家のネットにパソコンがつながらなくなり遅れてしまいました。
ちなみに荒斗がバイトしているのは親からの一億円は生活費と貯金、自分で使う金は自分で稼ぐ!ということからです。
はぐれ悪魔を討伐してからしばらく、バイトで部活に来ていなかったんだが今日は日曜だからバイトが休みなので、久しぶりにサリエルと部室を訪れると入った途端に、
「部長! アーシアを助けに行かせてください!」
「えっと、これはいったい?」
「先輩、それが…」
なんでも、昼間イッセーは偶然この前助けたアーシアさんと再会したらしい。二人は商店街を回ったりして楽しんでいたんだが、突然に現れた堕天使、レイナーレによってアーシアが連れて行かれてしまった。イッセーはアーシアさんを助けたいので教会に行かせて欲しい、と部長に言ったら猛反発を受けてしまったとのことだ。こうして、小猫ちゃんから説明を受けている間も二人は口論していてだんだんヒートアップしていった。
「駄目よ。何度も言っているでしょう? うかつに堕天使に手を出すわけにはいかないの」
「なら俺を眷属から外してください。俺はたとえはぐれ悪魔に認定されたとしても、アーシアを助けます」
「どうしてわかってくれないの! …何かしら?……わかったわ」
「部長!」
部長は姫島先輩が何かを耳打ちすると部室から出ていこうとする。
「イッセー、あなたは
「プロモーション…?」
「敵陣に入ると王以外のほかの駒になることができるのよ。たとえば教会とか、ね」
そう言い残して部長は部屋から出ていく、姫島先輩もその後ろについていく。
「イッセー、行くんだろ?」
「ああ、当然だ」
「部長がやさしい王様でよかったな。教会を敵陣として認めてくれたんだから」
部室から出てくイッセーに部屋に残っていたみんなもついていく。
「じゃあ、行こうぜ。アーシアさんを早く助けないとな」
「イッセー先輩だけじゃ不安ですからついていきます…」
「僕も行くよ。個人的に教会は嫌いなんでね」
「おお~、久しぶりに私も暴れられるよ~!」
「み、みんな…!」
一人だけおかしかったがまあいいとしよう。
* * *
教会の目の前、木場が見取り図を出そうとするとイッセーが正面突破しようと提案する。
「普通は裏口からこそこそ行くから、正面突破した方が警備が薄いと思うんだ」
「イッセーにしてはまともな意見だな」
「俺にしてはってなんだよ…」
落ち込んでるイッセーを無理やり立たせて
「ほら、行って来い!」
ドン!
「え!?」
教会に向かって蹴り飛ばす。イッセーはきれいに教会の正面玄関の扉を破って中に入る。飛ばされている間にイッセーは体勢を立て直し、大声でとらえられている友達の名前を叫ぶ。
「アーシア!」
「やぁやぁやぁようこそいらっしゃいましたねぇ、糞悪魔君たち。俺様に切り刻まれに来たのかなー?」
「なんで正面から入ってくるんすか!?」
中にはイカレ神父ことフリード・セルゼンとゴスロリ堕天使ミッテルト。フリードはわかるがなんでミッテルトまで? 裏口の方には一人しかいないのか?
「あはは、まさかこのイカレ神父のいうことが当たるなんて思わなかったっす」
「だーからいったでございましょ? この悪魔君なら正面からくるって」
フリードはそういいながらゲラゲラ笑う。なるほどね、だからこっちに二人いるわけね。
だけどまあ、
「二人纏めて消し飛ばせばいいか。みんな、ここは俺に任せて先に行け。多分隠し階段かなんかがあるはずだから。なに、心配するな、後から必ず追いつくから」
「先輩、それ死亡フラグです。」
「うん知ってる」
あえて死亡フラグを立ててみた。
「行くぜ?」
全身が熱くなり熱が放たれていくようなこの感覚、久しぶりだからな。
「加減はできないからな!」
火柱が立ち上がりそこから現れたのは、
「「「「「ドラゴン!?」」」」」
「うわー、久しぶりに見たなぁ。全身変身」
「グゥオアアアアアアンッ!」
白い人のような体躯、二本の角に左手の鈍い金色に輝く籠手。鋭い爪をもった両腕に長い尻尾。まるで人の形をした竜のような姿へと変貌した俺。そう、俺は全身を「ハンニバル」へと変身させたのだ。
全身をハンニバルの姿へと変えた俺は、咆哮を上げると目の前の敵を見据える。ちなみにこの状態でもしゃべることはできる。
「いやいやいや、ちょっとこれは想定外すぎるんですけどぉ!? 俺ってば倒せる気がしないよー、助けてミッテルトさーん!」
「いやウチでも無理っすから! え、なに? アイツ人間じゃなかったの!?」
