離れて近づいて 完結   作:月島柊

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第24話最終回に向けて頑張ってます。
今回の登場人物
影山有希
影山蒼
以上2名


第21話 5ヶ月

 有希と一緒に病院に行き、診断された内容は、骨折だった。ドミノ倒しによって、膝に強い衝撃が当たり、骨折してしまったらしい。

俺が自分を責め始めると、病院の人と有希は「あなたのせいじゃない。渋谷の輩のせいだ」と言ってくれた。

有希は車椅子か、松葉杖どちらがいいか選ばされた。有希は、「車椅子だと蒼くんとハグできない」という理由で、松葉杖の生活を送ることになった。

全治約5ヶ月。しかし、有希はもう折らないと言わんばかりに、カルシウムを多く含むものを食べたり、毎朝牛乳を飲んだりして、骨を強くしていった。

 

「有希、ごめん」

「いいよ、蒼くんのせいじゃないんだし」

 

有希は松葉杖を付いて上にあがっていく。俺はその姿を見ると心がきつく締め付けられるようだった。

 

「有希、手伝う」

「……蒼くん…」

 

俺は有希の松葉杖を持ち、肩を貸す。

 

「ふぅ、はぁ、蒼くんのお陰ですぐ上れそう」

「そうか。良かった」

 

俺は有希の体を支えて歩いていく。

2階に着くと、また有希は松葉杖を持とうとする。

 

「待て」

「はいっ!」

 

俺は有希に不意打ちのキスをした。そして、何も言わずにリモートの仕事に戻った。

 

「すいません、遅れました」

《ああ、いいんだ。怪我をされたんだって?お嫁さんが》

「はい……明日、有給とってもいいですか」

《いいよ、ゆっくり看病してあげなさい》

「ありがとうございます」

 

こんな会話から、会議は始まった。

 

《それでは、画面のPDF2ページをご覧ください。こちらには、今年度発生した大きな輸送障害について載っています。ここの件について、影山さん、お願いします》

 

俺はお願いされて参加する。

 

「はい。影山です」

 

名前を言って始めないと、リモートの人が分からない可能性があった。

 

「今年度発生した主な輸送障害について、ATOSが導入されている線区で調査を行いました。こちらが関係していることですと、9月に発生した、総武線中野駅信号装置故障、同月の高崎線電気回路ショート、7月の京浜東北線東神奈川駅ホームドア故障、4月の総武線錦糸町駅信号装置故障です。マーカーでの確認お願いします」

 

俺は少し間を空けて、再び話し始める。

 

「4月と7月の信号装置故障では、2つの関連はないとされています。9月の中野の件ですと、三鷹~水道橋駅間で運転を見合せ、4月の件ですと、水道橋~西船橋駅間で運転を見合せました。総武線では、信号関連電気設備を強化していきます」

 

俺が言い終わっても、仕事は続いた。

 

 終わると、すぐに有希の隣に行った。1階に降りてきていて、寝る準備をしていた、

 

「蒼くん、一緒に寝たい……」

「いいよ。なんでもする」

 

俺は有希の隣に行った。有希は膝を付けないようにハグする。

 

「蒼くん……ごめん、膝治ったらたくさん遊ぼうね。ゲームとか」

「楽しみだな。早く治るといいのに」

「せっかちだなぁ。すぐ治るよ」

 

有希は笑って言った。だけど、いつも一緒にいるから分かっている。いつもは芯まで楽しそうな有希だが、今回は、奥の方が暗闇にあるようだった。

 

「有希、治ったら、VRMMOやろう」

「ブイアールエムエムオー?」

「仮想現実みたいなやつ。来月からなんだ」

「うん!やりたい!」

 

俺は有希の興味を掴んだ。楽しそうにしたい。

 

 有希の骨折が治るまであと140日

 

 

 翌日、俺は有希の手伝いのために仕事を休んだ。会社も許可してくれて、5ヶ月休むことにした。

 

「有希、昼ごはん何食いたい」

「いいよぉ、そのくらい」

「大丈夫。有希は座ってて」

 

俺は有希を座らせた。

 

「なんでもいいよ?作れるのだったら」

「あぁ、分かった……チャーハンでいいか」

「いいよ」

 

俺は約10年ぶりの料理だったが、結構自信を持って作った。

出来上がると、有希に渡す。

 

「わぁ……美味しそう。いただきます」

 

有希は「はむっ」と声えを上げて食べた。有希は美味しそうに食べる。

 

「おいし~……最高!」

「よかった。不安だったからさ」

 

有希は一瞬で全部食べ終わる。有希は食べ終わって俺にすりつく。

 

「ふふ~ん」

「調子いいな」

「もちろん!」

 

夕食は咲希が作ることになり、2日目が終わった。

 

 有希の骨折が治るまであと139日

 

 

 

 

 2週間後、なれてきてしまったのか。有希は松葉杖も使いこなしていた。

 

「有希、慣れちゃったか」

「うん。蒼くんに心配かけてもしょうがないから」

 

俺は有希の介護もやめた。有希だけでかなり行けてしまっている。俺は要らないかな。

 

「有希、俺を使わないか」

「使う!キスでしょ、ハグに、一緒に寝たり!」

 

ずいぶん使いそうだな。

こうして、21日目まで終わった。

 有希の骨折が治るまであと119日

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