銀河の片隅でジェダイを復興したい!   作:ひさなぽぴー

267 / 288
4.対照的な戦場

 通路を走る私の脳裏に、ヒミコの声が響く。

 

『コトちゃん! そっちに襲ちゃん行っちゃいました!』

『了解した。だがまだこちらには来ていない……ということは、どこかを経由してくるのか』

『んっと、直前にっ、膝を切ったので! それが治るまでは動かないと思いますっ!』

『なるほど、わかった。交戦中にもかかわらずありがとう、フォースと共に!』

『はい! フォースと共に!』

 

 ヒミコから飛んできたテレパシーに応じつつ、セーバーを構え直す。ミルコたちに追いついたのだ。

 そこではエンデヴァーとミルコが、ハイエンド脳無を相手に戦いを繰り広げていた。

 

 それとは別に、砕かれた培養槽が一つ。中にあったであろう溶液はすべて外にあふれ、その溶液の上に意識のないシガラキ・トムラが仰向けに倒れている。

 彼の傍には恥も外聞もなく泣きわめくガラキがおり……しかしその手には何らかのコントローラーらしきものが握られていて、まき散らす思考はなんとかしてトムラを覚醒させることに収束している。どうやらトムラは仮死状態らしく、電気ショックを与えようという魂胆のようだ。

 

 させない。

 

「あ゛!?」

「それは使わせないぞ、ガラキ・キューダイ」

「ああああああ!!」

 

 フォースプルでコントローラーを奪い、すぐにセーバーで破壊する。

 

 さらにガラキの身体を引き寄せて、拘束を始める。

 

「よくやったアヴタス! そのまま死柄木の警戒を続けろ! 予知通りなら……」

「わかっています! 脳無のほうはお二人にお任せします!」

「ならいい! そろそろとどめを刺すぞミルコ!」

「合わせてやる! 思いっきりやっちまえ!」

 

 二人の戦いも佳境だ。だが、この戦い全体の経過は、まだ序盤である。

 

 なぜなら……。

 

「来たな」

「死ねェ!!」

 

 どこからともなく振るわれた白銀の剣が、私の急所を一直線に狙ってくる。慌てることなくそれを受け止め、眼前に迫った少女……シガラキ・カサネと相対した。

 

 そう、彼女が来ないはずがない。

 

「おお襲ちゃん! 来てくれたんじゃな!」

「ドクターは黙ってて! 気が散る!」

「そんな!? いやいい、ワシのことはどうでもいい! なんとかして弔を目覚めさせてくれい!」

「わかってる! ……ああもう、クソッ! どけよクソチビ!!」

「もちろん、嫌だとも!」

 

 ガラキとカサネがそんな会話を重ねる間に、私たちは二十を超える剣戟を繰り返した。文字通り殺すつもりの激しい攻撃が叩きつけられたが、私はソレスの構えで冷静に受け流す。

 

 予知通りならカサネが私を引き付けている間にガラキがトムラを覚醒させてしまうが、そのために必要な端末は先ほど破壊した。ガラキ自体も拘束してある。大丈夫……大丈夫なはずだ。

 

「プロミネンスバーン!!」

 

 そのとき、エンデヴァーが必殺技を放った。凄まじい高温かつ高速の火炎が放たれ、脳無の全身を飲み込む。

 超再生があるとはいえ、身体の表面が炭化した脳無は脱力した状態で吹き飛んでいき、こちらの近くの床を勢いよく転がった。

 

「残るはジジイ……なんか増えてんなァ!?」

「死柄木襲か……!」

「あーもう! どいつもこいつも役に立たないんだから!!」

 

 脳無を下したエンデヴァーたちが、こちらにやってくる。

 これを見て、カサネは堪忍袋の緒をいくつかまとめて引きちぎったような大声を上げながら、地団太を踏んだ。彼女本来の”個性”に由来する赤い光がその全身を覆う。

 

 しかし、今日の彼女はそれでも冷静だった。暴れながらも一気に後ろに跳んで距離を取り、床に転がったばかりの脳無の身体をこちらにめがけて思い切り投げ返してきたのだ。

 

