銀河の片隅でジェダイを復興したい!   作:ひさなぽぴー

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17.オールフォーワン

 ライトセーバーの手渡しがうまくいって、何よりだ。代わりに受け取ったトランプの束を、押収品として手近な警察官に渡しておく。

 

 しかしまあ、相変わらず派手な男だ。ヴィラン連合の拠点に突入したオールマイトの姿を遠目に眺めながら、私はそう思った。

 それでいて、破壊は最小限に留めているのだからとんでもない。全力を出したら、あのビルとて即座に消滅するだろうに。ワンフォーオールとはつくづく、個人に持たせていい力ではない。

 

 もちろん、そんな人物が味方にいることの安心感は大きい。それは間違いない。

 しかし、だからこその気の緩み、たった一人にすべてがかかっているということは問題だ。

 まったく、神ならぬ人の身で神話など作るものではない。私の周囲にいる警察官の大半が、既に勝った気でいるではないか。まだまったく終わっていないというのに。

 

 私はひっそりとため息をつきながら、遠くの様子を注視し続ける。

 

 双眼鏡を取り出し改めて様子を窺うに、どうやらあそこにオールフォーワンとやらはまだ来ていないらしい。カサネもだ。

 

 しかし、ヴィラン連合は詰み直前である。シンリンカムイの技で全員が拘束されており、ヒミコとグラントリノによって二人が気絶させられた。

 おまけに、彼らの兵器である脳無はベストジーニストが率いる別働隊によって、ほぼ回収されているはずだ。実際、レンズの向こうではシガラキ・トムラは愕然としている。クロギリも……まあ彼の場合、見た目ではわかりづらいが。

 

 ともかく、彼らが出そうとしても脳無は出てこない。これ以上の増援はほぼない状態で、できることはない。

 

 ……のだが。

 

 フォースが私に訴えかけている。まだ終わりではないと。

 

 ということは、恐らくここからオールフォーワンが出てくるのだろう。どう出てくるかはわからないが、そこは間違いないはず。

 だからこそ、私はずっと一連の流れを注視していたのだが……。

 

「……! 敵が出てくるぞ! 構えろ!」

「は?」

 

 フォースが危機を伝えてくる。だから声を張り上げたのだが、誰もついてこない。

 実績のない私の言葉に説得力がないからか、単に突然だったからか。……まあ、両方か。

 

 しかし、もう遅い。突如として虚空に黒い液体が現れたかと思うと、その中から脳無が出現したのである。

 それも、何体も。

 

 場所も悪い。大勢がひしめいているところに現れたため、出現と同時に早速被害者が出たのだ。大急ぎでフォースを駆使し、引き剥がしたが……数が数だ。間に合わないところはどうしても出てくる。

 

「やってくれるな……さすがに黒幕なだけはあ……、ッ!?」

 

 何はともあれセーバーを抜き、私は戦闘態勢に入った……のであるが。

 

 遠い視線の先。ビルの中で、ヒミコの口から黒い液体が湧き出し、彼女の身体が液体の中へ消えていこうとしているのを見て、目を疑った。

 

 彼女自身が抵抗を試みているのはもちろんのこと、すぐ近くにいたオールマイトが引っ張り出そうとするが、まったく効果がないようだ。ヒミコの身体が、どんどん見えなくなっていく。

 

 オールマイトの力でもどうにもならないということは、恐らくクロギリのそれとは異なり、対象のみに直接影響する力なのだろう。

 

 であれば……。

 

『ヒミコ! 私に変身しろ!』

 

 私は大急ぎでテレパシーを飛ばした。

 

 するとこれに応じて、ヒミコの身体が一瞬にして私に変じた。普段から私に変身しているからこその早業だ。

 

 わずかな間を置き、彼女の身体は見えなくなったが……彼女の変身と同時に、体内から何かが迫り上がってくる特有の嫌悪感が生じて私は口を開けた。

 

 すぐさま、そこから黒い液体が吹き出す。先ほどのヒミコと同様に。

 

 出てきた液体は独特の臭気を持っており、不快だ。しかし私はこれに一切対抗することなく、身を委ねた。周りからは、私をどうにかして助けようと人もの警察官が寄ってくるが……無駄だ。オールマイトですら無理だったのだからな。

 

 何より、これは作戦通りなのだ。だからこのままでいい。

 

「私のことは気にしなくていい!」

 

 だから私はそう叫び……そのまま私の身体はすっぽりと液体に飲み込まれた。

 直後に、私を呼ぶ声が聞こえなくなる。それを含めた様々な要素から、異なる場所へ転移したのだと認識する。

 

