魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜 作:シナプス・フィン
次回から試合に戻ります。
では、どうぞ。
歓声が鳴り響く中、レオンは刀を納刀しリングから降りた。
それを遠目で見ていたヴィヴィオ達・・・。
「な、なんだ今の・・・」
「アレは、水の呼吸の中でトップクラスの威力を持つ剣技よ」
「水の呼吸の?」
「技名は、生生流転。連撃を加えれば加えるほど威力が上がるの」
「そんな技が・・・」
IM出場者側が驚いている中、なのはとフェイト、そしてヴォルゲンリッターの3人は
疑問の表情を浮かべていた。
「ママ?」
「師匠?どうかしたんですか?」
「シグナム」
「3人共、気づいたか」
「あぁ、なのはも気づいただろ」
「うん。レオン君、最初の動きにかなり違和感を覚えたんだ」
「違和感?」
「うん、まるで始めてみるものが多すぎて対応出来ていないっていう感じ」
皆の考えがまとまらずただ考えだけが流れていくのだった。
「どうせなら本人に聞いてみたら?今日の試合って後1試合だけなんでしょ?」
「テスタロッサの言う通りだな。それなら後で予定がつくか確認してみよう」
「あ、私が連絡しておきます」
ティアナが自分から進んでレオンに連絡する。
その後、メッセージで了承を得てこの後の予定を確認するのであった。
こうしてその日の予選は終了しティアナから連絡を受けたレオンは
ティアナ達と合流後、その日のお疲れ様的な意味でささやかな食事会になったのだが・・・。
「随分、立派なホテルですね・・・」
「ここ、1ヶ月先まで予約いっぱいの有名ホテルじゃないですか。よく取れましたね」
「まあ、みんなよく頑張ったなというご褒美もかねてやな」
そんな訳で、チームナカジマ、なのはさん、フェイトさん、八神家、ミウラ
ティアナ、レオン、以上のメンツが食事会をしている。
そしてある程度、食事が進んでいるとシグナムさんが話を切り出した。
「さて、ウェルキウス。お前、アピニオンと試合中、妙に動きが悪かったな」
「ああ〜、それは、・・・お恥ずかしい所をお見せしました」
「もし良かったら話してくれない?」
「それもそうですね。みんな疑念しかないでしょうし」
レオンは、透き通る世界についての概要を痣の点を省いて説明した。
「どんなチートだ!?」
「正直、これは偶然発動したというべきでしょうね・・・」
「しかし、その力は凄まじいな・・・」
「筋肉の動きが分かれば敵の繰り出す技を事前に知ることができるしな・・・」
「レオン君。それって魔法の流れとかも見れるの?」
「どうでしょう・・・。正直、アピニオンと戦ったときは幻術を見破るのには
打って付けのタイミングでもありましたので。試さないとなんとも・・・」
「つか、冷静に考えたら骨を見れるって結構エグいな・・・」
ヴィータの話しで思わず皆が少し青ざめた。
「具体的な詳細は、食事の後にしましょう。
コレに関しては食事の場にいいものとは言えませんから」
そんなこんなで食事を済ませ、その日は解散となった。
翌日。インターミドル4回戦は数日休みを開けてからの再開になり
レオンは、鍛練でもしようと考えいた時だった。
《主人、ヴィヴィオ殿から連絡だ》
「ヴィヴィオから?」
珍しいと思い通信を開いた。
『あ、レオンさん。おはようございます。ヴィヴィオです』
「おはよう。珍しいな、連絡してくるなんて」
『はい。一緒に聖王教会に行かないか連絡したんです』
「聖王教会って確か、ベルカ自治領にあるあの?」
『はい。後、シャンテが所属しているところです』
「・・・気まずいんだが」
そのことを聞いたヴィヴィオは思わず苦笑いを浮かべる。
『まあ、そう言わずに行きましょうよ』
「・・・まあ、気晴らしに行くか。分かった。準備が出来たらすぐに向かう」
『はい。お待ちしてます!』
ヴィヴィオの通信を切り待ち合わせ場所のマップデータを貰い
待ち合わせ場所に向かうレオンだった。
20分後。ヴィヴィオと合流しベルカ自治領に到着し聖王教会に赴いた。
「随分、風情があるな・・・」
「レオンさんは、初めてですか?」
「まだこっちに来て2年位しか経ってないからね。
まずは近場の土地勘に慣れようということで余りうろつかなかったし」
そんなしみじみに感傷に浸っていると聖王教会の正門前に到着した。
門の中に入ると修道女の人たちがトンファーらしきもので素振りをしていた。
「ここ、教会だよな?」
「アレは、教会騎士団の人たちですね。管理局とも関係あるみたいですよ」
「詳しくは、口外したらマズイんだろうな・・・」
「ですね・・・」
そんなこんなで教会内をヴィヴィオと散策しすれ違いでヴィヴィオのことを
陛下と呼んで挨拶していることにレオンは疑問を覚えた。そんな時だった。
「ヴィヴィオ。少し離れていてくれ」
「え?はい」
そう言いヴィヴィオは離れていく。
すると草むらの中から人が飛び出てきた。
「奇襲を仕掛けるなら気配を消しな。ここにいますって言っているもんだぞ」
