんの言う通りだぜ!」

「ならいくか。見つけたら電話してここに集合な」

 

ということで手分けして探すことになったのだが、俺はミッテルトと早速商店街の、原作で二人がいたところに行ってみた。ミッテルトが一緒なのは俺といればコカビエルと関係がないことを説明できるからだ。で、目的の場所にたどり着いたわけなんだが、まぁ目論見どうりというかなんというか…

 

「迷える子羊にお恵みを~」

「我らに救いの手を~」

「…どうしてこんなことに…」

「イリナが変な絵を買うから…」

「あれはペトロ様の神聖な絵よ!」

「あんな変な絵がペトロ様なわけあるか!」

「…なんすか、アレ…」

 

原作通り過ぎて笑えない。シエルがいるのにこうなったのか…近づきながらバッグから菓子パンを取り出す。目の前に突き出しながら

 

「食うかい?」

「ありがたい…ハッ!?」

「アラトくん!?」

「なぜ貴方が…? それに堕天使まで…!?」

 

イリナとゼノヴィアは目の前のパンに飛びつこうとして、俺の顔を見て気づいたのかすぐに立ち止まる。しかし口からヨダレは止まっておらず腹はキュルルルと鳴っている。シエルは冷静にミッテルトを警戒している。ミッテルトはいまさら警戒されても、みたいな苦笑いで三人を見ている。

 

「そう警戒しないでくれ。ミッテルトは俺たちの仲間だ」

「ですが…」

「それより話がある。そっちも腹が減ってるだろう? どこか食事ができる場所へ行こう」

「くっ…仕方あるまい…!」

 

なんか悔しそうな顔をしているがヨダレが垂れてるから格好がついてない。とりあえず全員にメールを送り、先ほどのファミレスに着き俺の奢りだと言った瞬間イリナとゼノヴィアはメニューにある料理全てを注文し、シエルはフランスの料理キッシュを頼んでいた。てかシエルも腹減ってたのか…

 

「モグモグ、それで、ングッ、話とは、モグ、何だ?」

「とりあえずみんなが集まるまで食ってろ…」

「そうか。では、モグモグ…」

 

十分くらい経つとイッセーたちがやってくる。

 

「さて、それで話というのは聖剣の奪還もしくは破壊に協力したい」

「…介入しないでいただきたい、といったはずですが…?」

「お前たちに挑んだ魔剣使いがいただろう? あいつは『聖剣計画』の生き残りだ。だからあいつにエクスカリバーの破壊、もしくはバルパーを任せてほしい」

「いいのではないか?」

「ちょっとゼノヴィア!?」

「我々は赤龍帝と荒ぶる神の聖剣(エクスカリバー・レイジ)と同じ細胞を持つ者の力を借りるのさ。そうしたら赤龍帝の仲間の悪魔が助けに来た。それだけさ」

「でも…!」

「いいのではないですか?」

「シエル!?」

 

思わぬところから助け舟が出たな。シエルが同意してくれるとは思っていなかったので以外だった。

 

「我々は確かに聖剣の奪還を命じられています。最悪その任で死んでもそれは主のためとなると信じています。しかし最善は聖剣をすべて奪還し、我々全員で教会に戻ることです。そのために作戦成功及び生存の確率を上げることは多少目をつぶるべきだと私は考えます」

「う…それはそうだけど…」

「ならば協力を受け入れてもよろしいですね?」

「…わかったわよ」

「すまない、感謝する」

 

そうと決まれば木場に連絡を取ろうと思うが木場の連絡先を知らないことに気が付く。誰か知っているかと思い回りを見ると、小猫ちゃんが木場にメールを送っていた。数分もしないうちに息を切らした木場が店内に入ってくる。

 

「ハァ…ハァ…聖剣の破壊かバルパーを倒すのを、許可して貰ったって、本当かい…?」

「ああ、本当だ。お前からすれば不満は残るだろうがな」

「…確かに不満は残るけど構わないよ、聖剣を破壊できるなら。それにみんなの敵を討てるなら」

「…そうか、とりあえず作戦だが闇雲に動いてもしょうがない。敵を炙り出したいと思う」

 

夜に神父服を着て動いていれば向こうは教会からの追手だと思うだろう、そうやって敵を誘き出し、誘われて出てきたところを叩く。三手に分かれて動けば確率はさらに上がるだろう。俺はサリエル、小猫ちゃん、ミッテルトと一緒に動くことになった。上手く掛ってくれるといいんだが…

 

 

*                    *                     *

 

 

「こんなあっさり進むとは…」

 

作戦を決行した当日の夜、作戦決行から数十分でいきなり上からエクスカリバーで斬りかかられた。数は三人、全員が聖剣を持っている。しかもそのうちの一人は…

 

「おっ久しぶりだねェ! ドラゴン人間くんにミッテルトさん! この天閃の聖剣(エクスカリバー・ラピッドリィ)でズッタズタのメッタメタに引き裂いてやるよォ!」

「マジかよ…」

「最悪っすよぉ…」

「この人、苦手です…」

「同じくだね…」

 

何人かいると思ってたけど、まさか全員で来られるとは…ミッテルトと小猫ちゃんが聖剣でやられないよう気を付けながらこいつらを撃退、いや時間稼ぎをしてみんなが集合するのを待とう。こんな街中では大技は使えないしな。俺は両腕をカリギュラに変え、三人に突進していった。




わーやったよキチガイ神父のフリードさんの登場だー
というわけでフリードさん登場です。書いてて楽しいですね、彼。

感想等お待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。