銀河の片隅でジェダイを復興したい!   作:ひさなぽぴー

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14.USJ事件 2

 矢継ぎ早に避難指示を出し、マスター・イレイザーヘッドが敵陣に飛び込んでいく。自ら囮になるためにだ。彼は己を犠牲にしてでも、私たち生徒を助けようとしている。

 ああ、やはりあなたは光明面の人間だ。そのありようはジェダイに通じる。

 

 だがどれほど精神が強靭であろうと、それだけですべてを乗り越えられるほど現実は甘いものではない。

 彼を取り囲んだ大勢の敵は、大立ち回りを演じる彼に気を取られているようだったが……二人、恐らくはこの騒動の主犯と思しき手の男と、黒い靄の男らしきものはしっかり状況を見極めているようだ。

 

 イレイザーヘッドの“個性”「抹消」は、視界に入れたものの“個性”を一時的に使えなくするものだが……効果を継続させるためには目を開き続けなければならない。これは普通不可能なことで、ましてやドライアイである彼にどれほど使い続けられることか。

 実際、彼が“個性”の対象を切り替える……あるいは仕方なしに目を閉じる瞬間はどうしてもある。彼はそのタイミングを、ゴーグルによって悟らせないようにしているが……観察していればいずれわかることだ。

 

 そして、向こうもそれに気づいたのだろう。イレイザーヘッドの間隙を縫い、早くも黒い靄の男が何やら動きを見せた。靄が広がっていく。

 

「……させない」

 

 瞬間、私はフォースを用いてその身体を靄ごと拘束する。

 

 やつは間違いなく、今回の騒動の中でも中心人物だ。主犯かどうかはさておき、あのワープゲートのような“個性”はあまりにも厄介。そういう意味で、中心人物と断言していいだろう。

 そんなやつが動くとなると、どこにどう動くかわかったものではない。生徒を守るものがマスター・13号しかいない現状、不測の事態が起こる可能性は少しでも下げておきたい。

 

「……おい黒霧、何してる」

「そ、れが……身体が……動きません……!」

「は? ……あのチビか。いい“個性”してるなぁ」

 

 問題は、私がそうしているということが傍目からもわかりやすいということか。

 私に目をつけた手の男が、こちらを向きながら首筋をかきむしっている。だが、それで動揺するほど私の経験は浅くない。

 

 いや、他のジェダイに比べれば浅いことは間違いないが、それでも命がけの戦争をしていたのだ。なんなら、アナキンから文字通り殺された経験もある。あれに比べればこの程度、大したことはない。

 

「面倒だな……おいお前ら、あそこのチビ助を撃ち殺せ」

「へい!」

 

 そんな男の指示を受けて、数人が私に向けて手なり腕なりを向けた。言葉から察するに、遠距離攻撃ができる“個性”の持ち主ということか。

 

 だが私は逃げない。動じることもない。

 

「死ねや!」

「ヒャッハー!!」

 

 それぞれが異なる音を響かせて、攻撃を放った。放たれたものも、爪であったり弾丸であったり水の弾であったり様々だが……共通するのは、それらがすべて、私に届く前の空中でピタリと動きをとめたことだ。

 

「なにィ!?」

「そんなバカな!」

 

 驚く連中と私の間には、ヒミコが立ちはだかっていた。彼女は私をかばう形で立ち、前に両手を突き出している。

 フォースプッシュで、すべての攻撃をとめたのだ。そして、斥力によって動きを止められた攻撃はやがて推進力を失い、今度は斥力によって来た道を引き返すことになる。

 

「うわーーっ!?」

「ギニャーー!!」

「コトちゃんには指一本触れさせないのです」

 

 ふん、と鼻を鳴らしてヒミコは胸を張った。

 

「ありがとう、ヒミコ」

「どういたしまして」

 

 私の言葉に、彼女は嬉しそうに笑う。

 

「……なんだよ……さすが雄英ってか? ガキでもあんだけやれるとか……ハハッ……すごいね、まったく」

 

 とそこに、手の男の声が割り込んでくる。声の調子に反して、明らかに苛立った声だ。うなじの辺りをかきむしっている。

 彼の周りでは攻撃を跳ね返された連中が七転八倒しているが、そちらには目もくれていない。

 

