離れて近づいて 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
影山蒼
影山有希
影山咲希
以上3名

基本情報

影山父    影山母  桃内父   桃内母
 └───┬──┘    └──┬──┘
    影山蒼     桃内有希┴桃内咲希
     └───結婚──┘

人物紹介
影山蒼(27)
血液型:AB型
誕生日:8/5
好きな言葉:最初なんてどうでもいい、最後が主役

影山有希(26)
血液型:AB型
誕生日:12/3
好きな言葉:最後を楽しめ!


第11話 旅行初日

 俺は咲希が起きてから1時間くらいした10時、家を出て旅行に出掛けた。3人だけの旅行で、目的地は大阪や名古屋、奈良、京都など。たくさんの場所を観光する。そして、最後は馬鹿げたことに、奈良から群馬まで移動して、最終日には草津温泉に入って帰ってくる。行くルートは行っている途中に決める。

 

「のぞみ225号かな」

「じゃあ品川?新横浜?」

「今日は新横浜だね」

 

藤沢10:29発湘南新宿ライン特別快速高崎行きで横浜まで行き、横浜から横浜線で新横浜。のぞみ225号は11:18に新横浜を出発する。

 

「蒼くん、京都とか行ったことある?」

「中学の修学旅行以来かな。名古屋は、俺が5歳くらいの時に行ったっきりだから16年くらいかな」

 

今27歳だから、おそらく22年ぶり。大阪は行ったことないから行ってみたい。

 

「私はね、京都じゃなくて奈良行ったよ。それ以外行ったことないなぁ」

 

有希は俺の腕に抱きついて言った。

 

「行ってみような、大阪とか誰も行ったことないだろ」

「うん。行ってみたーい!」

「とりあえず名古屋行くから、小倉トーストでも食っとこう」

 

2人はポカーンとした顔だった。あ、そっか。名古屋行ったことあるの俺だけだ。

 

「トーストの上に小倉がのってるんだ。美味しいぞ」

「そーなの?じゃあ早く食べたい!楽しみ!」

 

 

 電車は大船駅に到着。次は戸塚に停車する。戸塚の次が横浜。東海道線は停車駅が少なく、横浜~品川では京急と対立している。

大船まで最高速度は120km/hだったが、緩行線である横須賀線の兼ね合いで、110km/hに落ちる。それでも戸塚~横浜10分だから速い。

東海道線普通 15分

横須賀線普通 17分

根岸線各停  30分

東海道線快速 14分

東海道線特急 12分

という感じで、大船からは東海道線が速いことになる。

表定速度は次の通り

東海道線普通 70.8km/h

横須賀線普通 約62.5km/h

根岸線各停  約44.2km/h

東海道線快速 約75.9km/h

東海道線特急 88.5km/h

快速が結構速い。

 

「蒼くん、腕あったかい…」

「そうか?普通にしてるだけだけど」

 

有希が頬をつけて俺に言った。

 

「そういえばさ、蒼くん、咲希に…なんだっけ、ひょうてーそくど?みたいなのって、どうやって求めるの?」

 

表定速度か。

 

「表定速度は、単純にその区間の距離÷所要時間だよ。加速度とか、速度維持とかは考えないから、一般的には約がつく」

「じゃあ、最寄りの藤沢から大船は?」

 

そう有希が聞くと、咲希が唱えるように言った。

 

「営業キロが4.6km.、上り始発の1820Eだと、4分だから1.15km/min、時速に直すと60倍で69km/h。表定速度は69km/hってこと」

 

この式は咲希と一緒にやったもんな。これで、平均として69km/hで走行することになる。

 

「ちなみに、遅い電車は結構遅いぞ。数本いるんだけど、藤沢7:17発1536E国府津発上野行きは、4.6kmを6分だから大体46km/h。23km/hの差ができる」

「じゃあ、私の言った所の表定速度いい?」

 

有希もはまり始めたな。

 

「東海道線横浜~川崎の最遅」

「たしか、藤沢7:03発、横浜7:29発1532E小田原発上野行きで、藤沢~大船は5分で、55.2km/hなんだけど、10分かかって、横浜~川崎は60km/h。普通は75km/hだから、結構おそい」

「私も自分で調べてみるね!」

 

有希は俺の腕に頬をすりつけたまま言った。結構恥ずかしいんだけど。

 

「有希、あの、いつになったら離れるんだい」

「えぇ?降りるまで?」

 

あと10分あるんですが。いやけど、離れろって言うとなんか罪悪感あるし。微妙だなぁ。

 

「咲希、どうにかしてくれ」

「ん?別にいいじゃん。よしよしすればいいじゃん」

 

よしよしってさ、有希がそんなことをするわけない。もう子どもじゃないんだからって言いそう。

 

「よしよししてぇ」

 

そうそう、そんなこと言うわけ……はぁ!?言った!?今なんておっしゃいました!?有希さん!?

 

「はい?有希さん?何を言ってるんです?」

「だーかーらー、よしよし!撫でて!」

 

ああ、やっぱりこの姉妹似てるわ。こんなところも似てるとは。

 

「はいはい、撫でればいいんでしょう」

 

俺は有希の頭を撫でた正直、少し撫でづらかったけど。

 

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