ハイスクールD×D 転生者はアラガミ   作:オラクリオン

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ここで一応補足を入れておきます。
前話で荒斗が自嘲したのは、転生する前アラガミという存在は好きだったが、いざ自分がアラガミになりイッセーたちと暮らしていると、自分は彼ら(人間)とは違う、彼らと同じ場所に立つことはできないし、彼らにはなれないという思いからです。
ちなみに今回から基本オリ主視点なので~sideというのは滅多なことがなければ入れないようにしていきます。
それとこの話の中に出てくる浸食リンドウの腕ですが調べてから見た方がわかりやすいかと思います。


第三話 万物を喰らうもの

「アラガミ? それはいったい?」

 

俺の告白に困惑するグレモリ―先輩。

当然だろう、アラガミなどという種族は聞いたことがないだろう。

あったらあったで驚くが。

 

「アラガミというのは、どんな物質でも捕喰するという特性をもつ単細胞生物です。そしてその細胞名が『オラクル細胞』。俺は人間に近い見た目ですが、血や筋組織や消化器官、循環器官などは全てオラクル細胞がその器官に変化しているものなので人間のそれとは全く違います」

「ちょ、ちょっと待って。あなたは人間じゃないということ?」

「さっきからそういってるじゃないですか。なんなら今ここで石でも食べて見せましょうか?」

「そういうことを言ってるんじゃなくて…」

「おい…荒斗…」

 

グレモリ―先輩が何か言おうとしてるとふいにイッセーが怒気をはらんだ声で話しかけてくる。

 

「なんだ?」

「どうして、そんな大事なことを黙ってたんだよ…?」

「いっても信じてくれなかっただろ? それに、人間じゃないのが友だちなんていやだろ?」

「……なら、同じだな?」

「は?」

 

イッセーの言葉に疑問を抱く。

どういう意味だ?

 

「俺も人間じゃなくなったんだからな! 今の俺は悪魔だ! だからお前と同じだ。」

「いやいや、ちょっと待てよ?」

「なんだよ? お前も俺が人間じゃなくなったら友達やめんのか?」

「そうじゃなくて! 気味悪いとか思わないのか?」

 

実際木場とグレモリ―先輩、姫島先輩は恐怖や驚き、疑いの色が浮かんだ目で俺を見ている。

 

「種族が何であれ、先輩は先輩でしょう?」

 

声の方を見ると、小猫ちゃんがイッセーと同じような優しい目で見ている。

 

「そうだよな! お前が、えっと、アラガミ? で俺たちが悪魔なだけなんだからさ!」

 

イッセーと小猫ちゃんの言葉で、心の中の大半を占めていた不安が一気に取り除かれた。

するとにやにやしたサリエルが

 

「よかったねー。イッセーたちに嫌われるんじゃないかー、ってびくびくしてたもんねー?」

「う、うるせぇ!」

「えっと…」

 

あ、ほかの人たちのことすっかり忘れてた。

 

「その、こんな空気でなんだけど、続きを話してもらってもいいかしら?」

「わ、わかりました。どこまで話したっけ…ああ、そうそう、俺たちがオラクル細胞でできているってところまででしたね。それで俺の今のこの体には通常の攻撃は効くんですが、本格的にアラガミ化した部位には剣とか銃のような通常の兵器ではダメージを与えることすら出来ないんです。理由としては、それぞれの細胞同士の結合が強靭であるためです。唯一の攻撃手段は、オラクル細胞によってその結合を断ち切ることのみです。ただ、俺たち以外にオラクル細胞を持っているのはいないと思いますので実質、俺たちにはダメージというのがほとんど通りません。でも、試したことがないからわかりませんが、悪魔の魔力、天使や堕天使の光ならわずかながらにダメージを与えられるかもしれません」

 

本当に試したことがないからわからないが、コカビエルやアザゼル、ミカエルたちの光の槍ならダメージを与えられるかもしれないのだ。でも実験台が俺とサリエルしかいないのでできない。新たなアラガミを作ってもいいんだが、自分の一部だったアラガミがやられるのは見ていて気持ちよくはないだろう。

 

「その本格的なアラガミ化というのを見せてもらってもいいかしら?」

「もちろんです」

 

なんかもう吹っ切れたからためらいなく自らの右腕をハンニバルにする。

周りから息をのむ声が聞こえる。

 

「ど、ドラゴン?」

「に見えますけどアラガミですよ。全身できるんですけどやると部室が壊れちゃうんで…」

 

部位変身は人間サイズなのに、全身だとなぜかゲームと同じ大きさになっちゃうんだよな。

 

「そう、ところで、そっちのサリエルさんは?」

「私もアラガミだよ。荒斗の細胞から生まれたんだ」

「どういうこと?」

「それを説明するには、少し昔話をしないといけないですね」

 

 

 

*                 *                  *

 

 

 

今から何年か前、まだ俺が小学生だった頃イッセーたちと遊ばない日は近くの人が入らない森でアラガミ化の特訓をしていたんだ。その頃はひたすらハンニバルになる特訓をしていたっけ。たまに、侵食リンドウさんみたいな腕にして神機らしきものを作ったりもした。そしてその日は侵食リンドウさんの腕で神機らしきものを使う特訓をしてたんだ

 

「はぁっ! おりゃぁ!」

 

神機らしきものをひたすら素振りする。戦う時に重くて動かせない、じゃ元も子もない。

 

「はぁ、はぁ」

 

何百回目になるかわからない素振りを終えると何やら得体のしれない、気味の悪い気配がこちらに近づいてくるような気がした。

 

「?」

 

念のため神機らしきものの剣を構える。

がさがさという音が近づいてくる。

突然、目の前に鋭い爪のようなものが繰り出される。

 

「っ!?」

 

間一髪、剣で防いだが攻撃者は再び茂みの中に姿を隠してしまった。

次の瞬間背後から放たれた殺気に驚きその場所から跳んで逃げる。

 

ザクッ!