 もちろん、その程度でどうにかなる私たちではない。私はすぐさま身をかがめてやり過ごしたし、エンデヴァーも最小限の動きで回避する。ミルコに至っては大きく跳躍してから周辺の機器を足場にして、カサネに跳びかかろうとするほどであった。

 

 だがその瞬間、近未来が見えた。

 

 そして確信する。()()()()()()

 

「電撃来ます!」

 

 だからそれを認識すると同時に、私は声を張りながらその場で上に跳び上がる。

 

 赤い縁取りの、邪悪な金色。そんな瞳をギラつかせて、カサネが私たちに向けて両手をかざしていた。

 

「まとめてふっとべ!!」

 

 次の瞬間――カサネの手のひらから、青白い稲妻がほとばしった。

 フォースライトニング。暗黒面のフォースの極致の一つ。そんな攻撃が、放たれたのだ。

 

 これに対してエンデヴァーは回避を中断して、黒焦げの脳無の身体を受け止め盾にした。

 

 だが攻撃の態勢に移っていた上に、空中にいるミルコは防ぐ手段がない。だから私は間に入る形で跳躍し、ミルコを守りながらフォースバリアで稲妻を防御する。

 

 どこでその存在を知ったのか。いつの間に習得したのか、などとは口にすまい。私たちヒーロー側が今日までの間に鍛錬を重ね備えてきたように、カサネたちヴィランも備えていたのだろう。

 

 ただ受け止めてみた感触としては、どうにかこうにか攻撃の体裁は取ることができている、程度だな。

 それは威力だけでなく、四方八方へ拡散して放たれてしまっていることも含めてだ。収束して放てないうちは、攻撃と呼べるほどのものにはならない。

 

 やはりフォースライトニングは、非常に難しい技なのだ。暗黒面の深淵にのめり込んでなお、それだけでは辿り着けない極致なのである。

 だからこれくらいならば、フォースバリアが苦手な私でも余裕を持って対処できる。

 

 もちろん、防御手段を持たない状態で生身の人間が受ければ十分痛いだろうし、電撃である以上筋肉に与える影響は大きい。一般人であれば十数秒くらいは無力化できるだろう。

 だが、全力のトップヒーローたちの足を止めさせるには少々力不足と言わざるを得ない。何せ彼らはみんな、プルスウルトラできるものたちなのだから。

 

 しかし問題はそこではない。最大の問題は、フォースライトニングが稲妻……つまり電気による攻撃であるという点だ。

 なぜそれが問題か。単純な話だ。ガラキがトムラに対して行おうとしていた蘇生措置は、先述の通り電気ショックなのである。

 

 そして大きく後ろに跳んで距離を取っていたカサネと私たちの位置関係は……ちょうど間にトムラを挟む形。そこでカサネから私たちに放たれたフォースライトニングは、あちこちに拡散しており……当然トムラにも命中していた。

 

 間に合わない、とはそう言うことだ。

 事実、私は見た。ミルコも、エンデヴァーも見ただろう。電気、つまりフォースライトニングを受けたトムラの身体が、びくんと大きく跳ねる様を。

 

 悪意が目覚めた。既にフォースが未来を告げている。最悪に近い未来を伝えてくる。

 

 だから私は、続いているフォースライトニングの勢いに逆らわず、ミルコ諸共後方に吹き飛びながら声を張り上げた。

 

「エンデヴァー! 即座の退避を!!」

「――ッ、全体通信こちらエンデヴァー! 死柄木弔が覚醒した! 総員直ちに病院から離れろ!」

 

 同時に、私たちは脱兎のごとくこの場から逃げ出した。尻尾を巻いて、と言われても仕方ないほどの逃げ方だった。

 

 だが、そうせざるを得ないのだ。なぜなら覚醒したトムラは、ほんの十数秒ののちにその力を遠慮なく振るう。自身が触れたものだけでなく、自身が崩壊させたものに触れたものも連鎖して崩壊させるほどにまで成長した力を、遠慮なく。

 これに巻き込まれて、大勢のヒーローが塵になって死ぬ。そういう未来が予知されていたのだ。

 

