魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜   作:シナプス・フィン

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今回は束の間の休息というやつです。


では、どうぞ。


Memory 20 戦いの後

静寂。それだけが会場全体を包み込む。

レオンの目の前には真っ二つに折れたブロイエ・トロンベと倒れているヴィクトーリア選手。

誰もがヴィクトーリア選手の勝利を確信していた。しかし、目の前の起きていることが現実なのだろうか。

地に倒れ伏し立っているレオンは土に汚れている程度で無傷に等しい。

対する彼女は、鎧を一部破損しデバイスを破壊され倒れている。

そんな静寂を破ったのはレオンだった。

 

「すいませんが、誰か医療スタッフを呼んでくれませんか?」

 

その言葉で皆慌てて動き出した。

担架に担がれるヴィクトーリア選手をただ眺めているだけのレオンは

剣を納刀しその場を後にした。

 

 

 

 

 

観客席にいたヴィヴィオ達は、信じられないものを見ているようだった。

 

「何ですか?今の技・・・」

「魔力感じましたよね?」

「ああ、アイツ魔力の扱いは器用じゃないっていってたけど・・・」

「それは、アイツの成長速度だな」

 

ここにいるメンバーとは別の人の声が聞こえた。

その人の方を見るとみんなにとっては意外な人物だった。

 

「「「シグナムさん!?」」」

 

「久しいな。皆」

 

皆と別行動を取っていたザフィーラとヴィータがヴィヴィオ達の所に来た。

 

「アレ?シグナム」

「お前も来ていたのか」

「何、教え子が大会に出ると話していてな。様子見も兼ねてな」

 

()()()という言葉に引っ掛かりを覚えたノーヴェ。

 

「あの〜、シグナムの姐さん?その教え子ってまさか・・・」

「あぁ、ウェルキウスだ。奴に技のレパートリーを増やしたいと相談を受けていてな」

「だったら、マジでトンデモ無いことしてくれましたね・・・」

「どういう意味だ?」

 

ノーヴェは、先程の試合をできるだけ詳しく説明した。

 

「そうか。上手くいったのか」

「どういう事ですか?」

 

ティアナは言葉の意味を問いただした。

 

「私が教えていたのは紫電一閃の他にもリインに頼んで魔力運用の仕方を教えてやったのだ。

奴は本番ギリギリまで魔力運用が上手くいっていなかったからな」

「ということは、ぶっつけ本番であの技を!?」

「だが、話を聞いた様子だと既に形には出来上がっていたのだろう。流石は、私の好敵手()だ」

 

シグナムの言葉で好敵手という言葉に驚く一同。

聞いた話だとレオンは剣術相手は余りいないと話していたためこういった剣術を使う人物は

かなり貴重だと話していてその縁を大切にしたいと話していた。

そのことを聞いたティアナは、少しばかり嫉妬していた。

同じ剣術を学んでいたらシグナムのようになれたのではないかと勝手な想像をしてしまう。

そんな中ノーヴェは、出場者全員に目線を向ける。

 

「みんな、絶対にレオンは勝ち上がってくる。気を引き締めていけよ?」

 

「「「「「はいっ!!」」」」」

 

因みに、ヴィータはシグナムのした事にボヤいていた。

 

「私が誰に教えるなど勝手ではないのか?」

 

というとヴィータが更に頭を抱える始末だった。

 

 

 

 

 

同時刻、この様子を一緒に見ていたジーク、ハリー、メガネっ子の3人。

 

「う、嘘やろ・・・?」

「ヘンテコお嬢様が、負けた・・・?」

「信じられませんわ・・・」

 

驚愕し言葉が全く出無い3人は、ヴィクターが運ばれていくのを見ることしかできなかった。

 

「ウチ、見舞いに行ってくる」

 

そういい席を立ち、医務室に向かった。

 

「順当に行けば彼と戦うことになりますが。対策はありますの?」

 

メガネっ子の言葉に思わず笑みを浮かべるハリー。

 

「上等。ヘンテコお嬢様の敵討ち、やってやろうじゃねえか!!」

 

メガネっ子の言葉に闘志を燃やすハリーであった。

 

 

 

 

 

 

場所は医務室。ヴィクトーリアの様子が気になり医務室に来たがまだ眠っているようだったが。

 

「・・・ん?」

「ヴィクター。大丈夫か?」

「ジーク?・・・そう、私、負けたのね」

 