「こんな序盤で使いたくなかったけど……ま、仕方ないか。エリクサーはちゃんと使うときに使わないとな」

 

 そして彼はそうつぶやくと、傍らで微動だにしていなかった黒い巨漢に顔を向け。

 

脳無(のうむ)、あのガキ二人を殺せ」

 

 そう、命令した。

 

 刹那。

 

「「……ッ!!」」

 

 私とヒミコは強烈な死の予感を伝えられ、同時に散開した。

 

 直後、巨漢が目にも留まらぬ速さでこちらに突っ込んできて、太く逞しい拳を地面に叩きつけ……地面が大きく割れた。

 

「……なんという……破壊力だ……!」

「カァイくないのです……」

 

 着地しながら、その巨体を観察する。

 

 やはり、あれは死体だ。生きていない。だが動いている。先日の一件から今日までの間に、アナキンから超古代のシスやその秘儀について簡単に説明を受けたのだが……そこで聞いた闇の秘術に極めて近しい何かが施されているようにも思える。

 だが、そうしたシスの秘儀はフォースあってこそのはず。フォースが薄いこの星で、そんな技術があるとは思えない。それとも、これも“個性”によるのか……。

 

 いやそれはともかく。何をさておいても、あれをこれ以上暴れさせるわけにはいかない。

 一目見ただけでわかる。あれの一撃は、人間を即死させ得る力が込められている。正面から対抗できるものは、それこそオールマイトくらいのものだろう。

 

「二人とも、何をしているのです! 早く避難を!」

 

 13号が叱責するが、もうそれは不可能だ。

 

「申し訳ありませんマスター・13号。これから逃げ切ることは、恐らく不可能です!」

 

 彼女には目を向けず、私はひたすら巨漢に注意を向け続けている。なぜか突っ込んできてから動く気配がないが、油断はできない。むしろ、逃げようとした瞬間殺される可能性もある。

 

「何を、……くっ!」

 

 そうこうしているうちに、私の拘束から逃れた靄の男が彼女のほうへ移動したらしい。一瞬で場所を変えたそれは、生徒たちに向けて淡々と目的を語る。

 

 平和の象徴を、オールマイトを殺すこと。それが連中の目的なのだという。

 できるかどうかはさておき、ここまで状況を持ち込んだ手腕は認めなければならないだろう。これは間違いなく計画的犯行であり、少なくとも目の前の黒い巨漢の動きを見るに、不可能とはとても断言できない。

 

 そうして靄の男は、生徒を散らして嬲り殺すと宣言して、複数の生徒を自らの靄の中へ取り込んだ。阻止したかったが、目の前の敵から目を離せない以上、それは出来ない相談だった。

 せめて、勇み足を踏んだバクゴーとキリシマをとめられていたら、分散させられることもとめられたかもしれないが……。

 

「そちらの彼女も、ここからはどいてもらいましょうか」

「ひゃっ!?」

「ヒミコ!」

 

 靄の男は最後に、ついでとばかりの口ぶりでヒミコにも靄を向けた。私と同様、巨漢との対峙でいっぱいいっぱいだった彼女にそれを避けることはできず、その姿が黒の中へかき消えていく。

 

「く……っ!」

「コトちゃん! 大丈夫、すぐ戻ってくるから――……」

 

 だが私が手を伸ばそうとした瞬間に、巨漢が殴りかかって来た。とっさにしゃがんで回避するが、そうこうしているうちにヒミコの気配は完全にこの場から消えていた。

 

***

 

 靄の男……黒霧の“個性”によって、入り口付近から飛ばされたトガが送り込まれた先は、土砂ゾーン。文字通り、土砂崩れが再現されたエリアであり、足元は固められていない土ばかりだ。

 そこで彼女が最初に見たものは、今まさに“個性”を解放しようと左手を引いた轟の姿で。

 

「……っ! 轟くん、ストップ! すぐ近くに透ちゃんがいます!」

「……っ!?」

 

 彼を慌ててとめたトガは、すぐさまフォースを駆使して軟着陸。勢いもそのままに、うずくまっていた葉隠の下へ転がっていき、彼女の身体をさらう。

 さらには地面を蹴り、二人で轟からある程度距離を取ったところで、

 

「もういいですよ!」

「……おお」

 

