離れて近づいて 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
影山蒼
影山有希
影山咲希
以上3名


第14話 0番線

 俺は京都のホテルに泊まった。すると、みんな同じ部屋だったからか、有希とは俺に近づいて言った。

 

「蒼くん、キス、しよっ」

 

有希はそう言ってすぐにキスした。咲希が見てない内に俺は早く済ませたかった。俺はすぐ離れた。

 

「ぷはっ!」

 

有希と俺の間に糸のようなものが垂れた。その時、咲希が後ろから言った。

 

「お兄ちゃん、お風呂はどうするんだっけ」

 

俺は跳び跳ねて驚きそうだったが、なるべく動かないように言った。

 

「ああ、ここのやつ使うから好きな時に行ってきて」

「じゃあ行ってきます!」

 

俺は自然なように答えた。危なかった…危うくバレるところだった…

 

「蒼くん、足りないよぉ」

「今いないはずだから、続きしよっか」

 

俺は有希の後頭部を優しく触り、こっちに寄せた。そのままキスすると、有希は小さな唇から小さな舌を出し、俺の口の中にいれた。

 

「んちゅ…」

「んっ、んんっ」

 

俺も中に入ってきた舌に絡ませる。有希は色っぽい声を出して、俺から離れた。

 

「んはっ…」

「も、もうそろそろ準備するか…」

「うん…」

 

俺は鞄の中から明日ののぞみ200号東京行きの切符を出した。

 

「もう帰っちゃうんだもんね」

「ああ、草津温泉行ってからね」

 

明日は朝から動くから早く寝たい。6:14発の東京行き始発に乗るのだ。

 

「好き…」

「俺も…」

 

俺たちがこんなことをしていると、後ろからドアを開けて先が入ってきた。短いな、風呂にしては。

 

「早いな、上がるの」

「咲希、ちゃんと入ったの?」

 

咲希の服はちゃんと着れていなかった。

「上がるしかなかったのっ!だって、男の人入ってきたんだよ!?」

 

咲希は焦るように言った。男の人入って来たって、あり得ないだろ……

 

「分かったよ。一応前までは行く」

 

入れないし。俺は女湯の前まで行った。

 

 女湯の前は騒然としていた。しばらくすると、中から60代くらいの男性がこっそり出てきた。

 

「あの、なんで女湯に」

「げっ!」

 

その男性は急いで逃げようとした。俺は足を引っ掛け、わざと大きな音を立てた。

 

「なんで女湯に入ってた!」

 

周りの視線は転んでいる男性に向けられる。すぐに従業員がやってきて、男性はつれていかれた。

けど、さすがに入りづらいか……

 

「有希、入ってくるか?」

「どうしよう……明日でいいかな」

「分かった」

 

俺たちは個室に戻った。寝るところも全員同じだから個室ではないのか。

ベットは3つあり、それぞれのベットに自分の荷物を置いた。俺は出口に1番近いベット、隣は咲希、1番奥が有希だ。

 

「じゃあ、もうそろそろ寝ようか」

「はーい。電気消すね」

 

有希は電気のスイッチを押して電気を消した。

 

 

 俺たちは翌日4時に起床した。まだ全然早いが、俺たちはもうチェックアウトした。京都に向かい、鉄道ファンだから行きたい場所があった。日本一のあるものが京都駅にはある。

 

「蒼くん……こんな朝早くなぁにぃ……」

 

有希はまだ眠そうだ。でも、これから眠気覚ましにあることをする。

 

「さて、着いたよ」

 

俺たちがやってきたのは京都駅0番線ホーム。全長は558m。だが、実際に「0番線」と呼ばれるのは323mだけ。残り235mは「30番線」だ。途中で番線は変わっているが、ホーム自体は1つ。日本一長いホームだ。

 

「ん?何これ……」

「眠気覚ましに端まで歩くぞ」

「うにゅ?はーい」

 

有希は気付いていない。俺は端からいつものペースで歩き始めた。有希は最初は楽なように歩いていたが、0番線が終わり、30番線に入ると、疲れ始めた。

 

「はぁ、はぁ……あとどのくらぁい?」

「あと200mくらい」

 

もう15両分もない。東海道線の端まで歩いてる感覚で行ける。

 

 往復で戻り、新幹線に乗った俺たちは、みんな疲れはてていた。帰りもABC席を取り、3人で並んで座った。

 

「蒼くん……あれはやりすぎだよぉ」

「あはは……悪かった」

 

有希はブーッと頬を膨らませながら言った。いやごめんって。

 

「いつかし返す……」

「え!?それは勘弁してくれ……」

 

俺は有希に媚を売った。

 

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