暇があればおつきあいしてくださるとうれしいです。
プロローグ
ごくごく平凡な家庭に生まれ、ごく普通の高校生活を送っていた俺、神代荒斗は死にそうになっている。
理由は簡単、車にひかれそうになっていた女の子をかばって、俺自身がひかれてしまったからだ。
血の温かさだけが、嫌にはっきりとする。
薄れゆく意識の中で聞こえる、サイレンの音と悲鳴。
ああ、俺本当に死んでしまうんだな。まだ父さんから借りたゲーム、攻略し終わってないのにな。
母さんへの誕生日プレセントだって買ったのに。
そういえば、友だちから借りた金もまだ返してない。
やり残したことがたくさんあったのにな。
そんなことを考えながら俺は、意識を手放した。
* * *
意識がはっきりしてくるとなぜか真っ白い部屋のこれまた真っ白いソファーに座っていた。
「あれ?」
確か、俺は車にひかれて死んだはずだ。
それなのにどうしてこんな場所にいるのだろう?
「それは私が呼んだからです。」
さっきまで誰もいなかったはずの向かいのソファーに女の人が座っていた。
腰ぐらいまであるきれいでクセひとつない金色の髪に、雪のように白い肌。
おまけに、人形のように整った顔立ちをしている。
「え? あの、あなたは?」
「申し遅れました。私はノルン、女神をやっています。」
きっと今の俺はポカン、という言葉が一番合うような顔をしているのだろう。
目の前のノルンさんは、そんな俺の顔を見てクスクスと笑っている。
「すみません。いきなりこんなことを言われても困っちゃいますよね。」
「は、はい…まぁ。」
「あなたは本来、あの事故で死ぬはずではない人だったんです。けれど、部下の一人が起こした手違いで死ぬはずではないあなたが死んでしまった。本当に申し訳ありません。」
突拍子もない話だったが、目の前の人?が嘘をついているようには見えなかった。
俺が死んでしまったのは理解できた。
だが、なぜこの場所に呼ばれたのだろうか?
「それでなぜこんな場所に呼んだか、ということですが、普通は死んだ者の魂というのは一度冥界に行き、そこで閻魔大王の審判を受けます。善の魂なら天国へ、悪の魂なら地獄へと送られます。ですが、あなたの場合は私たち神々のミスで死んでしまいましたので、そのルールに従わず、別の世界に転生させることになりました。」
「転生ですか?」
あの二次創作でよくある、あの転生?
「転生先は、ライトノベルのハイスクールD×Dの世界です。」
「ハイスクールD×Dか…」
ハイスクールD×Dといえば、悪魔や天使、堕天使、さらにはドラゴンまでいる世界だ。
そんな危なっかしい世界で生きていけるのだろうか?
いや、せっかくの二度目の人生だ、原作にはかかわらず平凡に生きていこう。
「さらに、特典までつけちゃいます!」
「特典?」
王の財宝とか無限の剣製みたいな?
「ではこの箱の中から一つとってください。」
いわれるまま箱の中に手を突っ込み紙を一つ握る。
なぜか、取り出した瞬間ものすごく嫌な予感がしたが…
「えっと、特典はGOD EATERの…」
おお!GOD EATERといえば俺が一番好きなゲームだ。もしかしてGOD EATERとしての力が特典なのかな?
「アラガミを司る能力です。」
「え?」
いやいやちょっと待て、おかしいだろ!?なんでアラガミ!?
「ようは、体がオラクル細胞で出来てる人間みたいな感じですね。」
「それ、もはや人間じゃないじゃないですか…」
「大丈夫です。普段は力が暴走しないようにゴットイーター達が付けてる腕輪みたいのをプレゼントします。といっても似ているのは見た目だけで、付ける意味は力が暴走しないようにするための、いわばリミッターです。」
不安だ。不安だが…
「決まったのならしょうがない。やってみるさ。」
「それでは、あちらのドアから出てください。そうすれば転生完了です。」
「わかりました。」
ソファーから立ち上がり、ドアへと向かう。
ドアの前で立ちどまり、ノルンさんの方を向いて
「ありがとうございました。ノルンさん。」
「はい、二度目の人生、精一杯楽しんでください!」
ドアを開けくぐったところで俺の視界と意識は真っ白になった。
今日中に設定ともう一話ぐらい投稿したいと思います。
ヒロインに関しては、アンケートみたいなのを取りたいと思います。ご希望のキャラがいましたら、どんどん言ってください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。