 改めて声を上げれば、次の瞬間土砂ゾーンのほとんどが氷に包まれた。要した時間は極めて短く、いかに轟の“個性”が鍛えられているかがわかろうというもの。

 

 それを見たトガは、感嘆とも呆れとも取れるため息をついた。

 

「……相変わらずすごいねぇ。透ちゃん、大丈夫です?」

「う、うん、おかげ様で……っていうか、トガちゃんよく私のことわかったね?」

 

 一方葉隠は、迷うことなく確保されたことに、少しだけ困惑していた。

 

 彼女は透明人間だ。そういう“個性”なのだ。身に着けている服にまでその効果は及ばないが、今はコスチュームのため目で見てわかる部分は手袋とブーツだけ。ほぼ完全な透明である。

 

 だがそんな葉隠の下へ、トガは一直線に辿り着いた。これほどすぐに見つけられるなど、葉隠にとっては初めての経験だった。

 

「トガ、人よりちょっとだけカンが鋭いんですよ」

 

 ところがトガはそう言って、にまりと笑いかける。

 

「……あれ、ここ擦りむいちゃってますね。ちょっと待ってください……今コトちゃんに変身するので」

 

 あまつさえ、着地に失敗した葉隠が怪我をした箇所に手を当てて、治療しようとする。その箇所は正しく、少し冷たい手で触れられた場所にある怪我の診断もまた、間違いない。

 そんなトガに葉隠は、言葉に詰まって思わずぽかんとトガの顔を見つめてしまう。

 

「なんで……」

 

 かろうじて出た言葉が、これである。あまりにも端的に過ぎて、これではわかるはずもないと内心慌てる葉隠。

 実際トガは質問の意図を読み違え――実際にはフォースで大まかには把握していたが、あえて――葉隠が期待したものとは異なる答えを返してきた。

 

「コトちゃんなら、きっとこうすると思うので」

 

 再びにまりと笑ったトガの心に、迷いはなかった。

 

 本音を言えば、今すぐに理波のところへ全力で戻りたい。この短時間であっても、彼女の存在が隣に感じられないことがトガにはとても寂しかった。だから葉隠の問いかけにも、一番早く話を終えられる答えを探した。

 

 だがトガとて、常に感情に身を任せているわけではない。何より事態が事態であるだけに、少しでも冷静に状況を判断しなければならないという理性が、トガに考えさせたのだ。

 

 もしも今、ここでクラスメイトを放置していったとしたら……理波はどう思うだろうか? と。

 

(そんなことしたらきっと、嫌われちゃうのです……)

 

 そう考えたトガは、己の欲を抑え込んだ。

 

 心のどこかでは、そんなことで理波に嫌われることはない、と断言している自分もいる。それでも可能性がゼロでないなら、そんな可能性は潰しておきたかった。

 だからトガは葉隠を治すのだ。ここに飛ばされた全員が無事戻るために。

 

 ……それはつまり、最初に轟を制して葉隠を助けたことは無意識の行動、ということになるのだが。トガがそれに気づく様子はなかった。

 ともあれ、人助けよりも自分本位なトガの思考が葉隠に伝わることはなく。

 

(トガちゃん、いい子だなぁ……見た目はちょっとだけ怖いけど)

 

 葉隠はトガに対する好感度を、彼女自身が思っているよりも高めに上昇させることとなった。

 

「よーし、これで大丈夫!」

「ありがとー!」

 

 そうしてやるべきことを終えたところで、二人は互いに笑い合う。見る人が見れば、友情の芽生えとでも名づけそうな若者二人の姿がそこにあった。

 

 まあ、両者の内心は微妙にすれ違っているし、周りには氷漬けのチンピラたちがあちらこちらに転がっているので、実態はいささか以上に殺伐としているが。

 

「それで、これからどうしよっか?」

「コトちゃんのところに戻りたいです。ここはもう片付いちゃったみたいですし」

 

 そこで治療を終え元の姿に戻ったトガが、周囲を見渡す。葉隠もそれに続いた。

 

 周りはさながら氷河期の様相である。何十人もいるチンピラはいずれも氷漬けになっており、まったく身動きが取れないでいた。地中に潜んでいる気配などもなく、葉隠のような透明になっている気配も感じられない。