 そこに至るまで、予知より少し時間はかかったが……どうやらここの予知は覆せなかったらしい。悔しいな、ここで覆したかった。

 それでも、余裕を持って避難を呼びかけたことで、塵にされるヒーローの数は間違いなく減るはずだ。今はそれでよしとするしかないだろう。

 

 しかしなるほど、帳尻を合わせるように覆したはずの未来に収束する、というのはこういうことか。

 サーナイトアイはこれを何度も経験してきたのだろう。予知を覆すことができないからと、取り扱いに対して以前はひどく慎重だったのはそういうことなのだろうな。

 

「急げ! 巻き込まれるぞ!!」

「塵になったモノに触れるな! 死ぬぞ!!」

 

 ハイエンド脳無たちとの戦いが繰り広げられていた広間を通り抜ける。戦いは終わっており、広間の隅には機能停止した脳無たちが転がっていた。

 

 通路からさらに階段に差し掛かったところで、既に逃走を開始していたクラストたちに並んだ――その瞬間。

 遂に破壊の力が目覚めのあいさつとばかりに解放された。壁が、床が、機械が、砕ける音が聞こえてくる。

 

 それはどんどん伝播していき、大きくなっていく。やがては文字通り「崩壊」の音となって、地下施設が、病院が。

 

 何より――日常が、崩れ始めた。

 

***

 

 コトちゃんのほうで弔くんが起きるより、ちょっと前。私はミッドナイト先生たちや上鳴くん、常闇くんたちと一緒に群訝山荘の最前線にいました。

 

 今回の作戦は全国同時のものですが、ここは特に重要な拠点ということで、ミッドナイト先生はもちろんセメントス先生やファットガムやギャングオルカ、なんていうビッグネームもたくさんいます。

 何せここには異能解放軍のリーダーだったリ・デストロをはじめとした、超常解放戦線の幹部がほとんど全員います。それだけ激しい戦いになるのは誰にだってわかります。

 

 そんな場所の最前線に学生の私たちがいるのは、それぞれが相手の幹部たちに対して何かしらのカウンターになるからです。上鳴くんは、相手方にいる増電とかいう”個性”の人に対して。常闇くんは暗闇の中で、リ・デストロに対して。

 私はもちろん襲ちゃん対策ですし、それ以外にもB組からはなんでも柔らかくできちゃう骨抜くん、キノコで広範囲を一気に無力化できる小森ちゃんもここにいます。

 

 彼らが狙っていた仕事ができないっていう最悪な事態がもしも起きたって、私がいます。変身すれば大体同じことができる私がいるのです。だから、これはとっても合理的な配置。

 

 わかってます。それはわかってるんです。

 でもですよ。それでもやっぱり、納得なんてできるはずないのです。

 

 だって私は、普通の女の子じゃなくって、どんなときでもコトちゃんの隣にいるちょっと過激な女の子になるって決めたのです。それなのにこの仕打ち、ひどいって思いません?

 誰にも、法律にも縛られず、好きなことを自由にやってる連合のみんながちょっぴり羨ましいです。ホント、コトちゃんがいなかったら私の居場所はあっちだっただろうなぁ。

 

 私がそんなことを考えてぶーたれてる間に、セメントス先生が群訝山荘をバラバラに解体しました。セメントがあるところだとホント呆れちゃうくらい理不尽ですよねセメントス先生。

 

 とりあえず合図には従って、私も前に走り出します。同時に膝から下を飯田くん、お腹を青山くん、両腕をミッドナイト先生に変身させながら。

 

 ……こんなに多彩な変身ができるのは、”個性”も含む身体機能を強化するフォースのおかげ。

 でもフォースがあったとして、ヴィランの私にも同じことができるかっていうと……なんとなくできないんじゃないかって気がしてます。

 

 だって部分変身は、透ちゃんの一件がないとやれると思わなかったんです。やろうとも思わなかったんです。

 だからヴィランの私が今の私みたいに色んな人を好きになれてるかっていうと、自信ないんですよね。自分のことだけで精いっぱいなんじゃないでしょうか。だからたくさん好きになろうって生き方、しないだろうなぁって確信があるのです。

 