 そうして、ほどなくして黒い液体から解放された私が見たものは……まず、何かにえぐり取られたような地形。その向こうで倒壊している建物。その周辺で倒れ伏したヒーローや警察官たち。

 

 咄嗟の思いつきだったが、どうやら私はヒミコと共に転移することに成功したらしい。

 

「……おや? おかしいな、僕が呼び寄せたのはトガくんだけのはずだが……ああ、なるほど? 転送中に変身した結果、混線でもしたのかな。変身先も対象に含まれてしまったんだね。これは要検証だな」

 

 そんな私たちのすぐ近くで、カサネを従え佇む黒い人影があった。

 黒く、非常に仕立てのいいビジネススーツを身にまとい、黒い大仰な機械で頭部を覆った男。

 

 考えるまでもない。フォースで探る必要もない。

 

 なるほど。つまりこの男が、

 

「……オールフォーワンだな?」

「おや、どうやら名乗る必要はないようだね?」

 

 不気味で、強烈な威圧感がひしひしと身体を圧倒する……が、この程度ならどうということはない。

 シスの暗黒卿、ダース・ヴェイダーのほうがよほど恐ろしいぞ。何せ私は首を刎ね飛ばされた。

 

「こちらこそ、名乗る必要はないようで何よりだ」

 

 ともかくオールフォーワンの問いかけに答えつつ、口の中に残っていた液体をすべて吐き出す。

 

 そんな私の隣に、元の姿に戻ったヒミコが並んだ。彼女は「くさい……」と渋い顔をしながら口や鼻の周りを袖口でこすっている。

 

「まあ、君はともかく……トガくんには悪かったね」

「ふぇ?」

 

 悪いとは欠片も思っていない様子で、オールフォーワンが言う。

 一方のヒミコは、悪いことをされた感覚がないようできょとんとした。

 そんな様子を、カサネがイライラした様子で眺めている。既に身体は赤い光で覆われている。

 

 と、カサネ以外は奇妙に穏やかな我々の背後で、複数の水音がした。それに伴う形で、まるで溺れているかのようなうめき声が聞こえてきた辺り、連合のメンバーが全員ここに転送されてきたのだろう。まったく、本当に”個性”は理不尽だ。

 

「また失敗したね、弔。でも決してめげてはいけないよ」

 

 そんな私たちの後ろに顔を向けたオールフォーワンが、諭すように言う。

 さながらシスの暗黒卿が、人を引きずり込むような甘く優しい声で。

 

「またやり直せばいい。こうして仲間も取り返した」

 

 彼はそこで、ヒミコをちらりと一瞥した。……と思う。何せ顔を覆う機械のせいで、視線がわからない。

 

「この子もね。君が『こちらに引き込める人材』だと考え、判断したからだ。いくらでもやり直せ、そのために(先生)がいるんだよ。すべては君のためにある」

 

 その言葉を聞きながら、なるほどこれは先生だと思う。暗黒面の深みにいる人間だからか、その思考はほとんど読めないが……しかし弔を教え、導こうとしていることは間違いないだろう。

 

 ……とはいえ、恐らくただ育てるだけではないだろう。この手の人間の「育てる」は、単純に人間としての成長を促すためのものではない。手駒を増やすためのものであることが一般的だ。オールフォーワンも、単純に子供としてトムラを育てているとは考えづらい。

 

 それを考えると、育てた弟子が師を殺すことで代替わりとするシスの仕組みは少々特殊な気もするが……まあ今は置いておこう。

 

 ひとまず今一番の問題は、かなり近いところにあるミドリヤたちの気配だな。彼の他にはウララカ、ハガクレ、ヤオヨロズ……それにミネタか。一体こんなところで何をしているんだ……。

 

 ともかく、この場所をオールマイトに伝え……るまでもなく、もう来ているか。さすがはナンバーワンと言ったところだな。

 

「やはり……来ているな」

 

 オールフォーワンがつぶやく。

 

 と同時に、空からオールマイトが降ってくる。凄まじい気迫と、実際の圧力を伴いながら、両の拳を鋭くオールフォーワンに叩きつけた。

 

「すべて返してもらうぞ、オールフォーワン!」

 

 だがオールフォーワンは、これをこともなげに受け止める。

 

「また僕を殺すか、オールマイト」

 

 返された言葉もまた、穏やかなもので。

 

 しかし、オールマイトの力が伝わったのだろう。オールフォーワンの立っていた地面が半径数メートルに及んで陥没した。

 直後、激しい破裂音を響かせながら……しかし両者無傷のまま、オールマイトとオールフォーワンは一旦距離を取り、少し離れた場所に着地してにらみ合う。

 

 だがそれだけではない。両者の攻防は衝撃を伴って周囲に吹き荒れ、この場にいる全員の身体を吹き飛ばした。

 

