離れて近づいて 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
影山蒼
影山有希
影山咲希
月島柊
藤間望
以上5名


第15話 高崎での爆破

 俺は東京で新幹線から降りた。ここからまた新幹線で高崎まで向かう。最初は在来線でも言いと思ったけど、座れる保証がないから新幹線にした。

はくたか555号で高崎まで向かう。俺は費用削減もあって、自由席にした。外から見ると、自由席は結構どこも席が埋まっていた。繁忙期だからけっこう人いるんだろうな。

ドアが開くと、待っていた人が一斉に乗り込む。自由席の席を探す人がいるが、満席だ。俺が自由席にした理由は、指定席が満員だったっていうのもあった。

 

「むぎゅう……くるちい……」

「ちょっと我慢しような。そんな長くないから」

 

人の乗降はない。大宮の次は高崎。デッキにかなり人がいて、もう身動きが取れないほど。昨日のバスと同じくらいだ。

 

「咲希、大丈夫か」

「んっ……うん……大丈夫っ……」

 

苦しそうだった。何かに我慢していそう。

 

「咲希?何かあったか」

「んあっ…なにも…な…いっ!」

 

俺は咲希の後ろを見た。そこには、エロい顔をしたジジイがいて、その先を見ると、手が咲希の尻に。穴にいれ、揉んでいた。

俺はジジイの手を強く掴み、血管を止めるようにした。そして、俺は小声で言った。

 

「嫌だったな」

 

俺は手首を捻る。

 

「いでっ」

「通報してもいいんだが?」

 

俺は恐ろしく言った。身動きが取れないわけだから、高崎までは逃げれない。

 

「さて、突きつけてやるからな」

 

俺は高崎駅に着くまで待った。

 

 俺は高崎駅で駅員にジジイを付き出して、草津温泉に向けて在来線ホームに向かった。まだ時間があったため、少し外に出ていた。

そういえば、高崎の爆発大丈夫かな。有希や咲希が怪我しないといいけど。

 

「有希、ちょっと急ごう」

「うん。けど、どうして──」

 

有希がそう言った瞬間、すぐ横の、4/10と書かれたビルから空気が抜けるような音が聞こえた。まさか、これが……

 

「有希!咲希!伏せて!」

 

俺が2人を地面に押し倒して守った瞬間、後ろから爆発音がした。破片が俺の背中に当たった。頭にも小さい破片が当たり、血が流れ出す。

 

「蒼くん……?」

 

有希は俺の下から抜け出して、傷の具合を見た。

 

「うわ……すごい血……」

「私、包帯持ってるよ」

 

咲希はリュックの中から巻かれた包帯を取り出し、血がながれていた背中や、腕、肩などに巻いた。

 

「柊くんのところ行こ?かりなちゃんが治してくれるよ」

「分かった……」

 

俺は痛みを堪えながら高崎駅に戻った。

高崎駅では混乱が起きていた。電車には影響はなく、10:14発特別快速小田原行きに乗車した。

 

「蒼くん、守ってくれたんだよね」

「お兄ちゃん……」

 

俺は話せずにいた。背もたれにもつけられず、話すのも困難だ。死んでもおかしくなかった思う。

 

「無理しないでね」

 

俺はうなずいた。

 

「お兄ちゃん、優しいもん……」

「嬉しい…………」

 

俺は笑った。

 

 深谷に着くと、もう俺は歩けないほどの痛みに負われていた。

 

「よいしょ……」

「お兄ちゃん……」

 

俺は有希と咲希に身を任せたままでいた。

柊の家に着くと、結構慌ただしく動き回っていた。

 

「望!宇都宮予備電源は!」

「もう1時間しか持たない!」

「高崎電源はまだ使えないのか!」

「復旧できてない!」

 

柊と望さん?は電源について叫びあっていた。

 

「柊くん!蒼くんの怪我を──」

「もう予備電源全て作動させろ!……それで、なんだ」

「あ、えっと、蒼くんの怪我を治してほしくて」

 

柊は俺の怪我の具合を見る。少し見てから、柊は試した。回復魔法を自分で発動させたのだ。

 

「……一応、流血は治まった。傷口を治すんだったらかりなのこと呼ぶが?」

「お願い」

 

柊は電話の受話器を取りに戻った。俺は痛みこそ治まっていないが、垂れていた何かが無くなった気がした。

 

「かりな呼んどいたからな」

「柊くん!宇都宮予備電源切れる!」

「ああ、分かった!甲府予備と塩原予備で保て!」

 

柊は走って部屋に戻っていった。電源切れるとか、なんのことだろう。

 

「あ、えっと、リビングで横になってろ。背中付けるなよ」

 

有希と咲希は俺を抱えてリビングに連れていってくれた。有希は柔らかいカーペット上に俺を降ろすと、しゃがんで俺の頭を撫でてくれた。

 

「痛いよね。けど、犠牲にしてまで、私たちを守ってくれてありがとう」

 

俺は頷くことしかできなかった。痛みも少し退いたため、少しは動けるようになった。

 

「お兄ちゃん……大好きだよ」

 

俺は咲希に笑った。

 




建物は全てフィクションです。

高校生からの物語と繋がりますからね。
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