 轟は正真正銘、敵を瞬殺してしまったのだ。

 

「轟くんは……あれって何してるんだろ?」

「尋問かなぁ。たぶんですけど」

「あ、やっぱり?」

 

 二人の視線の先では、轟が氷漬けのチンピラ相手に敵方の秘策を聞き出そうとしていた。

 

「あのオールマイトを殺れるっつう根拠……策ってなんだ?」

 

 彼のその言葉を聞いて、トガは再び考えを改めた。

 

 トガにとって、理波はオールマイト以上の()()のヒーローだ。理波以外のヒーローは、十把一絡げとも言う。

 だがそんな彼女であっても、オールマイトが()()のヒーローであることは疑っていない。さすがの理波と言えど、拳一つで天候を左右するような人間相手では分が悪い。それは間違いないと思っているのだ。

 

 しかし、どうやら敵にはそんなオールマイトを殺す手段がある、らしい。もしも本当にオールマイトを上回る切り札があるとしたら、それは間違いなく理波を脅かすだろう。

 自分が助けに入るだけで、なんとかなるものならいい。けれどもし、何かしら特殊な仕掛けなどがあって、自分の力が大して役に立たないなら……。

 

 そう考えたトガは、ここは情報を集めたほうがきっといい、と判断する。

 

「……轟くん、それ、トガがやってみてもいいですか」

 

 その結果トガは、薄ら笑いを浮かべながら轟の隣に立った。

 

「……何か手があんのか」

「はい、ちょうどいいのが」

 

 頷くトガに、轟はほとんど動くことなく視線だけを向けてきたが……ほどなくしてかすかに頷くとともに、顎をしゃくって促してきた。

 

 彼に促されるまま、トガは前に進み出る。そうして、背後にした轟や葉隠には見えなくなったところで笑みを深めた。

 誰が見ても嫌な予感しかしない、そういう類の笑みだ。彼女に最も近い男の顔が引きつり、その口からか細い悲鳴が漏れた。

 

「こんにちは、お兄さん。私トガです、よろしくねぇ」

「へ、あ、お、おう……よろしく……?」

「ありがとうございます! じゃあやりますね!」

「は!? 今のそういう意味かよ!? 待っ……!」

 

 身動きが取れないままの男の頭に、トガの手が当てられる。ちょうど頭の上半分が覆われた形となり、男の視界は遮られてふさがった。

 

「それで? オールマイトを殺すって、どういうことです?」

「知るか……! 俺は何も……」

「ふぅん?」

 

 問いに答えない男。だが無意味だ。フォースユーザー相手に、黙秘は通じない。対抗できるのは、同じくフォースユーザーだけである。

 トガの脳裏には、既に回答があった。男の心を垣間見て得た答えだ。

 

 マインドプローブ。平素からフォースユーザーが有している、相手の思考を読み取る能力。それをより強め、深め、記憶や精神に直接踏み込み調べる技だ。

 

 いわゆる精神探査だが、その分繊細な制御が求められる技でもある。ゆえに、加減を気にせず野放図に使うと、心の中に土足で踏み入り荒らす行為に早変わりする。

 そうなったとき苦痛を伴わないはずがなく、場合によっては廃人になってしまうほど危険な技だが……見方を変えればそれは拷問に有用と見ることもできる。記憶を覗き、苦痛も与える。ダークサイダーにとっては一石二鳥であり、実際そのように利用された歴史もあった。

 

 ただ、トガは一応……そう、一応少しだけ、ライトサイドの力も持っている。何より、拷問などは理波が許さない。実際にやろうものなら、きっと嫌われる。

 だから、トガに記憶を掬い取られた男は幸運であったと言えよう。彼は内心を物理的に荒らされる辱めを受けずに済んだのだから。

 

 ……ただ、沈黙して目を細めるという行為をトガがしたので、恐怖に苛まれる結果は残ったが。

 

 トガはその後、数人のチンピラに同様の作業を繰り返した。もちろん、情報の確度を上げるためである。

 

「なんかわかったか」

「はい。さっきここに飛ばされる前、脳みそがむき出しになってる黒くておっきい人がいましたよね?」

「……ああ」

「トガちゃんと増栄ちゃんが襲われたヤツだよね?」

「はい。あれ、脳がないって書いて脳無っていうらしいんですけど――」

 

