魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜 作:シナプス・フィン
では、どうぞ。
ティアナがなのはとフェイトの圧力から逃げている中レオンは精神統一をしていた。
己を落ち着かせるように深呼吸をしている時だった。
何やら糸のようなものが漂っているように見えた。
視線を彼方此方から流れているように見えて視線を糸の先になるように見る。
「(なんだろうこれ?)」
意識が戻るとすぐに糸が消えてしまった。
「・・・(なんだったんだろう、今の)」
そんな疑念を抱きながらリングに来てくれと言う指示が出された。
『大変お待たせしました!!。これよりインターミドル3回戦を始めます!!』
実況が開始の合図をすると観客が大盛り上がり。
『赤コーナー!初出場にして上位ランカーをほぼ無傷で勝利した若き地球の侍!!
レオン・ウェルキウス選手ゥ!!!!』
その声が響く中、特に反応を示さず入ってくるレオン。
『青コーナー!聖王教会のシスターで修道騎士、こちらも初出場!!
シャンテ・アピニオン選手ゥ!!』
反対側のコーナーから赤色のバリアジャケットにオレンジ色のツインテールをした
少女が不敵な笑みをしながら出てきた。
「アンタがレオン?」
「ああ」
「陛下の友人らしいけど、勝つのは私だから!!」
シャンテは、トンファーに似たアームドデバイス・ファンタズマを構える。
レオンは、腰にある刀を抜刀する。
『両者!戦いの準備は整った!!』
『試合開始!!』
「先手必勝!!」
シャンテは、レオンに攻撃を仕掛けるがレオンは難なく交わす。
しかし、レオンは感覚に違和感を持っていた。
それは試合が始まる前に感じた糸のような気配。
それが戦闘中でも感じ取っていることだ。
未だにそれが何なのか気になって仕方がなく試合に集中できない。
何とか糸を無くすように意識しても未だに消えず困惑し攻撃を仕掛けないでいた。
それでも彼女のラッシュは止まらず攻撃を仕掛けてくる。
すると突如、シャンテが攻撃を止める。
「ねえ、何で攻撃をしないの?」
「・・・」
レオンは、この感覚に対して説明しても納得できないからあえて黙りを決めた。
「上位ランカーを倒したやつだからどんなやつだったのか期待してたけど
まあ、いいや。
私の勝ちで終わりにしてやる!!」
そう言うと彼女が2人に増えた。
「(幻術!!?)」
「「剣舞四天唱!!」」
攻撃を仕掛けてきたシャンテに対してレオンはあることに気づいた。
「(糸がない?)」
シャンテの攻撃を躱すが僅かに頬を掠めてしまった。
レオンは、高速移動で距離を取る。
「(・・・2人に増えたら糸が消えた。アピニオンと一騎打ちになったときは見えていたのに)」
考えても考えても答えにたどり着けず焦りが見えるレオン。
「ベルカント・カノーネ!」
シャンテは、巨大な魔力弾を生成してこちらに攻撃をしてきた。
レオンは、それを躱すがその隙をついてこちらの懐に入ってきた。
「双輪剣舞!!」
魔力を込めた斬撃がレオンに当たりダメージを受けてしまい1ポイント入ってしまった。
そんなときに最初のラウンドが終了しインターバルに入る。
場所は変わって、観客席。
ティアナ達は、レオンの動きに違和感を覚えていた。
「アイツ。急に動きが悪くなってないか?」
「まるで何かに戸惑っているように見えたね」
「・・・レオン」
心配の表情を浮かべ何かを決意するティアナ。
しかしこの後、とんでもない展開が待っていることをまだ知らない。
レオンは試合中、スサノオに糸に関する文献がないか調べてもらっていた。
《主人、あれは隙の糸と言うものだそうだ》
「隙の糸?」
《鋭敏な嗅覚と長年の修行によって会得した剣術勘により敵に打ち込むべき太刀筋が
糸のように視覚化される共感覚の一種と記載されていた。恐らく主人が見たのはその糸だろう》
「俺、嗅覚よくないけど?」
《主人の場合は、嗅覚の所が気配に変わったのだろう。
そして、その境地を越えた先にあるのが
「透き通る世界・・・。あ!」
レオンは、昔、祖父に鍛えられていた修行時代のことを思い出していた。
『透き通る世界?』
『全集中の呼吸を極める事で行き着く境地のことだ。
覚醒した者は他者の身体の中が透けて見える(或いは存在を感じ取れる)ようになり
それによって相手の骨格・筋肉・内臓の働きさえも手に取るように分かるようになる
所謂、無我の境地と言った方が分かりやすいだろう』
『そんなにすごいんだ・・・』
『しかし、その前には
『痣?』
『かつて鬼狩り全盛期だった頃、鬼の首領・
『どうすれば発現するの?』
『痣が発現する条件は「39℃を超える体温」と「200を超える心拍数」と文献には書かれていたが
そのような状態に身体が耐えられないために痣が発現した者は短命となり、25歳を超えて生存した事例は稀と書かれていた』
『そうなんだ・・・。うん?爺ちゃん。俺のこの痣は関係ないよね?』
『・・・』
『爺ちゃん?』
『ああ、お前さんのはただ、怪我でできた傷跡だ・・・』
「そうか、そうだったんだ・・・」
《主人?》
「スサノオ、心配かけた。もう大丈夫だ。
(爺ちゃん。俺は既に痣が出ていたんだね。でも、大丈夫)」
レオンはそう言うとゆっくりと立ち上がる。
