俺は柊がいるリビングに行き、夕飯の支度を手伝った。
「蒼くんも料理するの?」
「いや、あんまりしないかな。簡単なものだったら作れる」
簡単なものだけだけど。例えば目玉焼きとか厚焼き玉子とか、あとは野菜炒め。この辺のものだけ。
「へぇ、主夫だね」
「料理は有希に任せてて。俺は理数に強いから」
あんまり料理しないからそんなに上手くないし。俺は料理を女の子に任せてリビングに戻った。女の子がいい忘れていたかのように「私、白雪凪沙ね!」と言った。俺は「オッケー。俺、影山蒼」凪沙は「いい名前ねー」と言った。多分同い年。
「蒼!理数系だっけ」
柊が俺を呼んだ。なんだなんだ、何かあったか。俺は返事をして柊のところに行った。
「なんだ」
「明日の天気だよ」
明日の天気は5月なのにすごく寒かった。晴れてこそいたが、5月4日なのに最低気温が6℃、最高気温が13℃で、11月下旬や12月並みの気温だ。
「確かに寒いけど、なんで理数系なんだ」
「なんとなくさ。明日気を付けろよ、高崎行くとき」
俺は「分かったよ」と言って有希がいる部屋に向かった。有希は咲希とUNOをして待っていた。
「あ、蒼くんもやろ!」
「いいよ」
俺は三角形になるように有希、咲希、俺の順番で座った。
「じゃあ最初はレッドの2!」
いや待て待て、俺のカードいいやつがないんだけど。右からグリーン3、イエロー1、ブルーリバース、ブルードロー2、イエローリバース、グリーン5。レッドなんて持ってないじゃないか。俺は先に有希に任せた。
「じゃあ私イエローの2!」
よし、イエローだったらある。次の咲希が何出すかだ。
「じゃあドロー4」
待て待て待て!引くしかないじゃないか!
「…ノーカード」
俺は4枚カードを引いた。4枚はレッド3、レッド8、ブルースキップ、ドロー4。俺はドロー2を出した。
「じゃあブルードロー2」
「うげっ、じゃあイエロードロー2」
これで来られたら咲希は4枚引くことになるけど、どうだろう?
「じゃあレッドドロー2」
俺って持ってたっけ、ドロー2。かドロー4。あれ、さっき引いた中にワイルドドロー4あったな。じゃあそれでいいか。
「ドロー4。グリーンでいこう」
「じゃあグリーンドロー2」
えっと、じゃあドロー2×3とドロー4とドロー2だから、12枚かな。
「あるわけないじゃん…」
咲希は12枚引いた。これしかないからね。
「じゃあレッド5」
「待ってね、下のカード取るから」
有希は自分のカードを隠して下のカードを取り札に追加した。
「えぇっと、私だよね。じゃあイエロースキップ」
咲希がスキップされるから俺か。
「じゃあ咲希出してないから戻す。ブルーリバース」
「え、持ってないんだけど。ごめん、レッドリバース」
戻した意味ないじゃないか。じゃあ普通にやるか。
「ブルースキップ」
「えっと、私じゃん!」
咲希はしぶしぶカードを出した。
「ドロー4。グリーンで」
ありゃ、グリーンなんてほとんど持ってないじゃん。
「グリーン3」
「ブルー3」
「イエロー3」
イエローか…咲希がグリーンに変えた意味ないじゃん。まぁ俺もグリーンないんだけどさ。
「イエロー1」
「グリーン1」
「グリーン7」
来た!これでグリーンが消える!
「グリーン5!」
「え、あと何枚?蒼くん」
えっと、レッド3、レッド8、イエローリバースの3枚か。
「3枚だね」
「もうそろそろ増やさないとね。ドロー4。イエロー」
咲希はあたふたしていた。あれ、まさか…
「えっと、4枚?」
咲希は4枚引いた。咲希がその後出したのはイエロー8。
「え、じゃあイエローリバース」
「じゃあレッド9」
「レッド2」
これで俺は1枚か。
「レッド8。ウノ」
言わないと+だから。
「あ、え、ブルー9」
「ワイルドカード!」
カラーチェンジだ。何が来るんだ…
「蒼くん赤2枚は持ってないから、レッド!」
「上がり!」
俺はレッド3を叩きつけるように出した。
「えーっ、赤2枚持ってたの!」
「というか、スキップされてよかったと思ってたのに、リバースしないでよぉ」
「あ、わるかったな」
有希は疲れはててベットに寝転んだ。片付けは俺と咲希か。
「あ、明日寒いから気をつけて」
「そうなの?分かった」
俺は部屋から出た。柊が俺のことを待っていたようだった。
「蒼、魔法って知ってるか」
「あぁ、使える魔法は少ないけど、使えるっちゃ使える」
魔法の話がどうしたんだ。使える魔法は少ないし、何も…
「有希と咲希から魔力が感じられる。あの2人も使えるのか」
「さぁ…聞いたことはないな」
あの2人から魔力って、そんなの感じなかったんだけど。
「そんなの感じなかったけどな」
「一応聞いてみてくれないか?強すぎると暴走し始める」
「分かった。聞いてみるよ」
俺は有希と咲希に怪しまれないように質問した。
「有希、咲希、魔法使える?」
「うん。結構使える」
「…だそうだけど、柊」
「分かった。辛くなかったら、咲希と有希になるべく一緒にいるようにしてくれ。離れてるときに暴走されちゃ困るし」
一緒にいることが辛いのはないから別にいいんだけど。
「蒼くん♪」
楽しそうだけど、結構危ないことなんだよな。
「ま、頑張れよ、ハーレムさん」
ハーレム言われる筋合いはないが。柊の方が周り女ばかりだろ。妻と凪沙、かりな、絢梨、絢香がいるんだし。
俺は有希を安心させてから部屋にいれた。