「バーからここまで五キロ余り……僕が脳無を送り、優に三十秒は経過しての到着……衰えたね、オールマイト」

「貴様こそ……何だその工業地帯のようなマスクは!? だいぶ無理しているんじゃあないか!?」

 

 煽り合う二人。

 

 だがその途中、オールマイトは私の姿を見つけて目を丸くした。気持ちはわかる。

 

「オールマイト、私のことはお気になさらず。思いっきりやってください」

「! ……六年前と同じ過ちは犯さん。オールフォーワン、私は二人を取り戻す! そして貴様は今度こそ刑務所にぶち込む! 貴様の操るヴィラン連合諸共!」

 

 私に頷きで応じたオールマイトは、気を取り直して拳を振りかぶりながら一気に前へ出る。

 常人であれば、それだけで戦意を失ってもおかしくない。それほどの気迫が込められた突撃だった。

 

 しかしオールフォーワンは小揺るぎもせず、左手を軽く前に掲げた。すると、その腕が一気に肥大化する。

 

「それは……やることが多くて大変だな。お互いに」

 

 咄嗟に、私は全力のフォースプルをオールマイトにかけた。

 

 直後である。前に突き出されたオールフォーワンの手のひらから、筆舌に尽くしがたい威力の衝撃が放たれた。

 一瞬にして、彼から直線上に存在するものが崩壊した。建物は粉々になりながら、吹き飛ばされていく。

 

 オールマイトはかろうじてフォースプルが間に合い、そこに巻き込まれることはなかったが……そもそもそんな衝撃が放たれた場所周辺が無事であるはずもなく、私たちもまた軽く吹き飛ばされてしまう。いずれにせよ、もし直撃を受けていたらと思うとぞっとする話だ。

 

「『空気を押し出す』+『筋骨発条化』『瞬発力』×4『膂力増強』×3」

 

 いまだ衝撃の余韻が吹き荒れる中、オールフォーワンが楽しそうにつぶやく。

 

「この組み合わせは楽しいな……増強系をもう少し足すか……」

 

 いや、実際楽しいのだろう。無邪気な声色だ。

 

 だがその口ぶりに反して、その内容……なるほど、なるほど。彼のことが少しわかってきた。

 

「――ッ、すまないアヴタス、助かった!」

「いえ。しかしオールマイト、これは……あの男、まさか“個性”を複数持ち、しかも複合して使えるのですか?」

「……その通りだ。このことは内密に頼むが、まさにそうだ!」

 

 やはりそうか。

 

 そして態勢を整えたオールマイトの表情や内心から言って、オールフォーワンはまさに因縁の相手なのだろう。六年前、と言っていたし……何度もやり合った間柄ということか。

 

「それにしても……」

 

 と、ここでオールフォーワンが私を向いた。

 

「……いまだ十歳にもかかわらず、とっさの機転、判断力、そして実力……どれを取っても、既に上位のプロヒーローに匹敵するね。せっかくあっさり引退してラッキーと思っていたのに、バンコも厄介な後継を用意してくれたものだ」

 

 先ほどまでの楽し気な声から一転して、少々不機嫌な声だった。

 

「君は邪魔だな……。“個性”は()()()が……それよりもオールマイトを超える宣言といい、弔にとって最大の障壁になりかねない。ここで排除しておかないとまずそうだ」

「させん!」

「! オールマイト、お待ちを! 挑発です!」

 

 彼がそう言うと同時に、オールマイトが私をかばうように躍り出た。至近距離での殴り合いが始まる。

 

 が、それだけではなかった。

 

「先生の邪魔をするなぁっ!」

「……!」

 

 オールマイトが前に出たタイミングで、これまでずっとオールフォーワンの後ろに控えていたカサネが剣を振りかぶって襲い掛かってきたのだ。

 振り下ろされる刃にライトセーバーを合わせ、一度弾き飛ばす。しかしカサネはすぐさま態勢を整え攻撃してくる。

 

 さらに言えば、ヒミコには連合のメンバーが襲い掛かった。完全に分断されてしまった。やはり、先ほどの物言いはこれを狙ってのことか。狡猾な男だ。

 この状況に持ち込まれてしまった以上、オールマイトを手伝うことは難しい。そしてそうなったとき、オールフォーワンがどうするかなど簡単に想像がつく。

 

「ぐぅっ!?」

 

 その想像通りに、オールマイトが吹き飛ばされた。先ほどと同様……いや、あるいはもっと高威力の衝撃が、彼を吹き飛ばしたのである。

 

 余波の暴風が吹き荒れる中、オールフォーワンは次いで私に身体を向けた。その腕が、先ほどのように肥大化する。

 