 

俺が立っていた場所には狼男を思わせる姿をした悪魔? の鋭い刃物のような爪が突き刺さっていた。

 

「躱サレルトハナ」

「なんだよ? お前」

「フン、人間如キニ名乗ル名ナドナイ」

「そうかよ」

 

剣を構え直していつ襲いかかってこられてもいいようにする。

狼男は爪を振り上げながら突進してくる。

振り下ろされる爪を剣で防ぎ弾く。

無防備なその体を切り裂こうとすると

 

「バカメ」

 

ふっと狼男が俺の目の前から消える。

そして

 

ズシャァ!

 

「え?」

 

目の前に落ちる’俺の左腕’それを理解していくと同時に感じ始める激痛。

 

「オレガ転生スルノニ使ワレタ駒ハ騎士(ナイト)ダカラナ」

 

痛みで狼男が何を言っているのかわからない。

視界がボヤつき初め立っていられなくなりひざから崩れ落ちる。

 

「速サダケナラ他ノ駒ニハ負ケン」

 

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!

他のことが考えられなくなる。

 

「サテト、デハソロソロ死ネ」

 

死ぬ? 嫌だ、まだ死ねない。死にたくない!

 

「あああああああああああっ!」

「ッ!?」

 

雄叫びを上げると右腕の神機らしきものを狼男に突き刺す。

完全に油断しきっており躱すこともできずその胸に深々と神機らしきものが突き刺さる。

すると、神機らしきものから巨大な口のようなものが出てくる。

 

バキャッ! ザシュ! ゴリッ!

 

狼男の肉を、骨をかみ砕く音が聞こえる。

周りに血が飛び散るが、気にも留めない。

 

「ギャアアアアアアアッ!?」

「喰い尽くせええええぇっ!!」

 

ゴキャン!

 

ひときわ大きな骨をかみ砕く音とともに、右腕の神機らしきものが元に戻る。

全身の力が抜け、その場に崩れ落ちるように座り込む。

 

「はあっ! はあっ!」

 

意識を保っていることができず、俺は意識を手放した。

視界が真っ暗になる瞬間、宙に浮く青い影を見たような気がした。

 

 

*                   *                *

 

そして目が覚めるとなぜか家にいてベッドで寝てたんだ。

窓の外を見るともう真っ暗だった。

 

「あ、起きた?」

 

明るく澄んだ声が聞こえ、そちらを向くと空色のワンピースを着たうすい青色の髪の女の子が立っていた。

 

「もー、起きるの遅いよー」

「え? だ、誰?」

 

そう、この時すでに俺の両親は海外で仕事をしているためこの家にはおれ一人のはずだった。

 

「あれ? わかんない? 私は君から生まれたアラガミだよ」

「へ?」

 

話を聞くと俺は無意識のうちに切り落とされた腕をアラガミ化させ、この家に運ばせたらしい。

そしてそのアラガミが俺の様に姿を人間に変えたのが、この少女だというのだ。

 

「でもほかのアラガミは変身なんてできなかったぞ?」

「それは多分、使った細胞の量が多かったからだと思うよ」

 

今までは血液から作ったりしていたのだが、今回は腕丸々一本だったから変身できるだけの能力を手に入れたらしい。

 

「そうか、まあその、よろしく」

「うん、よろしくね。私はサリエルだよー」

 

これがサリエル誕生の秘密だ。

余談だが、この日からガルムの力が強化されてたんだよな。

あの狼男を食ったからかな?

 

 

*                    *                     *

 

 

「とまあ、こんな感じです」

「小学生のうちからはぐれ悪魔を殺す、いえ食べるなんてね…」

 

他のみんなも驚いているようだ。

 

「おまえ、そんなことしてたのか」

「なんていうか、いろいろおかしいです」

「二人ともひどくね?」

 

仲のいい二人がひどいんだが。

そのあと、眷属にならないかと誘われたが丁重にお断りした。

多分、俺を転生させるには駒が足りないだろうからと言ったら不満そうだったが、納得してくれたみたいだった。ただ、俺とサリエルも、オカルト研究部に所属しなければならないらしい。イッセーと小猫ちゃんは普通の会話できたんだが、ほかの三人は少し怖がってあまり話しかけてこなかった。特に気にすることでもないんだがな。サリエルと小猫ちゃんがすごい仲良くなってたのには驚いた。明日から面倒事が増えそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のを見て、子猫がものすごいヒロインっぽいのはなぜ?最初はただの大食い友達だったはずなのに…
戦闘描写の方がうまくかけてるか不安です。
それでは、次回もよろしくお願いします!
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