レオンは、スサノオの武装だけを展開し攻撃を防ぎ仕掛けてきた相手を蹴り飛ばす。
その人物を見ると以前戦ったシャンテだった。
「久しぶりだな。リベンジでもしに来たのか?」
「・・・一応、お客さんとしてきたみたいだけど何の用?」
「ヴィヴィオの付き添い」
「えっ?」
シャンテは、レオンが視線を向けると苦笑い気味のヴィヴィオがいた。
「へ、陛下!?」
「気づいてなかったんかい・・・」
シャンテは驚きの声をあげ、レオンは呆れていた。
そんな時だった。
「こら!シャンテ!!」
「イッ!?」
お怒りの声が聞こてきてその方を見ると別のシスターが
シャンテの所に怒りの表情を浮かべながら来た。
「急に飛びしたと思ったらお客様に攻撃を仕掛けるとは何事ですか!!」
「い、いや、その〜・・・」
「リベンジマッチしたかったみたいですよ」
「リベンジマッチって、あら?貴方はIMでシャンテと戦った・・・」
「レオン・ウェルキウスです。その節はどうも」
「シャッハ・ヌエラと申します。修道騎士を務めておりシャンテの教育係をしております」
「随分と元気のいい教え子ですね」
「その言葉で片付けるにはどうかと・・・」
そんな話をしている時だった。
「アレ?レオンじゃん」
声が聞こえた方を見るとセインがなにやら荷物を抱えていた。
「セインじゃないか。お久」
「お久、じゃなくてどうして聖王教会に?」
「ヴィヴィオの付き添い」
「なるほど」
簡潔に話をしある程度話をするとヴィヴィオと共に野暮用を済ませる。
ちなみにシャンテは、シャッハさんに耳を引っ張られながら連行された。
「用事ってこの子の見舞いだったのか・・・」
「すいません、レオンさん。説明なしに」
「言ってくれれば見舞いの花とか用意したのに」
用事というのはイクスヴェリアという少女のお見舞いだったのだ。
マリアージュという犯罪者が事件を起こしその事件に彼女は巻き込まれたのだそうだ。
その過程で彼女と友達になるが1000年の眠りの影響か身体のほとんどが機能不全に陥っており
いつ目覚めるかわからない深い眠りについてしまったのだ。
「どうして、俺を誘ったんだ?」
「レオンさんにも紹介したかったんです。私の友達を」
「・・・そっか」
レオンは、それだけ言うと後はなにも話さなかった。
「それとレオンさん」
「どうした?」
「お話ししておきたいことがあります」
「聖王のクローン?」
「・・・はい」
ヴィヴィオが話をしたいと言ってきてそのことを了承し
教会の応接室を貸して貰えてそこで話すことになった。
その内容は、彼女がなのはさんが本当の母親じゃないということ
彼女が聖王オリヴィエのクローンであること。
「・・・もしかして、教会の人たちが陛下って呼んでいたのって」
「聖王オリヴィエのクローンっていうのもあるんですけどね・・・」
「・・・このことをなのはさんやみんなは?」
「知っています・・・」
ヴィヴィオの表情から見てもどこからか話しているのが辛いように見えた。
「う〜ん。正直なところ特にコレと言った感情はないな」
「・・・へ?」
レオンの話を聞いて思わず面食らった表情を浮かべた。
「正直なところ、こうやって俺と話している時点で普通の人と変わりないだろ。
まあ、気持ちはわからんでもないがな」
「・・・私がクローンってことに対して他に思うところはないんですか?」
「いや全然全く」
「ええ〜・・・?」
レオンの自分に対して何もなくバッサリ言い切ったことに対し驚きと
僅かながらの不満を覚えてしまった。
「君は、聖王オリヴィエのクローンでもゆりかごの鍵でもない。
君には高町ヴィヴィオっていう名前があるだろ」
「・・・あっ」
その話を聞いたヴィヴィオがハッとなった。
「まあ、正直なところの前提で1つ忘れていることがある」
「なんですか?」
「俺は聖王とかベルカの歴史は微塵も知らん」
レオンの言葉に思わずガクリと項垂れるヴィヴィオであった。
「し、知らなかったんですか?」
「おう、全く興味なかったしな」
レオンの態度は本気に見えて寧ろここまで言い切ると逆に清々しい。
「ま、俺にそんなもんは意味ねえよ。ヴィヴィオはヴィヴィオ。それだけだ」
そろそろ帰ろうかと提案し応接室のドアに向かうレオン。
「・・・はい!」
ヴィヴィオは、話をしても変わらず接してくれるレオンとの友人関係を
大事にしていこうと心に誓ったのだった。
※オマケ
「聞いていますか!?」
「ハ、ハイ!!」
シャッハは、レオンに対しての対応が余りにも問題であったため
かなり怒られている。
かれこれ1時間以上は経っている。
「(うぅ〜。今度会ったらタダじゃおかないからな〜・・・)」
「聞いてますか!」
「ハイ!!」
シャンテは、次レオンに会ったら
こうして、シャンテの1日は説教されたまま終わりを迎えたのだった。
今回はここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡ください。
では、次回。
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