ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

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第一話はじまります!


第一章 旧校舎のハンニバル
第一話 運命はどうしてでも俺を原作に参加させたいらしい


荒斗SIDE

 

転生して早十数年、俺は駒王学園に無事入学できた。

転生した時は驚いたな、だって親がGOD EATERの雨宮リンドウとサクヤにそっくりなんだもん! しかも名前も神代竜胆と神代咲夜だったし。父さんの方はものすごい親バカだった。その二人も今は海外で働いている。しかし、小遣い兼生活費が月一億円って、父さん、母さんあなたたちはどんな仕事をしてるんですか?

 

さらには主人公の兵藤一誠とそのヒロイン、紫藤イリナがご近所で親同士の仲がいいため、よく遊ぶことになった。所謂幼馴染ってやつだ。小さいころから鍛えているせいかイッセーまで特訓するようになっていたのは驚いた。それでもエロの方に走っちまったんだけどな。

それと、ハンニバルの能力を重点的に鍛えていたおかげか、接触禁忌種のカリギュラにもなれるようになった。他のは無理なんだけどな。俺としてはアラガミの中でもかなり好きなマルドゥークの力を使えるようになりたいんだけどなぁ。

 

「ちょっとー、早くしないと遅刻しちゃうよ?」

「あぁ、悪い悪い」

 

今の声はサリエル、俺のオラクル細胞から生まれたアラガミなんだが、体を人の形にしてるんだ。

彼女が生まれた理由は、昔特訓中にはぐれ悪魔に襲われて腕を切り落とされちまったんだ。その腕が変身してサリエルになった、というわけだ。切られた腕は生えてきたからよかったが、その時に、やっぱり人間とは違うんだな、と思ってしまった。サリエルには定期的に俺の血液を飲ませている。そうしないとサリエルの体が崩壊してしまうからだ。

 

「じゃあ、行ってきます!」

「行ってらっしゃい!」

 

通学路を音楽を聴きながら歩く。駒王学園は授業中に聞いていなければヘッドフォンなどを持ってきてもいいのだ。途中で見慣れた小さい子を見つけた。ヘッドフォンを外して声をかける。

 

「おーい、小猫ちゃーん」

 

俺の声に反応してその子が振り返る。この子はグレモリー眷属の戦車(ルーク)塔城小猫だ。以前、大食い対決をして以来仲が良くなった。アラガミとしての力の副作用なのかすごい大食いになったんだよな。結局勝負はつかなかったんだけど、また今度やりたいな。

 

「おはようございます。先輩」

「うん。おはよう」

 

他愛ない世間話をしながら学校に向かう。

 

「最近家の近くにおいしいケーキ屋さんができたんです。今度一緒にどうですか?」

「いいね! 小猫ちゃんがおいしいっていうんだから間違いないね」

 

その世間話のうち、七割が食べ物の話なのは余談だ。

 

下駄箱で別れ教室に向かう。イッセーたちが相変わらずバカ騒ぎしてるけどスルーする。

授業をまじめに受ける。昼にサリエルの特製三段弁当を食べて午後の授業を乗り切る。

放課後イッセーが俺のとこに来て

 

「聞いてくれ荒斗! なんと俺に! 彼女が出来たんだ!」

「え?」

 

聞いた瞬間茫然としてしまった。イッセーに彼女? ということはもう原作が始まる?いや、重要なのはそこじゃない…イッセーが死ぬかもしれない。

 

「おいおい、荒斗ー、いくらなんでもビックリしすぎだろ?」

「え? ああ、悪い、ついに親友が幻覚まで見ちまうとは思わなくて…」

 

こうやってイッセーに証拠を出させる。彼女とやらがアイツ(・・・)以外ならいいんだから…

 

「ちゃんと写メもあるんだ…ほら!」

 

見せられた写真には、イッセーと二人で映る黒髪の女の子…

やっぱりかよ…!