「……ッ!」

 

 仕方なく、私は全力で跳躍した。その真下を、強烈な衝撃が通り過ぎていく。

 私の小さくて軽い身体はその余波に煽られて、さらに上空へと吹き飛ばされていく。

 

「よし。さあ弔、ここは逃げなさい。その子を連れてね」

 

 オールフォーワンの声が響く。大声でもないのに、不思議と通りがいい。

 

 彼の指の形が変わる。黒を帯びた、アクレイ(惑星ヴェンダグサに住む水陸両生の猛獣。第一次ジオノーシスの戦い*1で、マスター・ケノービが戦った)のかぎ爪のような形にだ。

 その指がさらに伸びて、倒れていたクロギリの身体に複数突き刺さる。すると直後、彼の身体が“個性”を起動した。黒い靄が大きく展開される。

 

「“個性”を強制発動させる類のものか……!? させない!」

 

 身体を翻し、高速の立体機動で妨害すべく突撃するが……その前にカサネが立ちはだかる。

 

「逃がさん!!」

 

 ほぼ同時にオールマイトも戦線に戻ってくるが、彼にはオールフォーワンが立ちはだかる。

 

 彼に合わせる形で目まぐるしく飛び回り、カサネを振り切ろうとするが……振り切れない。カサネの身体が、私の眼前に何度も瞬間移動するのだ。

 

 高速移動ではない。彼女の気配が、フォースが、不自然に途切れて目の前に現れるのだ。

 

「行かせない……よッ!」

「むう……!」

 

 横薙ぎの一閃を防ぎつつ、一旦距離を取って考える。

 

 カサネの“個性”は、怒りを力に変える「憤怒」のはず。バクゴーはそれとは別に、脳無のように超再生する“個性”も持っていたと言っていたが……またさらに別の?

 まさか……。

 

「……オールフォーワンは他人に“個性”を与えることもできるのか……!」

 

 その“個性”はどこから持ってくる? まさか……先ほどやつは「欲しい」と言ったな。ということは、他人から奪うのか!?

 

 でたらめすぎる……! そんな反則そのものな“個性”が存在していいのか!?

 

「おりゃあぁぁっ!」

 

 だが私のつぶやきを無視して、カサネが凄まじい速度で襲い掛かってくる。彼女が今全力の何割くらいの強さで“個性”を使っているかはわからないが、もはや単純な身体能力はいまだ無強化の私を優に上回っているだろう。

 猛烈な連続攻撃に対してソレスで何合か刃を交わすが、次第次第に私の身体は押されていく。

 

「コトちゃん!」

「問題ない! 大丈夫だ、君は君の安全を第一に考えろ!」

 

 それに伴って、ヒミコからも離されていく。私をヒミコから引き離し、強引にでも彼女を連れていくつもりなのだろう。

 

 何せオールマイトはオールフォーワンに、私はカサネによって足止めされている。いくらヒミコが並みのヒーロー志望より強いとはいえ、数の暴力を前にしては不利だ。

 囲まれると同時にもう一度私に変身して対峙しているから大丈夫だろうが、ここまで来て引き離されるなど受け入れがたい。

 

「問題ない……だぁ……!? 舐めてんのかこのクソチビがあぁぁっっ!!」

 

 だが、どうやら私はカサネの逆鱗に触れたらしい。赤い光が勢いを増し、しかしすぐさま身体に吸い込まれて消えていく。

 “個性”の出力が上がった。彼女にもそういうプライドはあるらしい。

 

 だがさせるものか。ヒミコは私が守る! 誰にも渡さない!

 

「全能力――増幅!」

 

 ゆえに、私は切り札を切った。

 

*1
原作スターウォーズのエピソード2「クローンの攻撃」で終盤に起きた戦闘




本編中に解説する機会が来るかどうか、ちょっと自信ないのでここで書きますが。

襲に与えられた三つ目の個性は、AFOが使っている「転送」の素材になったものの一つ(の、複製個性)という設定。
AFOはあの黒い液体を使う液体を披露したとき「まだ出来たて」と言っているので、わりと直前まで個性をこねこねしてたんだろうという予測による展開です。
そして襲が複数の個性を受け入れることができているのは、EP4の最後の話でルクセリアが語った通り、肉体を色々と改造されているから。

・・・個性三つに加えてフォース持ち、というのはいかにもバランスブレイカーっぽいけど、原作には無改造で合計7つもの個性を持つ化け物がいるんだから原作のほうがどうかしてると思う。
というか、ヴィランアカデミア編辺りから兆候はあったとはいえ、全面戦争編のインフレ速度おかしくないすか?w
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