 なんだったら、変身先の”個性”も全然使えない可能性も結構あると思います。

 

 だって私の”個性”の拡張に必要なのは、「好き」って気持ち。でもその「好き」にも色んな形、色んな種類、色んな色の「好き」があって。

 そしてそんな色んな「好き」を教えてくれたのは、A組のみんななのです。みんなとお友達になれたから、「好き」の微妙な違いに気づけたのです。

 

 もちろん、千二百年の時間を超えた影響もすごくあるとは思いますけど……でも、根っこの部分を支えてるのはやっぱり、A組のみんなと過ごした時間だと思うのです。

 

 だから部分変身は私にとって、とっても大事な技なのです。きちんと戦闘中に使えるくらいの早さで変身させるようになるまで、ホントのホントに大変で死ぬかと思いましたけどね。

 

「はい幹部一名無力化成功! 後衛(うしろ)に心配かけねーためにも皆さんパパッとやっちゃって!」

 

 話を戻しましょう。

 出会いがしらに相手の幹部がすんごい雷撃をしてきましたが、上鳴くんによって全部吸収されました。彼の言う通り、電撃使いの幹部はこれで無力化できましたね。

 

 いつもはちょっと抜けたところのある上鳴くんですけど、やるときはやるヒーローだってトガはちゃんと知ってるのです。

 カッコイイですよ。響香ちゃんがこの姿を見てないのが残念なのです。

 

 続いてエッジショットが幹部さんをはじめ十数人に緻密な一撃を入れて、無力化しました。ダメ押しにミッドナイト先生が”個性”と一緒にふわりと舞えば、その周辺は完全に制圧完了です。

 

 私も負けてられません。飯田くんのスピードでまき散らされるミッドナイト先生の眠り香っていう、セメントス先生もびっくりな理不尽をプレゼントです。たくさんの人を相手にするときは、これほど有用な使い方はないと思います。

 

「トランシィ、そっちは任せるわよ!」

「はぁい、任されました!」

 

 ミッドナイト先生の合図に従って、先生が向かったのとは違う方向にレシプロバーストです。ネビルレーザーを適宜発射しつつ、眠り香もまき散らしながら。

 いやぁ、我ながら無法なことしてますね。

 

 もちろん、ただ眠り香をまいてるだけだと手が手持ち無沙汰です。それはもったいないのです。

 

 ということで、右手にライトセーバー。左手にブラスターの変則二刀流で行きましょう。

 

 ライトセーバーは元々振り回す武器なので、眠り香を阻害しません。むしろ助長するので、いい感じです。

 それからブラスターは、音速を超えた速度で放たれる遠距離攻撃なので便利なんです。これだけ相手がたくさんいて密集してれば、適当に連射してるだけでも大体当たりますしね。

 

 あ、ちゃんとスタンモードになってるから大丈夫ですよ。何度も言ってますが、今の私はヒーロー志望のトガです。ちゃーんとルールは守るのです。

 

「あいつをとめろ!」

「暴れさせるな!」

「私を縛っていいのはコトちゃんだけなのです、よっ!」

 

 人と人の合間を縫うようにして、明らかに捕縛系と思われる触手が襲ってきましたが、とっさに小柄かつ閉所でのスピードに定評のある峰田くんに変身して狙いをスカします。

 回避と同時に足裏にもぎもぎをつけて踏み台にしつつジャンプ。その途中、今度は爆豪くんに変身します。エクスカタパルトで周りを爆破に巻き込みつつ、一気に空へ逃げます。

 

 峰田くんのもぎもぎは髪の毛由来ってことで、変身を解除すると消えちゃうんですよね。設置して回れないのだけが残念です。

 

 さて、次は空中で今度は全身を上鳴くんに変身です。そのまま電撃をぶっぱしながら、敵陣のど真ん中に着地します。当然、周りは一斉にしびしびなのです。

 

「なんだよこいつ!?」

「こんなのどうしろって言うんだ!?」

 

 ホントですよね、私もそう思います。でも。

 

「これが私なので。自分が生まれ持った力を使って何が悪いんです? あなたたちがやってることと一緒ですよ? お揃いですね、私たち!」

 