 

「天野夕麻ちゃんっていうんだ!」

「マジかよ、ま、いいやせっかくの彼女だ。泣かせんなよ?」

「おう! もちろんだぜ!この後デートなんだ! 楽しんでくれるよう頑張るぜ!」

 

イッセーの言葉を聞き悲しくなる。アイツ…レイナーレはこのデートをお遊び(・・・)と笑った。どうにかしてイッセーが殺されるのは防がないと。親友を殺させはしない。

 

「じゃあな、荒斗!」

「おう、じゃあな。」

 

イッセーが殺されるのは夕方だったはず、だが何時だ? 夕日の時間なんてそうしっかりわかるわけじゃない。どうする? どうすればいい? 学校からの帰り道、必死に頭を回転させる。レイナーレは人払いの結界とかいうのを張っていたはず、そこに一般人であるはずの俺がいたらまずい。なら結界が張られる前にいればいい。アラガミである俺に結界は効かない筈だ。イッセーが殺される前にレイナーレを殺す? イッセーになんて説明すればいい、それにほかの堕天使がイッセーを殺しに来るかもしれない。

 

「・・・い。・ん・い」

 

どうすれば・・・!

 

「先輩!」

 

はっとして振り向くと小猫ちゃんがこちらに向かって走ってくる。

 

「どうしたんですか? 先輩。いくら声をかけても気づいてくれなくて…」

「ご、ごめん。少し考え事をしていて…」

「…先輩。何か悩みがあるなら相談してください。少しは力になれると思いますし…」

「…ありがとう、小猫ちゃん。でもこればっかりは俺がやらなくちゃいけないんだ。ほかに何かあったら、真っ先に小猫ちゃんに相談するよ」

「…わかりました。無茶とかしないで下さいよ?」

「うん、ありがとう」

 

小猫ちゃんと話していて決心がついた。イッセーに嫌われようと、俺はイッセーを守って見せる。

 

 

*                    *                     *

 

 

公園の茂みに身を隠しイッセーたちが来るのを待つ。

しばらくすると二人が来た。

天野夕麻…レイナーレが正体を現し光の槍を投げようとする。

そこに向かって走り出すと、

 

ヒュン!

 

「なっ!?」

 

別の方向から投げられた光の槍を間一髪で躱す。

 

「やれやれ、どうして人間が紛れ込んでいるのだ?」

 

もう一人の堕天使が上から降りてくる。

俺が槍を躱している間にイッセーはレイナーレの槍を突き刺され倒れ伏す。

 

「イッセー!」

「なに? この子のお友達? なら残念ね。この子はもう死んじゃうわよ。」

 

その言葉を聞いた瞬間俺の中の何かが切れた。

俺はレイナーレに向かってとてつもない速さで走り出す。

 

「な!?」

 

バキィッ!

 

そしてその顔面を殴り飛ばす。

 

「ガハッ!?」

「き、貴様、その姿は!?」

 

もう一人の堕天使が驚愕の声を上げる。

当然だろう、今の俺は両手両足をハンニバルの姿に変えているのだから。

 

「ド、ドラゴンだと!?」

 

堕天使が槍を投げてくるが左腕で受けると傷一つ付けることすらできず消えてしまう。

ハンニバルの左腕の籠手は神機の装甲にすら使われる強度だ。高々下級堕天使風情の槍では貫くことはおろか、傷すらつけられないだろう。

 

「お返しだ!」

 

右手に焔の槍を作り投擲する。

間一髪でよけたようだが左腕を抑えているところを見るとケガをしたのだろう。

 

「退くわよ! ドーナシーク!」

「やむを得ん!」

「逃がすか!」

 

シユウの腕翼を出して追いかけようとするが、背後で紅い光が輝く。

 

「リアス・グレモリ―先輩…」

「あなたが私を呼んだのね。いいわ、あなたの命、私のために使いなさい」

 

イッセーの中に紅い駒が八個、吸い込まれていく。

それを見届けてからこちらに振り向く。

 

「さて、それであなたはいったい何者なのかしら?」

「…すみません。今は、話せません。明日、イッセーも入れて話させてもらってもいいですか?」

「…そう、いいわ。明日、使いを送るわ。私はこの子を送らなきゃいけないから、また明日ね」

「はい…」

 

魔方陣の中に消えていく。

俺はそれを見てからうつむきこぶしを固く握る。

 

「何が守って見せるだよ…!」

 

自分がふがいなかった。守って見せると決意して結局はグレモリ―先輩によってイッセーは助けられている。アラガミの力があっても使いこなせていない。

 

「もっと、もっと強くなって見せる…!」

 

もう守れないなんてことがないように、そう俺は決意した。

 

 

 

 




プロローグの方を少し改良しました。
なんでこれだとすらすら書けるんだろう?ほかの作品は四苦八苦するのに…
子猫が少し快舌なような気がしますけどいいですよね。
次回もよろしくお願いします!
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