ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

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第二十二話 ゼロの力

コカビエル達との決戦からすでに三日。ちょうど3連休だったこともあり、ゆっくりと体を休めることができた。今日から再び学校に行くこととなる。イッセーも意識を取り戻し、今は動いても大丈夫なようだ。正直体に異常がないか心配していたのだが、問題も無いようなので安心している。それと一つ問題というか心労というか…困ったことがある。

 

「ご主人様ぁ~! な~に考えてるんですかぁ?」

「おわっ!? いきなり飛びついてくるなよ、キュウビ(・・・・)!」

「だってぇ~、ご主人様ったらボ~っとして隙だらけだったんですもの。つい…テヘッ♪」

「テヘじゃねーよ…」

「キュウビの性格は今更だろう? 主殿」

「ですが、キュウビももう少し落ち着きを持つべきです」

「全く、我を差し置いて主とじゃれ合おうなど… 許さんぞ、キュウビ!」

「あ~あ、邪魔が入っちまいましたね~」

「…家もずいぶん賑やかになったねー」

「賑やか、っていうか騒々しいっすけどね」

「全くだねぇ」

「あんたも追加された一人なんすけど!?」

 

なんと、この前出した五体のアラガミのうちルフス・カリギュラを除く四体が人化したのだ。しかも全員個性が強い。中でもキュウビは四六時中俺に抱き着いてくるし…いや、キュウビの人化した姿は可愛いから役得だよ? でも俺も一応男なわけで、理性がガリガリと削られていく…!

 

「アラトー、ガッコーいかなくていいのー?」

「え? あ、ヤバ…!」

 

サリエルに言われて、もう学校に行く時間だと気が付く。急いで鞄を持ち玄関から飛び出す。行ってらっしゃい、という挨拶が多いことに少し苦笑いしながら

 

「行ってくる!」

 

 

*                    *                     *

 

 

「今日からこのクラスに世話になるゼノヴィアだ。よろしく頼む」

 

朝のホームルームで紹介されたのは教会のエクソシストだったはずのゼノヴィアだった。原作で知っていた俺と違い、イッセーとアーシアさんはポカンとしている。その日の授業は滞りなく進み、放課後。

 

「部長! なんでゼノヴィアがいるんですか!? 教会に戻ったんじゃ…てか俺たちのクラスに編入って!?」

「ちょ、ちょっと落ち着きなさい。イッセー」

「あ…す、すいません…」

 

ゼノヴィアはコカビエルを取り込んだ『世界を蝕む者』から神の不在を聞かされてしまった。それが上層部にバレて教会から追放された。そこを部長が騎士(ナイト)として勧誘、ゼノヴィアがそれを承諾したとのことだ。部長もなかなかあくどい、追放されて落ち込んでいるところに漬け込むとは…

 

「そういうことだからよろしく頼むよ」

「なんか変な気分だな…」

「私は大歓迎です! よろしくお願いしますね、ゼノヴィアさん!」

「あの時はひどいことを言ってすまなかった、アーシア…!」

「ゼノヴィアさん!」

「アーシア!」

 

なんか元教会組が抱き合ってるけどあえてスルーしよう。すると部長がふと思い出したように聞いてくる。

 

「そういえばアラト、あなた、コカビエルとの戦いの時に急に強くなってたけど、何があったの?」

「ああ、そのことですか」

 

俺はあの時、自分の深層意識ともいえる場所でオラクル細胞の持つ俺以外の意識と対話した。そしてそこで和解し、オラクル細胞たちすべての力を借りられるようになったのだ。そのおかげか、俺のオラクル細胞は進化を果たし『ゼロオラクル細胞』となった。ゼロオラクル細胞とは『全てはゼロから始まり、ゼロにて終わる』という力を持ったオラクル細胞だ。具体的には、普段は純粋なオラクル細胞である『レトロオラクル細胞』と同じ力を持っているが、その細胞に特性を与えることができる。レトロオラクル細胞並みの力を持ちながら強力な特性を得ている、とでもいえばいいのか。捕食したものはすべてデータへと分解され、細胞内に記録される。そして何時でも、好きなときに、その特性を引き出すことができるのだ。

 

レトロオラクル細胞状態→データを引き出す→データの特性を手に入れたオラクル細胞へと変化→変化を解除→レトロオラクル細胞に戻る

 

といった手順になるのか。とにかく結果だけ言えば、アラガミ創造時に血を流す必要がなくなり、アラガミの持つ弱点をカバーしたり、自由に属性を付与したりできるようになった、ということになる。更にいうなら接触禁忌種や感応種にも変化できるようになった。あともう腕輪がいらない。あれ着替える時とか結構邪魔だったんだよな。慣れるまですごい大変だった…

 

「…話は分かりました」

「小猫ちゃん、もう理解できたの?」

 

凄いな、結構わかりづらいと思ったんだけど。

 

「ようは先輩がチートになったってことですね?」

「合ってはいるけど思ってたのと違う…!」

 

グッと親指を立てサムズアップしながら小猫ちゃんの口から出た言葉は想像していたものの斜め上へとすっ飛んでいた。てか他のみんなも成程、って顔しないでくれ!

 

「正直細胞が変化しただのなんだの興味ないです。先輩は先輩ですから」

「小猫ちゃん…!」

「いい雰囲気のとこ悪いけど今日はもう解散よ」

「「え?」」

「イッセーもまだ病み上がりなんだから、当然でしょう?」

 

それもそうか。しかし一つだけ聞いておきたいことがあった。

 

「そういやイッセー、体の調子は大丈夫か? どこか変なところは?」

「今のところは無い、な。至って普通だぜ」

「なら、いいんだが…」

 

今さらになってイッセーの体のオラクル細胞がどうなっているのかに恐怖してしまう。もしかしたら拒絶反応が遅れているだけなのかも…

 

「けど最近体が軽いんだ。悪魔になった時よりも軽いような気がしてさ」

「!? もしかして…」

 

ゴッドイーターはオラクル細胞に適合することにより人間以上の身体能力を得る。悪魔であるイッセーも適合したことで身体能力が上がったのか…?

 

「…考えても仕方ないな」

「ん? なんか言ったか?」

「いや、なんでもねぇよ。さ、帰ろうぜ」

 

物語はこれからが佳境だ。バカみたいなパワーインフレがガンガンくる。もっとちゃんと力を扱えるようにならないとな。

 

 

 

 

 

*                    *                     *

 

 

 

 

 

<CHAPTER RESULT>

 

・オラクル細胞が『ゼロオラクル細胞』に進化した

 

・人化可能アラガミ「クアドリガ」「キュウビ」「マルドゥーク」「ヴァジュラ」「ボルグ・カムラン」が誕生した

 

・木場祐斗が禁手(バランス・ブレイク)、『双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー)』を使用できるようになった

 

・木場祐斗からアラガミに対する恐怖が消えた

 

・エクスカリバーを破壊した

 

・堕天使「コカビエル」を捕食したことで堕天使の細胞解析率が上がった

 

・「ゼノヴィア」がグレモリー眷属の騎士になった




ゼロオラクル細胞の説明うまくできねぇー…
理解しづらかったらどんどん聞いて下さい。

人化アラガミ、皆さんのご希望のはいたでしょうか。

それでは、感想等お待ちしております。

あ、それと短くてすいません。
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