 今度は両肩を障子くんに部分変身。そこから伸ばした複製腕にブラスターを持たせて、乱射しまくります。

 

 次に左腕を切島くんに部分変身。果敢にも殴りかかって来た人の攻撃を受け止め、その隙に出力を抑えたライトセーバーで鳩尾に突きを叩き込みます。

 

 それで空いた左腕を、今度はお茶子ちゃんに部分変身。自分にゼログラビティを施しつつ、下半身を梅雨ちゃんに部分変身。

 一気に跳躍して、空高く舞い上がります。

 

 空中ではブラスターを乱射しまくったあと、頃合いを見計らって一度変身を全部解きます。

 あえてエネルギー残量少な目で持ち込んだブラスターがここでエネルギー切れになったので、壊す勢いで適当に頑丈そうな人にぶん投げておきます。お疲れさまでした。

 

 変身解除と同時にゼログラビティも解けてますが、梅雨ちゃん印のカエルジャンプに合わせて無重力だった私の身体は山荘の屋根より高い位置まで上がりました。

 くるくると回転しながら、今度はコトちゃんに変身。部分じゃなくって、全身です。

 

 そのまま立体機動をして、自分に運動エネルギーを加算します。大盤振る舞いです。いつもより多めに回っているのです。

 

 そして十分に勢いがついたところで、真下に向けて立体機動。

 を、した直後に全身を切島くんに変身です。そのまま全身硬化しながら重力に引かれて、まっすぐ敵陣に着弾しました。

 

 とんでもなく大きな音が響き渡り、周辺にいた人が派手に吹き飛びます。山荘のあった場所に、ちょっとしたクレーターの完成なのです!

 

「まだまだ行きますよぉ」

 

 今度は全身を響香ちゃんに変身。立ち上がりながら、周辺に向けて大音量のエイトビートです。

 

 これで大勢の動きがとまったところで、追いついてきたヒーローたちと無事合流しました。うん、我ながらいい仕事しましたね。

 

「やるなトランシィ!」

「我々も負けてられねぇな!」

 

 変身を解きながら、ヒーローたちのサムズアップににっこり笑って応えます。

 

 が、同時に私気づいちゃいました。だからちょっと急いで大ジャンプします。ライトセーバーの出力を、本来の強さに戻しながら。

 

「かーさーねーちゃん! あーそびましょ!」

「チ……ッ! 面倒なのが来た……!」

 

 セメントス先生の攻撃範囲から外れて崩れなかった三階部分に着地した私は、今まさにスマホを通じてここじゃない場所に瞬間移動しようとしていた襲ちゃんに向けてフォースプルをかけたのでした。

 




死柄木起床。

理波の一人称視点なので描写する隙間が取れなかったのであれですが、襲がライトニングを習得できたのは万が一ドクターが弔の覚醒に失敗したときのために、これだけをずっとかかりっきりで特訓してたからです。
本作でも原作でも上鳴くんに完封された戦線の増電副隊長を相手に、文字通り普通の人間なら何度も死ねるような電撃を喰らいまくったり電気を操作するコツを身体で覚えました。超再生がないとたぶん習得できなかった。
あと、フォースハックの代用品とも言える四つ目の個性、電子制御もこの習得に一役買っています。これは襲の視点だったとしても語られなかったことでしょう。そこまで細かい考察この子できない。

そしてそんなフォース周りのあれこれを吹き飛ばすトガちゃん無双な後半。
原作のトガちゃんは好きの微細な違いを理解できず、お茶子ちゃんとトゥワイス以外の個性が使えないままでしたが、本作のトガちゃんはきちんと理解した上で部分的に変身し、その状態でも個性を使えてしまうので、完全に一人無法地帯と化してます。ここにミッドナイトをひとつまみ入れることで、パーフェクトトガちゃんの完成って寸法さ。

劇中彼女が語っている通り、この無法の根幹を担っているのは身体機能を底上げするフォースではありますが、最大の理由は大勢の人に愛されるという経験の有無です。
・・・原作の変身が厳密にはどういう設定なのかは堀越先生にしかわかりませんが、本作ではそういうものだということでよろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。