「この勝b「コラーーーーー!!レオーーーーーン!!」イイィ!!?」
いきなり誰かの大きな声で呼ばれたため何事かと思い慌てて振り返ると
ティアナが怒りの表情を浮かべていた。
「何腑抜けた試合してるの!!もっとシャキっとしなさいシャキっと!!」
「いきなり大声で俺を呼ばないでくれませんかねぇ!?」
「アンタが腑抜けてるからでしょうが!次腑抜けた試合か負けたら
アンタの頭に風穴あけるからね!!」
「物騒すぎるわ!!」
そんな様子を見ていた他の観客はというと・・・。
「「「アハハハッ!!」」」
「いいぞー!バカップル!もっとやれー!!」
「そうだぞ坊主!彼女の前で醜態さらすなよ〜!!」
ティアナとレオンのやりとりを見て野次馬が便乗してきた。
因みに、その様子を遠目で見ていたシャンテ側陣営はというと・・・。
「何、アレ?」
「ティアナがアイツにスゲェ喝入れてる・・・」
「何か意外ですね・・・」
その様子を唯々唖然とした表情で見るしかできなかった。
一先ずティアナとの痴話喧嘩を何とか終わらせたレオン。
「ったく、試合中に何てことしてくれてるんだか・・・」
《主人》
「スサノオ?」
《その割には吹っ切れた表情をしているのは何故だ?》
そう、スサノオの指摘通り幾らか気分は晴れやかになった。
「さあな。(好きな人に雑とはいえあんな激励を送ってきたら答えないとね)」
スサノオには何も告げずリング内に向かうレオン。
そしてシャンテと対峙した。
「遺言はもういいの?」
「・・・安心しろ。文句は言い終えた」
「文句?」
「それと一つ言っておこう。
お前の幻術はもう効かない。とだけ伝えておく」
その言葉にカチンときたシャンテはデバイスをグルグルと回し始めた。
「それじゃあ、証明してみてよ!!」
レオンの挑発に乗り攻撃を仕掛けてくるシャンテ。
「剣舞四天唱!!」
直撃コースと思われたシャンテの攻撃はレオンが目の前から消えて躱された。
「えっ?」
「コッチだ」
そう呼ばれて背後を見ると剣を振り降ろそうとしているレオンだった。
「!?」
シャンテは振り下ろした剣を何とか防いで距離をとった。
そしてまた消えて背後に回りこみ再び剣を振り下ろす。
「(コイツ!さっきまでとは動きが全然違う!!?)」
1ラウンドと動きが全く違いすぎて動揺を隠せないシャンテ。
「どうした!私の勝ちで終わらすんじゃないのか!!」
「何を!!」
レオンの煽りに対して意地でも付いて行こうとしているシャンテ
しかし、レオンはシャンテの動きに対して冷静に対応できている。
「(さっきまで見えていた隙の糸は透き通る世界が発現する前兆だったんだ)」
シャンテが分身でレオンの動きで撹乱する。
「(幻術はあくまで分身。目に見える物が増えているだけで
筋肉や骨といった物までは分身していない。そして何より・・・)」
レオンは、本物のシャンテの所に行き剣を振り下ろす。
「俺の気配索敵能力は誤魔化せない!!」
ファンタズマで攻撃を防ぐが強すぎる威力に吹き飛んでしまった。
「こうなったら、私が持てる全力でアンタを倒す!!」
「
掛け声と同時にシャンテが本体含めて18人に増えた。
「あ〜らら。増えましたね」
《対して驚いてないでしょうに》
「バレテーら。まあ、かえって好都合だけどね」
《その根拠は?》
「今にわかる」
そう言うとレオンは、分身に突っ込んでいった。
観客席で見ていたヴィヴィオ達はというと・・・。
「ええ!?18人いるシャンテに飛び込んでいっちゃった!?」
「気でも狂ったか!?」
「いいえ。あれでいいの」
「「「ええ??」」」
ティアナは、ただ一人冷静だった。
「アレ位人がいて好都合な技があるってわけよ」
ティアナがそう言い切ると視線を再びレオンの方へ向ける。
「まさか自分から飛び込んでくるなんてね!負けを認めたの!!」
そう言うシャンテの言葉を無視しレオンは回転しながらシャンテに詰めよってくる。
「(回転しながらコッチに来てる?)」
分身を切りながらこちらに向かってきていることに違和感を覚えるシャンテ。
近づかれたらまずいと思い迎撃をする。
「ベルカント・カノーネ!!」
放たれた魔力弾はレオンに呆気なく真っ二つにされた。
「いいっ!!?(結構高威力で撃ったのに余裕で切った!?)」
全集中 水の呼吸
更に、一本の糸がピンっと張ったように見えてそこに入り込むように剣を振り下ろす。
拾ノ型 生生流転
振り下ろした剣は、シャンテに当たりそのままリングの外まで吹き飛ばされ壁に激突した。
そして、審判がシャンテの様子を見に行くと気絶しているという合図を出した。
『シャンテ・アピニオン選手!敗北!!勝者、レオン・ウェルキウス選手!!!』
「「「うおおおおおーーーーーー!!!!!」」」
レオンが勝利したことにより再び観客が大盛り上がりを見せたのだった。
今回はここまでとなります。
ティアナが生生流転を知っていたのは本編では描かれていない
所で訓練等に付き合ってもらっているからだとここに明記しておきます。
誤字脱字等ございましたら連絡下さい。
では、次回
-THE GEARS OF DESTINY-のシナリオを作るか考えていますが皆さんは見たいですか? 受付期限 11/17 0:00まで
-
見たい
-
見たくない