そう呟くと医務室に入ってきた執事のエドガー

 

「お嬢様」

「エドガー。ごめんなさい。無様な姿をお見せしたわね」

「いえ、お嬢様がご無事で何よりです。それと、レオン様から伝言を預かりました」

「伝言?」

「デバイスを切ってしまってすまないとのことです」

「そう・・・」

 

ヴィクターは、ゆっくりと起き上がる。

ジークは優しく支える。

 

「彼に伝言を頼んで」

「内容は?」

「次は勝つと・・・」

「かしこまりました」

 

エドガーは、一礼して医務室を後にした。

 

「ヴィクター・・・」

「彼、強かったわ・・・。しかも、最後以外、魔力をほぼ使ってなかったわ」

「・・・一体何者なんやろか」

「詳しく調べれば出てくるでしょう。それよりもジーク・・・」

 

ヴィクトーリアは、ジークに視線を向ける。

 

「彼は、今大会の一番の強敵と思ったほうがいいわ。もしかしたらエレミアの神髄でも勝てるかどうか・・・」

「・・・ウチは、出切るだけ使いとうない。でも、ヴィクターがそう言うなら考えとく」

 

その後、ジークは、ヴィクトーリアにお大事にと告げ医務室を後にした。

 

「久々に負けたけど・・・やはり悔しいわね・・・」

 

そう呟くと彼女は、声を押し殺しながら涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、2回戦全ての対戦が終了し新たな3回戦のカードが発表された。

 

そして、レオンの対戦相手は・・・。

 

 

レオン・ウェルキウスVSシャンテ・アピニオン

 

 

ヴィヴィオの話によると聖王教会の修道騎士団所属のシスターだそうだ。

そしてレオンの印象は・・・。

 

「シスターにしてはシスターっぽくない?」

 

その話を聞いた時は、みんな苦笑いを浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

 

その後、シャンテの戦闘のログを観れるということで

早速見ているレオン。そんな時だった。

 

「レオン君」

「ん?」

 

声をかけられたと気づき振り返るとなのはさんとフェイトさんがいた。

 

「アレ?2人共、来てたんですか?」

「うん。ヴィヴィオが初めて参戦するインターミドルだもの。しっかり応援しなきゃね!」

「でも、ヴィヴィオ大丈夫かな?怪我しないかな?」

「フェイトさん。それは心配しすぎでは?」

 

そんな話をしている時、ヴィヴィオ達の所に行こうという話になりみんなと合流した。

そして、なのはさんが用意してくれた昼食を堪能しつつ次の準備をしようとした時だった。

 

「そうだレオン君!お兄ちゃんと面識あったの!?」

「え?恭也さんと面識あるの!?」

 

便乗して驚いたのはフェイトだった。

 

「そういや言ってませんでしたね・・・」

 

通信で話していた時は詳しく話していなかったため出会いの経緯をよく知らないでいた。

せっかくだし話をしようとした時だった。

 

『レオン・ウェルキウス選手、シャンテ・アピニオン選手。試合リングにお越しください』

 

時刻を確認するとレオンの試合時間となっていた。

 

「時間になったので行ってきます」

「頑張ってくださいね!」

 

ヴィヴィオ達の応援にサムズアップで答えるレオン。

 

「レオン」

 

行こうとした時、ティアナに止められる。

 

「頑張ってね」

「・・・はい!」

 

その一言で、レオンはかなり気合が入ったように見えた。

その様子を見ていたなのはとフェイトは、何やらジト目で見ていた。

 

「な、なのはさん?フェイトさん?」

「ティアナってレオン君と仲良いよね」

「うん。私達と知り合う前から仲良かったみたいだし」

 

2人の圧に思わずたじろぐティアナ。

 

「それに今回の休みってクロノの指示だって話だし」

「ねぇ、ティアナ。一体何を隠しているの?」

 

この2人の圧力に耐えかねてノーヴェにヘルプを求めるがヴィヴィオ達と

話しているため援軍は期待できない。

 

「ほ、ほら!そろそろレオンの試合始まりますから応援に行きましょう!!」

 

強引に話を終わらせて試合会場に向かうティアナだった。

恐らく彼処で切らないと命がいくつあっても足りないと悟った。

 

 

 




次回は、シャンテとレオンの対決です。
GODの件ですがインターミドル編全て終わった後に
投稿する予定ですので今しばらくお待ち下さい。


誤字脱字等ございましたら連絡下さい。
では、次回。

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