「サリエル、お前はイッセーたちについて行ってくれ」
「りょーかい! ほら、行くよ!」
「あ、あぁ!」
「待ちやがれ!」
走り抜けるイッセーたちの後を追おうとする敵二人の前に焔の槍を投げつける。
「ッ!?」
「どこに行くつもりだ?」
両手を交差させ焔を集めてカタールのようなものを作り上げ、教会の長椅子を蹴り飛ばしながら二人に近づいていく。間一髪でミッテルトは飛んで避けるが、フリードは避けたものの砕かれた床の破片に吹き飛ばされる。
「グぺッ!」
「あわわわ…」
「次はお前だぞ?」
ミッテルトは光の槍を投げてくるが左手の籠手で防ぎ、お返しにブレスを吐き出す。ミッテルトはまたもや空中回避を行い逃げるが、次の瞬間俺はジャンプして空中で回避を終えたばかりのミッテルトに尻尾をたたきつける。
「あうっ!?」
地面にたたき落とされたミッテルトは立ち上がろうとするもすでに体はボロボロだった。服はところどころ破れ、羽も傷つき満足に羽ばたかせることもできていない。この状態を見るだけですでに勝敗は決しているも同然だった。
「どうするんだ? まだやるのか?」
「くっ! フリード、っていないし!」
フリードがいたところを見ると、すでにそこにはフリードの姿はなかった。
ミッテルトは膝をつきガクリとうなだれる。勝てないとわかったのだろう。
睡眠系の毒を打ち込み眠らせたミッテルトを近くのイスに横たえたあと、
「こいつらでいいか」
鬼の顔のような尾をもつ、二足歩行のアラガミ、「オウガテイル」と女体と卵殻が融合したような形状に加え、巨大な瞳が備わっている飛行型のアラガミ、「ザイゴート」。そして
「みんな大好きアバドン、っと」
倒せばチケットがもらえる「アバドン」を作り上げる。オウガテイルとザイゴートに見張りをさせ、ミッテルトが万が一逃げそうになったら、アバドンが俺を呼びに来るようにさせる。
「いいか、アバドンが俺を呼びに行ってる間にお前らはこいつ、ミッテルトを逃がさないように応戦するんだ」
「がう!」「きゅい!」「きゅぴー!」
「よし、頼むぞ!」
* * *
ミッテルトをアラガミ達に任せ俺も隠し階段を下りていくすると、
「死ね! 悪魔め!」
「イッセー君!」
「させないよ!」
光の槍を構えイッセーを殺そうとしていたドーナシークを、両腕をアラガミに部分変身したサリエルが手から光球を放ち、ドーナシークに命中させて防ぐ。俺は即座に右手を侵食モードにして神機らしきものを作り出す。今回はチャージスピアだ。チャージグライドで突進し、槍をドーナシークに突き刺して、捕食形態にする。
「喰え…」
ガブッ! バキャ! グシュ!
「ぎゃああああ!」
ガギャ! グシャッ!
ドーナシークを喰い尽くすと、イッセーが天に向かい叫んでいた。
「魔王でも何でもいい! 俺に力を貸してくれ!」
「ハッ、悪魔が教会で何をやっているのかしら?」
レイナーレが光の槍をイッセーにむかって投げる。それはイッセーの膝に突き刺さるがイッセーは怯まず立ち上がる。それを見たレイナーレは驚愕の声を上げる。
「どうして動けるの!? 光は悪魔にとって猛毒のはずなのに…!?」
「ああ、すっげぇいてぇよ…けどな、それよりお前をぶっ飛ばしたいって気持ちの方が強いんだよ!」
レイナーレに向かい走り出すイッセー。左手の神器の宝玉が輝き紋章が浮かぶ。
『Dragon booster!』
『Boost!』
「アーシアを苦しませやがって!」
『Boost!』
「お前は!」
『Boost!』
「俺が!ぶっ飛ばす!」
『EXPLOSION!!』
途端に、イッセーから魔力があふれ出す。
「…あり得ない。「
『当り前だろう、たかだか中級堕天使が俺の力に勝てるとでも思ってたのか?』
イッセーの宝玉から低い威厳のある声が聞こえてくる。おいおい、まさかこの状況で「
「ふっとべ!クソ堕天使!」
バキィッ!
イッセーの渾身の一撃を避けられず、すごい音を立てて悲鳴を上げることすらできずにレイナーレハ吹き飛ばされる。
「どうだ、見てたか?アーシア、敵はとったぜ…」
イッセーは泣きながらアーシアさんの亡骸を抱く。
勝ったとしても彼女は生き返らないのだから。
「イッセー、行こう。もちろんアーシアさんもつれて。」
「…あぁ…」
俺たちはアーシアさんの遺体とともに外へと向かった。
今回はここで区切ります。
次回はアーシアさんの眷属入りなどです。
それとUA10000を超えました! これからもよろしくお願いします。
それでは、次回もよろしくお願いします!