 ――オールマイトと同じくらいのパンチが打てるらしいですよ。

 

 その言葉を聞いて、その場にいる全員の顔が強張った。

 

 轟たちは、事実だとしたらあまりに恐ろしいその話に。

 周りのチンピラたちは、口を割ってもいないのに情報が抜かれた事実に。

 

「この人たち、それ以外のことはなんにも知らないみたいです。手をいっぱいつけた人……えーと、死柄木弔(しがらき・とむら)くん? って人がリーダーらしいので、詳しくはその人に聞くしかないと思います」

「……それがマジなら、もやに巻き込まれなかった連中のほうがやべぇ」

「どどど、どーする!? そんなのがいるんなら、私ら行っても足手まといなんじゃ!?」

「そんでもできることはあるはずだろ。俺は行く」

 

 動揺を隠さない葉隠に対して、轟は覚悟を決めた顔できびすを返した。そのまままっすぐ、このUSJの入り口に足を向ける。

 

 そんな彼の背中を見て、トガは一人「おや」と目を丸くした。彼から感じる気配に、にわかに光明面が見え始めたからだ。

 トガや理波にとって、轟はダークサイダーという認識であった。彼はそれくらい、何かに対して常に憎しみを募らせていた。

 だが、今の彼はむしろ……。

 

「マジ!? 轟くんマジ!? 危ないよ!?」

「無理に来なくていい。お前らは避難しとけ」

「マジかー!?」

 

 そうして轟は、土砂エリアを降りていく。

 その背中を、驚きながら見送るしかない葉隠。

 

「……トガちゃんどーしよー!?」

「? トガも行きますけど」

「マジかぁぁ!?」

 

 そして、トガの返しにオーバーリアクションになる葉隠。

 

「コトちゃんが心配なのです。私がいなくても大丈夫だとは思うけど……でも、それとこれは別なので」

「……まだ短い付き合いだけど、トガちゃんが増栄ちゃん大好きなのはよくわかったよぉ……」

 

 うおおお、と葉隠は頭を抱える。

 

 だが、ほどなくして顔を上げると、覚悟を決めた表情で(もちろん余人には見えないが)両の拳をぐっと握り、気合いを入れて見せた。

 

「……おっけーわかった、私も行く! ……途中まで」

 

 話の流れ的に、三人揃って出撃となりそうなところを外した発言。相手次第では脱力し、あるいはツッコミを入れていただろう。

 

 だが色々な意味でトガは普通ではなく、葉隠の決断に異を唱えることはなかった。

 

「それで、他のみんなを探すよ! 見た感じ、あのもやに巻き込まれたのにここにいない人のが多いみたいだし!」

 

 なぜなら、彼女が後ろ向きではないと気づいていたので。

 

「わかりました。じゃあ途中まで一緒ですね」

「うん、よろしくねトガちゃん!」

 

 そうして二人は、轟を追いかけ土砂ゾーンを後にした。

 




原作での透ちゃんが実際にどう思っているのかはっきりしたことはわかりませんが、透明人間で、誰も本当の彼女の姿を知らない(物理)という点において、トガちゃんと似てるなと思います。
トガちゃんの場合は「誰も本当の彼女の姿を知らない(精神)」だったわけで、ちょっとベクトルは違いますが、それでも共通するところはあるだろうなと。
なので、透ちゃんにはお茶子ちゃんと並んでトガちゃんに近しい子になってもらいたくて、この展開になりました。
ボクとしては、お茶子ちゃんか透ちゃん、二人のうちどちらかでも同窓生だったら、トガちゃんもヴィランに堕ちることはなかったんじゃないかなって思うのです。
まあボクが透ちゃん好きってのもあるんですけどね。透ちゃんヒロインのヒロアカ二次もっと増えて。

ちなみにトガちゃんが葉隠ちゃんに施した治療は、治す前に空気中の水分を増幅して作った水で洗い流してから行われています。ごあんしんください。

それと「マインド・プローブ」ってのは、シークウェルトリロジー(EP7以降のナンバリングタイトル)で、カイロ・レンが尋問と拷問で使っていた技ですね。
トガちゃんはちゃんと丁寧にやったので誰も傷つけてません。ごあんしんください。
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